(*‘ω‘ *)ちんぽっぽがガンタンクになったようです

  
532:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 05:28:23.94 ID:kLnAX+CzO
  
――――警察所………


ガサッガサッ



さいたまー……


さいたまー………


ガサッガサッガサッ…………ドン………


( ´∀`)「あ?何か上がやかましいな。」

( ><)「……?」

( ´∀`)「確か上には物置があったような……」


( ><)「も、物置!?まさか……幽霊!?」

( ´∀`)「アホ。こんな朝っぱらから幽霊が出るわけねーだろ。」

( ><)「…………」



  
540:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 05:49:36.99 ID:kLnAX+CzO
  
Ξ( ゚∀゚ )Ξ「一粒の……人いふ思ふ心のさいたま」

(*゚∀゚)「その心は?」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「あっと驚くタメ五郎」

(゚∀゚*)「…………」


(*゚∀゚)「じゃあ次は俺だ。竹ノ塚いふの遊びぬ………」

(゚∀゚*)「ちょっといいかな。」

(*゚∀゚)「ん?」


(゚∀゚*)「やめよう。この遊びの意味がわからない」


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「………」

(*゚∀゚)「他にする事なんてないだろ。ネットも飽きたし。」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「いっそ外に出れたら……」



  
543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 05:58:02.73 ID:kLnAX+CzO
  
(*゚∀゚)「うるせーなー。黙って聞いてろよ。誰かが物置のドアを開けてくれるまで外には出られないんだし。」

(゚∀゚*)「…………」

(*゚∀゚)「よし、言うぞ。昔々の竹鳥の、まがまがしひ。」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「その心は?」

(*゚∀゚)「聖子カット」

(゚∀゚*)「………?」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「………」

(*゚∀゚)「………(すべったか……)」



  
545:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 06:09:01.14 ID:kLnAX+CzO
  
(゚∀゚*)「仕方ないな。じゃあ俺が…。たかがさいたま、されどさいたま、たまにさいたま………」


ギィィィィ………


(*゚∀゚)「!?」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「扉が開いた……!?」

(゚∀゚*)「まずい!姿を消せ!!!」


スゥーッ…………


( ´∀`)「……?」

( ゚д゚ )「どうしました?」

( ´∀`)「あ、いえ。何でも……」

( ゚д゚ )「……?」

( ´∀`)「(しかしこの人、こんな所になんのようだ……?)」

( ゚д゚ )「………」



  
548:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 06:14:44.40 ID:kLnAX+CzO
  
Ξ( ゚∀゚ )Ξ「(おい、誰だよあのオヤジ。)」

(゚∀゚*)「(さぁ……。俺達には生前の記憶が少ししかないからわからないけど……。生きてる時の知り合いじゃないか?)」

(*゚∀゚)「(おい、どうでもいいけど外に出るなら今がチャンスだと思うんだが。)」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「(あ、そうか………)」




( ゚д゚ )「………」


サイタマー……


( ゚д゚ )「ん?」

( ´∀`)「どうしました?」

( ゚д゚ )「(今、何かが横を通ったような……)」

( ´∀`)「………?」



  
550:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 06:23:54.74 ID:kLnAX+CzO
  
( ´∀`)「で、貴方はここに何の用が……?」

( ゚д゚ )「………」

( ´∀`)「…………」


( ゚д゚ )「ここにはね、昔の知り合いが眠ってるんですよ。」

( ´∀`)「……??」

( ゚д゚ )「なに、昔の話です。忘れてください。」

( ´∀`)「はぁ………」



( ゚д゚ )「では、私はこれで……」

( ´∀`)「へ?もういいんですかい?」

( ゚д゚ )「他にも寄る所がありますから……」



  
553:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 06:34:40.90 ID:kLnAX+CzO
  
見知らぬオヤジのお陰で外に出れたサイタマン達。さてさて、彼等はこれからどこに行くのでしょう?

(*゚∀゚)「さいたま!」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「久しぶりの外だ!えーっと、何年ぶりだっけ………」

(゚∀゚*)「んな事いいから早く街に遊びに行こうぜ!」

外に出れたサイタマンはまず、街に行く事にしました。幽霊と言っても元は高校生、遊びたい盛りなのです

(*゚∀゚)「………」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「おぉ……ここは……」

(゚∀゚*)「……どこ?」


街に着いてサイタマン達が目にしたのは変わり果てた街でした。巨大なビルに行き交う人の群れ……
そう、サイタマン達は死んでから既に何十年も経っていたのです。



  
556:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 06:43:30.45 ID:kLnAX+CzO
  
(゚∀゚*)「さいたま………」

(*゚∀゚)「う、うろたえるな!田舎者じゃないんだ!」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「そうだ!いんたーねっつで最近の事を沢山勉強したのを忘れたか!」


しかしサイタマン達の姿は他の人には見えません。警察署内では消えたり出たりできますが、外に出ると何故か姿が消えてしまうのです

(*゚∀゚)「さいたま!」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「あぁ、悲しけり、ためらふことなく変へるべく……」

(*゚∀゚)「その心は!?」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「アッシー君」

(゚∀゚*)「いや、意味が分からない。」



  
559:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 07:00:28.74 ID:kLnAX+CzO
  
( ゚д゚ )「さいたまの、そこに潜むは、くさいたま………」

(゚д゚  )

(  ゚д゚ )


( ゚д゚ )「…………その心は…」


( ・∀・)「おい、んな所で何してる?ここはジオン高だぞ。」

( ゚д゚ )「ぬぉ!?何だ貴様!!」

( ・∀・)「そりゃコッチのセリフだオッサン。花束持ちながらぶつぶつ訳の分からん事言って………校庭で何してる?」

( ゚д゚ )「あ、いや……。」

( ・∀・)「………?」

( ゚д゚ )「私はね、昔この学校で教師をしていたんだが……」

(;・∀・)「え………?」
――――――――――――――――

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「さぁ、まずはどこに行く!」

(゚∀゚*)「やっぱげーせん!」

(*゚∀゚)「いやいや、ボーリング!!」



  
563:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 07:16:21.01 ID:kLnAX+CzO
  
そしてサイタマン達はげーせん……に行く事なりました。

(*゚∀゚)「さいたまー!」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「……………ん?」

(゚∀゚*)「どうした?」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「……」

突然、さいたまの内の一人が街の楽器屋のショーケースの中で止まります。

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「このラッパ………」

(*゚∀゚)「ん……?」

(゚∀゚*)「ラッパ??」


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「あぁ、いや何でもない。早く行こう。」

(゚∀゚*)「……??」



  
564:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 07:29:55.07 ID:kLnAX+CzO
  
( ・∀・)「じゃあ、その子達は……」

( ゚д゚ )「うん。レイプ未遂の後……馬鹿な奴等だよ。」

( ・∀・)「…………」

( ゚д゚ )「その後私は警察に対して憤りがあったが、元はと言えばアイツ等………。いや、私が悪いのだ。      警察に文句を言っても仕方のないのはわかってるが……」

( ゚д゚ )「あの子達はどんな死に方をしたと思う?」

( ・∀・)「……?餓死……か?」

( ゚д゚ )「共食いだ。」

( ・∀・)「共食い……!?」

( ゚д゚ )「あの時、あの子達はどんな気持ちだったんだろうな?一人ぼっち……三人ぼっちで…。
     親にも愛されずに……誰にも知られずに死んだんだ。」

(;・∀・)「…………」



  
565:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 07:39:09.60 ID:kLnAX+CzO
  
( ・∀・)「さぁ……。同情はしますけどね、もうそれは終わった事だしアンタに非はないだろう。」

( ゚д゚ )「…………」

( ・∀・)「大体な、今更だ。今更そんな事言っても遅いでしょう。」

( ゚д゚ )「遅い………」


―――――――――――――――――――――――――――


(゚∀゚*)「さいたま二刀流、ササニシキー!!!!」

バシュッ!!バシバシバシ!!!!

(*゚∀゚)「ち………負けたか………」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「もぐら叩きさいたま!!」



  
570:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 07:48:04.43 ID:kLnAX+CzO
  
( ・∀・)「あのな、ふざけた事言うなよ。辛気臭いんだよ。」

( ゚д゚ )「す……すまん………」

( ・∀・)「………で、その花束、どこに持って行くんだ?」

( ゚д゚ )「え?あぁ、裏の林に……」

( ・∀・)「着いて来いよ。案内してやるから……」

( ゚д゚ )「………」

――――――――――――――――――――――――――

(*゚∀゚)「さいたまバズーカ!!」

ドンガラガッシャァァン!!!!

(゚∀゚*)「おい!バズーカでボーリングの球撃つのは卑怯だろ!しかも六発も撃つな馬鹿!!」


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「ボーリングさいたまー!!!!!!!!!」



  
573:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 07:55:24.92 ID:kLnAX+CzO
  
( ・∀・)「ここだ。」

( ゚д゚ )「………」

( ・∀・)「どした?オッサン。」

( ゚д゚ )「いや、昔と何も変わってないのに驚いてね………。」

( ・∀・)「……」

( ゚д゚ )「おぉ、この木、この木だ………。」

( ・∀・)「その木がどうかしたのか?」

( ゚д゚ )「昔、この木にはね、ある迷信……というかジンクスみたいな噂があったんだ。」

(;・∀・)「ジンクス……?そんなの初耳だが………」

――――――――――――――――

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「さいたまー!!」

(*゚∀゚)「馬鹿、ハメ技使うな!」

(゚∀゚*)「ハメ技じゃなくてコンボだよ!」



  
575:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 08:02:54.24 ID:kLnAX+CzO
  
( ゚д゚ )「よくあるジンクスだよ。この木に願い事を書くと願い事が叶う、とか」

( ・∀・)「で、オッサンはそれ信じたのか?」

( ゚д゚ )「まさか。当時の生徒の間で噂になってただけだよ。」

( ・∀・)「へぇー……。お、ホントだ。何か沢山掘ってある……。」

( ゚д゚ )「ほとんど消えかかっているけどね。」

( ・∀・)「………で、これがどうかしたのか?」

――――――――――――――――――――――――――

( ><)「ぱ、パワードさん!!!街のゲーセンや至る所でポルダーガイストが……!!」

( ´∀`)「はぁ?ポルダーガイスト?」

( ><)「な、何かひとりでに機械が動いたりボーリングの球が転がったりしてるそうです!」

(;´∀`)「…………」



  
577:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 08:11:43.64 ID:kLnAX+CzO
  
( ゚д゚ )「この木にね、あの子達の書いた願い事があるんだよ。」

( ・∀・)「え?」

( ゚д゚ )「えーっと、どれだったかな……」

( ・∀・)「………」

( ゚д゚ )「あったあった…ホラ、コレ………」

( ・∀・)「なになに………………?

『ラッパをください』

( ・∀・)「……?」

―――――――――――――――――――――――――――
Ξ( ゚∀゚ )Ξ「さいたまさいたまー!!」

(゚∀゚*)「ぽっぷんみゅーじっくー!!!」

(*゚∀゚)「デビルマンの歌にする!」

(゚∀゚*)「いや、ヤマトだ!!」

カタッ………カタカタッ………


(;´∀`)「………!?」



  
582:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 08:22:53.86 ID:kLnAX+CzO
  
( ゚д゚ )「昔ね、ラッパは物凄く高価な楽器だったんだ。まぁ今でも十分高いけど……」

( ・∀・)「へぇ、ラッパがねぇ………」

( ゚д゚ )「たまーにラッパを学校に持ってきて自慢してた奴がいたが、そういう奴は親が金持ちだった。
    あの子等の家は貧乏だったからね、そんな高価な物買っては貰えなかったみたいだし、何より親が…………」

( ・∀・)「…………」

―――――――――――――――――――――――――――

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「はうすおぶざでっとー!!!!」

(゚∀゚*)「幽霊も、死ね!」

(*゚∀゚)「ゾンビと幽霊は違うと思ふ………」



( ><)「(じ、銃が空中に浮いてる……)」
(;´∀`)「ゾォー………」



  
586:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 08:37:26.88 ID:kLnAX+CzO
  
( ゚д゚ )「あの日……。あの子等が捕まった日、あの子等はね、家出してたんだ」

( ・∀・)「家出?」

( ゚д゚ )「そう。何やら親と口論して三人で飛び出して……。それでヤケになってたんじゃないかな………。」

( ・∀・)「………」

( ゚д゚ )「丁度その日だよ。あの子等の誕生日は。」

( ・∀・)「誕生日、ねぇ………。」

( ゚д゚ )「情けない……。私はあの子等と仲が良かったからね。
    何とかラッパをプレゼントしてあげたかったんだが……。当時の私の給料じゃ手も出せなかったんだ………」


――――――――――――――――――――――――――

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「UFOキャッチinさいたま!!」

(*゚∀゚)「なんじゃコリャ?手掴みで楽勝じゃん。」

ポイポイ……

(゚∀゚*)「中に入ったらダメなんじゃないか?」



  
591:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 08:46:21.68 ID:kLnAX+CzO
  
( ・∀・)「じゃあ、アンタの脇に挟んであるその小さな箱は何なんだ?ラッパだと思ったんだが……」

( ゚д゚ )「……ラッパだよ。昔と違ってラッパも値下がりしたし、お金にも余裕が出てきたしね。」

( ・∀・)「ふーん………。で?そのラッパは何の為に買ったんだ?」

( ゚д゚ )「あぁ、このラッパは、あの子達に供えてあげようと思って……。
     少し遅くなってしまったが……」


―――――――――――――――――――――――――――

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「はぁ………流石に疲れたね」

(゚∀゚*)「さいたま………」

(*゚∀゚)「そろそろ帰る?」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「ま、久しぶりに遊んだし……もぅ、いいか……。もぅ……」



  
593:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 08:56:06.95 ID:kLnAX+CzO
  
遊び疲れたサイタマン達は物置に帰る為に家路につきます。
その帰り道………

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「ん……?」

(*゚∀゚)「どうしたの?」

(゚∀゚*)「ここ、高校だよ。」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「…………」

(゚∀゚*)「………??」


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「……………ここは……」

(゚∀゚*)「ちょ、どこ行くんだよ!!」

―――――――――――――――――――――――――

( ゚д゚ )「でもね、あの子達の墓はないんだ。」

( ・∀・)「………」

( ゚д゚ )「だからどこに供えるか迷ったんだが……。     やはりあの場所にするよ。」

( ・∀・)「あの場所?」

( ゚д゚ )「生前ね、彼等がよくいた場所。この学校の屋上さ」



  
598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 09:07:46.21 ID:kLnAX+CzO
  

――――――屋上……

( ゚д゚ )「あらら……この屋上から見える景色、全然変わってないね」

( ・∀・)「まぁ、そりゃあね……」

( ゚д゚ )「あの子達、この風景すごく気に入っていたんだよ?なんでだろうね……」

( ・∀・)「………」

( ゚д゚ )「でも、ここに置いても大丈夫かな。誰かに盗られたりしたら……」

( ・∀・)「……。」

( ゚д゚ )「うーん……。一週間くらいなら……」

( ・∀・)「チッ……」

( ゚д゚ )「え……?」

( ・∀・)「おい、おっさん。俺がこの高校の不良共に言いきかせてやるよ。この箱に触るなって…。
     ま、俺がそう言ったら触る奴はいないだろうし……」

( ゚д゚ )「ほ、ホントかい!?」

( ・∀・)「あぁ……。もしその箱に触る奴がいたら半殺しにしてやるからさ………・安心しな、おっさん」



  
602:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 09:13:34.10 ID:kLnAX+CzO
  
( ・∀・)「ま、ただの気まぐれだけどな。」

( ゚д゚ )「あ、ありがとう……!!」

( ・∀・)「うるせーな……。男が軽々しく礼なんか言うな。
     大体ただの気まぐれだから………」


スゥッ……


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「……」


( ・∀・)「!?」

( ゚д゚ )「どうしたんだい?何か……」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「………」

( ・∀・)「こ、このガキどこから入ってきやがった!!!ていうか今いきなり………!!」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「さいたま………?」

( ゚д゚ )「……!き、君は………!?」



  
610:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 09:20:15.82 ID:kLnAX+CzO
  
( ゚д゚ )「な、なぁ、君!!名前、名前は!?」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「名前?名前は……忘れた。」

( ゚д゚ )「じゃあ、私の、私の事がわかるか!?私の顔を知ってるか!?」

(;・∀・)「お、おい……おっさん……?」


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「……?オジサン、誰?」


( ゚д゚ )「…………」



( ゚д゚ )「あ………はは、すまん…。どうやら見間違えのようだ……。すまない……。」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「………」

( ゚д゚ )「な、なぁ君………。もし良かったら……このラッパ、いらないか…?」

( ・∀・)「はぁ!?ちょ、ちょっとおっさん!そのラッパは……!!」



  
618:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 09:26:55.63 ID:kLnAX+CzO
  
( ゚д゚ )「いいんだ。こんな所に置いとくよりも誰かに使って貰った方が……。」

( ・∀・)「い、いいのか?」



Ξ( ゚∀゚ )Ξ「………これ何…?」

( ゚д゚ )「中身は………ラッパだよ。」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「ラッパ…………!?」

( ゚д゚ )「あ、いや……。もし、いらなかったら…………」


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「ありがとう!俺、コレずっと欲しかったんだ!!」


( ゚д゚ )「え………!?じゃあ、もらって……」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「貰う、貰う!!!」

( ゚д゚ )「そうか!じゃ、じゃあ……!!!」

( ・∀・)「(やれやれ………。もったいない事するね、このおっさんも……)」



  
628:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 09:33:18.25 ID:kLnAX+CzO
  
Ξ( ゚∀゚ )Ξ「じゃ、俺行くよ!」

( ゚д゚ )「え……もうか?もう少しここで……。」


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「ごめん。兄弟、待ってるから………。」

( ゚д゚ )「そ、そうか……。じゃあ……また………」


Ξ( ゚∀゚ )Ξ「うん!!またな!先生!!」


( ゚д゚ )「………え!?」


タッタッタッタ……


( ・∀・)「あーあ……行っちまった………。」

( ゚д゚ )「…………」

( ・∀・)「ん、どうした?おっさん。ボケーっとして」



  
636:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 09:41:51.00 ID:kLnAX+CzO
  
( ゚д゚ )「そうか…。あの子は……。」

( ・∀・)「あ……?」

( ゚д゚ )「そうか……案外馬鹿に出来ないもんだな、噂ってやつも………。」


( ・∀・)「はぁ……?」


( ゚д゚ )「さて……。すまなかったね、色々付き合わせて……。私も帰るとするよ。」

( ・∀・)「……。」

―――――――――――――――――――――――――――

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「ただいまー!」

(゚∀゚*)「どこ行ってたんだよ………。」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「いや、ごめんな。懐かしい人と喋ってきたんだ」

(*゚∀゚)「懐かしい人?」

Ξ( ゚∀゚ )Ξ「(先生……あの木の事、覚えててくれたんだね……)」



  
640:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 09:46:18.62 ID:kLnAX+CzO
  


―――その後………


( ・∀・)「願いの叶う木か………。どれ、俺も少し書いてみる………」

( ・∀・)「ん、なんじゃコリャ?最近掘られた文字?
    なになに………」


『あの子にもう一度、会えますように』



( ・∀・)「………???」



  
643:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 09:51:07.85 ID:kLnAX+CzO
  
―――警察署………


( ´∀`)「はぁ、疲れた………」

( ><)「まったく……!!!なんだったんでしょうね!!!」

( ´∀`)「まったくだ……。また余計な仕事を………」


プァー………


(;><)「………?」

(;´∀`)「…………ラッパの……音……?」



その後、警察署に夜な夜なラッパの音が響くという怪奇現象が多発したという………。


――――――続く……



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