川 ゚ -゚)が 恋 を知るようです
- 92: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:05:03.20 ID:K00KvN0Z0
━━━━━━━━……
キーンコーン モルスァアッー!
('A`)「…はぁ」
今日もダルい
夏の暑さと、6時間目という授業の長さに 俺は溜め息をつく。
さっき席替えをして、俺の隣りになったのは クーだ。
容姿端麗&頭脳明晰&運動神経抜群
その3つを兼ね備えた、俺とは違う世界の人間だ。
唯一の欠点は、感情が全く読めないところ。
男子の間ではそれなりに人気があるのだが、その無表情ぶりのせいで 告白まで行けないヤツが大勢居る。
と、いうか、告白したヤツが居ない。
- 94: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:08:05.31 ID:K00KvN0Z0
それに引き替え、俺は…
('A`)「はぁ…」
2度目の溜め息。
俺は顔も良くないし、頭もそれほど良いわけでもない。
中学にサッカーをやってたが、高校では帰宅部。
モテる要素がここまで無いと、逆に開き直れるくらいだ。自覚してるだけ まだマシなのだろうか。
俺、魔法使いになるよ!
…そう思いながら、俺は掃除へ向かう。
今日の掃除箇所は、理科室らしい
めんどくさいめんどくさい。
- 97: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:11:34.51 ID:K00KvN0Z0
━━━━━━━━理科室━━━━━━━━
俺は、ホウキを手に取り 静かに床を掃く
友達が周りに居ないと、テンションが下がる。俺はそんな人種。
席替えして同じ班になったヤツと言えば、話しもロクにしたことが無い奴らばかり。
話す気も起きない。
さっさと掃除を終わらせて、家でゲームでも…
川 ゚ -゚)「ドクオ君 ちりとりを取ってくれないか」
('A`)「へーぃ」
不意に、心なしか威圧的な声で指示を出される。
あれだ、部下と上司みたいに。
俺は指示に従い、ちりとりを持ってくる。
川 ゚ -゚)「ご苦労」
('A`)「へぃ」
あぁ、部下と上司だ。
- 98: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:13:27.30 ID:K00KvN0Z0
━━━━━━━━……
私は、ちりとりに集めたゴミをゴミ箱に捨てる
川 ゚ -゚)「これで終わり か」
私はドクオが持ってきたちりとりを、指定の位置へ戻す。
どうやら、これで掃除は終わりのようだ。
川 ゚ -゚)「ドクオ君 掃除の記録帳を」
とりあえず、クラスメイトといえども 初対面に近い人には『君』を付けるのが適当だろう。
('A`)「どうぞ」
川 ゚ -゚)「ご苦労」
ドクオは、迅速に記録帳を持ってくる。
実に静かで、掃除としてはとても良い環境だった…と。
私は記録帳に掃除の結果を書くと、それもまた指定の位置へ戻す。
これで掃除は終わりだ。
教室へ行く手間を省くため、理科室へ持って来ていたバッグを持つ。
さて、部活へ向かうとしよう
- 100: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:16:38.63 ID:K00KvN0Z0
- …
…
…
剣道場に着くと、既に先に来ていた部員がこちらを振り向く
(*゚∀゚)「クーちゃん遅いよー?」
川 ゚ -゚)「今日は掃除だったんでな。遅れてすまない」
同学年の剣道部員 つー
仲はそこそこと言った所か。高校からの付き合いだ。
この子はいつも剣道場に、一番乗りで来ている。
私は毎日、この子の自主練習に付き合わされているのだが。
熱心な事だ。
(*゚∀゚)「ほら、着替えて着替えて」
川 ゚ -゚)「解ったから、そうせかすな」
そう言って私は部室に入り、着替えをする事にした。
- 102: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:17:28.59 ID:K00KvN0Z0
━━━━━━━━……
アスファルトの上の石を蹴りながら、俺は空を見上げる。
今日もムカつく程、晴れ晴れとした青空が広がる。
('A`)「はぁ…ツマンネ…」
孤独を愛する男 俺。
家に帰っても何もする事無いぜ。
ブーンはバイトだし、ショボンは 店やってるから忙しいし。
どうすっかなぁ…
宿題でもしようか… 後で焦るのもマンドクセーし。
そんな事を考えながら、俺は家までのんびりと歩いていった。
刺激の無い日々だ。
隕石が校庭に落ちるとか、宇宙人が俺にコンタクトを取ってくるとか
何か、変わった事が起きないかねぇ…
- 104: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:18:59.57 ID:K00KvN0Z0
━━━━━━━━……
『礼』
…
…
…
川 ゚ -゚)「…ふぅ」
今日の部活が終わった。
正座の状態から、私は立ち上がる。
今は、大体 夜の七時半
…確か、今日は宿題が出されてたか
早く家に帰ってやってしまおうか。
それとも…
1、大人しく帰って、宿題をやる。
2、部活の友達と夜遊び
3,宿題なんて明日の朝 早起きしてでもできるだろう。家に帰ってすぐに寝る。
>>107
- 107名前: 能登ひかり投稿日: 2007/01/07(日) 22:19:51.35 ID:ClvHK0Nw0
- 3
- 109: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:27:59.42 ID:K00KvN0Z0
- >>107
…今日はちょっと疲れているようだ。
週の始めは、いつも身体が鈍っている。
私は部室に入り、素早く帰宅の準備をする。
(*゚∀゚)「あれ?クーちゃん もう行っちゃうのー?自主練はー?」
川 ゚ -゚)「あぁ、今日はいつもより疲れたんでな。早めに家に帰るよ」
つーは、部活が終わった後も練習をしている。
私もそれに付き合っているのだが、今日はパスする事にした。
剣道着から着替えた私は、剣道場の出口へ向かう
川 ゚ -゚)「お疲れ様でした」
私は先輩達に挨拶をし、剣道場を出ていった。
- 111: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:35:49.15 ID:K00KvN0Z0
…
…
…
私は、家に帰ると 夕食を取り、風呂へ入る。
これが、毎日の流れ
風呂に浸かりながら、私はまた 考えにふける。
川 ゚ -゚)「むぅ… 結局、文献を見ても恋と言う感情は解らないものだ」
私は、独り言の様に呟く
川 ゚ -゚)「そもそも恋というのは何なのだ?原因が不確かだろう… 人によって その原因が違うというじゃないか。」
喜怒哀楽
嬉しい時は喜び
不快な事があった時は怒り
自らに不幸があった場合は悲しみ
何か、自分にとって快感などを伴う事をする時は楽しみ
なら、恋とはなんだ?
- 113: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 22:43:47.05 ID:K00KvN0Z0
人間は、知る事で快楽を得る 唯一の生物である。とはよく言ったもので
最近は『恋』なる感情の事について、知りたくて仕方がない。
数学に置いては、計算を繰り返せばいつか答えが出る。
それは、既にその答えを導き出す公式が発見されているからだ。
他の出来事についても、同じ事が言える。
物事の根元には、必ず答えとなる物があるはずなのだ。
だが、恋は たびたび原因も分からぬままに発生する感情であると言うじゃないか。
川 ゚ -゚)「全く恋という感情は…やっかいだ…答えが出ない… ブクブクブクブク」
そう言いながら、私は浴槽に顔を沈めていった。
- 122: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:01:09.84 ID:K00KvN0Z0
━━━━━━━━……
('A`)「…宿題終わりー」
俺はそう言って背伸びをする。
あぁ、今日は宿題多いな。やっと終わった。
('A`)「ぁー… どうしよっか…」
>>125
1,びっくりするほどユートピア
2,びっくりするほどユートピア
3、びっくりするほどユートピア
4,びっくりするほどユートピア
5,寝る
- 125 名前: 露地すいか [sage] 投稿日: 2007/01/07(日) 23:02:12.79 ID:M5f4L93+0
- 3
- 126: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:04:23.19 ID:K00KvN0Z0
- まず全裸になり
( : )
('A`)ノ彡
<( )
ノωヽ
自分の尻を両手でバンバン叩きながら白目をむき
从
('A` ) て
( ヾ) )ヾ て
< <
人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
Σ て
Σ びっくりするほどユートピア! て人__人_
Σ びっくりするほどユートピア! て
⌒Y⌒Y⌒Y) て
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
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|__ ヽ ('∀`)ノ
|\_〃´ ̄ ̄ ヽ..ヘ( )ミ
| |\,.-〜´ ̄ ̄ ω > (∀` )ノ
\|∫\ _,. - 、_,. - 、 \ ( ヘ)
\ \______ _\<
\ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
\||_______ |
これを10分程続けると妙な脱力感に襲われ、解脱気分に浸れる
- 136: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:12:28.15 ID:K00KvN0Z0
- 人__人__人__人__人__人__人__人__人__人__人
Σ て
Σ びっくりするほどユートピア! て人__人_
Σ びっくりするほどユートピア! て
⌒Y⌒Y⌒Y) て
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
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( '∀`)ノ ミl
( ヘ) ミl
< l
( 'A`)ノ l
( ヘ) l
< l
- 138: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:15:46.58 ID:K00KvN0Z0
俺は悟った。
俺は変態なのだと。
フヒヒヒヒヒヒヒヒ イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!
('A`)「…寝ますか」
俺は寝る事にした。
本当に明日、隕石が落ちることを信じて
あ、出来れば俺の家に落ちてくれると嬉しい。
そんな事を考えながら、俺は眠りに落ちていった。
- 147: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:28:36.76 ID:K00KvN0Z0
川 ゚ -゚)「…ふむ」
こい【恋】名 - 一緒にいないと寂しく、激しく相手をもとめる男と女の間の気持ち。
恋は盲目 恋におちいると、理性・常識をうしないやすくなる事のたとえ。
恋心 名 - 異性を恋しいと思う気持ち。
こい-わずらい 【恋煩い】名 - 異性を恋しく思うあまりに気分がふさいで、病気のような状態になること。恋の病
川 ゚ -゚)「…もうちょっと具体的な答えは無いものか…」
私は少し釈然としない気持ちで、辞書を棚に戻す。
そもそも、辞書にも明確に載っていないとはどういうことだ。
どうすれば恋というのは起こるのだろうか。
もう、なんなのだろうか
- 150: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:34:32.40 ID:K00KvN0Z0
私は机の電気を消すと、そのままベットへ向かう。
川 ゚ -゚)「…はぁ」
まぁ、いいか
そこまで躍起になって答えを探すものでもないだろうに。
そう言って、自分を納得させ、ベットに寝転がる。
…やはり気になる
思春期というものだろうか。
周りがやけに、恋というものに敏感になり、話題にも多く挙がるようになる。
あの人が格好いいよね とか
あの人って、好みのタイプ とか
私には縁のない話だが、それだからこそ気になる。
- 153: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:44:10.73 ID:K00KvN0Z0
周りが恋というものを経験している中、私は未だ未経験者。
だからなんだ と言えばそれまでだが。
しかし、周りの同姓も 異性も 誰もかれも経験しているのだ。
自分だけ経験していないのは、しゃくに障る。
だが、恋というのは理解できないものだと ある文献に書いてあった
理解できない とはどういう事だろうか?
どれだけの本を読んでも、どれだけの知識を詰め込んでも、理解できないもの という事だろうか?
確かに、私は馬鹿であると自覚はしている。
馬鹿に出来る事といえば、調べ、探し、それを頭に入れる事だけだ。
私には、それしかできない
それほど頭が良い訳でもなく、容姿が優れている訳でもなく、運動神経が良いわけでもない。
そんな私は、当然異性に気に入られる訳もなく。
154名前: 鰒投稿日: 2007/01/07(日) 23:46:08.26 ID:J6wROz3o0
- それほど頭が良い訳でもなく、容姿が優れている訳でもなく、運動神経が良いわけでもない。
そんな私は、当然異性に気に入られる訳もなく。
それなんてドクオ?
- 155: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:49:57.51 ID:K00KvN0Z0
…恋は、人生において とても重要な事らしい。
それを経験出来ないと言うことは、凄く損をしているのではないだろうか。
私は、恋を経験できるのだろうか。
不安だ。
川 ゚ -゚)…「寝よう」
考えるのが面倒になり、私は目を閉じ 眠りにつくことにした。
…
…
…
…
- 159: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/07(日) 23:53:08.06 ID:K00KvN0Z0
- すいません ネタが尽きてきました。
今日の所は、これで一区切りと言うことで。
投下遅くてすみませんすみません。
展開無くてすみませんすみません。
明日はどうにか、楽しめるような展開を作ろうと思いますorz
- 251: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/08(月) 20:47:43.77 ID:igxeprub0
━━━━━━━━……
…あぁ
隕石は落ちてきただろうか。
チッ チッ チッ コナアアアアアアアアユキィイイイイイイイアアァァァァッー!
ガチャン
('A`)「あー……」
落ちてないみたいです。
鬱だ。
騒がしい目覚まし時計を止め、俺はベッドから身を起こす。
今日も学校ですか。
朝っぱらから嫌な気分になりながらも、俺は下に降りていく。
居間に行くと、テーブルに朝食を食べ終えた後があった。トーチャンはもう仕事に出たらしい。
カーチャンは…
- 252: わた ◆WaTaIfF.YE :2007/01/08(月) 20:50:35.01 ID:igxeprub0
l
l'A`)し
l
l サッ
lミ
l
カーチャンは俺の顔を見ると、台所へ引っ込んでしまった。
鬱だ。
妙に気まずいので、朝メシは食べないまま 俺は着替え、バッグを掴み、早々と家を出ていった。
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