( ^ω^)がドイツの独裁者になったようです
- 7: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 20:23:21.23 ID:LSAXP4CP0
- ドイツの荒鷲 編
1941年、春。前年より計画された、イギリス侵攻作戦、通称「アシカ作戦」は
実施されること無く、航空戦の敗北により無期限延期とされた。
( ´ω`)「ドーバー海峡の壁は厚かったお・・・」
(´・ω・`)「なにか引っかかる言い方ですね総統」
破竹の進撃を続けてきたドイツ軍の勢いは、いったん停止することとなった。
- 8: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 20:28:59.71 ID:LSAXP4CP0
- さて、とある会議の席。
( ´ω`)「ここで、各々の意見を聞いてみたいお・・・。ドイツはこれからどうするべきか・・・」
(´・ω・`)ノ「はい!」
( ´ω`)「どうぞ(´・ω・`)君・・・」
(´・ω・`)「総統、まずは元気を出してください。イギリスは未だに守勢に回っているのですから」
( ^ω^)「おk」
(;´・ω・`)「立ち直り早ッ」
( ^ω^)「他に、言いたいことはあるかお?」
- 9: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 20:34:19.92 ID:LSAXP4CP0
- (´・ω・`)ノ「はい!」
( ^ω^)σ「オッケェーイ(´・ω・`)君!頼むぜぇぇぇぇぇぇぇ!」
(;´・ω・`)(これは反動なのか)
(´・ω・`)「総統、情報筋より、なにやら不穏な情報が入りました」
( ^ω^)「お?kwsk」
(´・ω・`)「現在相互不可侵の、ソ連に関する情報です」
(;^ω^)「・・・あの国がらみだと嫌な予感しかしないお」
(´・ω・`)「その通り。いやな情報です」
- 10: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 20:38:54.20 ID:LSAXP4CP0
- (´・ω・`)「先日の、ドイツ軍が航空戦で負けた事実は世界中に広まりました」
( ´ω`)「・・・」
(;´・ω・`)「・・・だから気にしないでくださいよ」
( ^ω^)「しゃーこらー」
(´・ω・`)(なにかと扱いづらい人だな・・・)
(´・ω・`)「その事実を、ソ連の川 ゚ -゚)が聞きつけまして」
(´・ω・`)「ドイツへの石油輸出を再検討しているようです」
(;^ω^)「なんだってー!!」
- 11: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 20:53:49.52 ID:LSAXP4CP0
- 当時、技術先進国だったドイツの最大の悩みは、天然資源の不足だった。
第2次産業革命を経て、電気と石油の地位が向上したが、
そのどちらもドイツ国内では得られなかったのである。(当時は火力発電が主流)
そこで、資源があるが技術の無いソ連との関係を深めたのであった。
アカめ(^ω^ )人川 ゚ -゚)ファシストめ
( ^ω^)が首相になってからは、両者は激しく罵り合った。
( ^ω^)「共産主義者は人類の敵だお!あいつらは信用ならんカスだお!」
川 ゚ -゚)「ファシストは洗ってない犬の臭いがするんだ」
(#^ω^)「は?お前いきがってんじゃねーし!!!口だけ番長が」
川 ゚ -゚)「総統様(笑)優等なゲルマン民族様(笑)」
両者の主義思想をみれば、当然といえば当然であった。
- 16: >>14 [thx] :2007/02/17(土) 21:10:58.20 ID:LSAXP4CP0
- が、再び両者は接近した。独ソ不可侵条約である。
ドイツは西方侵攻のために。ソ連は対資本主義国のために。
(^ω^#)人川 ゚ -゚)
ソ連は南方で産出される石油をドイツに輸出し、それがドイツの攻勢を支えていた。
石油が無ければ、最強の戦車軍団も走れず、爆撃機は飛べず、砲弾は生産できない。
まさに、ドイツにとっては生命線ともいえる石油の供給ラインであった。
なにしろ海外の植民地は無くなり、資本主義国とも仲が悪かったのだから。
- 17: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 21:14:11.36 ID:LSAXP4CP0
- だが、バトルオブブリテンにドイツが敗北したという事実を聞くと、
川 ゚ -゚)は心変わりをした。
川 ゚ -゚)「ファシストどもが勝てないのなら・・・奴らに味方する必要も無いか」
川 ゚ -゚)「石油輸出を止めようかな」
もともと敵対する者同士であり、利害が一致しなくなれば
同盟関係の崩壊は明らかであった。
- 19: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 21:21:11.73 ID:LSAXP4CP0
- (´・ω・`)「ソ連からの石油が止まれば、正直言ってキツイです」
(;><)「戦車がないとドイツ軍の優位は崩れるんです・・・」
从 ゚∀从「国内産業も止まるぜ」
(;^ω^)「これはつらい」
対イギリス戦に、暗い影を落とすであろうことは明白だった。
- 20: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 21:25:26.89 ID:LSAXP4CP0
- そして、遂に( ^ω^)は決断をした。
( ^ω^)「よっしゃ、ソ連を潰そう」
_人人人人人人人人人人人人人人_
> な なんだってー!! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
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/ `''.v'ν Σ´ `、_,.-'""`´""ヽ
i' / ̄""''--i 7 | ,.イi,i,i,、 、,、 Σ ヽ
. !ヘ /‐- 、u. |' |ノ-、 ' ` `,_` | /i'i^iヘ、 ,、、 |
|'' !゙ i.oニ'ー'〈ュニ! iiヽ~oj.`'<_o.7 !'.__ ' ' ``_,,....、 .|
. ,`| u ..ゝ! ‖ .j (} 'o〉 `''o'ヽ |',`i
_,,..-<:::::\ (二> / ! _`-っ / | 7  ̄ u |i'/
. |、 \:::::\ '' / \ '' /〃.ヽ `''⊃ , 'v>、
!、\ \. , ̄ γ/| ̄ 〃 \二-‐' //`
( ><) (´・ω・`) 从 ゚∀从
- 21: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 21:33:05.11 ID:LSAXP4CP0
- 当然、側近たちは驚いた。
(´・ω・`)「総統!本気ですか!?ソ連とはまだ不可侵条約を結んでいます!」
( ^ω^)「あんなもん一時的なもんだお。裏切ろうとしてるのはソ連だお」
( ^ω^)「それなら、こっちから潰してやるお!」
( ^ω^)「それに、ソ連を潰したらイギリスと講和できるおwwwwww」
( ^ω^)の目論見は、共産主義国を潰せば、イギリスが講和を持ちかけてくるだろう
というものであった。
- 22: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 21:44:21.28 ID:LSAXP4CP0
- ( ><)「総統!現在我が軍はイギリスと対峙してるんです!二正面になるんです!」
( ><)将軍は、イギリスを背後に残したまま、ソ連に攻め込むことを危惧した。
イギリスを警戒するために西に兵力を残さざるを得ず、
全力でソ連に当たるのは難しいからだ。
( ^ω^)「別にイインダヨー」
( ^ω^)「よく考えてみるお。ソ連なんて所詮は寄せ集め、烏合の衆だおwww」
( ^ω^)「中には圧迫されながら嫌々従っている者も少なくないお」
( ^ω^)「腐った納屋は、ドイツ軍という鎚で一撃すれば、簡単に崩壊だお!」
ポーランド、北欧、フランスと立て続けに成功した電撃戦に、
( ^ω^)はすっかり酔っていた。
- 23: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 21:52:27.42 ID:LSAXP4CP0
- ( ^ω^)「それにだね。从 ゚∀从君、国家社会主義ドイツ労働者党の方針を三行で」
从 ゚∀从「ゲルマン人最強
ユダヤ人排斥
東方生存圏の確保」
( ^ω^)「おk。実はソ連潰しはこの方針と一致するんだお!」
( ><)「??」
( ^ω^)「まずスラブ人どもを最果てのシベリアに追放するお」
( ^ω^)「空いた東欧地域にゲルマン人入植→うめぇwwwwwwwww」
( ^ω^)「これこそ、東方大帝国構想だお!」
从 ゚∀从「総統sugeeeeee!!」
- 25: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 22:02:49.24 ID:LSAXP4CP0
- ( ><)「総統!それでもやはり危険なんです!」
( ^ω^)「あれ?また反抗するのかお?」
(;><)「ギクリ」
(#^ω^)「何度も言わせるなお。余の命令に逆らうのは許されないお」
(#^ω^)「わかったら対ソ連戦の計画を立ててくるお!」
(;><)「・・・はい」
( ><)(・・・やっぱり総統の考えがわかんないんです・・・)
- 26: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 22:16:23.17 ID:LSAXP4CP0
- そして数日が経った。( ><)は首脳陣を集め、説明を始めた。
( ^ω^)「開戦マダー?」
(;><)「待ってほしいんです!!とりあえず説明するんです!」
(´・ω・`)「これは期待」
( ><)「コホン。えー、総統はソ連への侵攻を指示されましたが」
( ^ω^)「おっお」
( ><)「軍としては、ギリシャの南、地中海に浮かぶクレタ島攻撃を提案するんです!」
( ^ω^)「mjd?kwsk」
- 27: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 22:21:24.30 ID:LSAXP4CP0
- ( ><)「以前述べた通り、ドイツは未だイギリスと戦争中なんです!」
( ><)「で、このクレタ島というのはイギリス軍の一大基地なんです!」
( ^ω^)「ほうほう」
( ><)「ドイツにとって最重要な、ルーマニアの油田地帯があるんですが」
( ><)「なんとイギリス機の航続圏内なんです!」
(;^ω^)「空爆koeeeeee」
( ><)「勘がいいんです総統!その通り爆撃が懸念されるんです!」
- 28: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 22:27:24.99 ID:LSAXP4CP0
- ( ><)「対ソ戦に向けて背後の憂いは無理でも、せめて側面の憂いは絶っておきたいんです!」
(´・ω・`)ノ「ちょっと待った!ギリシャ方面にはイタリア軍が侵攻したはず」
( ><)「・・・そうなんです。しかし・・・」
( ><)「イタリアは 弱 す ぎ る んです・・・」
(;^ω^)(;´・ω・`)「・・・」
- 34: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 22:44:17.47 ID:LSAXP4CP0
- さかのぼる事半年以上前の9月末。
( ゚∀゚)のイタリア軍は突如エジプトに侵攻した。
フランスを落としたドイツに便乗し、宣戦布告したイタリアは、
勝ち馬に乗るかのように、進撃したのだった。
しかし、ドイツ軍のように連戦連勝、とは行かなかった。
イタリアはイギリス軍に敗北し、戦線を後退させていった。
重要拠点のエジプトにはイギリス軍が控えており、まだまだ弱かったイタリア軍は
散々に打ち負かされたのであった。
(´・ω・`)「総統!イタリア軍兵士7000人がイギリスの捕虜になったらしいです!」
( ^ω^)「なんだと!それは激戦だお!で、イタリアは捕虜をどれだけ取ったのかお?」
(´・ω・`)「それが・・・7人らしいです」
(;^ω^)「・・・マジすか」
(;´・ω・`)「・・・驚きですが」
- 36: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 22:50:03.62 ID:LSAXP4CP0
- さすがに世界の大英帝国、まだまだイタリアには負けなかった。
イタリア軍は敗走を続け、北に北に逃げていった。
(´・ω・`)「総統!イタリア軍の要塞が陥落したそうです!」
( ^ω^)「なんだと!イギリスはそんなに大軍なのかお!!」
(´・ω・`)「それが・・・夜だから敵も眠っているだろうと、見張りを立てなかったら夜襲だそうで」
(;^ω^)「・・・マジすか」
(;´・ω・`)「・・・驚きですが」
この時、さまざまな逸話が残されていった。
- 37: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 22:55:33.82 ID:LSAXP4CP0
- ついには、ギリシャ軍と合同したイギリス軍に敗北するという事態まで起きた。
窮地に立たされたイタリアは、ドイツに助けを求めた。
(;゚∀゚)「なあ、俺たち友邦だよな!?助けてくれよ!!!!」
(;^ω^)「・・・仕方がないお」
( ^ω^)はドイツ軍屈指の名将、ミ,,゚Д゚彡を派遣することにした。
ミ,,゚Д゚彡はドイツ軍アフリカ軍団を編成し、ギリシャ軍を打ち破ったのだった。
- 40: 愛のVIP戦士 :2007/02/17(土) 23:03:42.87 ID:LSAXP4CP0
- ( ><)「・・・というわけで、撤退した連合軍はクレタ島に集結しているんです!」
( ^ω^)「まったく、貴重な兵力を割いちゃったお」
(´・ω・`)「まあ・・・仕方がないでしょう」
( ><)「クレタ島近辺はイギリス海軍がいるんです!」
( ^ω^)「ってことは上陸は無理、と」
( ><)「そこで、空挺作戦を行うんです!」
(´・ω・`)「海が駄目なら、空からってね」
1941年5月。ドイツ軍はクレタ島への大空挺作戦を実施することになった。
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