('A`)はグラールの未来を背負うようです

  
136: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:47:54.26 ID:F4ZKQQUR
  
('A`)はグラールの未来を背負うようです


第5話「クソ」



  
137: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:48:13.07 ID:F4ZKQQUR
  
ミズラキを静かに包む殺気の群れ。


ξ゚听)ξ「・・・・。」
( ´_ゝ`) 「人と戦うのははじめてなのか?」

ξ゚听)ξ「・・・ええ、そうよ。」
( ´_ゝ`) 「ならそれだけ手が震えててもしかたないな。」
ξ゚听)ξ「・・・。バカにしてるの?」



  
138: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:48:43.51 ID:F4ZKQQUR
  
( ´_ゝ`) 「バカにはしていない。だが、敵としても見ていない。」

ξ#゚听)ξ「!!!バカにしてるじゃないの!!」

ツンは杖を地面の近くに向け、詠唱を始めた。

杖が黄土色に光る。
兄者も負けじと杖を構える。
相反する土と雷が呼応する。

( ´_ゝ`) 「小手調べだ。小娘!!!」



  
139: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:49:27.77 ID:F4ZKQQUR
  
ξ゚听)ξ「えい!!!!!」

掛け声とともに杖を天にかざす。

その瞬間、兄者の上に巨大な泥の塊のようなものが現れた。

泥が襲い掛かる。
その刹那、兄者の杖から雷が迸る。
雷光は兄者の周りに展開され、ツンのテクニックを退けた。
小爆発がおき、周りに煙が立ち込める。



  
140: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:50:02.23 ID:F4ZKQQUR
  
ξ゚听)ξ「・・・!!相殺!?」

その瞬間、煙の中から投刀が飛び出す。
ツンはラインを展開し、弾く。

ξ;゚听)ξ「うっ!!!」
( ´_ゝ`) 「おいおいそんなものか?」

煙から投刃と続けざまに飛び出した兄者は槍を持っていた。



  
141: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:50:44.03 ID:F4ZKQQUR
  
ξ;゚听)ξ(・・・!!こいつウォーテクターね!!)

ツンは向かってくる兄者に火球を撃つ。
兄者は体をスライドさせ避ける。スピードは落ちない。

兄者とツンの距離は詰まる。
( ´_ゝ`) 「かわせるかな?」

兄者は槍をなぎなたのように扱いツンに振り下ろす。



  
142: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:51:04.61 ID:F4ZKQQUR
  
かろうじてラインを展開するツン。
バチバチと小さい火花が飛ぶ。

ツンが着ているテイセンバが悲鳴をあげている。

ξ;゚听)ξ(もう限界・・・!)
兄者の攻撃は止まらない。
放つ三段突きは空気を纏い、ツンへ襲い掛かる。



  
143: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:51:22.26 ID:F4ZKQQUR
  
そして、ツンの右太ももにに槍が突き刺さった。
ξ)ξ「!!!!!!!!」

( ´_ゝ`) 「ニューマンのくせにしぶとい奴だ。じきに楽にしてやるぞ。」

ツンの右足からは血が流れている。

足をつたい、地面へと流れる血は、どこか美しかった。

「な・・・めな・・・いでよ・・・。」

( ´_ゝ`) 「なんだ?」



  
144: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:51:34.78 ID:F4ZKQQUR
  
ξ#゚听)ξ「ニューマンなめるなっつってんだよ!!!」

兄者が少しの油断を見せた瞬間、ツンの周りに冷気が巻き起こった。
( ´_ゝ`) 「!!!なに!!?」

ξ#゚听)ξ「もうおそいわよ!!!」

ツンの右足が凍り付いていく。



  
145: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:51:45.30 ID:F4ZKQQUR
  
ξ)ξ「うぅぅっ!!!」
足に突き刺さった槍にも冷気は伝わり、凍り付いていく。

(;´_ゝ`) 「なっ!!!!!」
氷は兄者の持ち手にまで到達した。

ξ)ξ「ぐっ・・・これで、アンタの両手はふさいだわ。」
杖を持つ右手の震えがとまらない。

ξ#゚听)ξ「これで私の勝ちよ!もうあきらめなさい!!」



  
146: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:51:57.16 ID:F4ZKQQUR
  
(;´_ゝ`) 「お、おいおい。こんなことまでしてどうするんだ?お前の足だって凍ってしまっている。もしこのままお互い凍ったままだと、お前の足も使い物にならなくなるんだぞ!?」
(;´_ゝ`) 「さ、さあはやく氷をとけ。な?」

ξ゚听)ξ「といたらアンタ、あたしに攻撃しかけるじゃない。」

ξ゚听)ξ「だから」

ξ゚听)ξ「足がダメになるまえにアンタを倒すわ。」



  
147: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:52:08.07 ID:F4ZKQQUR
  
右手に持つ杖が紫色に輝く。
混沌としたフォトンオーラが兄者の周りに展開される。
(;´_ゝ`) 「お、おい!やめろ!!!」

ξ#゚听)ξ「あんたみたいに自分の身しか守らない男、だいっきらいなのよ!!!」

ξ#゚听)ξ「ぶっつぶれろ!!!!」
上空にまがまがしいオーラをまとった重力球が現れる。



  
148: 名無しオンライン :2007/03/26(月) 22:52:20.20 ID:F4ZKQQUR
  
ξ゚听)ξ「おらあああああ!!!」
ツンが杖を振り落とすと同時に、兄者へと重力球が降り注いだ。
(;´_ゝ`)「おあぁばpぼgじゃs;ldがsぼぞぴb」

地面へとメリメリ音を立てて沈んでいく。
ツンの足へ突き刺さった槍は持ち手のみ兄者とともに沈んだ。

ξ)ξ「はぁ・・・はぁ・・・。」

ツンは足にかけたバータをとき、その場へと倒れこんだ。


第5話「クソ」完



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