( ^ω^)ブーンがまんじゅうになったようです

  
7: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:39:58.15 ID:kPQfywuV0
  
シーツの乱れが昨夜の男との行為を思い出させる。

彼女は床に散らばった上着のポケットの中から煙草を取り出し、箱の底を軽く指ではじいた。

すっと飛び出した「Malboro」の薄い文字。
 
ξ゚听)ξ「・・・・いい天気ね」

窓の外は快晴だった。冬の透き通った空がどこまでも高い。

窓から差し込む真新しい太陽を背中に浴びながら、彼女は男が机の上に忘れていったジッポーで火を点けた。

細い指にやさしく挟まれたマルボロから、ゆらゆらと煙が昇っていく。
最初の一口をゆっくりと吸い込み、吐息とともに、甘い煙を吐き出しす。



  
8: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:40:34.34 ID:kPQfywuV0
  
どうやら今日も寒くなりそうだ。

金色のジッポーをパチン、と勢い良く閉めると、彼女は天井を仰ぎながら、昨夜の男の事を思い出そうとした。
 
確か職業はインテリアデザイナー? それともコピーライターだったっけ? 顔は? 年齢は? 身長は? 体型は? 
 

ベッドに腰掛けながら、しばらく考えた後、唯一思い出せたのは、むせかえるような甘ったるい男の体のにおいだけだった。

体温で温まった濃厚な男のにおい。
 
灰皿に、軽く煙草を叩いて灰を落とす。楕円形の灰は朝日に鈍く光る灰皿の上で、音も無く崩れ落ちた。





('A`)「・・・ツン・・・おい・・・ツン」

ξ゚听)ξ「・・・・はっ」



  
9: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:41:42.76 ID:kPQfywuV0
  
('A`)「どうしちゃたんだよ・・・ショックでどうかしちゃったのかと思ったぜ」

ξ゚听)ξ「・・・夢を・・・見ていたわ」

('A`)「夢?」

ξ゚听)ξ「うん・・・大切な思い出の夢・・・」

('A`)「・・・そうか」

( ^ω^)「そんなことより・・・僕らは・・・・死んでしまったのかお?」

('A`)「正確には・・・・処理されたのだろうな・・・」

(,,゚Д゚)「確か・・・掃除のおばちゃんがブツクサ言いながら・・・」



  
10: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:42:30.61 ID:kPQfywuV0
  
ξ゚听)ξ「ごみ袋に詰めた・・・」

('A`)「ゴミ回収車に放り込まれたことまでは覚えている」

川 ゚ -゚)「きっとあの時点で死んだのだな」

('A`)「まあ、元の姿に戻れたってことは・・・死んでるってことなんだろうな・・・」

(*゚ー゚)「なんだかウソみたい・・」

( ^ω^)「ここはどこなんだお?」

('A`)「さあ・・・・・さしずめあの世ってことか」






(´・ω・`)「・・・・ここは・・・一度来たことがあるぞ・・・」



  
11: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:43:19.73 ID:kPQfywuV0
  
なぜ神は、人を創ったのか・・・。



  _、_
( ,_ノ` )「・・・・・・・・・・」

(・ω・)「神様・・・・神様・・・」

  _、_
( ,_ノ` )「うむ・・・」
  
(・ω・)「これでよろしければ、ここにサインを」

  _、_
( ,_ノ` )「なあ、天使よ・・・」

(・ω・)「はい・・・?」

  _、_
( ,_ノ` )「わしは・・・わしがなぜ人間を作ったのじゃろう・・・」

(・ω・)「それは・・・一介の天使である私には分かりませんが・・・」

  _、_
( ,_ノ` )「そうか・・・・・人間に欲望を与えたのは失敗だったかもしれん」

(・ω・)「・・・・・・・」



  
12: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:44:11.12 ID:kPQfywuV0
  
( ,_ノ` )「・・・・よし書けたぞ・・・」

(・ω・)「では、続いてこちらにもサインを」
  _、_
( ,_ノ` )「うむ・・・」

(・ω・)「おや?・・・たった今死んだ者たちがいるようです」
  _、_
( ,_ノ` )「ふむ?」

(・ω・)「FAXされてきた書類によると・・・7名」
  _、_
( ,_ノ` )「裁判の用意をせなばならんの・・・う・・イテテ」

(・ω・)「まだヒリつきますか?オロナインもって来ましょうか?」

  _、_
( ,_ノ` )「いや・・・ボラギノールを頼む」

(・ω・)「はい、ボラギノール」



  
13: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:44:47.71 ID:kPQfywuV0
  
  _、_
( ,_ノ` )「おお、助かる・・・してその者たちの詳細は・・・」

(・ω・)「名前はブーン・・ドクオ・・・ツン・・ギコ・・・しい・・・クー・・ショボンと言います。死因は・・」

  _、_
( ,_ノ` )「・・・今なんと言った」

(・ω・)「え? ですから、ブーン・・ドクオ・・・ツン・・ギコ・・・しい・・・クー・・ショボン・・・・」

  _、_
( ,_ノ` )「ショボンと聞こえたが・・まさか・・あの・・」

(・ω・)「・・・・」

   _、_
(* ,_ノ` )「わしの・・・あの・・なんていうか・・おケツを・・・その・・」


(・ω・)「モニター監視員、ゲート1の映像を転送してくれ」



  
15: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:45:24.26 ID:kPQfywuV0
  
(´・ω・`)「くくく・・・またあの神さん脅しつけて生き返ればいいことだぜ・・・」


  _、_
( ,_ノ` )「あ・・・・あいつじゃ!!!」


(・ω・)「総員に告ぐ!レベル5緊急事態発令!」

(・ω・)「総員!戦闘配置に付け!繰り返す!総員!戦闘配置に付け!」

(・ω・)「各責任者は至急本部へ集合!急げ!グズグズするな!」






('A`)「おい・・なんか一杯人が集まってきたんだが」

( ^ω^)「・・・なんか物々しいお」



  
18: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:47:12.88 ID:kPQfywuV0
  
(A´ー`)「こちらゲート1警備隊、現場に到着。ターゲットを確認しました」

(B´ー`)「気をつけろ・・・何をするかわからんぞ・・」

(C´ー`)「わかってるさ・・・久々のレベル5発令だからな・・・」



(*゚ー゚)「なんか怖いよぅ・・・」

(,,゚Д゚)「大丈夫・・・俺が守るさ・・・」


(・ω・)「よおし、そのままターゲットが動かないように見張ってろ!」
  _、_
( ,_ノ` )「ううう・・・また尻が痛み始めてきた・・・イテテテ」



  
19: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:49:25.90 ID:kPQfywuV0
  
('A`)「なんだなんだ?」

( ^ω^)「ひょっとしてここは地獄かお?」

(*゚ー゚)「まさか・・・私に限ってそんあことはありえない!」

ξ゚听)ξ「・・・・・・・・・」


(´・ω・`)「・・・やあ、君達。まずはこれを見てくれ」


(A´ー`)「こちらゲート1警備隊!!!ターゲットがいきなり服を脱ぎ始めました!」」

(B´ー`)「おい!服を着ろ!」

(C´ー`)「隊長!発砲許可を!」

(A´ー`)「まだ発砲するな!指示を待っている!」



  
20: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:50:10.29 ID:kPQfywuV0
  
(´・ω・`)「どうだい・・・? 大きいだろう・・・・」


(A´ー`)「本部!完全に服を脱ぎ捨てました!奴は全裸です!」

(B´ー`)「・・・・そ、そそり立っている・・・!」

(C´ー`)「・・・ゴクリ」


(´・ω・`)「いいか! よく聞け! お前ら神の所へ案内するんだ!」



(・ω・)「もうすぐ増援部隊がそっちへ向かう! それまでターゲットを逃すな!」




(´・ω・`)「言うことを聞かないと・・・・俺の股間のパトリオットが!!!お前らの中で大爆発するぞ!!!!!!」



  
22: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:50:54.64 ID:kPQfywuV0
  
(A´ー`)「本部!は、発砲許可を!!!」

(B´ー`)「うわああああああこっちへ来るぞ!!!!」

(C´ー`)「く、くるな!!!くるなあああああ!!!!」

(A´ー`)「本部!本b・・・・ぐああああああああああああああああ!!!!」




(・ω・)「どうした!応答せよ!応答せよ!」




('A`)「うわあ・・・・・きめえ」

(;^ω^)「あの人たちに同情するお・・・」

(,,゚Д゚)「見るな!しぃ!見ちゃいけない!」

(*゚ー゚)「・・・・・・・・・・」


ξ゚听)ξ「・・・いいツヤと反り具合してるわ・・・」

川* ゚ -゚)「ハアハアハアハアハアハアハア」



  
26: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:53:01.05 ID:kPQfywuV0
  
(´・ω・`)「さあ・・・・もう懲りたろう? さっさと案内するんだ」

(A´ー`)「は、はい・・・ショボン様・・・仰せの通りに・・・」

(B´ー`)「ぐうう・・・痛いよう・・・痛いよう」

(C´ー`)「・・・誰か・・・ボラギノールを・・・」



  _、_
( ,_ノ` )「・・こっちへ来るぞ・・・」
  
(・ω・)「 なんてことだ・・・あの精鋭部隊が・・・」
  _、_
( ,_ノ` )「ひぃぃ・・・・逃げよう・・・逃げて逃げて逃げまくろう・・・」
  
(・ω・)「・・・神様・・・闘うのです」
  _、_
( ,_ノ` )「バ、バカ言うな! あんな変態に勝てるわけないじゃろが!」
  
(・ω・)「神様。一億年前のあの戦いを忘れられたのですか」



  
29: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:55:03.28 ID:kPQfywuV0
  
( ,_ノ` )「・・・・・・・」

(・ω・)「悪魔共とも長き戦い・・・あなたは我らを率いて、見事に勝利を手におさめたではありませんか」

  _、_
( ,_ノ` )「・・・わしは・・・・・」

(・ω・)「目覚めるのです。あのときのあなたは、何者にも負けない最強のオーラをまとっていた」

  _、_
( ,_ノ` )「・・・われの戦闘服を持てい!」

(・ω・)「・・・・今すぐに!!!」



(´・ω・`)「さあ・・・・もう懲りたろう。案内するんだ」

(A´ー`)「ここです・・・この門をくぐれば・・・神様がいます・・・ですから・・もう・・・抜いて・・許して」

(B´ー`)「た、隊長・・・・・」

(A´ー`)「・・・もう・・抜いてくだ・・・アッー!動かしちゃらめえ!!!アッー」

(´・ω・`)「ぶひひひひひ!!!!!!中に!!中に出してやるぞ!!!たっぷりぶちまけてる!!!」



  
30: 知事候補(三重県) :2007/04/11(水) 21:57:15.96 ID:kPQfywuV0
  

('A`)「なんかしらんが今回はアイツ頼りになるな」

( ^ω^)「でもあの人たち可愛そうだお」

ξ゚听)ξ「ここはあの世なのね・・」

(,,゚Д゚)「実感わかねえな」

(*゚ー゚)「・・・ほんと・・」

川* ゚ -゚)「もっと・・・突き上げるように・・・腰を・・・そう・・・」








(´・ω・`)「発射5秒前!4!3!2!1!おおおおおおお!!!」

(A´ー`)「・・・・・・ま・・・さこ・・・ゆみ・・・こ」



  
107: CGクリエイター(dion軍) :2007/04/12(木) 22:09:29.42 ID:k4wTw7v40
  
神は静かに目を閉じ集中していた。己の力を限界まで引き出すために・・・。


(´・ω・`)「やあ、神様・・・久しぶりだね」
  _、_
( ,_ノ` ) 「・・・なつかしいな・・・この全身にみなぎるような闘気・・・」

神はゆっくりと拳をアゴの位置まで上げると、小さく息を吐いた。


(´・ω・`)「へえ・・・少しはやるようだね」

ショボンは嬉しそうにつぶやくと、腰を深く落とし、じっと相手の出方を待った。

  _、_
( ,_ノ` ) 「ここはわしの場所・・・好き勝手にはさせんよ」

神の口元が少しだけゆるむ。

その瞬間ショボンがすばやく動いた。



  
111: CGクリエイター(dion軍) :2007/04/12(木) 22:13:04.17 ID:k4wTw7v40
  
  _、_
( ,_ノ` ) 「ほう・・・ベースはレスリングかね・・・だが・・・・ぬるい!」

神はショボンのタックルを腰を引いてかわすと、素早く後ろに下がる。

間髪入れず追いかけてきたショボンめがけて、左ジャブから強烈な左フックを打ち込んだ。

拳はショボンのアゴを的確に打ち抜いた。

(´・ω・`)「く・・・左のダブル・・・」

  _、_
( ,_ノ` ) 「だてに神の名は名乗ってねえんだよ!」

神は一気に間合いをつめると、左ボディからの右ハイを見舞う。

(´・ω・`)「ぐ・・・」

必死でガードを固めるショボンに対し、神は一気にラッシュをかける。



  
112: CGクリエイター(dion軍) :2007/04/12(木) 22:15:38.45 ID:k4wTw7v40
  
  _、_
( ,_ノ` ) 「ほらほら!足が止まってるぞ!回りこめ回りこめ!」

(´・ω・`)「なめるな・・・!」

だがガードの隙間を縫うようなパンチの連打に、ショボンは息をつく間もない。

  _、_
( ,_ノ` ) 「こんなものか!? お前の力は!?」

(´・ω・`)「なめるなと言ったはずだ!」

そう叫びながら、ショボンはすっと身を沈め、素早く一回転した。

  _、_
( ,_ノ` ) 「ぬっ!?」

ショボンのバックハンドが神のこめかみに当る。
不意をつかれた神は、反射的に後ろに下がった。



  
115: CGクリエイター(dion軍) :2007/04/12(木) 22:18:55.34 ID:k4wTw7v40
  
(´・ω・`)「おらあ!」

全身の力をこめ右のストレートを放つ。が、ショボンのパンチは神の正確なブロッキングに阻まれる。
  _、_
( ,_ノ` ) 「打撃も多少はできるようだが・・・やはりぬるい!」

今度は神がくるりと一回転し、強烈なバックスピンキックを放った。

(´・ω・`)「ぐぼあ!」

神のかかとがショボンのみぞおちをえぐり、ショボンはたまらず膝をついた。


(´・ω・`)「これが・・・神の力・・・」
  _、_
( ,_ノ` ) 「・・・・さて・・・裁判にかけて・・・地獄へおとしてやる」

(´・ω・`)「これまでか・・・」



  
117: CGクリエイター(dion軍) :2007/04/12(木) 22:20:04.23 ID:k4wTw7v40
  

('A`)「なにこの茶番?」

ξ゚听)ξ「それより私達どうなるのよ?」

川 ゚ -゚)「しるか」

( ^ω^)「地獄なんかいきたくないお」

(*゚ー゚)「大丈夫!私達きっと天国へ行くわ!」

(,,゚Д゚)「そうだよ!きっと天国へいけるさ!」


('A`)( ^ω^)ξ゚听)ξ川 ゚ -゚)(*゚ー゚)(,,゚Д゚)「あはははは!!」



  
122: CGクリエイター(dion軍) :2007/04/12(木) 22:21:52.27 ID:k4wTw7v40
  
  _、_
( ,_ノ` ) 「その方たち、これから裁判を受けてもらう」

('A`)「あ?裁判?なんの?」

(・ω・)「あなた方が生きてきた間の行いによって、天国か地獄へ振り分けられるのです」


( ^ω^)「きっと天国はエロいねーちゃんだらけだお!ワクワクするお!」

ξ゚听)ξ「あんたねえ・・・まだ天国へ行けるときまったわけじゃないのよ・・」

  _、_
( ,_ノ` ) 「まずはショボン・・・裁きの部屋へ来るがよい」


(A´ー`)「オラア!立てよこのホモ野郎が!」

(B´ー`)「てめえなんぞに神様が負けるわけねえだろ!このガチホモが!」

(C´ー`)「さっさと歩けや!このくそみそ野郎!」


(´・ω・`)「ぐ・・・」



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