( ^ω^)ブーンの妄想が現実になってから1年後

285: 名無しさん :2007/02/05(月) 03:52:10
  
モニュが戦っている間にリリィに再搭乗したFOXは、リリィのモニタ越しにモニュが倒れるのを見ていた。
胸にあるのは高揚感のみ。
FOXにとってこういう状況、市長のような人物こそ、望むものだった。

FOX「慣性制御…かな。一応聞くが、ラウンジにこないか?貴方の力は素晴らしい」
市長「お断りだ。俺はまだ税金でウハウハしたいんでね」
FOX「残念だ」

言葉とは逆に、FOXの胸には静かな歓喜があった。
良い敵だ。それでこそニュー速を攻める甲斐がある。

FOX「リリィよ、どう思う」

FOXの問いかけに、リリィのカメラが青く光る。
メインモニタには無数の文字列が並び、操縦席を覆う装甲の内側にある幾筋かのラインが発光し、操縦席内は淡い光で満たされた。
ハンドルソケットに差し込まれたFOXの手が自動で固定される。

FOX「…私の望みもお前と同じだ」

リリィの反応にFOXは満足気な息をはいた。
それを最後に、眼に力が篭る。

FOX「SEドライブ起動。ジャケットオープン」

リリィの装甲のうち幾つかが展開、内部から現れた装置が回転を始める。
それこそドクオが解明できなかったメカニズム。ドクオの知らなかったリリィの全力。
スキル・エミュレータ・ドライブ。

FOX「エキゾチックマニューバ…!!」
市長「…なに……!?」

その装置はリリィを包む光を発した。
対する市長も、その身から緑の光を発している。
リリィの光は、それと同じ緑色だった。



298: 名無しさん :2007/02/08(木) 08:44:31
  
リリィが市長と同じく、慣性制御のスキルを使用し形勢が逆転した頃。
病院から出発した1台の車がVIPブリッジを抜け、市庁舎にはいろうとしていた。

(´・ω・`)「四次元ドリフト!」

火花を散らしけたたましい音を立てながら、ショボンの運転する車が市庁舎手前のカーブを曲がる。
もちろん自分のRX-8ではなく、市の職員が乗ってきた公用車だ。

(,,゚Д゚)「うおっ!お前やたら荒い運転するな!そんなに市長が心配か?」
(´・ω・`)「自分のじゃ乱暴にできんからな」
(,,゚Д゚)「…楽しむのは良いが市庁舎通り過ぎんなよ」
(´・ω・`)「270度回転ドリフト!」
(,,゚Д゚)「っ!舌噛んだ!!」

はたから見れば明らかに制御を失っている車は、サスペンションにひびを入れながら市庁舎に突入する。
回転しながら入り口付近で止まると、一見誰もいないように見えた。
止まったときに何か轢いたようだが、それはこの際どうでもいい。

(´・ω・`)「…おい、不味いな」
(,,゚Д゚)「誰もいないのがか?」
(´・ω・`)「阿呆。上だ、上」
(,,゚Д゚)「上…?」

見上げた先に、緑の光が一瞬走る。
一見戦っているようだったが、それは果たして戦いなのだろうか。
ギコには大きいほうが、小さいほうを追いかけているだけに見えた。

(,,゚Д゚)「なにあれ」
(´・ω・`)「市長と…あれはリリィだな」
(,,゚Д゚)「ふむ。一応アレが交戦してるとして、ひとつ質問」
(´・ω・`)「なんだ?」
(,,゚Д゚)「俺はいわずもがな、お前役に立つの?」
(´・ω・`)「無理っす」
(,,゚Д゚)「ですよねー」

(´・ω・`)「帰るか」
(,,゚Д゚)「お前頭良いな」



299: 名無しさん :2007/02/08(木) 08:44:48
  
(´・ω・`)「が、その前に…だ」

ショボンはじっと大きいほうの光、リリィを見つめる。
といっても眼で追うには少しばかり速すぎる。ショボンが見ているのはリリィの着地跡だった。
市長とリリィは地面、市庁舎の壁、屋上を足場に、多角的な追いかけっこをしている。

市長が壁を蹴れば、その一瞬後に、その場所にリリィの足跡がつく。
その間隔はほんの一瞬だが、そのわずかな一瞬が市長とリリィの速度の。
そして、その差は僅かにだが、開いていっていた。

(´・ω・`) (リリィのスピードはあれが限界か…市長がへばるまでまだ時間があるとして…打ち止めがあるかないか、だな)

半壊した市庁舎のうち、まだ無傷の部屋がいくつかある。
そのうち使えそうな部屋は、ひとつ。

(´・ω・`)「ギコ、あの部屋見えるか?あそこにはガス管が通ってる。窓の近くにこれと小銭でも置いてガス充満させてこい」
(,,゚Д゚)「うん?…あぁ、わかった任せろ」

ショボンはギコに包みを渡し、携帯を取り出した。
かける番号は、知る人は少ない市長の個人携帯。

リリィから逃げ回っている今の市長の状態なら、普通は出ない。
だが、逃げ方を見るに市長は火力と装甲の差をほんの僅かに勝るスピードと巧みに死角に回る動きでカバーしている。
となれば、携帯電話の着信音は命取りになるはずだ。

無論、電話に出ても話し声で同じ結果になる可能性もあるのだが。
全て分かっていて、ショボンは意地の悪い笑みを浮かべながら携帯を耳に当てた。



300: 名無しさん :2007/02/08(木) 08:45:01
  

………

市長「えぇいなんだ!!殺す気か!!?」
(´・ω・`)「なんだぁ?藪から某に。お取り込み中でしたかねぇ??」
市長「ふざけんなよ!!死ぬ。そろそろ死ぬ。お前のせいで死ぬ!」
(´・ω・`)「はっはっはっは」
市長「で…いっとくが長いこと保たんぞ」
(´・ω・`)「俺が合図したら三号通路を抜けて俺が乗ってきた車まで来るんだ。奴の動きをとめる。それから逃げるぞ」
市長「逃げられるとは思えんが?」
(´・ω・`)「良いから試してみろって」
市長「…ったく。ミネラルウォーター用意しとけよ」

はき捨てるような市長の台詞を最後に電話は切られる。
ショボンは携帯をしまわずに、そのまま違う番号へコールした。
心なしか市長のスピードが上がった市長を見て、ショボンは短く、笑いを含んだ息を吐く。

(´・ω・`)「はりきっちゃってまぁ…」
(,,゚Д゚)「おーい良いぞー。逃げる算段かよありゃぁ?…って誰に電話してんだ?」
(´・ω・`)「誰でも良いだろう。話はついた」

今度こそ電話をしまい、ショボンは今夜で何度目になるか分からない煙草を口にあてた。
ポケットから100円ライターを取り出し、火をつけようとして動きを止める。

(´・ω・`)「っと、ガスが切れた。ライターかせ」
(,,゚Д゚)「なにを呑気な…ほれ」
(´・ω・`)「よし、お前は車に戻ってエンジンかけてろ」
(,,゚Д゚)「ライターかえせよ」
(´・ω・`)「はやく行け。ぶち殺すぞ」



301: 名無しさん :2007/02/08(木) 08:45:14
  
いい加減に脚にくる。
慣性制御のスキルのおかげで負荷を減らしつつ超鋭角的な機動と速度の向上が出来ているが、そもそも正真正銘の生身なのだ。
疲労の概念がない機械と追いかけっこをするなんて不毛すぎる。

市長「歳くったかな…!来たか!」

合図。窓が割れた。
市長は言われたとおり屋上から三号通路まで弾着、そのまま駆け抜ける。
その後にやはり僅かのタイムラグで追いすがるリリィ。

FOX「よくも動き回る…これはこれで楽しいがいい加減決め手がほしいな」

FOXは市の車が来たことは知っていたが、脅威とは感じていなかった。
事実、直接的な脅威たりえる者はすでに存在しない。
間接的に何か策を講じるとしても、リリィに乗っているFOXをどうにかできるとは考えていなかったからだ。

(´・ω・`)「まぁ…往々にして、人外じみた強者はそれゆえに油断に足をすくわれるもんだ」

たしかに今のリリィの速度は生半に捉えきれるものではない。
だが、タイミングと道さえ分かっていて、仕掛ける側に完璧にタイミングを合わされたら。

ショボンは手にもったままのギコのライターを投げた。
火の消えないジッポライターは、そのままガスの充満した部屋のガラスを割り、ガスに引火。
爆発に吹き飛ばされるガラスとその他諸々が混ざった炎を、コンマ1秒のタイミングで市長がすり抜ける。

その炎の中に、ショボンがギコに渡した包みの中身があった。
ギコも捨てたものではないというか、しっかりと濃い目に水に溶かされたそれは、何の変哲もない絵の具。
リリィはその超高速を維持したまま、その炎を浴びた。



302: 名無しさん :2007/02/08(木) 08:45:28
  
市長が地面に跡を刻みながら停止する後ろで、リリィが爆風を受けて横にブレる。
そのまま壁に機体を擦り付け、リリィはいったん停止。
その機体とカメラアイには、べったりと絵の具が付着していた。

FOX「メインカメラを!?ちっ!」

サブカメラがあるか、それとも目視に切り替えるか。
FOXは後者を選んだ。
どうやら天も味方してくれたようだ。

(´・ω・`)「よし、出せ!」
(,,゚Д゚)「おうよ!」

操縦席部分の展開装甲が解除される間に市長を車に押し込んで、ギコは思いっきりアクセルを踏みこむ。
リリィの装甲展開が終わるころにはすでに車は市庁舎の門を曲がるところだった。

FOX「そんなことで逃げられると…なに!?」

リリィのスキル・エミュレータ・ドライブは、その名のとおりホルダースキルを模倣する。
いわば擬似的に、1つだけの技能を扱えるV.I.Pのようなものだが、そこはあくまで機械。
そして、SEドライブは使用中その姿を装甲外に出さなければならない。
三基あるSEドライブのうち二つには、爆発で凶器とかした小銭が突き刺さり中破していた。

FOX「してやられたか…くっ」

身を乗り出したいたFOXは、力を抜きリリィのシートに身を沈める。
同時に展開装甲もすべて解除した。

FOX「くっく…見事というほかないな」



335: 名無しさん :2007/03/13(火) 23:25:52
  
車はもうVIPブリッジの半程まで来ている。
ギコは追っ手がないことを確認して、バックミラーから目を離した。

(,,゚Д゚)「逃げ切ったっぽいな」
(´・ω・`)「何も来てないのか?」
(,,゚Д゚)「おう」
(´・ω・`)「拍子抜けだな」

ショボンはまさか、リリィが動けなくなっているとは思っていなかった。
SEドライブが破損したのはまったくの偶然だったのだ。
足止めは出来るだろうと考えていたが、FOXがすぐに追いかけてくると思っていた。

(´・ω・`)「しかし三下もよこさんとは?」
市長「どっちにしろ逃げ切ったら勝ちだ…うっ!」
(,,゚Д゚)「市長!?どうした!」
市長「ほっ…おぅっ!動きすっ…水っ…」
(´・ω・`)「おいギコ、窓あけろ」
(,,゚Д゚)「…なんで窓?」

苦しむ市長を見ながら、ギコは訳もわからずハンドル横のスイッチに指をかける。
市長の乗る後部座席の窓がゆっくり開く。
窓が開ききるのをまたず、市長は急いで窓から頭を出した。

市長「うぉぇぇ…」
(,,゚Д゚)「げっ!きちゃない!」
(´・ω・`)「歳だな、おい」
市長「言ってろ…ウボァー」
(,,゚Д゚)「何だ、酔ったのか?」
(´・ω・`)「例えば…運動不足の人間がいきなりシャトルランやれば吐くだろ?そういうことだ」
(,,゚Д゚)「あぁ…だから水用意しとけって言ってたのね」

そういうこと、とショボンはペットボトルを市長に渡す。
中身は水ではなく、ギコがいつも持ち歩いている紅茶だ。
市長は口を洗い流し、何度かうがい。ペットボトルの中身はあっという間に空になった。

(,,゚Д゚)「…それ、俺のなんだけどなぁ」



336: 名無しさん :2007/03/13(火) 23:26:13
  
(,,゚Д゚)「市長、あとで新しい紅茶買ってよ」
(´・ω・`)「お前ケチ臭いよな」
(,,゚Д゚)「うっせー。こちとら財布握られてんだよ」
市長「わかったわかった。ふぅ…しんどい…」

小銭入れをまるごとギコに差し出し、市長はシートに身を沈める。
いくらかの小銭を出すことすら辛いらしい。
久しぶりに全力で動き回ったせいで、本人の予想も超える疲労がたまっている。

市長「病院、部屋空いてるか?点滴が欲しい…切実に」
(´・ω・`)「普通に空いてないだろう」
市長「そうか…は…ぁ」
(´・ω・`)「…おい?」

それきり、市長は気を失った。
昔はあの程度動いたくらいでは平気だったろうにと、ショボンはため息をつく。
会話が途切れ、車内に静寂が訪れた。
ように、思えた。

(,,゚Д゚)「…なんだ?」

ギコの前方、ヘッドライトに照らされた道先に、人影がひとつ。
車の真っ直ぐ前方、待ち構えるように、それは静かに立っていた。
夜の闇に、その手の先だけが、鈍くヘッドライトを反射する。

(´・ω・`)「…きた、か」
(,,゚Д゚)「轢くか?」
(´・ω・`)「やめとけ。このまま真っ直ぐ帰れよ。良いな?」
(,,゚Д゚)「あ、おい!」

走る車のドアを開け、ショボンは一人飛び出した。



337: 名無しさん :2007/03/13(火) 23:26:49
  
ドアを開けたまま、車は人影を避けて去っていく。
去り際にギコの怒号が聞こえた。
待ち構えていた人影は追わなかった。
ゆっくり、片膝をついて着地したショボンに向けて歩いていく。

川 ゚ -゚)「轢いてくると思っていた」
(´・ω・`)「あー…俺は優しいんだ」

近づいてくるクーを見ながら、ショボンは膝の埃を払い立ち上がる。
衝撃でずれた眼鏡を直す。
ショボンの目は、クーの両手に向いていた。

(´・ω・`)「その手は?」
川 ゚ -゚)「ん?あぁ…一度使うとこうなるんだ」
(´・ω・`)「…?よくわからんが」
川 ゚ -゚)「お前にだけは、わかって欲しくない」

クーは一息、笑いをこぼす。何故かそれが自嘲に見えた。
手袋の類ではなく、その両手は明らかに金属で出来ている。
僅かに張り付いた皮膚の残りが痛々しい。

(´・ω・`)「無事でもなかったんだな」
川 ゚ -゚)「急所は守った…としか、言ってないよ」
(´・ω・`)「そういやそうだ」

今度はショボンが笑う。
未だ近づくクーを手で制し、ショボンはすぐに笑みを消した。

(´・ω・`)「やるのか?」
川 ゚ -゚)「仕事に私情は挟まない」
(´・ω・`)「俺は嫌だ」
川 ゚ -゚)「……」

クーはたっぷり三秒俯くと、開いていた手を握った。
ほんの僅か、風の音に負けそうなくらい小さな金属音がした。

川 ゚ -゚)「…そうだな」

月の光をかすかに受けて、鉄の両手が開かれる。
クーは俯いたまま、地を蹴った。



338: 名無しさん :2007/03/13(火) 23:27:10
  
常人なら、反応する前に叩き潰されていただろう。
クーが動くと同時、先読みして避けていなければ、挽肉になっていたかも知れない。
無造作に腕を叩きつけられ陥没した地面を見て、ショボンの余裕が揺らぐ。

川 ゚ -゚)「さすがだ。よく避けた」
(´・ω・`)「…何があった?」

ショボンの表情がにわかに険しくなる。
どう考えても、自分と同じ実験体だったクーに出来る範囲を超えている。
クーはどこか遠くを見るようにショボンに向き直った。

川 ゚ -゚)「あの頃…訓練でお前に勝ったことがなかったな」
(´・ω・`)「昔の話だろ」
川 ゚ -゚)「そうだな」

さっきの一撃は元から当てるつもりはなかったらしい。
今度は構えを取る。
かつて訓練で飽きるほど見た、ボクシングの正統派スタイル。

(´・ω・`)「…懐かしいな」

つられて、ショボンも構える。
静かに掌を突き出した、柔の構え。脳裏にもうずいぶん色あせた光景が思い浮かぶ。
クーには確かに、格闘技の才能はなかった。

川 ゚ -゚)「いつもこうだった」
(´・ω・`)「すごい勢いで殴りかかってきた」
川 ゚ -゚)「それで最後は投げられるんだ」
(´・ω・`)「悪かったよ」

先手をとるのはやはりクー。
だが、もうあの光景が再現されることはない。
矢継ぎ早に繰り出される拳は、ショボンの記憶にあるものとは別物だ。

風を切る音さえかき消して、鉄の拳が加速する。
かつては線だった軌跡は点になり、今はもう勢い余って軸を崩すこともない。
あの頃の面影はなく、そこには練度の高い、純然たる敵がいた。



339: 名無しさん :2007/03/13(火) 23:27:51
  
そもそも、かつてのクーを相手に合気まがいの戦い方をしていたのは、彼女を殴りたくなかったからだ。
要するに手加減して慣れないことをしていた訳だが、その必要ももうない。
ショボンには、クーを御する余裕がなかった。

(´・ω・`)「くっ…!」

いくら速かろうが威力があろうが、動きを読み後の先を取ればものの数ではない。
だというのに、攻撃をかわすので精一杯。
本当に昔のクーとは違っていた。

素質がどうあれ、腐っても同じ天才を持たされているのだ。
磨けば光るのは道理。
ショボンが動きを読んでいても、クーも動きを読んでいる。

川 ゚ -゚)「まだお前のほうが脳の処理が早いんだな」
(´・ω・`)「使う身体の性能は違うみたいだけどな…!」

読みあいで勝っていても、クーの身体性能はそんなことは歯牙にもかけない。
少しずつ、少しずつ、かわした拳とショボンの体の距離が縮まっていく。
その距離が薄皮一枚になった時、クーの拳が真芯を捕らえた。

川 ゚ -゚)「…すまん」

回避は出来ない。あとはこのまま、鉄の拳が骨を砕く。
勝利を確信し、クーは目を閉じた。

(´・ω・`)「ふっ…!」

それでも、ほんの僅かにショボンのほうが天?に勝っているのだ。
避けられないのはとっくに知っている。刹那のタイミングで、ショボンはクーの拳を捌いた。
横合いから腕を薙ぎ、軌道をずらす。

川 ゚ -゚)「なにっ!?」
(´・ω・`)「はっ!」

動作は留まらず、流れるように懐に入る。
狙いは鳩尾、吸い込まれるようにショボンの肘が突き刺さった。



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