/ ,' 3荒巻は高校生なようです
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:09:31.30 ID:jZt2XMeWO
- / ,' 3「……」
こうして川の流れを見ていると、頭の中がいい感じにからっぽになってくる。
学校での嫌な事。
家の中の空虚な空間。
全てがあの流れにのって遠くにいってくれる。
僕はこの河原が好きだ。
- 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:10:51.21 ID:jZt2XMeWO
- ( ^ω^)「マジ有り得ないおwwww明日までのレポートとかどんだけだしwwww」
('A`)「おまえは提出期限がいつになったって関係ねーだろ」
ξ゚听)ξ「そうよ。勉強会やらされるこっちの身にもなりなさいよ」
/ ,' 3「(あいつら……クラスの……)」
だからこの空間に割り込んでくる馬鹿どもが大嫌いだ。
僕が座り込む河原の側を通り過ぎる三人組。
どういう訳かあいつらがクラスの中心的存在だ。
まぁ僕は認めてないけどね。
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:16:01.99 ID:jZt2XMeWO
- ('A`)「あれ? あいつ荒巻じゃね?」
ξ゚听)ξ「あ、ホントだ。なにしてるのかしら」
/ ,' 3「げ……」
なるべく絡みたくない人物トップテンに入る三人組に声をかけられた。
最悪の気分だ。
- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:19:43.52 ID:jZt2XMeWO
- ( ^ω^)「お〜いマッキーwwwww」
勝手なあだ名をつけるな馬鹿野郎。
('A`)「あいつ一人で体育座りしてなにしてんだ?」
ほっといてくれ。僕の勝手じゃないか。
ξ゚听)ξ「なにか嫌なことでもあったんじゃない? 声かけるの可哀想よ」
勝手に想像して勝手に同情すんなあばずれめ。
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:24:50.82 ID:jZt2XMeWO
- ( ^ω^)「……」
/ ,' 3「……?」
/ ,' 3( ^ω^)
隣に座るなよなに考えてんだよ。
/ ,' 3(^ω^ )
うわなにこっち見てんだこいつ。
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:31:01.42 ID:jZt2XMeWO
- ('A`)「……」
('A`)/ ,' 3( ^ω^)
なんでお前も来るんだ挟むな馬鹿野郎。
- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:32:26.19 ID:jZt2XMeWO
- ξ゚听)ξ「……」
え? ちょ、まさか……。
ξ゚听)ξ
('A`)/ ,' 3( ^ω^)
え〜……マジなんで俺に乗るんだよ意味わかんねぇよ……。
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:35:34.25 ID:jZt2XMeWO
- ξ゚听)ξ「だってそこしかないから……」
聞いてねぇよ畜生早く降りろよ。
('A`)「あれ? そういえばマッキーこんなとこで何してんの?」
そういえばじゃねぇよ。
ていうかなんでマッキー定着してんだよ。
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:41:38.90 ID:jZt2XMeWO
- / ,' 3「か、関係ないだろ……」
('A`)「あ、そう? んじゃどこ行く?」
はぁ?
( ^ω^)「ゲーセン行くお!! ブーン達がよく行く場所があんだお!!」
……なんで俺も行くみたいな空気になってんの?
ξ゚听)ξ「馬鹿何言ってんのよ」
よし普通そうだろ。
見直したぜあばずれ。
ξ゚听)ξ「これから勉強会すんでしょ。荒巻くんち空いてる?」
/ ,' 3「……は?」
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:46:48.81 ID:jZt2XMeWO
- ('A`)「お、いいね〜ブーンの部屋は勉強できる環境じゃないしな」
( ^ω^)「マッキーんち初めてだお!!」
/ ,' 3「ちょ、ちょっと……」
ξ゚听)ξ「あ、大丈夫そんな長居しないから」
何が大丈夫なんだよマジ勘弁してくれよ。
どんだけ勝手なんだよお前等。
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 13:54:10.45 ID:jZt2XMeWO
- / ,' 3「……」
まずい。
この流れは非常にまずい。
こいつらが家に来るかんて考えたくもない。
/ ,' 3「くっ……!!」
('A`)「あ、逃げた」
当たり前だ馬鹿野郎!!
ξ゚听)ξ「逃がすな!! 追うのよ!!」
うわ本性出しやがったなあばずれ!!
( ^ω^)「ブーンwwwwwww」
ちょ、速……っ!!
うわわっうわあああああああ!!
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 14:00:32.06 ID:jZt2XMeWO
- ( ^ω^)「すまないお……ツンの命令は絶対なんだおwwwwっうぇwwwww」
うぇ、じゃねぇよピザのくせになんでこいつこんな足はええんだよちきしょう。
つーか早くどけよ。
ξ゚听)ξ「ちょっとブーン乱暴はだめよ」
お前が命令したんだろが。
( ^ω^)「お……」
ξ゚听)ξ「あ、まだどいちゃダメよ……で、マッキーくん。家はどこ?」
悪魔だ……。
- 25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 14:11:08.12 ID:jZt2XMeWO
- ( ^ω^)「マッキー、家の近くにコンビニあるかお?」
/ ,' 3「……」
('A`)「結構歩くんだな……そろそろ疲れたわ」
/ ,' 3「……」
ξ゚听)ξ「……ねぇマッキーくん?」
/ ,' 3「……?」
ξ゚听)ξ「でたらめな道歩いてたらあとで痛い目見るわよ?」
/ ,' 3「う……」
もうだめぽ……。
- 32: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 14:33:16.75 ID:jZt2XMeWO
- ( ^ω^)「テラショボスwwww」
ξ゚听)ξ「ちょっと、失礼なこと言わないの」
('A`)「結構古いアパートに住んでんのな〜、これ築何年?」
/ ,' 3「……知らない」
どうしよう。
この辺で帰ってくんないかな〜。
無理だよな〜。
- 33: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 14:34:34.66 ID:jZt2XMeWO
- ( ^ω^)「……」
('A`)「? どうしたブーン?」
( ^ω^)「今ショボスじゃなくてボロスって言おうと思ったんだけど……テラボロスってなんかかっこいいからやめたお」
なんだよそれマジどうでもいいよ。
('A`)「あ〜確かにテラボロスって悪魔みたいな感じだな」
え? なにそれ優しさ?
- 35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/25(火) 14:43:52.06 ID:jZt2XMeWO
- ('A`)「お邪魔します」
ξ゚听)ξ「お邪魔しま〜す」
( ^ω^)「お邪魔んこまんこ〜wwwwっうぇwwwww」
あ〜マジうざい。
マジ殺したい。
今すぐ刺し殺したい。
('A`)「通報しますた」
うるさい。
- 51: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 16:40:23.26 ID:yr3zTSVn0
ξ゚听)ξ「へ〜……男の子の部屋なのに、結構綺麗にしてるのね」
うるせー俺は綺麗好きなんだよ。
それともなにか? 皮肉かオイ?
( ^ω^)「おおっ!! パソコンが二台もあるお!!」
('A`)「すげー」
/ ,' 3「ちょ、あんまり触らんないでよ……」
- 52: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 16:41:05.67 ID:yr3zTSVn0
('A`)「なにコレ片方自作?」
/ ,' 3「あ、うん……」
ξ゚听)ξ「すごーいマッキーくんかっこいー!!」
/ ,' 3「……」
- 53: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 16:41:33.80 ID:yr3zTSVn0
( ^ω^)「ブーンにも作ってお!!」
('A`)「お前が欲しいのはエロゲ専用パソコンだろ」
( ^ω^)「もちろんだおwww」
ξ゚听)ξ「へ〜漫画本も少ないね〜」
('A`)「ブーンの部屋と比べたらあかんよ」
( ^ω^)「むしろブーンの部屋は漫画しかないおwwwwww」
ξ゚听)ξ「なんかお洒落な部屋だね」
( ^ω^)「エロ本が見当たらないお……」
('A`)「ばっかお前みたいに堂々と置いてねぇんだよ。きっと本棚の奥のほうに……」
ξ゚听)ξ「ちょっとーやめなさいよー」
( ^ω^)「とか言ってツンも興味津々だおwwwwwww」
帰ってくれ……。
- 55: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 16:46:48.00 ID:yr3zTSVn0
/ ,' 3「べ、勉強……」
( ^ω^)「お?」
/ ,' 3「勉強、するんじゃないの……?」
こうなったら早いトコ終わらせて帰ってもらうしかないな。
ξ゚听)ξ「あ、ああそうだった。ホラやるわよブーン。座って」
('A`)「いざやるとなるとめんどくせーな」
ξ゚听)ξ「マッキーくんなんか机出して」
ねーよそんなもんはよ。
- 59: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 16:53:21.24 ID:yr3zTSVn0
ξ゚听)ξ ( ^ω^) / ,' 3 ('A`)
なにこの席順。
ξ゚听)ξ ( ^ω^ )/ ,' 3('A`)
え、ちょ、すごい狭いマジで狭いってオイ。
ξ゚听)ξ ( ^ω^)/,'3('A`)
ちょ、マジでマジでマジで!! 狭、痛いって!!
- 60: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 16:56:36.87 ID:yr3zTSVn0
ξ゚听)ξ「……ぷっ」
ぷじゃねーよマジなんなんだよこいつら助けろよあばずれ。
( ^ω^)「……せまいお」
んなこたわかってんだよ。
ていうかわけわかんねーよどけよ。
- 65: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:07:21.47 ID:yr3zTSVn0
- ( ^ω^)「ツンーここわかんないおー」
ξ゚听)ξ「はいはい。どれよ?」
('A`)「ツンーここわかんないおー」
ξ゚听)ξ「あんたあたしより成績いいだろが。死ねチンカス」
('A`)「マッキー、ツンがいじめるおー」
いい気味だ。
- 66: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:17:41.06 ID:yr3zTSVn0
ξ゚听)ξ「あ〜なんか喉渇いた。冷蔵庫なに入ってるの?」
もう勝手にしてください。
/ ,' 3「……お茶があるよ」
ξ゚听)ξ「ブーン」
( ^ω^)「お」
((( ^ω^)
(;^ω^)!!
「ツーン!!」
ξ゚听)ξ「ちょ、何どうしたの!?」
((ξ゚听)ξ
- 67: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:18:08.70 ID:yr3zTSVn0
('A`)「……」
/ ,' 3「……」
('A`)「あの2人、別に付き合ってねーぜ」
/ ,' 3「え?」
('A`)「いや、気になるかなーと思ってさ。ツンあんなに可愛いし」
/ ,' 3「……別に……」
- 68: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:18:52.29 ID:yr3zTSVn0
可愛い?
あの悪魔のあばずれが?
どこのいでも居そうな顔じゃないか。
雑誌のグラビアとかに。
……まぁスタイルもいいけど。
('A`)「……エロい事考えてんだろ」
/ ,' 3「なっ!! べ、別に……!!」
('A`)「ホントかね〜」
な、なんだよニヤニヤしやがって……。
- 70: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:34:56.01 ID:yr3zTSVn0
('A`)「……お前なら落とせるかもしれないぜ」
/ ,' 3「……は?」
(*^ω^)「ドクオー!! いいもんみっけたおー!!」
('A`)/ ,' 3「!!」
ξ*゚听)ξ「ダメじゃないマッキーくん。高校生なのにお酒なんか飲んじゃ〜」
/ ,' 3「ああ!! 僕の秘蔵のヘネシー!!」
- 71: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:35:25.60 ID:yr3zTSVn0
(*^ω^)「祝杯だお〜レポート終わった祝杯だお〜」
/ ,' 3「ああ……こんなに減ってる……ああ……」
('A`)「お、おいお前ら……」
/ ,' 3 グスン
('A`)「俺にもよこせ!!」
/ ,' 3「……」
今日はやっぱり最悪の日だ……。
- 72: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:35:51.60 ID:yr3zTSVn0
ξ*゚听)ξ(*'A`)(*^ω^)「お邪魔しました〜」
/ ,' 3「……」
(((*'A`)(*^ω^)「「俺とお前と!! ほにゃららら〜」」
ξ*゚ー゚)ξ「マッキーくん」
/ ,' 3「……何?」
ξ*゚ー゚)ξ「ごめんね。調子乗りすぎちゃったね。レポート終わらなかったし……」
/ ,' 3「いいよ。これからやるから」
ξ*゚ー゚)ξ「コレあたしのメアド」
/ ,' 3「え?」
ξ*゚ー゚)ξ「わかんないことあったら……メールしてね。じゃあまた明日」
/ ,' 3「……」
- 73: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:36:18.91 ID:yr3zTSVn0
/ ,' 3「……」
なんか変な連中だったな。
ヘネシーは空けられるし。
レポート終わってねぇし。
まぁ……あんなに賑やかだったのは久しぶりだったかな……。
/ ,' 3「……あれ? あれ? ないな、あれ?」
- 74: ◆7rA2Jd1DxQ :2006/07/25(火) 17:36:38.93 ID:yr3zTSVn0
(*^ω^)「おっおっお〜」
(*'A`)「あれ? ブーン何持ってんの?」
(*^ω^)「ふふ……」
(*^ω^)「マッキーのパソコンwwwww一人二台もいらないおwwwwwwww」
/ ,' 3「あのクソ野郎おおおおおおおおっ!!」
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