( ^ω^)ブーンが剣と魔法の学園に入学したようです
- 188:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:26:45.31 ID:X8WOAIco0
- まだブーンが、購買部のバイトに決まっていなかった頃……。
( ^ω^)「至急のバイトって何だお……?」
ブーンはモナーに渡された1枚の求人広告に従い、部室棟の1階に来ていた。
バイトの依頼主は保安部。詳細は現地で説明とのこと。高額の日給。
自分と同じ目的で来たのだろう。1階ホールには、多くの学生たちが集まっていた。
女性「はいはい、バイトの皆さんはこちらに集まってください!」
ホール中央で周囲に呼びかける1人の女性。続々と学生たちが集まってくる。
女性「私が保安部からきた者です。これから、皆さんにバイトの説明をします」
保安部員を名乗った女性は、なにやら書類のような物を取り出した。
保安部員「3日前に部室棟全室検査があったことはご存知ですね?
その際、ほとんどの部室では異常はなかったのですが、
ある部室で、わずかながら時間律の歪みが発見されました」
学生たちが一瞬どよめきを起こす。
- 191:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:28:02.68 ID:X8WOAIco0
- 保安部員「我が校則第81条にある通り、ほとんどの時空間魔法の研究は固く禁止されています。
その部活には校則違反の嫌疑がかかったため、再検査をすることになりました。
今回は皆さんに、その再検査をする際の手伝いをして頂きます。
何か質問はありますか?」
1人の学生が手を上げた。
保安部員「どうぞ」
学生「その部活って、一体どこなんですか?」
保安部員はため息をつくと、その質問に答えた。
保安部員「波紋・スタンド研究会です」
( ^ω^)ブーンが波紋・スタンド研を訪れたようです
- 194:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:29:09.25 ID:X8WOAIco0
保安部員「やっぱりこうなったか……」
保安部員の女性は、やれやれと再び重いため息をつく。
ホールに集まっていた学生たち姿は、とうに消え去っていた。
保安部員「流石は悪名高い波紋・スタンド研ね。なんで本部もあそこを放っておくのかしら
一部には熱狂的なファンがいるらしいけど」
( ^ω^)「……」
保安部員「あら、君は残ってくれるの?」
(;^ω^)「えっ、あ、はいだお」
保安部員「じゃあついてきて。すぐ終わると思うから」
2人は階段を上り、波紋・スタンド研の部室前に到着した。
保安部員「はいこれ、検査機。これを持って、テキトーに部室内を歩き回ってればいいわ」
( ^ω^)「わかったお」
保安部員「じゃあ、入るわよ。すごく嫌だけど」
- 200:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:30:32.44 ID:X8WOAIco0
- 保安部員が扉をノックすると、しばらくして中から声が聞こえてきた。
?「ノックしてもしもお〜〜し」
保安部員「ノックしてるのはこっちだっつーの!
保安部員です。通知が来ているでしょう? ドアを開けてください」
扉が開き、中から老けた男が姿を現した。
林檎「ようこそ、『男の世界』へ……」
保安部員「またわけの分からない……ここには普通に話せる人間はいないの!?」
蜜柑「敵だなてめー」
サラダ「なに!」
保安部員「違うわよ!」
- 202:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:31:32.38 ID:X8WOAIco0
- 保安部員と波紋・スタンド研とは口論(?)している間に、
ブーンは検査機片手に部室内を歩き回っていた。
( ^ω^)(たまに針がピクンと動くお。……おお!?)
突然針が跳ね上がり、検査機のメーターが一瞬だが振り切った。
これが意味するのはつまり、この付近で時間操作が行われているということだ。
(;^ω^)(そう言えば、あのカーテンの向こうから声が聞こえるお)
部屋の中ほどに、カーテンで遮られているスペースがあった。
ブーンはそこへ近づき、そっと耳を澄ました。
?「……ーい、Q太郎君は5秒しか時が止められないでやんのー!」
?「うるさーい! DIO君だって9秒しか止められないじゃないかー!」
?「とにかく、時止めの長さ勝負は僕の勝ちだねー! 貧弱! 貧弱ゥ!」
(;^ω^)「保安部員さーん、なんだか時がどうとか聞こえますおー」
保安部員「なんですって? 今行くわ!」
保安部員は波紋・スタンド研の部員を蹴散らし、ブーンのところへ向かった。
- 203:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:32:58.17 ID:X8WOAIco0
- 部員A「ああっ! そこは部長と副部長の部屋ですよっ!」
保安部員「関係ないわ! ちょっとあんたたち!」
カーテンを思いっきり引っぺがす保安部員。
中にいたのは、大男2人であった。
1人は金髪で、黄色を基調とした服を着ている男だ。
もう1人はなぜか学ランを着ていて、髪との境目が分からない帽子をかぶっている。
DIO様「保安部員! きさま! 見ているなッ!
保安部員「見りゃわかるでしょ!」
(;^ω^)「あ、ここから非常に強い反応がで出てますお」
保安部員「てことは、やっぱりあんたたち2人が原因ね。
部長のDIOに、副部長のQ太郎!」
Q太郎「さあな………なんのことだ………? わからないな保安部」
保安部員「しらばっくれんな!」
(;^ω^)(だいぶ荒れてるお、保安部員の人)
- 204:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:34:10.22 ID:X8WOAIco0
- 保安部員「あなたたちには本部に来てもらいます! いいですね?」
突然男の1人が立ち上がった。
学ランを着ている方の男だ。
Q太郎「ジョースター家には、伝統的な戦いの発想法があってな…………。
ひとつだけ残された戦法があったぜ。それは!」
(;^ω^)「!」
Q太郎「『逃げる』」
そう言うと男は一瞬にして部室を駆け抜け、外へと飛び出していった。
DIO様「……」
(;^ω^)「……」
保安部員「……裏切られたわね」
DIO様「ば…ばかなッ! ………こ…このDIOが………このDIOがァァァァァァ〜〜〜ッ」
- 205:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:35:14.06 ID:X8WOAIco0
- 保安部員「フン! 逃れることはできんッ! きさまはチェスや将棋でいう『詰 み』にはまったのだッ!」
DIO様「ちょwwwセリフをとるなwwww」
保安部員「波紋・スタンド研は執行妨害により、今年1年の部費減額を言い渡します!」
そう聞いた瞬間、DIOは膝から崩れ落ちた。
相当なショックだったのだろうか。
DIO様「頭痛がする。は…吐き気もだ…。くっ…ぐぅ、な…なんてことだ…。
このDIOが……気分が悪いだと? このDIOが保安部に部費を減らされて…
立つことが… 立つことができないだと!?」
部員B「部長!」
部員C「しっかりしてください、部長!」
サザエ「スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃…」
ドイツ軍人「う…うろたえるんじゃあないッ! 波紋・スタンド研はうろたえないッ!」
保安部員「とにかく本部に来てもらうわよ」
(;^ω^)「……」
- 206:1 ◆cSlzYPtEdU :2006/07/02(日) 23:36:13.04 ID:X8WOAIco0
- 保安部員「ありがとう、あなた。これが報酬よ」
部室を出る際に、ブーンは封筒を受け取った。けっこうな重みがある。
(;^ω^)「何にもしてないけどいいのかお……」
保安部員「いいのよ。1人残るかどうかも疑問だったし。何しろ得体の知れない部活だからね」
そうして保安部員は、救援に来た仲間と共に、部室へと戻っていった。
(;^ω^)「なんか……初めて……全く話に入れなかった気がするお……」
後日、波紋・スタンド研の部室は、かなり上層に移転したという。
短編 おわり
勢いで書いた 反省はしていない
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