( ^ω^)は翼の生えた少女をさがしているようです。

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:06:32.03 ID:cxIHG/Ku0
  
第2話 まち〜town〜

( -ω-) Zzz...「ムニャムニャ」

( -ω-)「う〜ん、いつの間にか寝てたみたいだお」

( ^ω^)「あれ、さっき女の子がいたような…」

辺りを見回して見る。だいぶ長い時間寝ていたようで

辺りをオレンジ色の夕日が照らしている。



9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:08:12.47 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「きれいだお〜」

昼間と違い夕日に照らされた海はより一層美しく見える。

( ^ω^)「おっとのんびりしている場合じゃないお。

日が落ちる前に今夜からの宿に着かないと」

( ^ω^)「確か目印はバーボンハウスだったはずだお。

おっタイミング良く人がいるから聞いてみるお」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:08:50.55 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「スミマセーン。バーボンハウスってどこにありますかお?」

( ><)「わかんないです!」

ピューン

( ^ω^)「ちょwwwあっ、ちょっと待ってお」

( ^ω^)「行ってしまったお。変な人だったお。

あっ、また人がいるお。」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:09:36.13 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「スミマセーン。バーボンハウスってどこにありますかお?」

(#゚;;-゚)「あ〜バーボンハウスなら去年潰れたよ。」

(;゜ω゜)「なんだってー!!AA(ry」

( ^ω^)「これじゃあ場所がわかんないし、

かの有名なバーボンハウスのどろり濃厚ピーチ(100%)が飲めないお」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:11:04.02 ID:cxIHG/Ku0
  
(#゚;;-゚)「安心しな。建物と自販機は残ってるから、

真っ直ぐ行くと見えてくるよ。」

( ^ω^)「ありがとうごぜえましたお。それじゃあ

先を急ぐのでさよならだお。」

⊂ニニ( ^ω^)ニニニ⊃ブーン

久しぶりに走った。向かってくる風がとても心地良い。

まるでこの夏休みはとても良いものになると暗示してくれるような



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:14:36.89 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「あっバーボンハウスあったお。

早速どろり濃厚ピーチを買ってみるお」

( ^ω^)「ちょwww売り切れってありえないおwwwww

さすが全国に名を轟かすバーボンハウスだお。」



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:15:09.81 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「とりあえず早く家に行くお。え〜とこの坂道の上の方にあるはずだお」

坂はとてもキツイ勾配で登るのはとても疲れた。

途中、何度か振り返り海の方を眺め休憩をした。

視界の端の方に見えるひまわり畑に行こうとか、あの診療所には良く行ったとか、

考えながら疲れを騙して進む。



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:16:06.82 ID:cxIHG/Ku0
  
(#^ω^)「そもそも迎えに来るって言ったのに来ないドクオが悪いんだお。」

そんな事をブツブツと言いながら歩いていると、目的地に着いた。

( ^ω^)「確かに木造平屋で納屋があるって言ってたから此処のはずだお。」

( ^ω^)「納屋の戸にバイクで突っ込んだ痕があるって言ってたから確かめてみるお。」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:16:32.18 ID:cxIHG/Ku0
  
玄関の前を通り納屋の方に出てみる。

( ^ω^)「暗くて良く見えないお。」

ドン

何かに躓いて転んだ。

( メ^ωメ)「痛いお、まさか顔面から地面にこけるとは思わなかったお。所で引っ掛かったのはなんだったんだお?」



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:17:00.16 ID:cxIHG/Ku0
  
カラスのモニュメントの乗った小さな像がある。良く見ると名前が彫ってある。

しぃ 享年16歳

( ^ω^)「お墓みたいだお。此処の持ち主のおじさんの子供かな。」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:17:30.99 ID:cxIHG/Ku0
  
(;^ω^)「ちょwお墓ある所に1人で住むのかお。不足の事態だお。さっさと納屋の傷跡を確認して中に入るお」

納屋の戸にはこれでもかとゆーくらいのタイヤの痕とヒビが入っている。

( ^ω^)「どうみても傷跡です。本当にありがとうございました。ってこんな事言ってる場合じゃないお。さっさと中にはいるお!」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:18:10.75 ID:cxIHG/Ku0
  
ガタガタと鳴る戸を開けて家の中に入ってみる。

( ^ω^)「僕が来るって言ったて鍵をかけていないのは無用心だお。」

茶の間に行って電気をつけてみるとメモが置いてある。


部屋は自由に使って下さい。鍵は此処に置いておきます。ブーンも年頃の男の子だけど女の子とか無理やり連れ込んだらいかんで
                                            貴方のかわいいお姉さんより



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:18:41.22 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「ちょwwwまったく良い年してお姉さんは無理があるおw」

家の中を歩きまわって見る。中々年期の入った家だが、手入れが行き届いている。

( ^ω^)「それにしても恐竜の人形テラオオスwwwww」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:19:29.84 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「さてと、晩ごはんを作るお。いざ進めや〜キッチ〜ン目指すはジャ(ry」

( ^ω^)「ちょwww冷蔵庫に何もないってwwwwww。米すら無いお」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:19:58.81 ID:cxIHG/Ku0
  
(;^ω^)「お金も少ないし、お店も知らないから困ったことになったお」

ピコーン!

(*^ω^)「ムフフw迎えに来なかった罰としてドクオにおごってもらえば良いんだおwww」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:21:45.14 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「もしもしドクオ?」

('A`)「ようブーン、こっちに着いたのか。」

( ^ω^)「とっくに着いたお。それより迎えに来なかったんだから罰として晩ごはんくらいおごれお!」

('A`)「晩飯くらいおごっても良いが、俺は時間どおりに迎えに行ったぞ」

( ^ω^)「冗談は顔だけにするおwww」

(#'A`)「あ?俺は確かに時間どおり迎えに行ったぞ!」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:22:50.87 ID:cxIHG/Ku0
  
( ^ω^)「mjd?」

(#'A`)「mjd!」

(#^ω^)「冗談はよせお!ブーンは確かに時間どおりに来たお!もう良いお!」

ブチッ!



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:23:45.64 ID:cxIHG/Ku0
  
(´・ω・`)「どうしたの?」

('A`)「ああ、バスの時間のことでブーンと喧嘩しちまった。確かに時間どおり迎えに行ったんだが、」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:24:24.09 ID:cxIHG/Ku0
  
(´・ω・`)「ふ〜ん不思議なことも有るもんだね。」

('A`)「それにしても…」

(´・ω・`)「これじゃあ晩ごはん食べきれないね」

('A`)「ああ、折角、豪勢にしたのに」




(#^ω^)「ドクオがあんな悪質な嘘を付くなんて、許せないお。賠償と謝罪を(ry」

(;^ω^)「しかしこれで晩ごはんは抜きだお、もしかしたらブーンの勘違いだったのかお?」



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/07(月) 01:26:05.41 ID:cxIHG/Ku0
  
(;^ω^)「ブーンはドクオに酷いこと(顔)を言ったお」

( ^ω^)「とりあえずドクオには明日会って謝るとして、今日はもう寝るお」




( -ω-) Zzz...「グーグー。う〜ん、ショボンksmsは嫌だお」

この空の向こうには  翼を持った少女がいる

                      …そこで少女は  同じ夢を見続けている
彼女はいつも  ひとりきりで…

大人になれずに消えていく

そんな悲しい夢を  何度でも  繰り返す…

                                           第2話  終



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