( ^ω^)ブーンが伝説のポケモンを探しに行くようです
- 18: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:07:11.18 ID:3rjxoLE70
ブーンのレポート
みつけたかず:5
つかまえたかず:2
( ^ω^) ブーン
【(,,゚Д゚)】 LV13 ヒノアラシ:ギコ ♂
わざ:たいあたり、にらみつける、えんまく 、ひのこ
状態:ふつう
【( ゚∋゚)】 LV10 ホーホー:クックル ♂
わざ:たいあたり、なきごえ、みやぶる
状態:ふつう
- 19: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:07:56.79 ID:3rjxoLE70
コガネシティにて
コガネに着いたその日はそれ以上何かをするでもなく、ポケモンセンターに泊まった。
時間もそれなりに遅かったし、クックルの治療を優先したほうが良いと考えたからだ。
ポケモンセンターでも軽く聞き込みをしたが、大した成果は得られなかった。
雨は夜中に上がっていたようで、朝には雲ひとつないほどの青空だった。
太陽はまだ昇りきっていないが暑くて、湿ったアスファルトの匂いが鼻をくすぐった。
( ^ω^)「さあ、聞き込みを始めるお!」
(,,゚Д゚)「で、どこから始めるんだ?」
( ^ω^)「えーと……」
(,,゚Д゚)「……」
(;^ω^)「……?」
- 21名前: ◆HIDEBJzPlA 投稿日: 2006/09/13(水) 00:09:49.15 ID:3rjxoLE70
迂闊。
コガネに来ることだけを考えていた僕は、その後のことを全く考えていなかった。
(;^ω^)「まいったお」
(,,゚Д゚)「と、とりあえずあのばかでかい塔に行ってみるか」
ギコの示した先にはコガネ名物ラジオ塔。
他に当てもないのでまずはそこから始めることにした。
- 23: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:11:06.48 ID:3rjxoLE70
ラジオ塔にて
外とはうって変わって冷房のよく効いた空気が肌に触れる。
( ^ω^)「涼しいお!……なんか人が多いお」
(,,゚Д゚)「なんか今日イベントでもあんのか?」
( ´∀`)「はいはい押さないでほしいモナ。
今からオーキド博士のポケモン講座公開収録が始まるモナ」
(,,゚Д゚)「オーキド……って言うとあのじーさんか」
( ^ω^)「たしか弟者がコガネに居るって言ってたお」
- 24: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:11:46.56 ID:3rjxoLE70
(,,゚Д゚)「博士って言われるぐらいならポケモンに詳しいんじゃねえか?」
( ^ω^)「それだお! 博士に直接聞いてみるお」
(〇ε〇)「おほん、今日のポケモンは……なんじゃったかの?ミクルちゃん」
川'ー'レ「ナゾノクサです。というか私はクルミです。
何度訂正すればいいんですか私」
(;,゚Д゚)「……」
(;^ω^)「……」
なんか、とても不安だ。でも頑張る。
- 25: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:12:34.86 ID:3rjxoLE70
( ^ω^)「あのー、すみません」
収録終了後、人が疎らになったところでオーキド博士に話しかける。
(〇ε〇)「おー、君は……フーン君じゃったかな?」
( ^ω^)「ブーンですお。というか初対面ですお」
(〇ε〇)「そうじゃったか、ワシはオーキド。ポケモン学の権威じゃ。何の用じゃ?」
( ^ω^)「質問があるんですお。とてもでかくて羽が虹色な鳥ポケモン、知りませんかお?」
(〇ε〇)「虹色?ふむ、知らないの」
( ^ω^)「そうですかお……」
(〇ε〇)「すまないの。ワシはこのあたりのポケモンにはあまり詳しくないんじゃ」
- 26: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:13:14.36 ID:3rjxoLE70
( ^ω^)「すみませんでしたお。それじゃあ僕は……」
(〇ε〇)「あー、まちなさい。そのポケモンは?」
(,,゚Д゚)「? 俺か?」
( ^ω^)「ギコですお。ウツギ博士にもらったんですお」
(〇ε〇)「なに。ウツギ博士とな?……ちょっと待っていなさい」
そういうと博士は奥の部屋に帰っていった。
( ^ω^)「なんなんだお」
(,,゚Д゚)「あー、なんか嫌な予感がするぞ」
- 30: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:14:09.99 ID:3rjxoLE70
―――数分後
(〇ε〇)「待たせたの」
戻ってきたオーキドの手には両手で抱えるくらいの箱ともう一つ、
( ^ω^)「それは……ポケモン図鑑ですかお」
(〇ε〇)「ほほう。よく知っておるな」
( ^ω^)「友達がオーキド博士からもらったと言ってましたお」
(〇ε〇)「友達というと兄者君かね」
( ^ω^)「いいえ違います。それは弟者です」
(〇ε〇)「そうじゃったか。さてブーン君、これを君にあげようと思っておる」
( ^ω^)「まじですかお」
(〇ε〇)「ただし条件がある。
この町から南にちょっと行ったところに育て屋の夫婦が住んでおるから、
この荷物を届けてきてほしいんじゃ」
- 31: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:14:49.69 ID:3rjxoLE70
( ^ω^)「……いいですお」
(〇ε〇)「おお、話が早い。それじゃ早速頼まれてくれ」
博士から荷物を受け取る。無理やり押し込めばリュックに入りそうだったのでそうした。
(〇ε〇)「頼んだぞー、キーン君」
(;^ω^)「……」
(;,゚Д゚)「……」
―――あえて突っ込まないことにした。
- 32: 第7話 ◆HIDEBJzPlA :2006/09/13(水) 00:15:59.84 ID:3rjxoLE70
(,,゚Д゚)「そういやさ、ブーン」
(;^ω^)「なんだお」
―――ことん
(,,゚Д゚)「あのラジオのとき手前で人並べてたヤツ知ってるか?」
(;^ω^)「え、いや。ギコは知ってるのかお」
(,,゚Д゚)「いや、知らん。でもどっかで見た事ある気がすんだよなぁ……」
―――こつん
(;^ω^)「まあ今は先を急ぐお。荷物はできるだけ早く届けたほうがいいお」
そう、早く届けたほうがいい。というか届けさせてくださいマジで。
何で箱の中から変な音がするんですか新しい嫌がらせですかこれ。
(,,゚Д゚)「? おう、行くか」
僕は昨日とは別の不安感を抱えながらコガネを後にした。
7話終わり
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