( ^ω^)ブーンが伝説になるようです

2: ◆PcO9DmzREo :2007/05/27(日) 21:35:54.28 ID:VZAKUTeB0
第4話 旅立


―1―

ξ゚听)ξ「さーって、ナジミの塔とやらに行くわよ。
     まったく、村出るのに4話も使うって、どういう了見よ?」

(;^ω^)「ぼ、僕のせいじゃないお!作者が悪いんだお!!」

ごめんね、文才なくてごめんね。
ツンはそんなブーンの言動に腹が立ったようだ。

ξ#゚听)ξ「人のせいにすんじゃない!!」

(;^ω^)「はいだお…」

ツンに怒られたブーンは素直に押し黙ってしまった。
よっぽどツンが苦手なのだろう。
そんなこんなで彼らはナジミの塔へ向かうべく、
ついに(やっととも言う)アリアハンを出たわけである。



3: ◆PcO9DmzREo :2007/05/27(日) 21:38:12.20 ID:VZAKUTeB0

(´・ω・`)「う〜〜〜ん、空気がおいしいなぁ」

思いっきり伸びをする。本当にすがすがしい日だった。
空を見上げれば鳥が空を飛び、地を見ると花がたわわに綻んでいた
絶好の旅日和ってやつだろうか。

ξ゚ー゚)ξ「ホントねぇ」

ツンも気持ちよさそうにあくびなぞをする。なんだか眠くなってきた。
しかし、そんな彼らの目を覚ますほど予想GUYなことが起きた。



4: ◆PcO9DmzREo :2007/05/27(日) 21:40:07.11 ID:VZAKUTeB0

ス  ラ  イ  ム  ×  8  が  現  れ  た  !!

 
(;^ω^)「ちょwwwwwww多杉wwwwwwwwwwに、逃げるお!!」

彼の判断はとても的確だった。
一匹一匹は雑魚でも、レベルの低いうちはその数は脅威だ。
もしかしたらあっという間に全滅もあり得る。そんなわけで、

ブーンたちは逃げ出した!!



5: ◆PcO9DmzREo :2007/05/27(日) 21:41:48.79 ID:VZAKUTeB0

―2―

( ^ω^)「ふぅ…。何とか逃げおおせたお。それにしても…」

ξ゚听)ξ「「?」」(´・ω・`)

( ;ω;)「初めての戦闘が逃げるだけで終わってしまったお…。
      しかもスライム相手に…。ある意味、全滅より情けないお…」

突然泣き出すブーン。
一応、勇者としての自覚が出てきたようだ。
そんな彼を見かねてか、ツンとショボンが口々に慰める。

ξ゚听)ξ「何言ってんのよ!!」

( ;ω;)「お?」

ξ゚听)ξ「アンタのその判断は間違っちゃいなかったわ」

(´・ω・`)「そうですよ、ブーンさん」

( ;ω;)「で、でも…」



6: ◆PcO9DmzREo :2007/05/27(日) 21:44:21.15 ID:VZAKUTeB0

ξ゚听)ξ「あのねぇ。
     いくらあたしが腕利きの魔法使いだといっても、あんな数相手してたらすぐにMPが尽きちゃうわ。
     そのことを考えれば、あんたの判断は的確だったわよ。
     それに、このパーティーのリーダーは一応あんたなんだから、あんたの決定には誰も文句言わないわ」

( つω;)「…」
( *^ω^)「ありがとうだお。ツンはやっぱり優しいお」

ξ////)ξ「な、何言ってんのよ、バカッ!」

そんなこんなで一行は再び歩き始めた。
道中、魔物が何匹か出現したがそれでも先ほどよりは圧倒的に少なく、彼らは余裕で撃退する。
しばらくして、ツンがあることに気づいた。



7: ◆PcO9DmzREo :2007/05/27(日) 21:46:13.34 ID:VZAKUTeB0

ξ゚听)ξ「あ、そうだ。ねぇちょっと」

( ^ω^)「?なんだお?」

ブーンが頭の上にハテナマークを浮かべつつ、振り返る。

ξ゚听)ξ「そういやあんた、武器とか防具とか持ってないの?」

( ^ω^)「あ、忘れてたお。王様にもらってたんだお。今からみんなに配るお」

彼がそういった途端、ツンの顔がみるみる内に朱に染まる。

ξ##゚听)ξ「ア、ン、タ、ねぇ〜〜〜〜〜〜」

( ;゚ω゚)「あぎゃ〜〜〜〜〜〜!!!!」

本当に、前途は色々と多難そうだった。
そして彼らはようやく、ナジミの塔が見える海岸にたどり着いた。



9: ◆PcO9DmzREo :2007/05/27(日) 21:49:45.64 ID:VZAKUTeB0

―3―

対岸に浮かぶ島を呆然と見つめる。
その島は西と南側を木々に包まれ、中央には塔が立っていた。

ξ゚听)ξ「あれがナジミの塔…?」

(´・ω・`)「おそらくそうですね。この大陸に塔はあれ一本しかないはずですし」

( ^ω^)「だおだお。きっとあれだお」

ブーンがのんきに言う。
そんな彼をツンが見て、つぶやいた。

ξ゚听)ξ「つーかね…」

( ^ω^)「お?」

ξ#゚听)ξ「あんなところまでどうやっていくのよ!!」

彼女が怒るのももっともだった。
なぜならそこは前述の通り、四方を海に囲まれていたのだから。



10: ◆PcO9DmzREo :2007/05/27(日) 21:53:11.66 ID:VZAKUTeB0

(;^ω^)「えっと…えっと…」

(´・ω・`)「あ、あの」

ショボンが遠慮がちに口を開いた。
何か妙案でもあるというのか。

ξ#゚听)ξ「何よ!?」

(;´・ω・`)「ここから北に半日ほど行ったところに、レーベという村があります。
       そこで情報収集するというのはどうでしょうか?」

( ^ω^)(ナイスフォローだお、ショボン!!)
     「それがいいお!!そうするお!!」

ξ゚听)ξ「確かに、こうしてても仕方がないのも事実だし…。ま、しょうがないわね」

( ^ω^)「じゃあ、さっそく出発だお!」

( ^ω^)ξ゚听)ξ「「「おーっ!!」」」(´・ω・`)




                                      ―――続く



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