( ^ω^)ブーンが伝説になるようです

2: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:38:59.20 ID:hUtVs7J10
第10話 眠りの村


―1―

ブーンたちがジョルジュらとの戦いを制した翌日。
ロマリア城内はちょっとした騒ぎとなっていた。
何しろ、彼らが城を出てから3日。今だ何の音沙汰もないのである。

「捜索隊はもう出したのか!?」

「いえ、まだであります!!」

「何をやっている!早く出せ!!
 彼らに黄金の冠の追跡を依頼したのは他でもない、国王様なのだぞ!!
 これでもし彼らが戻らなかったら国民に何と言われるか!!」

「ハッ!直ちに捜索隊を派遣いたします!!」

こんな感じで、城の中はパニックに陥っていた。
別の場所は別の場所で同じような状態だ。



3: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:40:09.35 ID:hUtVs7J10
「おい!あれ持って来い!!」

「あれとは何でありますか!?」

「ほら。あの四角くて薄っぺらくてこの辺りの地形とかが描いてあるやつだよ!!」

「ああ、旅人が使うあれでありますか!」

「そうそう、あれあれ。早くしろよ!!」

「かしこまりました!」

もはやカオスである。
どうやら彼らは、緊急事態に慣れていない様子だった。

普段は平和な国なのだろう。
しかし、あまりに長い平和は時に『平和ボケ』をもたらしてしまう。
今のロマリアがいい例だ。我々も気をつけなければなるまい。



4: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:41:39.98 ID:hUtVs7J10
「おい!これとこれとこれ、向こうに運んでおけ!!」

「かしこまりました、兵士長!
 あ、あれ?おっとっとっと…」

「バ、バカ!!こっちくるな!!」

「どいて下さい隊長ー!!」

「「うわーっ!!」」

どんがらがっしゃーん

城内のパニックはとうとうピークに達していた。
そんなときだ。

「あのー…」

この雰囲気に全くそぐわない、なんとものんきな声が聞こえてきた。



5: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:42:56.48 ID:hUtVs7J10
―2―

ブーンが次に目を覚ましたのはふかふかのベッドの上だった。
そこは宿屋の一室のようだ。広さは大体20畳くらいあるだろうか。

ショボンに聞いたところ、激しい筋肉疲労で倒れた彼を運んでくれたのはツンだという。
彼女は文句を言いながらもブーンを背負って、カザーブまで運んできてくれたそうだ。
もちろんルーラ ― 瞬間移動呪文。訪れた町や村まで一瞬で移動できる ― で、だが。

当のツンはと言うと、彼女は部屋の入り口付近の壁に背を預け、腕を組んで立っていた。

( ^ω^)「ありがとうだお、ツン」

彼がそういうと一瞬顔をほころばせるツンだったが、
しかしすぐに顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。

ξ////)ξ「ふ、ふん。あんなところに放っておくわけにもいかないでしょ。
     嫌だけど運んでやったわよ。感謝しなさいよね!」

興奮しているのか、最後はちょっと声が大きくなっていた。



7: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:44:09.75 ID:hUtVs7J10
もちろんそんな彼女の様子に気づかないのが、
THE☆天然・オブ・天然の名を欲しいままにする我らが愛すべき主人公、ブーンだったりするわけで。

( ^ω^)「おっおっお。もちろんだお」

彼女の言うことに素直に従ってしまったりするのである。

ξ////)ξ「バカ…」

(´・ω・`)「はーいはいはいはい。夫婦漫才はそこまでにして下さいねー」

彼らの『夫婦漫才』にもすっかり慣れた様子のショボンが間に入って止める。
これ以上バカップルっぷりを続けられては話が進まないと考えた末のナイス判断だったのだが、

ξ゚听)ξ「……」

ツンは気に入らない様子だ。
しかし何も言わないのでショボンは話を続けていく。



8: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:45:39.86 ID:hUtVs7J10
(´・ω・`)「さて、ロマリアの王様に頼まれた金の冠を何とか取り返したわけですけど」

( ^ω^)「おっ。そういえばあれはどこだお?」

ブーンはあのあとすぐに気絶してしまったので知らないが、冠は今彼らの肩掛け袋に入っていた。
それを取り出してブーンに見せるショボン。

(´・ω・`)「ここにあります。さて、これからの行動はこれを王様に届けに行く、でいいですよね?」

そう言って右手に王冠を持ったままぐるりと一同を見回す。
それにしても昨日あんなことがあっても、やっぱり丁寧語が抜けないショボンであった。

( ^ω^)「もちろんおkだお」

ξ゚听)ξ「アタシも別にそれでいいわ。
     元々その目的であいつらを追っていたわけだし」

2人が賛同の声を揚げる。
その言葉を聞いたショボンは軽くうなずいて、

(´・ω・`)「じゃあ、一旦ロマリアへ戻ると言うことで。
      ツンさん、ルーラお願いできますか?」



9: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:47:15.04 ID:hUtVs7J10
ξ゚听)ξ「いいけど、朝ごはん食べてからにしましょうよ。
     アタシもうお腹ペコペコ」

( ^ω^)「僕もお腹すいたお。いっぱい食べるお」

というわけで、3人はひとまず朝食を摂ることになったのであった。
宿屋の主人にその旨を伝え、食堂で待つ。

待つこと十数分。ようやく朝食が運ばれてきた。
いただきますの挨拶をして料理に手をつける。

( ^ω^)「ハムッ!ハフハフ!ハムッ!」

ξ゚听)ξ「きめぇ」

(´・ω・`)「うーん、このトーストの香ばしさがなんとも…」

などと思い思いの感想を述べつつ、朝食をいただく。
ちなみに今朝は、トーストとトマトサラダというごく普通のメニューだ。



11: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:48:33.03 ID:hUtVs7J10
( ^ω^)「お腹いっぱいだおー」

ξ゚听)ξ「あんただけ2枚食べたもんね」

数十分後。
彼らはすっかり朝食を平らげていた。
いよいよロマリア城へと凱旋である。

チェックアウトして外に出る。
朝の空気が心地良い。

(´・ω・`)「じゃあツンさん、お願いします」

ξ゚听)ξ「おっけい。んじゃ行くわよー。ルーラ!」

ショボンが頼むと、ツンは意気込んで瞬間移動呪文の名を唱えた。

途端、辺りに光が満ちて来る。
その光は、辺りのものを吹き飛ばさんばかりに渦巻き始めた。

いや。吹き飛ばされるのはこちらの方だ。
周囲はすでに強い光によって、その景色を真っ白に染め上げている。

渦巻いた光がどんどん強くなると共に、やがて軽い浮遊感を覚える。
その浮遊感は、最初は地面から軽く反発している程度だった。
やがてそれは天に向かって弾き飛ばされるように爆発。
次の瞬間、彼らの体は急激に空へと舞い上がっていった。



13: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:50:39.32 ID:hUtVs7J10
―3―

―ロマリア城―

( ^ω^)「ルーラって便利だおー」

ξ゚听)ξ「まぁね。あんまり使いすぎるのも考え物だけど。
     結構MP使うのよ、これ」

その城下町入り口にブーンたちは着地した。
雑談しながら城に近づいていく。

(´・ω・`)「何か様子が変だね」

ショボンが何かに気づいた。
いつもなら兵士が門前で見張りに立っているはずだ。
しかし今日は一人の兵士も見当たらない。
どうしたのだろう。不思議に思いつつも城門に近づいてみる。

先に門を薄く開いたブーンが、その隙間から城内の様子を伺った。

(;^ω^)「何かお城の中が騒がしいお」

城内は騒然としていた。
兵士や学者達があちこちを動き回り、
誰も彼らが除いていることには気づいていないようだった。



14: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:51:41.69 ID:hUtVs7J10
ξ゚听)ξ「どうしたのかしら」

(´・ω・`)「何かあったみたいだけど…」

ブーンの背中に寄りかかるようにツンとショボンも覗き込んだ。

ξ゚听)ξ「うーん、よく見えないわねぇ」

(;^ω^)「あうあう。押しちゃ駄目だお」

ツンが中を覗き込もうとブーンの肩に手をかけて背伸びをしている。
おかげでブーンの腹と扉は圧迫されていた。その圧力は扉を少しずつ押し開いていく。
そして隙間はどんどん大きくなり、とうとう扉が開いてしまった。

(;^ω^)「うわわっ!」

ξ;゚听)ξ「きゃあっ!」

(;´・ω・`)「あうっ!」

3人は扉の内側にどっと雪崩れ込む。
しかし兵士達は気づかない。相変わらず喧噪が響いていた。



15: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:52:50.81 ID:hUtVs7J10
ブーンは地に伏せていた。
上にツン、ショボンが乗っている形だ。

とりあえず、立ち上がる。
誰ともなしに呼びかけてみる。

( ^ω^)「あのー…」

返事はない。
走り回っている皆は誰一人としてブーン達に気づかなかった。
目の前を横切った兵士を呼び止めて今の事態の説明を請う。

( ^ω^)「お忙しい中、すみませんお。一体どうしたんですかお?」

(’e’)「数日前に金の冠の探索を依頼した冒険者達がまだ帰ってこないのです。
    それでこちらから捜索隊を出そうとしているところです」

( ^ω^)「金の冠?」

(’e’)「はい、そうです」

兵士がうなずく。
一刻も早く用事済ませに行きたいそぶりだった。
しかし次の瞬間、彼は驚きに声を揚げる事になる。



16: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:54:48.55 ID:hUtVs7J10
(´・ω・`)「金の冠なら僕達が…」

ξ゚听)ξ「持ってるわよねぇ…」

ツンが王冠を取り出した。
その王冠は純金で出来ており、なんともいえない輝きを放っていた。

(’e’)「な、なんだってえぇぇ!!」

その輝きを目の当たりにした兵士による驚愕の叫び声が、城内の一角に響き渡った。



17: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:56:33.02 ID:hUtVs7J10
―4―

( ´_ゝ`)「おお、ブーンよ!
      よく金の冠を取り戻して来てくれた!」

( ^ω^)「いえいえ、それほどでもですお」

それからは色々とすさまじかった。
兵士の叫び声を聞きつけ、城の者達がどこからか大量に沸いて出てきたのだ。
そしてあれよあれよという間に王の間へ通されてしまった。

( ´_ゝ`)「そなたこそ真の勇者!一国の国王としてもふさわしい人物だ。
      と言うわけでどうだ?我に代わってこの国を治めてみる気はないか?」

( ^ω^)ξ゚听)ξ「「「mjd!?」」」(´・ω・`)

驚いた。突然の不意打ちだった。
まさか、平凡な一般市民である自分に『王になれ』とのたまう人物が現れるとは。
しかもそれを言ったのが一国一城の主だ。驚かないほうがおかしい。

更にこの若い王は、

( ´_ゝ`)「mjd」

至って本気のようだった。



19: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 21:59:26.63 ID:hUtVs7J10
(;^ω^)「…………」

ブーンはしばらく考え込むそぶりをし、やがて口を開いた。

( ^ω^)「王様のお話はとっても魅力的だし、身に余る光栄ですお」

( ´_ゝ`)「そうだろそうだろ」

うんうん、と腕を組んでうなずく王。
でも、とブーンは続ける。
そんな彼を王は訝しむ目つきで見つめた。

( ^ω^)「このお話、謹んでお断りさせていただきますお」

その言葉に、王はたいそう驚かれた様子だった。
王だけではない。その場にいた全員が驚愕していた。



20: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:00:20.50 ID:hUtVs7J10
(;´_ゝ`)「な、なぜだ!?一国一城の主がイヤと申すか!?」

興奮したのか、王が豪華な椅子から立ち上がった。

(´・ω・`)「そうですよブーン君!何てことを言うんですか」

ξ゚听)ξ「バカだバカだと思ってはいたけど、そこまでだとは思わなかったわ」

王と仲間達が口々に彼を責め立てる。
しかしブーンはそんな彼らをちらりと眺め回すと、

( ^ω^)「僕達は魔王を倒すために旅をしていますお。
      だから、こんなところに留まっている暇はないんですお。
      それに正直、僕に王様は向いてないですお」

( ´_ゝ`)「……本当にそれでよいのだな?」

椅子に座りなおした王が確かめるようにブーンに問う。
彼はしっかりとした口調で王に進言した。

( ^ω^)「はい、僕の決意は揺るぎませんお」

( ´_ゝ`)「あい分かった!そこまで申すなら我もあきらめよう。
      そなたらの旅を心より応援しているぞ。」

( ^ω^)「ありがとうございますお」



21: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:01:12.08 ID:hUtVs7J10
―5―

城から出ると、次はどこへ行こうかという話になった。
何しろ、進むべき場所がハッキリしないのだ。
3人で頭をひねっていると、ショボンが突然声を上げた。

(´・ω・`)「あ、そういえば」

( ^ω^)「お?いい考えでも浮かんだかお?」

(´・ω・`)「うん、浮かんだと言うか思い出したことがあるんだけど」

ショボンが言うには、カザーブの更に北の方にノアニールという村があるらしい。
それに、どこかの村はエルフによって永い眠りについているということだ。
もしかしたらノアニールがそうなのかもしれない。

( ^ω^)「エルフって…?」

ブーンが問うた。
その問いにショボンは短く答える。



22: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:02:54.62 ID:hUtVs7J10
(´・ω・`)「妖精のことですね」

( ^ω^)「妖精って、あの妖精かお?」

(´・ω・`)「ええ。人間に羽が生えた姿をしていて、微弱だけど魔力も持っています。
      総じて女性が多いですね」

( ^ω^)「おー…お?」

ブーンはショボンの博学に感心し、あることに気づいた。

( ^ω^)「でも、何でもっと早くそのことを言わなかったんだお?」

腕を組み、小首をかしげる。
その言葉にショボンはしどろもどろで

(;´・ω・`)「だ、だって、そのことを聞いたのはカンタダを追ってたときだったんですもん。
       それが重要な情報とは思わなかったんだよ」

( ^ω^)「まぁ、そういうこともあるかお」

ショボンの言い訳に納得するブーンだった。



24: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:05:30.57 ID:hUtVs7J10
( ^ω^)「じゃあその方向で行くかお。ツンもそれでいいお?」

呼びかけて気づいた。
さっきから静かだと思っていたら、ツンが発言していなかった。
彼女はどこかここでない所を見て、何か黙々と考えている。

( ^ω^)「ツン?」

ξ゚听)ξ「……」

再度呼びかけるが、やはり無反応。

(;^ω^)「おーい。返事してくれお〜〜〜」

Σξ;゚听)ξ「!!な、何?」

目の前で手を振り、先程よりも大声で呼びかけるとやっと反応してくれた。
さも、今気づいたと言う様子で返事をするツン。

( ^ω^)「いやだから、ショボンがカザーブのもっと北の方に行ってみようって…」

ξ;゚听)ξ「そ、そう。いいんじゃない?どこも行くあて無いんだし」

うろたえた様子を見せつつも、ツンは納得してくれたようだ。
ブーンはあまり彼女のことを気にしないようにした。



25: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:06:49.37 ID:hUtVs7J10
( ^ω^)「じゃあツン、早速ルーラでカザーブまで頼むお」

ξ゚听)ξ「何言ってんのよ。MPがもったいないじゃない。歩いていくわよ」

( ^ω^)「でも」

ξ#゚听)ξ「でももヘチマもない」

(;^ω^)「はいだお…」

ツンが一括して、次の行動が決まった。




ξ゚听)ξ「ところで、何でヘチマなのかしらね」



26: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:07:25.71 ID:hUtVs7J10
―6―

カノール山脈を北へ半日。
カザーブを通り過ぎて更に半日北上すると、ノアニールの村だ。

昼前に出発したので、たどり着いたころにはもう日が暮れていた。
とりあえず一泊しようと村に入った彼らは、そこで世にも奇妙な光景を目にすることになった。

(;´・ω・`)「うわぁ…」

(;^ω^)「おー…」

その光景は、ある意味壮観とも言えた。
みんな見事に眠っている。
しかも立ったまま。

ξ゚听)ξ「ゆすっても叩いても全然起きないわねぇ…」

見ればツンが近くの人を言葉通りゆすったり叩いたりしている。
よく倒れないものだ。これもエルフの魔法だろうか。



27: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:08:21.33 ID:hUtVs7J10
(;^ω^)「って、ツン。何してるお。やめるお」

ξ゚听)ξ「起こそうとしただけよ」

ブーンが注意するも、ツンは飄々とそう言うだけだ。

(´・ω・`)「まぁまぁ。それより、あそこの家、何かおかしいと思わない?」

ショボンが村の一角を指差した。
木に隠れて見えにくいが、なるほど、確かに家が建っているようにも見える。

( ^ω^)「ホントだお。あんな隅っこにあるなんていかにも怪しげだお」

ξ゚听)ξ「明かりがついてるわね。
     もしかしたら起きてる人がいるかもしれない。行ってみましょ」

村の南にある道に沿って回り込むと、問題の家の前にたどり着いた。
それにしても、この道はこの家のためだけの物なのだろうか。
謎である。



28: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:09:46.53 ID:hUtVs7J10
( ^ω^)「ごめんくださーい。だお」

ドアを開けて2階に上る。
すると、いきなり老人が駆け寄ってきた。

「おお!どなたかは知りませぬが
どうかエルフ達に夢見るルビーを返してやってくだされ!」

(;^ω^)「ちょっ、産業でkwsk」

「・村人はエルフに眠らされた
 ・夢見るルビーをに返せば目を覚ます
 ・でもどこにあるか分からない」



29: ◆PcO9DmzREo :2007/07/10(火) 22:10:06.39 ID:hUtVs7J10

( ^ω^)「把握。エルフはどこにいるかわかるかお?」

「ああ、彼らは西のエーファンの森と言うところに隠れ住んでいるそうじゃ」

( ^ω^)「なるほどだお」

「だが、その森のどこにいるかまではわからんぞ」

( ^ω^)「わかったお。じゃあ行ってくるお」

「よろしく頼みますぞ」

かくして、ブーンたちはエルフを探すハメになったのであった。



                                      ―――続く



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