('A`)ドクオの悪の秘密結社のようです

345: ◆xPmNiQwsF. :2007/09/06(木) 00:17:48.29 ID:9PEZ6zB90
【第十一話エピローグ】

日本海上、荒し強襲揚陸艦

('A`)「……なるほどな、北海道の護りは予想以上に堅かった訳だ」

一時は押していた北海道戦はオーケストラの撤退を機に形勢逆転
フリーになったクッソコーテが北海道中の隠し砲台を操り、射程外からの超長距離砲撃で他のTASHIROや戦闘獣まで撤退する羽目に陥った
正直、予想GAYだった

lw´‐ _‐ノv「クッソコーテのVIPの戦闘能力はニダーの評価通り、TASHIROへの適正だけで技術は低レベル。ただ……」
  _
( ゚∀゚)l「外部の巨大要塞砲から撃たれる特殊徹甲散弾砲が異常に厄介だ。クソコテのコンピューターが火器管制を行うみたいで、命中率が異常に高い」

('A`)「ふむ……司令部の方で対策を考える。二人ともご苦労だった、上がっていいぞ」
  _
( ゚∀゚)lw´‐ _‐ノv「「把握」」



348: ◆xPmNiQwsF. :2007/09/06(木) 00:19:34.90 ID:9PEZ6zB90

敵は北海道全体と言ってよかったのだろう
情報によるとVIPPERSは北海道中に地下施設や隠し砲台を設置、表に大自然の広がる超巨大要塞を作り上げている
そしてそれの管制のためにあのTASHIROを作り、配置した

今回の敗北はそれを失念していた俺のミスだった

( A )「ッ……ッグ! ……ゥェッ! ……」

机に平伏し、涙と共に嗚咽を漏らす

今回の戦闘で多数の負傷者が出た
また自分のミスで、大事な部下達を危険な目に合わせてしまった

ジョルジュを、シュールを、俺を慕ってくれる仲間を危うく失いかけた



350: ◆xPmNiQwsF. :2007/09/06(木) 00:20:04.47 ID:9PEZ6zB90

( A )「……ゥゥ……ゥアアアァ……アアアアア……!」

悔しくて堪らなかった

その日、俺は泣いた
司令室で一晩中、とにかく咽び泣いた

でも何時頃だったろうか、誰かが来て

「ドックン……大丈夫だよ、みんな生きてる。ドックンが指揮したから、みんな生き残れたんだよ」

そんな言葉をくれた

後ろから抱き締めてくれた

顔は最後まで見なかった――けど、俺はその人に、救って貰えたのだった


ドクオの悪の秘密結社のようです 第十一話完



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