ドラえもんがジョジョにハマったようです

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 03:21:18.41 ID:SIdfqIjX0
【同日 午後9時;のび太の家】

のび太は早くも床についていた。小学5年生といえ……早すぎる……
当然宿題はおわっていない。というよりランドセルから取り出していない。
そんな中、物音に気づいて目を覚ました。

「ドラえもん?」
「うん。僕だよ。」
「こんな時間までどこに行ってたのさ!」
「どこだっていいじゃないか……」



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 03:27:08.06 ID:SIdfqIjX0
ドラえもんはそれだけ言って、押し入れに入ろうとした。
今のドラえもんの姿を見て、何も思わないのならそれこそ腐れ脳みそだろう……
そうこのドラえもんは……
デカかかった……(当社比1.5倍)

「どうしたの?ドラえもんその体……」
「………!ビ…ビックライトが壊れたのさ………」
「ふ〜ん」
(やった!怪しんでいない!さすがのび太!)



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 03:40:43.67 ID:SIdfqIjX0
「そうだ!ドラえもん!!」
「な…なんだい?」
「ほら!昨日約束したじゃん!」
「……!そ…そうだったね!」
「まさか忘れたなんて言わないでよ」
「わかってるよ……ハハ……(ヤ…ヤバイ……・)」
「じゃあ今からやってよ!!」
「へ?……」
「もうしょうがないなあードラえもんは……
じゃあポッキー5本をくわえた状態からそのまま口の中に折らずにいれながらコーラを飲んでよ!」
「ああうんうんそうそう……ってええ!!」
「できないの?」
「い…いいぜやってやるよ簡単だぜ」
「おおがんばれ!!」

上に書かれた通りにやるドラえもん。
(やったーっちくしょうやったぞどうだ!
みたか やったぞーーー
人間死ぬ気になればなんでもできるッ!)

「冗談で言ったのに…ホントにできるとはおもわなかったよ……」
(へっ?)



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 03:51:36.16 ID:SIdfqIjX0
「もうのび太くんふざけるのはやめてよ。(死ねェーッ!このチンポコ野郎!)」
「ドラえもんがにらっめこトーナメントで負けたのが悪いんじゃないか。」
「そ…そうだったね(いつもなにやってんだこの二人!)
じゃあ…もう僕……押し入れで寝るよ?(もうなにも言うなよ……)」
「ドラえもん。その手の組み方………」
「…!(まだなんかあるのかよ……)」
「左手の親指が上になって組んでるなあ!」
「(し…しまったァ!
本物のドラえもんは右親指を上にして手をくむくせなのかッ!)
って!僕、指ないじゃん!」
「びっくりする演技つきなんて、さすがノリがいいな!」
「ハハ…(てめぇーっ)」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 04:03:37.13 ID:SIdfqIjX0
「じゃあ昨日の続きやろうよ!」
「いや今、眠たくて仕方ないんだ!!ちょっと押し入れに行かせてくれ!」
「いいじゃん!ドラえも〜ん!」
「ああーっもうガマンできねーっ!もう寝るよ!」


「待てイッ!ドラえもんッ!」

ギクッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ドクン ドクン ドクン ドクン

「明日はちゃんと朝起こしてくれ。」
(やっ
やつたァーーーよしスペアポケットを手に入れたぞ!
これでみんな寝静まった後にこの家をでれば……)



「あッ!ドラえもん!どうせなら未来の目覚まし時計だしてよ!」
「(な…なんだってぇーっ)ち…ちょっと四次元ポケットが壊れてるんだ……」
「じゃあ押し入れのスペアポケット出してよ。そのためのスペアポケットでしょ?」
(しまっったァァァーーー墓穴を掘ったァァァァアアアアーーッ)
「ねえ早く〜」



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 04:24:02.10 ID:SIdfqIjX0
「のび太……今まで僕たちは友達だったから、できれば闘いたくなかったんだ……」
「?何言ってるの?ドラえ……」
「気がつかなかったのかい?ぼくの体格がだんだん大きくなっていることに
まだ気がつかなかったのかい?
もう2メートル近くになろうとしているのに……」
「………!(←気がつかなかった)どういうこと?」

「ぼくはくらった肉と同化する“スタンド”だ。
【節制】のカード!イエローテンパランス!
これがぼくの本体のハンサム顔だ!!」

意外ッ!それはスネ夫!

「この肉の防御壁は無敵だ!さあ出すがいい!お前のスタープラチナを!」
「ちょっと待ってよ!なんでスタンドなんて漫画の能力が実在してるのさ!?」
「へっ?」

『どうやらスネ夫は何か勘違いしてるようなので解説』
 朝、スタンドに目覚める
→どうせのび太がドラえもんにジョジョの世界に行きたいと言ったのだろうと推測
→ということはのび太のスタンドはどうせスタープラチナにだろうと推測
→夕方頃、“ある人物”に会い、スペアポケットを狙う
→のび太のスタンドを警戒して、変装
→今、ここ

「ということは……のび太はスタンドに目覚めてないのか!?」
「そ…そうだよ…」



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 04:39:23.54 ID:SIdfqIjX0
「(ち…ちくしょう……こんなことなら普通に奪い取ればよかった……
今のやりとりで自分の中のスタンドにめざめたかもしれねぇ……)」
「そ…そうか……僕はスタープラチナが出せるのか(←単純)」
「(や…ヤバイ………)」
「出ろぉ!!!スタープラチナァァァァアアアアーーッ!!!」



シーーーン

「あ…あれ?」
「(なんというショボい精神力…)お遊びはお終いだぁぁあーッ!」
「ひええ……」

バリーーン  ドサァ……
のび太はイエローテンパランスの攻撃から逃れるためとっさに窓から部屋を脱出した。
のび太も一応ジョジョオタなので、あのイエローテンパランスに触れるとヤバイことすぐに判断した。
(い…痛い……)
2階から落ちた痛みが、今起こっていることが現実であること示していた……
(こ…このままじゃ……やられる!!!)
のび太は痛みを抑えつつ、家とは逆方向に走り出した。
走りながら、のび太は自分の右手が何かを握っていることに気がついた。
拳銃だった………
(これってもしかして………【皇帝】のカード。エンペラー!!???)
せっかくスタンドが発動したのにのび太は微妙な気分になっていた……
(イエローテンパランスに攻撃効かないじゃん!!!)



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 04:49:10.86 ID:SIdfqIjX0
スネ夫はのび太の部屋の中で考えた……
(ここでのび太を追いかけるのが普通だが……
よく考えたらスペアポケットも手に入れたし、別に追いかける必要はないな。)
そう考えながら、ポケットから適当に何か出そうとスネ夫は手を入れた。
ポケットは4次元空間に成なってるからいろいろ入っている。
しかしスネ夫はひみつ道具を手につかむことはできても、取り出す事ができない事に気づいた。
(ど…どういうことだ?ちくしょうやっぱりのび太を追うしかないのか……)
スネ夫は窓から飛び降りた。



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 05:00:03.64 ID:SIdfqIjX0
(よし!この地形!ベネ!
ジョジョの気持ちになって考えたら、結構頭がさえるんだな……)

(おっ!のび太発見!!
なにやってんだ?あんな所で……覚悟をきめたか?)
「くらえ!!エンペラぁぁぁーーッ!!!」

ドゥオーン ドゥオーン

「何ッ!スタンドに目覚めてるだとッ!!
だがイエローテンパランスに弱点はないッ!!」
「まだまだぁ!!!」

ドゥオーン ドゥオーン ドゥオーン ドゥオーン…

「弱点はねーといっとるだろーが 人の話きいてんのかァ
こ の 田 ゴ 作 が ァ ー ー!!!」



100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 05:12:34.93 ID:SIdfqIjX0
「くっ…」

ドゥオーン ドゥオーン ドゥオーン ドゥオーン…

「ぼくのスタンドはいうなれば!
『力を吸い取るよろい』!『攻撃する防御壁』!
エネルギーは拡散あれ九州されちまうのだッ!
てめーのスピードがいくら速かろーが 力がいくら強かろーが
このスタンドーーイエローテンパランスの目には無駄だッ!」

「やれやれだ
こいつぁマジに弱点のねーやつだ。まったく最強かもしれん恐ろしいヤツだ。
だがな…
ひとつだけ残された戦法があったぜ」

「お前は次に「それは!『逃げる』と言う……」

「それは!『逃げる』………ハッ!」

「バカかッ!おれも第3部までなら読んだ事あるぜ!
足遅いくせに逃げてどーすんだよ!周りに川もないし、あったとしても入らねーぞ!」

「うう…」

「お前に助かる方法はないィィ!!
ドゥー ユゥー アンダスタンンンンドゥ!」



107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 05:37:46.86 ID:SIdfqIjX0
「逃げても無駄だァ!のび太ァァ!!
この猫も食ってパワーアップッ!ブチュルブチュルつぶして
ひきずりこみ ジャムにしてくれるぜェーーーーッ」


「やれやれ
自分のことというのは自分ではなかなか見えにくい………
相手が勝ち誇った時はにすでに敗北してる時だ………
おれがこっちに逃げれば絶対食うと思ったぜ……
その猫をな………」

「な………なんだこの猫……!!」

「家を出たあとすぐに自動販売機を壊し、タバコの箱を手に入れた……
そしてその猫を殺した後にタバコをしこんでおいたんだ……
タバコってけっこう猛毒らしいな……血液中に入ればすぐ死に至る……」



108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 05:38:27.41 ID:SIdfqIjX0


「勝ち誇って説明してるとこ悪いが、タバコは猛毒だが食っても死なないんだぜ?
なぜだかわかる?すぐに吐きだしちまうからさ!
タバコを食ったんならその部分の肉を分離すればい……」

ドクゥ!

「エッ?
(なにがおこった?う…撃たれたのか?
肉が分離して本体がむきだしになったところを……
だけどのび太はエンペラーをこっちに向けてすらいないぞ?」

「人の話は最後まできくもんだぜ。
おれがスネ夫に対し何十発もぶちかましたとき、2〜3発はずしても別にスネ夫は気にしなかったし
気づきもしなかっただろ?ぼくが射撃をはずすと思うかい?」

「ま…まさか……」

「そのはずした弾丸はさっきまで宙を舞っていたのさ。」

「く…くそったれめ………」



112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 05:54:23.01 ID:SIdfqIjX0
「大丈夫。死んじゃあいないよ……だがスペアポケットは返してもらう」
「うう……」
「あれ…このスペアポケット……ひみつ道具出せないじゃん……」

「いや…それでいいのだよ……」

スネ夫じゃない声がした。その瞬間僕はおそらく声の主に攻撃を受けた!

「…う……
(て…手首を切られた……スペアポケットを地面に落としてしまった…
どんな攻撃を受けたのか………見えなかったぞ!!??)」

「よし、拾ってこい!」
(スペアポケットがかってに動いてる……いやスペアポケットの下に何かいる!!このスタンドはッ!)
「よく気づかれずにやつの手首を切った。我が【バッドカンパニー】のグリーンベレーよ!」
「助けに来てくれたんだね!スネ吉兄さん!!
のび太を追いかけてる間に念のために電話してよかったよ!」
「ああ、お前もよくスペアポケットを手に入れた……」
「こいつはヘヴィーだぜ………(←注;覚醒してわかりづらいけどのび太だよ☆)」



496: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 04:04:19.30 ID:elv0aV380
のび太は堂々とした態度をとっていたが、内心は恐怖でふるえていた。
なんだかんだいって、スネ夫との戦いではのび太は攻撃を一度もくらわなかった。
この手首の傷は浅いが、これがのび太にとって初めて受けたスタンド攻撃だった。
“もしこれが手首じゃなくて首の動脈だったら?”
小心者ののび太にとってはとてつもない恐怖だった。

「のび太くん、僕はスペアポケットが手に入ればそれでいいのだったけど…」
スネ吉は静かに語り始めた。
のび太は正直もうスペアポケットなんてどうでもいいと思ってしまった。

「しかし、ここで君を逃がしたらいずれスペアポケットを取り返しに来そうだ……」
そしてスネ吉はのび太が今一番聞きたくなかった言葉をはなった。

「君にはここで死んでもらう。」

ドバッ! ドバッ! ドバアァァーー!

最初に攻撃を仕掛けたのはのび太だった。



503: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 04:19:10.88 ID:elv0aV380
シャキィーーーン  ドガガガガガ

歩兵隊は一斉にエンペラーが放った弾丸に射撃をした。
弾丸はスネ吉に届く前に消滅した。

「わが“バッドカンパニー”は鉄壁の守り………
いかなる攻撃や侵入者だろうと生きては返さん軍隊だ…………
本体のオレをやっつけたいだろうが フフフフ……
このカンパニーを越えておまえのエンペラーの攻撃が
このオレに近づくことは決してないと言い切るッ!」

ドバ ドバ ドバ ドバ ドバ ドバ…

のび太は半ば無視して攻撃を続けた。
のび太のエンペラーは近距離パワー系であるが、人型ではない。
相手の攻撃に対し、防御する方法がほとんどないのだ。
歩兵隊がエンペラーの弾丸を防御している限り、歩兵隊はのび太を撃ってこない。
よってエンペラーの攻撃の手を緩めると……
死が待っている………

ドバドバドバドバ…

しかし、効かない攻撃をし続けるというのはのび太にとって精神的にキツイものがあった。
その上、バッドカンパニーには60人の歩兵隊だけのスタンドではない。



507: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 04:34:46.67 ID:elv0aV380
「フフフフ………お前の攻撃はこんなものか!
こっちは手の空いてる歩兵隊までいるぞ!」

ドガガガ…

手の空いてるらしい歩兵隊がのび太にむかって攻撃をしてきた。

ここでのび太は奇妙な感覚を覚えた。
(相手の弾丸の軌道が……見える!)
なぜ近距離パワー系のスタンド使いたちが銃弾をはじき飛ばすことができるのか、少しわかった気がした。
動体視力が上がるからか、それとも人間レベルを越えた精神力のせいなのか、
どうやら、近距離パワー系のスタンドを持っている人間には弾丸の軌道が見えるらしい。

しかし、のび太の場合、肉体がついていかなかった。
精神力がとてつもなく強くても、身体は小学5年生ののび太なのだ。
(くそ……このままじゃ肩に当たるのに……そんなに速く体を動かすことができない……)

ボボボ…

のび太は肩にダメージを受ける。
(見えているのにこのスタンドじゃどうすることもできないなんて……)

そして、戦車7台と戦闘ヘリ アパッチ4機の姿を見て…のび太は絶望感を感じた……



509: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 04:47:45.09 ID:elv0aV380
一見勝ち目はなさそうだが、ひとつだけ策があった。
もはやおなじみの……
(逃げる!)

逃がすかッ!追えッ!
ザッザッザッザッザッザッ……

後ろからきれいにそろった足音が聞こえる。
しかし、いくらバッドカンパニーといえ、隊列を崩さないままのび太を追いかけるのは難しい。
しかも………

ドゥーン! ドゥーン! ドゥーン!

のび太はエンペラーを撃ちながら逃げていたッ!
弾がまっすぐにしか飛ばないバッドカンパニーに対し、
変幻自在に弾を飛ばせるエンペラー!
スネ吉は自分の身を守りながらのび太を追う必要がある。
(これでバッドカンパニーの隊列が崩れないわけがないッ!
これで僕にも勝機があるッ!)



512: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 04:54:42.96 ID:elv0aV380

バババババ

急にのび太の前から戦闘ヘリのアパッチが一機現れた。
「フフフフ……オレもまた攻撃しながら追うことができるんだぜ。」

ドゥン!

アパッチははミサイルを撃とうとしたがその前にエンペラーの弾によって追撃された。
「…!なッ!?」

「ハハ!おれもまた防御しながら逃げることができるんだよ!
(エンペラーの弾を5〜6発自分の体のまわりに巡回させている!
これでいきなり攻撃されてもエンペラーの弾ではじきかえして防御できるッ!)
どうやら数が多いだけでひとつひとつはそこまでではないようだな。」

「くっ………(やはり隊列をまとめて一気にいくしかないな……)」

これでのこるアパッチは3機……一機ずつ倒していけば……
勝てるッ!



515: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 05:07:49.72 ID:elv0aV380
待ち伏せしていたのか前から戦車が現れた。

ズドーン!
(き…効かない!?)
のび太は自分の体を巡回させていた弾をはなったが、
戦車の装甲はエンペラーの弾をはじきとばした。
(くッ……エンペラーの弾は本体の銃から発射されたあと、時間とともにパワーが減っていく……)
戦車はのび太に対し砲撃を放った

ズドォーーン! ドゥン ドゥン… ドガガ ドォーーンッ!!

のび太は巡回させていた全ての弾で戦車の砲撃を防御し、その間にエンペラーで戦車を攻撃した。

「よ…4発で破壊か……なかなか頑丈だな………」


その後ものび太は先回りしてくる戦車やヘリをピンチになりながらも破壊し続けた。
残り戦車4台 アパッチ2機

「この調子なら勝てる!」
のび太はそう確信した。
しかし一方スネ吉は……
「フフフフ…この調子でいけばオレの勝利だ……
のび太は罠にかかってきている………」



520: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 05:19:56.18 ID:elv0aV380
のび太は角を曲がった時に信じられない光景を見た。
「あッ…歩兵隊が30人ほど隊列を組んで待ち伏せしている!」

ドゥーーン!ドゥーーン!
エンペラーを何発か放った後のび太はとっさに道を引き返そうとした。
「こ……こっちにも同じ数の隊列が……いつの間に追いつかれたんだ?」

「フフフフ…一体ずつ行けば、おまえのエンペラーで追撃されるのになんでわざわざ一体ずつで攻撃したと思う?
お前はおれに逃走ルートを操られていたんだよ!
そして挟み撃ちの形になった……
はたしてそのエンペラーで我がバッドカンパニーの全ミサイル!
全砲弾および一斉射撃をはじきとばすことができるかな!!?」

「うおおおおおお!!!」
ドンドンドンドンドンドンドン………………
のび太はスネ吉に撃たれるまえにできるだけの弾丸を出して体のまわりに巡回させようと、
引き金を引きまくった。



524: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 05:35:36.24 ID:elv0aV380
「狙えェェェェェェェェェ〜〜  筒!」
スネ吉はエンペラーの弾丸をあまり出させないように早めに一斉射撃を始めた。
ドガガガガガガガガッガアガガ………

「うお!」
のび太はとっさに横に飛び跳ねた。
ひとつひとつエンペラーの弾丸ではじいていては、いくら弾丸があってもたりない。
運良く“正確すぎるバッドカンパニーの射撃”のおかげで攻撃はまったくくらっていない。

「だがそっちにはアパッチ2機と戦車4台がいるぞ!」
ドドドド ダァーン
エンペラーの弾丸でアパッチを攻撃するが、相手のアパッチがミサイルを出す方が早かった。
ミサイルがのび太に向かって飛んでくる!!
さらにそれより早く、戦車の砲撃が飛んできているッ!!



しかしのび太は落ち着いていた……
「ふぅ…おまえらバッドカンパニーをすべてエンペラーの弾丸で倒すのは無理そうだな……
ならば バッドカンパニーの弾丸で倒す!!」

戦車の砲撃を ア パ ッ チ が塞いだ。
「アパッチのプロペラ部分を狙って破壊した。
そして軌道修正ができなくなったアパッチは戦車の方へ墜落するッ!」



526: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 05:52:32.49 ID:elv0aV380
ドカァッーーンン!
アパッチが戦車の集まりに墜落し、戦車とアパッチは歩兵隊の隊列の方へ!
「そして、そこで爆発してもらう!!エンペラァァァァァアァァアアアーッ!!!」

ドドドドド……
激しい爆発音と共に辺りが煙につつまれる…
「そして…ミサイルもわざと撃たせたァーッ!!エンペラーの弾丸で軌道修正ィィィ!!
そ し て 残りのエンペラーの弾丸も全て一斉攻撃ィィィィイイ!!
クライヤガレェェェェェェエエエエーーーッッ!!!」
ズドドォオオーン!………

辺りは一面煙につつまれた。
(か…勝ったのか……?よし勝ったんだ!!)
そう思った瞬間だった。

グサリッ!

のび太は自分の中で何かが切れるのを感じた。
「フフフフ…のび太くん……オレもアパッチはわざと追撃させた……
戦車の件は予想外だったがな………
アパッチには歩兵隊を数名のせておまえのところに運ぶのが目的だったのさ……
自分が出した煙のせいでパラシュートで降下するバッドカンパニーがみえなかったようだね……
歩兵隊が首を動脈を切った……即死だよ………」

のび太はその場に倒れた。

「フフフ……それにしても君のスタンドがここまでパワーがあるとは思わなかった……
どうやらオレのダメージもおおきい……ようだ……」
スネ吉が倒れかかるのをスネ夫が支えた。



528: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 06:10:42.26 ID:elv0aV380
「さあスネ夫!スペアポケットも手に入れたし、もう行くぞ!」
「ああ…ちょっと待ってスネ吉兄さん!トイレに行ってるから先行ってて!」
「そうかじゃあおれは先にサーレーのところに行く………」


スネ夫はのび太のほうに走っていった。
のび太は…………生きていた………
「あれ?僕死んだはずじゃあ………」
「首をさわってみろよ。」
そこにはイエローテンパランスの肉片がついていた。
「でもあの時確かに意識が…」
「肉片で首を絞めたんだ。」
「いつつけたんだ?」
「最初のバッドカンパニーの攻撃の時、肉片を一緒に運んでもらったんだ……
目的は180度かわっちまったがな……」
「なんで僕を助けたの?」
「深い理由なんかねえよ。目的はスペアポケットだけだったし
“なにも死ぬこたあね−”さっきはそー思っただけだよ」
「……………」
「まあ!これでわかったろ?のび太のエンペラーじゃバッドカンパニーに勝てなかったし、
それ以上強いスタンドもいっぱいいる。もうスペアポケットのことは忘れて、僕たちに関わらないでくれ!」
「な…何が目的なんだ?」
「それこそ深い理由はねえ。ただ元の世界に戻りたくないだけさ!
よく考えろよ!自由に変装できるイエローテンパランスだぜ!?
もうやりたい放題だろ?元の世界に戻って受験だとかわずらわしいものに振り回されるのはゴメンなんだよ……
スペアポケットがあると元の世界に戻る可能性があるから奪えと“ある人物”に言われたんだ。」
それだけ言って、またスネ夫は去っていった。



532: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/22(金) 06:24:34.94 ID:elv0aV380
のび太はスネ夫が去った後にふと考えた。
スペアポケットがなくてもドラえもんの四次元ポケットがあれば元の世界に戻れるんじゃあないか?
でも“スペアポケットさえなければ”と言った…………

考えたくなかった……
でも考えてしまった……
のび太は自分の膝に涙が落ちるのを感じた……

「ドラえもん………どこにいるの?…………」


『スタンドを手に入れた初日にのび太は負けてしまった。
これは作者がバッドカンパニーを倒す方法が思いつかなかったからでは、断じてないッ!
これは試練なのだ。一応この物語のテーマは人間賛歌であり、
ダメ人間のび太の成長を描く王道的な小説なのだ!
のび太は再び立ち上がるだろう!
……さて……スペアポケットだが……
これを敵にとられたとなると物語の展開が非常に困るのだ……
だってスペアポケットがないと敵がのび太たちを襲う必要性がなくなるもん……
しかもそれについて作者はまだ考えていないッ!
…………ど…どうしよう……
…で…出来杉が何とかしてくれるに違いないッ!………多分…
というわけでまた出来杉サイドの話になりそうです……』

To Be Conteniud…



戻る次のページ