ドラえもんがジョジョにハマったようです

28: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 03:55:34.02 ID:hTQf6HsV0
【残り9日;出来杉サイド】
『時間軸的にはのび太とスネ夫スネ吉が闘っている時間より6時間ほど前の話。』

マリオ・ズッケェロとサーレーが乗ってるスポーツカーのトランクにいる訳だが…
車のトランクの中ってヤツはヒマすぎる。しかも物音をたてず、密閉空間の中でじっとしてるのは相当な苦痛である。
よって僕は寝ることにした。大丈夫。心配しなくていい。僕の眠りはのび太くんと違って浅いんだ。何か起きればすぐにわかる。
ここで用心深い人は起きてた方がいいと思うかもしれないが、僕が睡眠をとるのはただ単に精神的苦痛から逃れるためだけでない。
これから先、いつ眠られるかなんてわからないからだ。ああ、あの時眠っていれば……なんて後悔はしたくない。
石橋を叩きすぎて壊す行為こそ一番愚かだね。時には大胆に行動することが必要なんだ。
それに、この場所であってはならないのは………『精神力』の消耗だ………くだらないストレス! それに伴う『体力』へのダメージ………!!……
僕はこの車の行き着く先で!!『やるべき目的』があるッ!
必ずやりとげてやる……そのためには……くだらない消耗があってはならないッ!

さて、イタリアギャングのパッショーネはなぜスペアポケットを狙っているのだろうか?
(そりゃ狙うだろ!だってスペアポケットなんだよ!?)
と、思うかもしれないがこれが不思議なんだよ……
なんでスペアポケットのすごさと存在を知っているんだ?僕たちは別の世界から来たのに?
考えられることは………裏切り者の存在?
いや……疑心暗鬼はよくない……正確な判断を妨げる原因だ……
しかし………
もうこの話から離れよう………

とにかく今はマリオ・ズッケェロとサーレーが重要な人物だ。
日本語に直すとズッケェロが砂糖という意味で、サーレーが塩という意味だ……
今思うとなんというDQNネームだろう……
だって砂糖と塩だよ?砂糖と塩!!
ん?砂糖と塩………さとうとしお………佐藤敏雄…………
案外ふつうの名前かもしれない……………
(※これらの思考は全て出来杉の夢の中で行われています)



33: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 03:58:12.37 ID:hTQf6HsV0

どうやら佐藤敏雄は目的地にたどり着いたようだ。ここがどこかは予想もつかない。
佐藤敏雄は車から降りてどこかへと歩きだした。
すぐにあとを追おうかどうか迷ったが、ハイエロファントグリーンの頭だけをトランクから出し辺りをよく見たあと、車のトランクからすぐに出た。
ここはどこかの地下駐車場だった。ほのかに潮の香りがする。海が近いのだろうか。
僕はすぐ物陰に隠れた。

この一連の行動はどうやら正しかったようだ。

佐藤敏雄がすぐに戻ってきた時は
(しまったッ!ここはただのトイレ休憩だったのかッ!)
と焦ったが、ハイエロファントグリーンを遠くから地中に潜ませ話を聞いてみるとなんてことはなかった。

(※複数の人がしゃべっている時、どのセリフが誰のセリフかわかりづらいという指摘があったから配慮するぜ。)

敏雄「この辺りは治安が悪いから、車を置きっぱなしにしないほうがいいぜ」
佐藤「マジかよ……日本ってクソ平和なイメージあるのに…」
(なんだ……車に鍵をかけにきたのかよ……ギャングっぽくないな……)
佐藤「辺りにはだれもいないよな……」

バァアァァ〜〜ン ドドドドドドドド

(それは僕の予想を越えていた。佐藤マリオはスタンドを繰り出した!
みるみるうちにスポーツカーはぺったんこになり、佐藤マリオはそれを折り曲げてなんとジーンズのポケットに入れたのだ!トランクから出て良かった……
そういやソフトマシーンってあんなスタンドだったよな………
なんか身体のまわりにイボイボがたくさんあって………
………ん?……なんか足りないような………気がする?……)



39: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 04:04:10.44 ID:hTQf6HsV0
どうやらここはホテルの地下駐車場だったらしい…
すぐにサーレーと佐藤真理夫の後をつけようと思ったが………
少し時間をおいた。

ホテルには監視カメラもついているし、中に何人スタンド使いがいるかわからない。

しかしここでちんたら待ってる場合でもない…
ここはハイエロファントグリーンで監視カメラをさぐりながら行くしかない!
『監視カメラに写らない。』『人にも目撃されない。』
「両方」やらなくっちゃあならないってのが
スパイのつらいところだな
覚悟はできてるか?おれは出来ている

ハイエロファントグリィィィィイイイイイインーッッ!!!!



43: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 04:08:57.69 ID:hTQf6HsV0
結局サーレーと佐藤真理夫の部屋まで行くのに40分近くかかってしまった。(部屋の番号は盗み聞きした)
とりあえずとなりの部屋に入った。
(このホテルはあまり高級なホテルじゃあないようだ。警備も甘かったし、監視カメラの死角もけっこうあった。
まあギャングは目立つのが嫌いだしな。それにしても部屋のセンスもいいし、何よりすごく一部屋が広い、これだけあってこの値段ならなかなかいいホテルである。)
そして僕はサーレーたちの部屋の会話をコップを壁に当て盗聴することを試みた。
……やってみるものである………
聞こえてきた………
??『…それじゃあボスからの命令を説明を終える』
(知らない人の声だ………)
サーレー「それだけなんですか?」
??「なんか?気になることがあるのか?」
サーレー「いえ……」
(多分けっきょくスペアポケットのことは話されなかったのか……
つまりサーレーとズッケェロはまだスペアポケットのことは知らないことになってる…)
佐藤「では、あの町でスタンド使いを見つけたらどうするんですか?」
??「第一に俺たちに連絡するのを優先しろ」
サーレー「わかりました。」
??「じゃあ俺はもう行くぞ…」
佐藤「お気をつけて」
(よくわからないけどスタンド使いを捜せみたいな命令かな……)

佐藤「どうする?サーレー…」
サーレー「どうするもねえよ、ズッケェロ……あんな命令聞かなくていい。オレはスペアポケットを探す!」
(ん?二人の上司っぽい人物はもう部屋から出たのか?物音はしなかったのに…)
佐藤「あてはあるのか?」
サーレー「ない。が、こういう物は一般家庭でなく金持ちの家にあるもんだ。金持ちの家なんて限られてる。」
佐藤「そうか…オレは部屋で休んでおくよ。ずっと寝てなくてね。」
サーレー「じゃあ行ってくる!」
(ドタンッ!と音をたてサーレーは部屋から出て行った。情報は得られなかった……だがとなりの部屋に行けば情報がたくさんあるはず!
マリオ・ズッケェロが寝ている隙に……)



58: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 04:30:40.57 ID:hTQf6HsV0
しばらくした後、僕はおそるおそる部屋に入ってみた。
(しめた!!マリオ・ズッケェロはグッスリ寝てる!!)

部屋を散策しようとしたが、意外にも部屋の中にはほとんど何もなかった。
(それにしても、この部屋の壁紙センス悪いなあ……)

ふと見ると机の上にノートパソコンがおいてある。
(これを見れば!!)

出来杉は慎重にノートパソコンを開けた。

ピチョン…
(?…なんか上から水滴が落ちてきたような……)

ズズ… クルッ
「何ッ!?」

ガァーーン!!!
「(ノートパソコンから……ピストルが出てきた?)
あ…危なかった……とっさにハイエロファントグリーンで防いだけどホントに危なかった。」

「んんん……どうやらずいぶんと早く目覚まし時計がなっちまったようだ……」
(しまった!!銃声でズッケェロが起きてしまった!!)
「そしてその目覚まし時計の前で脳天がぶちまけられてねえーっつーことは、
お前はスタンド使いか………覚悟はできてるのみた……」
(うう……ピストルをぺらぺらにしてノートパソコンに挟み、罠にしてるとは……うかつだった……)



70: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 05:03:02.51 ID:hTQf6HsV0
(ここでこいつと闘うのはまずい……このホテルに他にパッショーネの人間かいたら、音に気づき、僕はおしまいだ……
となれば………逃げる!)

出来杉はドアに向かってダッシュした。出来杉の運動神経のおかげでズッケェロにつかまらずにドアまでたどりついた。
出来杉は部屋の入り口のドアを開けた。
(あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!(AA略)おれはドアを開けようと思ったら、
ドアのむこうにもうひとつドアがあった   な… 何を言ってるの(ry
そしてもうひとつのドアと壁のすきまから、ぺらぺらになったズッケェロとそのスタンドが姿を繰り出した。
(つまりこういうことか!このドアにはぺらぺらにしたもうひとつのドアがあらかじめ貼り付けられていて、
僕はそのぺらぺらのほうのドアを開けたのか……
となるとこの部屋の壁一面には、もうすでにぺらぺらの何かが貼り付けられている可能性が高い!
そしてこいつはそのぺらぺらと本当の壁の隙間を通ってきたのか!!)

ズッケェロのスタンドが攻撃態勢に入ろうとしたので、また出来杉は窓の方に走りだした。
ズッケェロのスタンドは右手を前に繰り出した。
ここで出来杉は駐車場で思ったこのソフトマシーンに物足りないものの正体に気づく。
(このソフトマシーン……右手に剣のようなものをもっているはずなのにそれがない……
その剣でものをぺちゃんこにするんじゃなかったっけ?)

ズッケェロのスタンドは右手の親指と人差し指でL字をつくり、人差し指を向けてきた。

ドッシュン!!
(へっっ?????なに何に何ないん??)

とっさに近くにあった灰皿で防御したが、この攻撃は今までずっと冷静だった出来杉をパニックにさせるものであった。
ズッケェロのスタンドの人差し指から裁縫針のようなものが出てきたのだ!!
(えっ?えっ?えっ?はぁ?)
「窓から逃げようとしても無理だぜ!!我がスタンド“厚みぬきとりバリ”からはのがれられない!!」
(んな?ちょ?)
出来杉は今まで自分がたててきた推理がはずれていたことに気づくまでには時間が必要だった。



78: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 05:16:13.67 ID:hTQf6HsV0
窓に逃げ込む出来杉。だが、その窓はぺらぺらになった絵だった!!
そしてそこにまたソフトマシーン(いや厚みぬきとりバリか?)また現れて、人差し指から裁縫針のようなものを5〜6発飛ばしてきた。
出来杉はハイエロファントグリーンでなるべくはりのさきに触れないようはじき飛ばした。
さっきの灰皿はぺらぺらになっている。

(なんなんだよ!!厚みぬきとりバリって!??洋楽でもなんでもないだろ!!
この名前じゃまるでドラえもんのひみつ道具みたいじゃ……
…あっ…
……ひみつ道具……??
そういや元の世界の時に……ドラえもんが使ってたような……)

ドシュゥン ドシュゥン ドシュゥン…

(くッこのスタンド、ソフトマシーンよりはるかに凶悪だ……遠くから何発も連打してくるなんて……)

エメラルドスプラッシュ!!

出来杉はすきをみて、ぺらぺらになったマリオ・ズッケェロに対し攻撃を放ったが、
すぐに壁の中に潜り込んでどこかに消えてしまった。
そう思うと今度は後ろから攻撃してくる……
「ハハッ!イヤッフウー!」
ドシュゥン ドシュゥン ドシュゥン…

「くそ……このペーパーマリオめ……」



84: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 05:27:32.74 ID:hTQf6HsV0
(やはり、これはドラえもんの元ひみつ道具だ……
思い出すんだ……その道具の効果の内容を……)

厚みぬきとりバリ
厚みぬきとりバリ(あつみぬきとりバリ)は、『厚みぬきとりバリ』(てんとう虫コミックス39巻に収録)に登場する。
縫い針程度の大きさの道具。これで刺した物(者)は、まるで破裂した風船のように一瞬でペタンコになってしまう。
水をかけると元に戻る。基本的には物に刺して使うが、人に刺しても効果がある。
床と一体化して見えるほど薄いらしく、スネ夫はペタンコのジャイアンを絵と勘違いした。
なお、同様の機能を持つ道具に「かるがるもちはこび用紙」、「チッポケット二次元カメラ」、「ペタンコアイロン」がある。
(参照;Wikipedia)

ソフトマシーン
その人や物をスタンドの針でつきさすと、風船がしぼむようにペチャンコになってしまう。
射程距離が超苦手のため広大な所ではなかなか攻撃にうつれないがヨット船のような限定された場所なら、
この上なく恐ろしい能力である。人質をとるのに最適任のスタンド。
(参照;JC49巻、P152参照)

つまり、一見すると今ズッケェロが使っている“厚みぬきとりバリ”は射程距離の苦手を補った最強のスタンドだが……
弱点に気づいてしまった……
『水をかけると元に戻る。』
ここをつくしかないッ!



95: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 05:49:59.66 ID:hTQf6HsV0
作戦も決まったし、辺りを見渡すが………
この部屋に入ったときにはあった、水の入ったコップ、酒のビン、その他水分がありそうなものは全て消えている……
まさか……移動しながら攻撃しているようにみせて……水気のあるものを全て回収していたのか!!!

(シャワールームかトイレに行くしかないッ!)
とりあえず出来杉は近かったトイレのドアを開けた。
その向こう側にはいかにも頑丈そうな鋼鉄の壁があった。
「なんでこんな物まで持ち歩いてるんだ!?」
生意気にも、後ろからペーパーマリオの声が聞こえてきた。
「確かに…ボクの『スタンド』はチンケな能力かもな。
しかしあえて能力を説明すると、いろんな物をこうやって「ぺれぺら」にしてペッタンコにしておく能力は抜群なんだ。
本物の銃だって簡単に持ち歩けるし、イタリアのピッツァマルガリータだってホカホカのままペッタンコして、
日本で好きな時に食べる事だってできる。
………フフフ」
そう言いながらマリオはペラペラのピッツァを破り捨てた。
「(その行為にどれだけの意味があるッ!僕の恐怖のサインを調べても無駄だぞッ!無駄ァ!)
ズッケェロ……何がしたいんだ?」
「あっあ〜〜♪待て待て待て!あっあっあ〜〜♪しゃべってのはこのオレだ………オレが仕切る!
オメーは黙ってろ!てめーのメソメソしたセリフなんて聞きたかねーんだ。
オレが質問して答えろって命令するまで口をふさいでろ!
耳クソをカッポじるのは許可してやるがよ。フフフ……いいな!」



101: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 06:10:44.58 ID:hTQf6HsV0
出来杉
「……………」
「質問というのは簡単だ……なぜオレの命を狙っている!?何を隠しているんだ?」
「ドラネコだ」
「…………?……なんだって?」
「ドラネコだよ…………ありゃ青タヌキじゃねーーぜ。ドラネコだ。
どうやって見分けるか?ニャアニャア鳴くのはドラネコだ」
「……………ブッ殺すッ!」
「やってみろッ!僕はスペアポケットのありかを知ってるんだぜ!!
(ついでにブラフかけてみたがドラえもんのことを知らないらしいな……)」
「何だと?」
「そして僕を殺すと永久にスペアポケットのありかはわからなくなるぜ!?
(これはウソだけどな……)」
「フフフフ……バカめ……墓穴を掘ったなな……オレのはりに刺されても別に死ぬ事はない……
仮死状態になるだけさ!!くらえ!!厚みぬきとりバリィィィィイイイ!」

ドゥシュウン! ドゥシュウン! ドゥシュウン!

「クッ…戻れハイエロファントグリーン!!」
「そう!体をひも状にして部屋中を探し回っていたお前のスタンドも戻すしかないなッ!」
「……!(バレていたのか……)」
「この部屋の中は隅々まで把握しているッ!」



102: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 06:24:25.73 ID:hTQf6HsV0
そう言うとまたペーパーマリオは姿を消した。
かと思うと部屋中を移動しまくり、四方八方から針をくり出してきた。

ドゥシュン! ドゥシュン! ドゥシュン!

「逃げるだけは得意だな!だがいつまで持つか!?」

「クソッ!エメラルドスプラッシュ!!!」

ドバババババババ・・・

「だめだめ・・・このもぐらたたきは当たらない設定になっているのだよ!!」

「くそ・・・ああッ!!」
出来杉は転倒した。
「フハハハハ!!トドメだァ!!!」



そして出来杉は転んだ状態で・・・ノートパソコンを開いた。



106: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 06:36:29.31 ID:hTQf6HsV0
ペーパーマリオは笑っている・・・
「体のかげに隠れてよく見えないが、それはノートパソコンだろ?
なぜならちょうどオレの頭上には、水が落ちてくるしかけがあるからな!」
「バ・・・バレてたか・・・」
「バカめ・・・この部屋のことは知りつくしてると言っただろう?
第一あそこまで運動神経の良さを見せつけてくれたお前が転ぶわけがない!!
こんな水てき簡単によけてられる!!」
「ああ・・・簡単によけられるだろうね・・・だが少量だが水が手に入った・・・」
「・・・?」
「とりあえずズッケェロを元にもどすのは無理でも、さっきハイエロファントグリーンで拾ったこいつくらいは元に戻せそうだ・・・」
「何?」
「水気のあるものは見つからなかったが、ぺれぺらになったサブマシンガンを見つけてた!!
本当になんでも持ち歩いてるんだな!!
武器には詳しくないが絶対にスゴイパワーを持っていそうだ!」

出来杉は落ちてきた水てきでぺろぺらのサブマシンガンを元にもどした。
重い・・・5kgはある・・・



108: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 06:52:23.31 ID:hTQf6HsV0
「これさえあれば勝てる!」
「フフフ・・・」
「何がおかしいんだ?ズッケェロ・・・」
「何かと思えばそんな物か・・・もっと強い武器もあるのに・・・」
(もっと強い武器もあるのか!じゃあその武器を戦闘に使えばいいのに・・・
あっ!武器を使うためには水を取り出す必要があるのか・・・)
「まさか・・・それで壁を壊すつもりなのか?フフフ・・・」
「そのつもりだ。」
「出来ると思うのか?フフフ・・・」
「出来ると思う。」
「やってみろッ!」
「ああ、やってやるッ!ただしトイレの横の壁をだッ!」
「なッ?」
「まわりの壁もどうせ破れないんだろ?だからやっても無駄さ!だが外に通じないここの壁なら・・・
そうトイレはドア以外の部分は鋼鉄を使ってないとみた!!
あくまでも僕のねらいはここから逃げることじゃなく、貴様を倒すことだ!!」

ドガガガガガガガガガガガガ・・・・・

出来杉の予想は当たっていた。壁を破壊することに成功した!

「うおおおお!厚みぬきとりバリィイィィイイッ!!」
すでにトイレの中に移動していたペーパーマリオが攻撃してくる!

ドゥシュウン! ドゥシュウン! ドゥシュウン!

「こっちも負けるわけにはいかないッ!!ハイエロファントグリイイインンンン!」



112: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 07:07:42.93 ID:hTQf6HsV0
すさまじい攻防が10秒ほどつづいたが・・・途中でピタリと止まった。
厚みぬきとりバリの攻撃がなくなったからだ・・・
出来杉は急いでトイレの中に入った・・・
が・・・
そこに便器はなかった・・・

「ハァハァハァ・・・お前のハイエロファントの攻撃を受け止めながら、便器等をぺらぺらにし、
鋼鉄を別の場所から引っぱり出してきて水道を止めるという作業はきつかった・・・
正直・・・運が良かったとしかおもえない・・・
だが・・・勝った・・・」

「・・・」

「ハァハァハァ・・・お前は負けたんだ!わが厚みぬきとりバリに!そしてトドメをさす!
絶望のォ〜〜〜!!
ひきつりにごった叫び声をきかせてみてくれ〜〜〜〜!!」

「・・・ニタリ」

「きさまは今生死をオレにつかまれている。こんな時に笑みをッ!
恐怖のあまり気でも違ったか!」

「・・・あのな・・・・・・・・・
こーやって・・・腕を組んで・・・目をとじる笑いは勝利の笑いだよ。
マリオ・ズッケェロ おめーの「敗因」は やはりこの部屋を知り尽くしていると思いこんでいたことだ。」



120: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 07:28:57.54 ID:hTQf6HsV0
急にペーパーマリオの姿が元に戻った。

「ど・・・どういうことだ?」

「ところでマリオ・・・暑くないか?戦闘のせいだけじゃあばいはずだ。
あなたは日本の気候について詳しくないだろうが、4月なのにこんなに暑い訳がない・・・」
出来杉は暖房のリモコンを取り出してマリオ・ズッケェロに見せながら続けた。
「なんで、わけのわからんドラネコの話をして時間を潰したと思う?
なんでお前を四方八方動かすような逃げ方をしたと思う?」

「ハァハァハァ・・・」

「僕は君の汗がだらだらに流れ出すのを待っていたんだよ・・・からだの内側から出るものだから、もうぺらぺらにはなれない・・・
トドメだ!ハイエロファントグリーン!!!」

マリオ・ズッケェロはハイエロファントグリーンの攻撃をよけながら部屋の中央へと向かった・・・

「ハァハァハァ・・・ぺらぺらになれないならなれないなりの戦い方がある!
どうだ!バズーカ砲だッ!・・・ハァハァハァ・・・」

「ふぅ・・だから僕はもう勝利の笑いをしているんだ。2度同じ事を言わせないでくださいよ・・・
1度でいいことを2度言わなきゃいけないってのは・・・そいつが頭が悪いって事だからです。」

ズドドドドーーン!
突然、マリオの後ろにスポーツカーが現れマリオは押しつぶされた!
「マンマミーア!」

「それだけ汗をかけばポケットの中も濡れるでしょう。」



122: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/23(土) 07:40:07.48 ID:hTQf6HsV0
どうやらマリオは生きてたようだ。
「オレを殺さない方がいい!オレを殺すと・・・」
「わかっている・・・この部屋のぺらぺらがすべて元に戻るからな・・・
だがもうぺらぺらにできないよう両手の人差し指の骨を折っておく!」

メキメキッ!
「うわわわわわわ・・・マンマミーア!」
テレッテテレッテテーン・・

「そしてお前の体をハイエロファントグリーンで乗っ取る!
これで情報収集が楽になる・・・」

『どうやら、出来杉はマリオ・ズッケェロになりすまし情報を入手するようだ!
だがこの時まだ出来杉は知らないッ!
この先にある衝撃的な展開をッ!この物語の真相をッ!
それは何かって?今から作者が考えるに決まっているだろッ!!
テスト勉強やばぁぁぁぁいいい!!
それじゃあ明日の深夜まで アリーヴェデルヂ!!』

To Be Continued……



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