( ^ω^)はミュージカルをするようです

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 23:18:30.79 ID:Ya6CFvx3O

開幕・僕



深夜の街を歩いていた。
昼間よりは格段に涼しいが、真夏の暑さは僕に汗をかかせている。
ため息をつきながら、じっとりと濡れた額を手で拭った。

それにしてもこの先、どこに行けばいいのだろう?
行き先も帰る場所も失ってしまった。
彼女にだって……恐らくはもう会えない。

昨日のことなのに、僕の拳は今だに痛み続けている。
罪悪感も同じ様に感じ続けている。
そして床に広がった赤い血のことを思い出す。

その時どこからか、潮の香りがした。
いつの間にか港の近くに来たんだな、と気が付いた。



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 23:20:22.27 ID:Ya6CFvx3O

僕はその香りに誘われるように、港の方へと足を向けた。
海を見て、少しだけ眠り、それから出頭しようと決心したのだ。
然るべき罰は受けなければならない。

だから僕は海に向かった。
暫定的だが目的地が見付かって、
心のどこかでほっとした。



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