( ^ω^)はミュージカルをするようです

6: ◆PxaeLV0ois :2008/02/12(火) 23:53:35.57 ID:yV0RKzdkO
十曲目・ギコ




ギコは精神科の診療所に来ていた。

(,,ヽ゚Д゚)「先生……よろしくお願いします……」

^^どうした

(,,ヽ゚Д゚)「実は……記憶を消して欲しいんだゴルァ……」

^^それは無理だな

(,,ヽ;゚Д゚)「ゴルァ!!?」

^^記憶というのはレゴのようには簡単に組み換えられん

^^だが
話しぐらいは聞いてやろう



11: ◆PxaeLV0ois :2008/02/12(火) 23:55:07.70 ID:yV0RKzdkO
(,,ヽ゚Д゚)「はい……でもどこから話せばいいのやら……」

^^思い付くままで構わん

^^言え

(,,ヽ゚Д゚)「じゃあ……」

いきなり本題から入るのは性急すぎるだろう。
何事も過程や順序を踏む、というのは大事なことのはずだ。
高く跳ぶには助走がいるし、食事の前には手を洗うものだ。

(,,ヽ゚Д゚)(……よし、取り合えず今朝のことから話すか)

唇を舌で濡らし、重々しく口を開いた。



435: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 05:27:14.41 ID:nahE11ewO

      ※    ※    ※


彼はいつも時間を決めていなかった。

気が向いた時に行き、汚れが目につけば掃除し、花を供えて線香に火を点ける。
手を合わせて思い付くままに無言で話し掛け、報告が終わると腰を上げる。

毎日、来ていた。

彼女が寂しがるとか、ここに来なければバチが当たる、といった心配も思っていない。

大切な習慣、というだけだ。



437: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 05:28:33.56 ID:nahE11ewO
シンプルな動機は分かりやすいし、力がある。
そう言ってた彼女の言葉を思い出す。

そっと笑う。それを噛み締める。

来て良かった。
今日もそう思う。

(,,゚Д゚)(……帰って店でも開けるかな)



17: ◆PxaeLV0ois :2008/02/12(火) 23:59:30.07 ID:yV0RKzdkO
僅かな名残惜しさを残しつつ、ギコはその場から離れて帰路につく。
朝の街を闊歩して、抜けるような空の青さを堪能。
散歩がてらに遠回りをするのも悪くない、なんてことを考えたりもする。

(,,-Д-)(……いや、仕事はちゃんとやらねーとな)

かぶりを振って、思い付きを叱責。
自分は根っからの仕事人間なのだ、と誇らしく彼は笑った。

そこに、突如として聞こえる怒鳴り声。
その大き過ぎる声量に、ギコの足は思わず止まった。

老婆「だからね、もう他のとこに配達してもらってるから……」

男「ケチケチしないでよ!!こうやって頭下げてんだしさー!!」

(,,゚Д゚)「…………」

閑散とした午前中の住宅街。
彼の職場と住み処を兼ねる八百屋からすぐ近くのアパートの一室。
そこで新聞の拡張員風の男が、独り暮らしをしている老婆を困らせていたのだ。



21: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:00:26.92 ID:nahE11ewO
老婆「そう言われても……」

男「……はあ?何言ってんの?
 もしかして俺に嫌がらせしたい?」

派手な音の舌打ち。
老婆はそれを聞いて、ビクッっと体を震わせる。

男「そんなに俺を路頭に迷わせてーのかよ!?いい加減に(ry」

(,,゚Д゚)「お前がいい加減にしやがれ」

憮然とした表情で、ギコはそのやり取りに口を挟んだ。

男「…………え?」

(,,゚Д゚)「朝から胸糞悪いもん見せてんじゃねーよ。早く消えろ」

男「は?……え?」

(,,゚Д゚)「せっかく気分が良かったってのにテメーのせいで台無しだ。
     俺がキレる前に、帰れ」



25: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:03:03.68 ID:nahE11ewO
男「……な、なんで(ry」

(,,#゚Д゚)「聞こえねーのかボケッ!!
    それとも顔射されてーのかゴルァ!?」

男「ひいぃっ!!」

怯えた顔で、走り去る男。
ギコはその後ろ姿を睨み続けた。

老婆「ギコちゃん……」

(,,゚Д゚)「礼はいらねーよ、婆ちゃん。
     今度あいつが来たら、
  八百屋から白いのが飛んでくるぞって脅かしてやりなw」

老婆「それは本当に有り難いんだけど……」

(,,゚Д゚)「?」



30: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:05:08.88 ID:nahE11ewO
老婆「お外を歩くときは、お洋服を着た方がいいわよ」

言われて自身の姿を見下ろした。
昨夜オナニーをした時に裸の体を荒縄で縛っていたのだが、
それをしたまま寝てしまい、今の今まで気が付いていなかったことを理解した。

彼は老婆の指摘に照れたように頭をかく。
顔にはちらりと朱が差していた。

(,,*゚Д゚)「一肌脱ぐつもりが初めから素っ裸ってか!
     こりゃ一本とられたぞゴルァ!!」

(,,゚Д゚)「ギコハハハハハハwwwwwwwwww」

一頻り哄笑をあげ、老婆から紙コップを貰うギコ。
それで股間を隠しながら、彼は八百屋へと歩んでいった。


      ※    ※    ※


^^なるほど

^^ババアに全裸を見られた記憶を消して欲しいのか

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:04:22.20 ID:ZsvHxlPnO
只の変態じゃないんだな

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:06:16.48 ID:o6nOAPqc0
やはり変態かギコwwwwwww

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:06:38.63 ID:ZsvHxlPnO
と、思ったら、やっぱり変態だったかwwwwww

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:06:58.40 ID:giXoTa43O
ギコwwねーよwwww



35: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:07:00.68 ID:nahE11ewO
(,,ヽ゚Д゚)「違うんだゴルァ……まだ続きだゴルァ……」

^^これは失敬

^^話せ


     ※    ※    ※


威勢の良い声が商店街に響いた。
それは仕事着に着替えたギコが発するものだ。

(,,゚Д゚)「らっしゃい、らっしゃーい!
     みんな新鮮だゴルァ!お買い得だゴルァ!!」

(,,゚Д゚)「あっ!奥さん!苦瓜なんかどうだ?」

(,,゚Д゚)「ゴツゴツしてるから、ぶち込んだら気持ち良いぞゴルァ!!!」

(,,゚Д゚)「……あれ?……素通りか……」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:07:54.41 ID:o6nOAPqc0
ギコwwwwwwww

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:07:59.73 ID:ZsvHxlPnO
なんつー売り文句だwwwwwwww



38: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:08:35.51 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「安いぞゴルァ!安いぞゴルァ!!見るだけでもいいぞゴルァ!!」

(,,゚Д゚)「へいらっしゃっい!今日のお求めは!?」

(,,゚Д゚)「……え?パイナップル?」

(,,゚Д゚)「いくらなんでもそんなの入らねーぞゴルァwwwww
     茄子にしとけ茄子にwwwwwwww」

(,,゚Д゚)「あら?どこ行くんだ?果物の方が良かったのか?」

(,,゚Д゚)「……行っちまったんぞゴルァ」

世間の荒波に触れるギコ。
改めて商売は難しいと彼は感じた。

(,,゚Д゚)「まっ、今は不景気らしいからしょうがねーか!!」

(,,゚Д゚)「ギコハハハハハハwwwwwwwwww」

豪快に笑うギコ。
だが頭にさっと過るもので、その笑声が消えた。

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:09:42.88 ID:tzxSSrmsO
クソワロタwww

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:10:06.23 ID:o6nOAPqc0
このギコ最悪すぎるwwwwww

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:10:40.61 ID:giXoTa43O
ギコ自重www



43: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:11:26.94 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「……あっ、やっべ。確か金が無かったはずじゃ……」

レジを開ける。中には小銭が数枚だけしかなかった。
このままでは御釣りが払えない状況になってしまうので、
ギコは銀行へ行くことにした。

(,,゚Д゚)「店番は……」

(゚Д゚,,)

(,,゚Д゚)「お前でいいか」

店先で寝転ぶ猫を抱き上げる。
椅子に座らせ、自身がつけていたハチマキと前掛けを着させた。

(,,゚Д゚)「頼んだぞゴルァ!!」

猫「ニャー」

臨時のバイトを雇った後、印鑑と通帳を持って家を出た。

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:12:50.29 ID:o6nOAPqc0
店番適当すぎだろwwww



45: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:14:03.96 ID:nahE11ewO
      ※    ※    ※


^^お前馬鹿だろ?

(,,ヽ゚Д゚)「……?
      いえ、IQ800だって言われたことがあるんだゴルァ……」

^^IQは時給じゃねえ
んな数字でるか

^^まあいいや

^^続けろ


      ※    ※    ※


(,,;゚Д゚)「急いで帰らなきゃ!!早く帰らなきゃ!!!」

全力疾走。
スプリンター顔負けの速さで、ギコは商店街を駆け抜けた。

46: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:15:58.56 ID:nahE11ewO
(,,;゚Д゚)「早く早く早く!!!」

途中、電気屋や文房具屋の店主から、
「旦那が走ってるってことは、まーたセンズリこくつもりかよ!?」
と往来でからかわれたが、歯牙にもかけない。

なぜなら、それは事実だったからだ。

(,,#゚Д゚)「うおおおおおおっ!!!」

先ほど銀行で整理券を貰って順番待ちをした。
習慣から、舐めるような視線で女性銀行員を凝視。

「あんたのこの小汚ない一物を担保に融資ですって!?」と行員から
言われるのを妄想し、ギコの息子は元気良く起立した。

「本当は私に振り込みたいだけなんでしょ!?」と怒鳴られ、
「ほら、あんたのあそこ、こんなにファイナンスリースになってる……」と握られ、
「とってもマーケットリスクです……」とギコが返事したところで、
銀行内が混乱しているのに気が付いた。

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:15:59.34 ID:hNr/iJIIO
wwwwwwwwww

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:16:55.66 ID:ZsvHxlPnO
アホだwwwwwwwwwwww

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:18:11.48 ID:o6nOAPqc0
人として終わっとるwwwwww



52: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:18:22.86 ID:nahE11ewO
何が原因なのかはよく理解できなかったが、取り合えず一緒になって騒いだギコ。
そしてどこからか乱入してきたトップレスの若い女を目の当たりにして、
彼はその場で一発抜こうと脱衣。

そのせいで、銀行を叩き出されてしまった。

(,,;゚Д゚)(ネタに鮮度があるうちに……!!)

心中ではこう言う彼なのだが、
すでにコンビニのトイレで二発分ほど壁にぶちまけたのだから質が悪い。
備え付けの掃除道具で処置をとったとはいえ、道徳的に問題がある。

(,,゚Д゚)「到着だゴルァ!!!」

店に辿り着くとギコは少し驚いた。
八百屋の前に人垣が出来ていたからだ。

(,,゚Д゚)(……なんの騒ぎだこりゃ?)

滅多にお目にかかれない繁盛ぶりを見て、一瞬懸念にとられる彼だったが、
今はそれどころでないので深く考えないことにした。

(,,#゚Д゚)「どけゴルァ!!邪魔だゴルァ!!!」

溢れる人ゴミを掻き分け、進む。
あちこちから罵声と肘打ち、殴打や蹴りなどを婦人達からもらった。



55: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:19:52.99 ID:nahE11ewO
(,,#゚Д゚)「……クソッ!!ふざけやがって!!」

ベルトを外した。
ズボンとパンツを、脱いだ。

(,,#゚Д゚)「ぶるあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

ヘリコプターのように陰部を振り回す。
次々と障害物が走って散った。

(,,゚Д゚)「よっしゃあっ!!」

半身を露出したまま店内に突入。
そこには猫とギコの裸体を見慣れた常連客達がいる。

マダム「ねえ、八百屋さん!この子凄く賢いのねー」

猫「ニャー」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:19:55.88 ID:giXoTa43O
店よく潰れないなwwwww

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:20:36.05 ID:o6nOAPqc0
ギコは何故逮捕されないのかwwwww



58: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:22:20.21 ID:nahE11ewO
マダム「野菜の値札ぴったりに払うと手をペロペロ舐めてくれるのw
    どうやって躾たのかしら?」

(,,#゚Д゚)「知らねーよ!!どけよ!!!」

マダム「あらー、つれないわねぇ……そんなこと言わずに(ry」

(,,#゚Д゚)「ガタガタうるせぇんだよおおおお!!!」

マダム「ギャー!!!!」

婦人を払い腰で投げるギコ。
彼女は商品に突っ込んだ。

(,,#゚Д゚)「片付けとけや!!あとこのまま店番やっとけ!!」

猫「ニャア」

三和土を飛び越え、居間を通過。
自室の襖をぶち破る。

ζ(゚Д゚,*ζ「お兄ちゃーん!おかえりぃ!」

(,,#゚Д゚)「今日は引っ込んでろ!!」

脳内の妹は爆発した。



爆発したのだ。

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:23:17.38 ID:ZsvHxlPnO
駄目だコイツwwwwwwwww



60: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:23:21.98 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「オナホ!!……オナホールッ!!」

開ける押し入れ。取り出す相棒。

(,,;゚Д゚)「ぐえっ!!黴てやがる!!洗うの忘れてた!!!」

派手な色をしたプラスチックの筒が放つ臭いに吐き気を催し、
窓から外へ投げ捨てた。

(,,;゚Д゚)「ちくしょおおおお!!手じゃ物足んないよおおおお!!
     なんかねーのかなあああああああ!!?」

ギコは部屋中を漁った。
しかし使えそうな物は何も無い。

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:24:37.82 ID:o6nOAPqc0
駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと・・・



62: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:25:38.90 ID:nahE11ewO
(,,;Д;)「くそったれ!!くそったれえええっ!!!」

(,, Д )「……こう……なったら……」


(,,゚Д゚)「コンセントの穴でいいや!!!」


迷わず突っ込むギコ。

(,,*゚Д゚)「おうっふっ!!!おうっふっ!!!」

当然、入らない。

(,,;゚Д゚)「ゴルァ!!?」

(,,゚Д゚)「それならお次は――」



(,,゚Д゚)「扇風機だっ!!!」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:25:54.23 ID:tzxSSrmsO
変態過ぎるwwwwwww

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:26:38.48 ID:o6nOAPqc0
きがくるっとる



65: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:27:27.18 ID:nahE11ewO
カバーを外してスイッチを押す。
ギロチンが勢い良く回り出す


ギコは、そこに、入れた。


((((,,*;Д;))))「イダダダダダダダダダッ――――
        イグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!!!」

オランダに旅行したら風車にぶち込もう。
そう思いながら、果てた。

(,,゚Д゚)「ぎゃあああああああああああああああ!!!!」

発射された液体が回転する羽に弾かれ、部屋中に飛び散った。

(,,;゚Д゚)「大変だゴルァ!!!」



67: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:28:52.72 ID:nahE11ewO
扇風機に、手刀。
斜め上から降り下ろし、逆水平からも打った。

しかし、動きは止まらない。

(,,#゚Д゚)「クソッ!俺を甘く見るなよっ!!!」

軽快なフットワークで扇風機の後ろに回り込むギコ。
両手で抱え、持ち上げる。

(,,#゚Д゚)「ゴルアアアアアアアァァァァァァァァッ!!!」

スープレックス。
激しい音が鳴り、電化製品の首がヘシ折れた。

(,,゚Д゚)「っしゃっあああああああ!!!」

勝利の雄叫びを上げてから、精根尽きて大の字に転がった。

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:28:39.61 ID:ZsvHxlPnO
wwwwwwwww

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:28:59.42 ID:o6nOAPqc0
大変なのはお前の頭だwwwwwww

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:29:13.58 ID:giXoTa43O
異常すぎだろwwwwww



70: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:29:51.21 ID:nahE11ewO
部屋に響くは荒い息とカラカラと鳴る音、扇風機の断末魔。

(,,;゚Д゚)「……ハァッ……ハァッ……」

(,,゚Д゚)「……………ハァ…………」



(,, Д )「……俺……何やってんだろ……」



それは不意に訪れた倦怠感。
語るべき言葉は見付からず、この程度で涙を流すほど若くもない彼は、
ただ黙すことしか許されていなかった。


      ※    ※    ※


^^入院しよう
な?

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:31:22.72 ID:o6nOAPqc0
医者に全面的に同意wwwwwwwww

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:31:51.80 ID:ZsvHxlPnO
聖人タイムwww



74: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:32:01.90 ID:nahE11ewO
(,,ヽ゚Д゚)「……まだ話は終わってないんだゴルァですが……」

^^十分だ

(,,ヽ゚Д゚)「じゃあもうちょっとかいつまんで話すんで……」

^^

^^好きにしろ


      ※    ※    ※


扇風機を破壊した後も十三発も白い弾丸を発射していたギコは、
困ったように自分の元へ来た猫に呼ばれて店に出た。

そこには少年がいて、野太い野菜を売ってくれ、なんて言われた。



75: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:34:18.81 ID:nahE11ewO
最初はずいぶん変わった注文をする客だと感じる懸念。

だが、彼の服装を見て瞬時に疑問は氷解する。
少年が女装をしているオカマなので、野菜はアナニー用かと推察できたからだ。

( ´∀`)「足りねーモナ!!もっとバズーカみてぇーのが良いモナ!!」

(,,゚Д゚)「命知らずなガキだぜ!!それなら大根だ!!!」

(* ´∀`)「うひょー!!これだモナ!!!」

商品を渡すギコ。
少年は代金を置いて、走り出した。

(* ´∀`)ノシ「色々ありがとうだモナー!」

(,,゚Д゚)(あのバカ、慌てて股間の方に突っ込んでやがるw
     しょーがねー野郎だなぁ……www)

あんなテンションのままならアナニーをする時、尻が裂けるかもな。
そう心配もしたが、かわいい子には旅をさせろの精神で放置することにした。



77: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:35:32.66 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「……分かったか?接客ってのはこうやんだぞ」

猫「ニャー」

(,,゚Д゚)「俺はちょっと出掛けるから、次はしっかりやれよ」

猫「ニャー!!」

(,,゚Д゚) =3(やれやれ、新人教育ってやつも大変だな)

経営者としての威厳と風格を漂わせながら、彼は颯爽と店を後にする。
テレクラに行き、若い女の子に恥ずかしい姿を見てもらうために。


      ※    ※    ※


^^貴様も尻の穴は開発済みなのか?

(,,ヽ゚Д゚)「はい……一応……」



79: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:36:41.24 ID:nahE11ewO
^^話が分かるな
意外とまともな男じゃねえか

(,,ヽ゚Д゚)「いえ……それほどでも……」

^^オススメの店があるんだが
今度一緒に行くか?

(,,ヽ゚Д゚)「いまはちょっとそういう気分じゃねーんだゴルァ……」

^^よし
回復したら行こう

^^ゴチってやる

(,,ヽ゚Д゚)「はあ……そうすか。
      てか、あの、そろそろ佳境というか、本題なんすが……」



82: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:37:53.73 ID:nahE11ewO
^^話せ

^^滝のように
垂れ流せ


      ※    ※    ※


玉を割られそうになった。

鬼のように猛る女の子に、股ぐらを蹴り上げられたのだ。

(,,*゚Д゚)「いやー、びっくりしたんだゴルァ」

ギコは、ああいうのも悪くない、いや気持ち良いと満足気だった。



83: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:40:29.03 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「でも次はガチで砕けそうだから、電話だけにしておくぞゴルァ!」

行き付けのテレクラに本日二度目の入店を果たすギコ。
店長からは、「ゴ盛ンデスネ」と愛想良く声を掛けられた。

(,,゚Д゚)】「……やあ、初めまして。僕のことはチン長おじさんと――」

繋がる電話の相手は運良く女子高生。
ギコはたっぷり数十分、会話を卑猥な内容で楽しんだ。

調子に乗り過ぎて、エロトークに華を咲かせるどころか、
後半からは意味不明な言語を操ってしまったが。

(,,*´Д`)】「ポリポリポリポリポリンキィィィィッ!!!
       三角形はちゅぱちゅぱぱぁぁぁぁぁんっ」

(,,*゚Д゚)】「ぐりとぐら?ぐりぐり乳首のぐりぱぱぁん?
     ぱんぱんぱんぱんおまんちょパァァァァァァァン」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:41:20.92 ID:ZsvHxlPnO
ちょwwwwww

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:41:36.75 ID:o6nOAPqc0
意味不明すぎて吹いたwwwwwww



86: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:41:59.44 ID:nahE11ewO
)】『うんうん、それでそれで?』

(,,*´Д`)】「ちゅっちゅっプリプリおちんぽちゅっちゅっ!
       僕のおちんぽデリーシャス!!」

(,,*゚Д゚)】「あのー、僕ちんのおちん……」


(,,;゚Д゚)「うっ!!!」


(,,;゚Д゚)(こりゃマズイぞゴルァ……
      ペースダウン、ペースダウンっと……)

自重し、右手の速度を落とす。

噛み締めるように味わい、
ゆっくくじっくり楽しもうではないか、と緩いテンポで喋り出す。

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:42:18.83 ID:hNr/iJIIO
変態過ぎるwwwww

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:42:33.11 ID:qO1fk9Ai0
これはひどいww



89: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:43:23.92 ID:nahE11ewO
(,,*゚Д゚)】「だ……大事なことを聞き忘れ……ハァッ……たぞ……」

)】『なにが知りたいの、豚さん?』

(,,*゚Д゚)】「おま……ハァ……お前の……歳は……」

)】『私は十七。女子高生なんだよ』

(,,*゚Д゚)】「……ハァ……ハァ……お、俺の娘と同い年だな……」

)】『豚さんにも家庭があるだね』

(,,*゚Д゚)】「……名前……ハァ……お前の……名前は……何て……ハァハァッ……」

)】『名前?』




ー゚)】『しぃって言うんだよ、お父さん』

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:43:40.36 ID:ZsvHxlPnO
しぃが、分からない、と感じたのもうなずけるわwwwwww

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:44:14.88 ID:o6nOAPqc0
これはひどいwwwwwwwwwwwwww



92: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:45:08.74 ID:nahE11ewO


(,,゚Д゚)】



(,,゚Д゚)つ【 ガチャンッ!



(,,゚Д゚)



(,,゚Д゚)




(((((,,;゚Д゚)))))「うわああああああああああああああああ!!!!!」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:47:12.93 ID:giXoTa43O
即入院だろwwwww

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:47:36.19 ID:79FlSh1W0
来てたかwwwwwwwwwwwww
さすがとしかいいようがねぇwwwwwwwwww



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:01:15.00 ID:nahE11ewO
((((((,,;Д;)))))「うわああああああああああああああああああ
           ああああああああああああああああああ!!!!!」


『ぐりとぐら?ぐりぐり乳首のぐりぱぱぁん?』


((((((,,;Д;)))))「うわああああああああああああああああああ
          あああああああああああああああああああああ!!!!!」


『三角形はちゅぱちゅぱぱぁぁぁぁぁんっ』


((((((,,;Д;)))))「ぎゃああああああああああああああああああああ
          あああああああああああああああああああああああ!!!!!」


『ちゅっちゅっプリプリおちんぽちゅっちゅ!僕のおちんぽデリーシャス』


((((((,,;Д;)))))「だれか俺を殺してくれええええええええええええええ!!!!!
           あがががががががががががああああああああああああ!!!!」



107: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:07:00.58 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)

(,,。。)


((((((,,;Д;)))))「しかもなんでイってやがるんだよおおおおおおおおお
       おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

(,, Д )「 う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ
     あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ 
     あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! 」


      ※    ※    ※


^^

^^

^^


(,,ヽ Д )「それから俺は……役所に行きました…………」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:08:16.02 ID:o6nOAPqc0
wwwwwwwwwwwwwwwww

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:08:49.66 ID:ZsvHxlPnO
これはキツイ



110: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:12:01.99 ID:nahE11ewO

      ※    ※    ※

(,,ヽ゚Д゚)「……婚姻届けを出すのは……ここですか……?」

職員「はい、こちらで結構です!おめでとうございます!」

(,,ヽ゚Д゚)「…………」

職員「おや?同じ名字なんですかー。珍しいですねー。
   って、……あれ?……住所も本籍も……同じ……?」

(,,ヽ゚Д゚)「娘なんです」

職員「……は?」

(,,ヽ゚Д゚)「この子は、娘なんです」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:12:39.40 ID:o6nOAPqc0
なにをしているんだコイツはwwwwwww

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:13:14.86 ID:79FlSh1W0
作者よアンタがわかんねぇwwww

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:13:16.83 ID:ZsvHxlPnO
落ち着けwwwwww

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:13:44.28 ID:6KIP57yJ0
おいwwwww

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:15:07.37 ID:iNphHD7cO
カオスwwwww

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:15:08.32 ID:kpFbNk6I0
だめだこいつwwww



117: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:16:04.36 ID:nahE11ewO
職員「……それならご結婚は無理ですよ?」

(,,ヽ゚Д゚)「それじゃ駄目なんです。娘じゃ駄目なんです」

職員「いや……法律で……」

(,,ヽ゚Д゚)「法律なんか知りませんよ。
      僕、娘でシコシコしちゃったんです。
      娘でいっぱい出しちゃったんです。
      だから娘じゃない存在にするしかないんです」

職員「あ、あの……」

(,,ヽ;Д;)「だって俺、シコっちゃったんだもおおおおおんっ!!!
       気付かなかったとはいえさぁ、
       娘をオカズに出しちゃったんだもんっ!!!
       それなら女房にするしかねぇぇぇぇぇじゃんかよおおおっっ!!!」

職員「あ(ry」

(((((,,ヽ;Д;)))))「結婚させてえええええええええええええええ!!!!
           お願いだから結婚させてえええええええええええ!!!!
           結   婚   させてえええええええええええ!!!」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:16:50.51 ID:o6nOAPqc0
落ち着けwwwwwwwwwwwww

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:17:42.25 ID:giXoTa43O
ねーよwwwwwww

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:17:56.50 ID:79FlSh1W0
ひでぇwwww

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:18:15.12 ID:6KIP57yJ0
ギコwwwww

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:19:00.41 ID:kpFbNk6I0
精神がやられちまったwwww

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:19:18.44 ID:ZsvHxlPnO
ギコwwwwwwwww
それにしても、あのしぃにして、このギコありかwwwwww
凄い家族だwwwwwwwww

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:21:36.71 ID:MABKVOypO
頭の中がミュージカルwww



125: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:21:52.70 ID:nahE11ewO
((((((,,;Д;))))))「  お  願  い  し  ま  す  ! ! 」

職員「 だ  れ  か  た  す  け  て  !  !  」


      ※    ※    ※


(,,ヽ Д )「――その後、職員総出で追い出された俺は、
      マインドアサシンを思い出してここに来たんだゴルァ……」

^^

^^

^^

^^まあ
とにかく

^^

^^法は守れ

(,,ヽ゚Д゚)「はあ……」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:23:45.30 ID:giXoTa43O
法は守れ
噴いたww



127: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:25:19.98 ID:nahE11ewO
^^それからな

^^やっぱり入院しよう

^^正直
俺じゃ手に余る

(,,ヽ゚Д゚)「…………」

^^じゃあ薬を処方するから
今日はもう帰れ

^^なるべく早く入院しろよな

(,,ヽ Д )「……はい……」



―――――



とっぷりと日が暮れて夜になった住宅街を、ギコは肩を落として歩いていた。
まるで突風で家を吹き飛ばされた村人のように気落ちしてそうに見えた。

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:25:28.68 ID:i567mML9O
なんだこの濃厚なスレはwww



129: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:27:34.79 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「……俺は……なんてことをしちまったんだ……」

色に溺れた大罪。
大事な一人娘に、ぶっかけたも同然の罪。

彼女の大切な忘れ形見を、汚してしまったのだ。

(,, Д )「どうしようもねー男だゴルァ……」

入院。
そう聞いて、真っ先に思い出すことがギコにある。



130: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:28:53.36 ID:nahE11ewO
いつもなら暖かい気持ちになれる記憶だが、今だけは、そうも感じられない。
こう思ってしまうだけでも、彼にとっては身を切るように辛かった。


      ※    ※    ※


 白い病室。
 それに負けないぐらいの顔色の妻。

川 ゚ -゚)『そうか。それは良いことをしたな』

 世間話のつもりで、ここに来る前に恐喝されていた少年を救ったことを話したギコ。
 聞き終えた彼女はベットで横になったまま、そう言った。



133: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:30:01.11 ID:nahE11ewO
川 ゚ -゚)『人助けは進んでするべきだ。
     仏教でいう、徳を積むだのなんだのの以前にな』

(,,゚Д゚)『……と……く?』

川 ゚ -゚)『善い行いをすると大仏に誉められる、
     ポイントシステムのことだよ』

(,,゚Д゚)『でも警察から怒られちゃったんだぞゴルァ。
     口にバイブなんか捩じ込んじゃダメだって』

川 ゚ -゚)『別にいいじゃないか。
     その少年はきっと君への感謝を忘れない。それで充分だろ?』

 傍目から見ると、彼女の表情は毛ほども変わらない。
 しかしギコには妻が嬉しそうだというのがすぐに分かった。

 それは同じ空を見ても、
 雲の流れから天気を予測できる人と
 そうじゃない人との違いに似ているのかもしれない。



134: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:32:20.91 ID:nahE11ewO
川 ゚ -゚)『それで、何でバイブなんか持ってたんだ?』

(,,*゚Д゚)『アナニー用に新調したから見て貰いたかったんだゴルァ!!』

川 ゚ -゚)『……すまないな。君には迷惑をかける』

(,,゚Д゚)『気にすんなよ!!俺はオナニーが大好きなんだゴルァ!!!』


      ※    ※    ※


(,,* Д )「ヒック……」

働き続けていたバイトに鰹節という給料を払って帰らせた。
床に転がるは、酒瓶。
酩酊しなければ良心の呵責に耐えられそうもなかったのだ。



137: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:33:55.10 ID:nahE11ewO
(,,*;Д;)「……俺って奴はよぅ……シコシコなんてしやがってよぅ……」

彼は娘を愛していた。

その証拠に、給食費の未納問題をテレビが取り上げるやいなや、
すぐ娘の学校へ支払いに行ったことがある。
その時は「ここは高校ですから!高校ですから!」と断れてしまったが。

年金や社会保険の問題で国が揺れれ時、すぐ娘の学校へ支払いに行くこともあった。
その時は「ここは高校ですから!高校ですから!」と断れることになった。

原油高騰で日経平均株価が下落すればすぐ娘の学校へ支払いに行く、なんてこともあった。
その時も「ここは高校ですから!高校ですから!」と言われてしまったが、
とにかく彼は娘を愛していた。

しかし、裏切った。
事故とはいえ、台無しにした。

(,,*;Д;)「なーにが『おまんちょパァァァァァァァン』だよ。
       最悪だ、俺は…………」



140: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:35:37.01 ID:nahE11ewO
娘は帰ってきていなかった。
はっきりこちらを父と呼び、自分の名まで告げたのだから、
電話の相手が誰だか気付いていないはずはない。

つまり、呆れられたのだ。
家出というやつに、違いなかった。

当たり前だ。こんな父親は見放されて、当然なのだ。

(,,*;Д;)「すまねぇなぁ……すまねぇなぁ……」

際限なく杯を空け、また飲んだ。
どれだけ飲んでも気持ち良く酔えるはずなどないことは分かっていたが、
手は止まらない。

胸に空いた穴は、一向に埋まろうとしなかった。


      ※    ※    ※


(,,゚Д゚)『やっぱ病院は退屈か?』

川 ゚ -゚)『退屈もあるが、君の傍に居られないのは少し寂しいな』



142: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:37:33.74 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)『ゴルァ……なら今から一発ギャグをやるぞ!!』

川 ゚ -゚)『ギャグ?』

(,,゚Д゚)『そうだぞゴルァ!
     俺がいない時はそれで思い出し笑いすれば寂しくないからな!』

川 ゚ -゚)『……それはありがたい。wktkしてるぞ』

(,,゚Д゚)『それじゃ行くぜぇ……』



(,,゚Д゚)『クーのクの字はクンニのク!!!』



 そう叫んでギコは舌を卑猥に動かした。
 両手は宙にある。どうやら太ももを押さえているジェスチャーらしい。

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:37:48.92 ID:W4WeZ0lh0
一回目でにやりと来て、二回目は我慢したが、三回目で表情に出してしまったwwww

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:38:11.38 ID:o6nOAPqc0
最低のギャグだwwwwwwwwww

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:38:24.52 ID:79FlSh1W0
太ももで吹いたwwwwwww



146: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:39:26.11 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)『ペロペロペロペロペロペロッ!!!』

川 ゚ -゚)

(,,゚Д゚)『ペロ!ペロペロ!!』

(,,゚Д゚)『これは青酸カリ』

川 ゚ -゚)

(,,゚Д゚)『ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロッ!!!』

川 ゚ -゚)『それは私を馬鹿にしてるのかな?』

(,,゚Д゚)『ゴルァ?そんなつもりねーぞ』

川 ゚ -゚)『うん、そうだね。君はそういう人間じゃない。
     でもギャグはもういいよ』

(,,゚Д゚)『いや、あと八個ぐらいあるから是非とも見て欲しいんだが……』

川 ゚ -゚)『遠慮する』

(,, Д )『そう、か……』

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:39:27.00 ID:ZsvHxlPnO
これは酷いwwwwww

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:40:06.38 ID:o6nOAPqc0
バーローwwwww

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:40:19.56 ID:qO1fk9Ai0
ひどすぎるwwwwwwwww

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:41:26.03 ID:giXoTa43O
ひどすぎwwww



151: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:41:32.14 ID:nahE11ewO
 ギコは俯いて椅子に座る。
 溜め息と合間って、とても残念そうに見えた。

川 ゚ -゚)『……やっぱり見せてくれないかな?』

(,,*゚Д゚)『ほんとかゴルァ!!?』

川 ゚ -゚)『ああ。急に腹から笑いたい気分になったんだ』

(,,*゚Д゚)『合点だ!!!』



(,,゚Д゚)『クーのクの字はクリトリ(ry』



 怒濤の下ネタ劇を展開するギコ。
 披露し終えると、自信あり気にニヤリと笑う。

(,,゚Д゚)『どうだった!?』

川 ゚ -゚)『とても愉快だったよ』

(,,*゚Д゚)『やったぞゴルァ!!!』

 ガッツポーズ。
 大義を成し遂げた男の顔だ。



152: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:42:47.34 ID:nahE11ewO
川 ゚ -゚)『……私もやってみて良いかな?』

(,,゚Д゚)『ん?何をだ?』

川 ゚ -゚)『ギャグだよ。
     いまの君の表情を見ていたら、挑戦してみたくなったんだ』

(,,゚Д゚)『おう!いいぞいいぞ!どんどんやれwwwww』

川 ゚ -゚)『それじゃあ……』



川 ゚ -゚)『ギッコ君のギの字は擬態のギ!』



 さっと布団に潜る妻。
 ベットのふり、のつもりらしかった。

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:42:47.84 ID:giXoTa43O
いい嫁だ

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:43:13.48 ID:o6nOAPqc0
この嫁、俺にくれ

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:43:14.84 ID:79FlSh1W0
やさしさに泣いたwwwwwww

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:44:03.78 ID:qO1fk9Ai0
なんと良い嫁



157: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:44:11.63 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)『……………』

 数秒沈黙。やがてもぞもぞ顔を出す。

川 ゚ -゚)『ふぅー……。どうだった?』

(,,゚Д゚)『ズル滑りだな』

川 ゚ -゚)『ッ!!!!??』

 彼女は再び布団を被った。
 そして天の岩戸のように、閉口してしまう。

 それをギコは、熱心にギャグを考えるてなぁ、と微笑ましく見守った。


      ※    ※    ※


幼い頃に買い与えたぬいぐみが並んで置いてあるのが嬉しかった。
どこで購入し、どのくらいの値段だったかは覚えていないのだが、
ニコニコしながら礼を言う娘の姿は鮮明に思い出せた。



160: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:46:16.48 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「久しぶりに来たんだゴルァ……」

感慨にふけつつ、ギコは娘の部屋を見渡した。

小学三、四年の頃に風呂を共に入るのを断られ、
同時に部屋の立ち入りを禁じられたショックが、彼の心に蘇る。

一人で頭を洗えるのかが心配で、秋葉原で盗撮用のカメラを買い、
設置しようと奮闘して感電したのが懐かしい。

あの時は「避雷針オナニー」と名付けて四発ほどカルピスを発射したはずだ。

(,,゚Д゚)「いつの間にかニョキニョキとでかくなりやがって……」

タンスの引き出しを開ける。パンツがずらりと入っている。
全て娘が購入したものだ。

昔は、自分が下着を買っていた。

デパートに行き、店員から変質者を見る目で睨まれ、
緊張のあまり試着していいですか?と聞いて変態呼ばわりされたのが気持ち良かった。

今では必要な物を自分で購入する娘。

親離れを始めてしまったという寂しさと
成長している嬉しさ、それにあの羞恥心を味わえない残念な気持ちが入り交じる。

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:49:06.00 ID:MABKVOypO
ギコが試着した下着をしぃがwww

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:49:07.79 ID:op8uGPMTO
ギコはもうとことんだなwwwwwwwww



164: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:49:16.11 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「昔はこのパンティーぐらい小さかったのにな……」

広げて被る白パンツ。
ニット帽にも見えなくもないが、
大きく空いた二つの穴が、その可能性を否定した。

(,,゚Д゚)「…………」

娘は親の贔屓目を抜きにしても可愛い子だ。
きっとあの子をオカズにする男は大勢いるのだろう。

しかし、だからといって、親が抜いて良いはずが無い。

後悔はしているし、反省もしていた。
自己を叱責し、ほぞを噛み、自責の念にもかられている。

だが、全ては後の祭り。
ごめんで済んだら警察はいらないのだ。


――警察?


(,,゚Д゚)(……自首……するか?)

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:50:25.00 ID:ZsvHxlPnO
被るなwwwwww



166: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:50:37.67 ID:nahE11ewO
刑法に明るいわけではないので、あの行為が何の罪になるかは知らないが、
悪いことをしたらお巡りさんに捕まらなければならないはずだ。

(,,-Д-)(俺も年貢の納め時だな……)

酒を、煽る。
ごくりと喉を鳴らして飲み込んだ。

部屋を、見回す。
一度頭を下げてからそこを出た。

階下へ行く。
受話器を持つ。

三桁の番号を、躊躇もせずにギコは押す。

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:52:20.89 ID:MABKVOypO
被りっぱwwwww

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:52:56.55 ID:op8uGPMTO
何でwwwwwwwww



169: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:53:01.76 ID:nahE11ewO

      ※    ※    ※


 窓から覗く太陽を見る二人。

川 ゚ -゚)『……美しいな…………』

(,,゚Д゚)『はい!!とても美しゅうございます!!』

川 ゚ -゚)『ならば……』

川 ゚ -゚)(,,゚Д゚)『『流派ぁっ!!』』

川 ゚ -゚)『東方不敗は!!』


(,,゚Д゚)『王者の風よ!!』

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:53:14.15 ID:s8aqzEAwO
いちいち変態過ぎるwwwwww
支援



171: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:55:41.43 ID:nahE11ewO
川 ゚ -゚)『全新!!』

(,,゚Д゚)『系裂!!』

川 ゚ -゚)(,,゚Д゚)『『天破侠乱!!!』』

川 ゚ -゚)(,,゚Д゚)『『見よ!!
          東方は赤く燃えているぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!』』

川 ゚ -゚)

川 - )

(,,゚Д゚)『…………!!』

(,,゚Д゚)『…………師匠…………?師匠……師匠…………
     師ィィ匠ォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!』

(,,;Д;)『おおおおおお……おおっ……おっ…………』

川 - )

川 ゚ -゚)『カット、でいいのかな?』

172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:55:52.24 ID:op8uGPMTO
Gwww

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:56:17.64 ID:o6nOAPqc0
仲いいなこいつら

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:56:37.93 ID:ZsvHxlPnO
ノリ良すぎww



175: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:57:14.62 ID:nahE11ewO
(,,;Д;)『……ああ……ああっ!!
      完璧だゴルァ!!百点だゴルァ!!』

川 ゚ -゚)『それは良かった。嬉しいよ』

 一番かっこいいと思った死に様はなんだと聞かれ、
 それは間違いなくマスターアジアと答えたギコ。

 それなら自分もそう散りたいと妻が言ったため、練習を始めることにして、
 四回目にしてようやく成功した二人。

 おいおいと咽び泣くギコの髪を撫で、妻が言った。

川 ゚ -゚)『……それにしてもギコ君が
     こんなに長いセリフを覚えているとはね。
     君はやはり頭が良い』

(,,*゚Д゚)『おいおいwwwww照れちまうぞゴルァwwwwwww』



177: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:59:23.51 ID:nahE11ewO
川 ゚ -゚)『今まで君のIQは160ぐらいだと思っていたが、
     実は800はあるんじゃないか?』

(,,゚Д゚)『あいきゅーってなんだ?』

川 ゚ -゚)『頭の戦闘力のことだ』

(,,゚Д゚)(戦闘力……確か普通の人が5だったはずだから……)

(,,;゚Д゚)(俺は人の六倍も賢いのか!?)

川 ゚ -゚)『流石ギコ君だ……惚れ惚れするよ……』

(,,*゚Д゚)『まー、どってことねーけどな!!
     ギコハハハハハハハハwwwwwwwwww』

 シェイクスピアは「ペニスの商人」で、恋は盲目であると記したのだが、
 これはこの子持ちの夫婦にも当てはまる言葉だ。

179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:00:18.96 ID:o6nOAPqc0
なんかもう色々おかしいwwwwwww



180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:01:41.84 ID:nahE11ewO
 特にその傾向が強いのが妻の方。
 彼女は美しい容姿から多くの男性に焦がれられていたにも関わらず、
 何故か品性と脳が欠けているギコのことを心から慕っていた。


      ※    ※    ※


はいはい分かりましたさようなら、なんて言われて切られた電話。
まさか国家権力に黙殺されるとは思わなかった。

(,,;゚Д゚)「犯罪者を野放しにして平気なのか……?」

懺悔の意を込めてギコは罪を告白した。並々ならぬ決意の果てに、だ。
しかし警察は怒り混じりに呆れつつ、ギコの犯罪を右から左へ聞き流した。

(,,゚Д゚)(信じられ……うっ!!!)

どろりと波打つ欲望が、下半身に集まるのが分かった。
これは、勃起。
電話先の相手が婦警だったのが原因だろう。

181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:02:35.63 ID:o6nOAPqc0
もうギコ病気だろこれwwww



182: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 02:03:14.26 ID:nahE11ewO
(,,;゚Д゚)(くそったれ!!静まれ!静まるんだっ!!)

いつもならいきり起つ肉棒に、
授業参観で息子が元気よく挙手する姿を
見た時のような微笑ましさを感じられたのだが、
今は欲望を先導する戦旗としか思えなかった。

隊列を組み、軍靴を鳴らし、理性を性欲が嘲笑いに来るのが聞こえる。

応戦しようったって無駄さ、突撃銃で薙ぎ払ってやる。
塹壕に身を伏せても爆撃で丸ごと木端微塵だよ。
おお、哀れなレジスタンス共が火炙りか。
ママ、今夜はローストチキンで決まりだね。HAHAHAHA。

(,,;゚Д゚)「待ってくれ!!話せば分かるから!!!」

ギコは会談の席を設けるためにチャックを開けた。

183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:03:40.99 ID:op8uGPMTO
性欲だけはすごいな



184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:05:02.74 ID:nahE11ewO
(,,;゚Д゚)「さっき反省したばかりだろ!?
      後悔だって沢山しただろうがよ!?
      いいか!?俺達は自重しなくちゃ(ry」

(,,#゚Д゚)「はああっ!!!」

邪気眼が発動したわけでもなく、右腕を押さえた。
股間に伸びていたのそれをあわやという所で止めたのだ。

(,,;゚Д゚)(……クソッ……このバカをどうやったら止められ――)


(,,゚Д゚)(そうだ!!あの手があるじゃねーか!!)

185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:05:31.27 ID:giXoTa43O
なんでだよwww

187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:05:37.89 ID:ZsvHxlPnO
例えにワロタwwwwww



188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:06:13.00 ID:nahE11ewO
巨大な障害、圧倒的な戦力差、敗色濃厚な劣勢の状況。
弱者がこれらを覆す方法は、いつだって一つしかない。

――それは、捨て身。
死中に活を求める特攻精神。
追い詰められた者が己の覚悟を燃料に敵を焼く、灼熱の業火。

命が惜しくないわけではない。
だだそれより大切な物や人、守りたい尊厳があるだけなのだ。

(,,゚Д゚)「警告はないぜ!!」

ギコは叫ぶ。
指差す。
男根に言う。

(,,゚Д゚)「俺は今からお前を――」



(,,゚Д゚)「噛み千切る」

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:06:26.66 ID:WPh2oPTj0
どこからともなく軍靴の足音が聞こえてくる

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:07:43.06 ID:ZsvHxlPnO
ねーよwwwwww

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:07:46.16 ID:op8uGPMTO
落ち着けwwwww



193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:07:53.07 ID:nahE11ewO
宣戦布告に迷いは無かった。
気合いを入れて、前屈。

怒れる獅子のような形相で。

(,,#゚Д゚)「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

曲がる、腰。近づくペニス。
口を開いて準備する。

(,,#゚Д゚)「俺はああああエリアVIPの火の玉ギッコーだあああああ!!!」

紙一重で、届かない。
しかし諦めない。

(,,#゚Д゚)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!」

めきめきと関節が悲鳴をあげ、臨界点を突破する寸前、


( Ο_ゝΟ)「何やってんだ?」



(,,゚Д゚)

194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:07:55.37 ID:o6nOAPqc0
なんというwwwwwwwwww

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:09:01.07 ID:giXoTa43O
ちょww



196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:09:03.88 ID:nahE11ewO
開いた勝手口から、友人である流石兄者がそう言った。

<ヽΟ∀Ο>「遊びに来たニダよ」

(ヽ><)「お、お邪魔するんです……」


(,,゚Д゚)


家に上がる兄者に続いてニダーと小柄な少年が靴を脱ぐ。
少年の方には、見覚えがなかった。

(,,゚Д゚)(……まあ、なんでもいいか)

目を丸くして自分の股間をチラ見する少年。
付き合いが長い二人は、驚かなかった。

男連中の顔を見て萎えた一物。
お陰で助かった、と安堵する。



198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:10:28.40 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「なんの用だゴルァ?」

( Ο_ゝΟ)「だから遊びに……って、お前酒臭いな。一人酒か?」

(,,゚Д゚)「まあな。お前らも飲むか?」

<ヽΟ∀Ο>「もちろんいただくニダ」

(ヽ><)「僕はいらないんです……」

( Ο_ゝΟ)「まあまあ、辛い時は酒が一番だぞ?」

<ヽΟ∀Ο>「そうだニダwwww飲んで忘れちまえニダwwwww」

(ヽ;><)「……あんた達はそれでも教師なんですか?」

顔を見合わせる流石とニダー。
二人は眼鏡をとった。

<ヽ`∀´>+「オフでは」

( ´_ゝ`)+「関係ない」

(ヽ;><)「…………」



200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:11:57.05 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)(…………)

歳の離れた三人のやりとりを不思議そうに見ているギコ。

(,,゚Д゚)「お前らどういう関係なんだ?」

( ´_ゝ`)「うちの中学の卒業生で、ビロードっていうんだ。
       フラフラ歩いてたとこを取っ捕まえたんだよ」

(ヽ><)「よろしくなんです……」

(,,゚Д゚)「ああ、そういうことかゴルァ」

流石とニダーは、近所の中学校の教師をやっているのだ。
階段にドリルで穴を開けて女子中学生のパンツを毎日拝んでる、
と自慢されたこともあった。

健康的でまだ成熟しきっていない素足――

(,,;゚Д゚)(いかんいかん!!!)

拳を陰部へ叩きつけるギコ。
もう自由にはさせないという誓いと共に。



201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:13:07.68 ID:nahE11ewO
<ヽ`∀´>「なにやってるニダ?新手のプレイニダか?」

(,,゚Д゚)「……そんなところだ」

<ヽ*`∀´>「ウリも試すニダ!!」

自身の股間を殴打するニダー。
彼は苦悶の声を上げてその場に崩れ落ちた。

( ´_ゝ`)「ほれほれ、ずずいっと奥に行くがいい」

(ヽ;><)「はいなんです……」

勝手知ったる何とやらとといった様子で流石はビロードの背中を押し
、居間へと進む。

(,,゚Д゚)「つーかよ、なんでお前はヘコんでるんだゴルァ?」

ビロードの憔悴しきった顔から生まれたギコの問いに、
兄者は肩をすくめてあっさり言った。

( ´_ゝ`)「ああ、こいつな、彼女を妊娠させたんだとよ」

偉く、深刻なことを。

202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:14:00.82 ID:o6nOAPqc0
しぃのアレかwww



203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:14:29.54 ID:nahE11ewO

      ※    ※    ※


 散歩しようと提案し、車椅子を掻っ払ってきたギコ。
 妻をそれに座らせ、二人は病院内から抜け出した。

川 ゚ -゚)『久しぶりの外だな。やはり気持ちが良い』

(,,゚Д゚)『ゴルァゴルァ!!』

 タイヤが回る音、風に舞う彼女の長い髪、
 暖かな日差しと木の葉が作るまだらな影。

 その一つ一つを楽しみながら、
 ギコは車椅子を押して歩道をのんびりと進んでいた。

川 ゚ -゚)『しぃはどうしているんだい?』

 不在の娘のことを思って、妻がそう言った。

204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:14:48.01 ID:ZsvHxlPnO
あれで伝わったのかwww



205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:15:48.11 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)『デパートの屋上でヒーローショーやるらしいからよ、
     おちんちんさんに連れてってもらったんだゴルァ』

川 ゚ -゚)『おちん……ああ、ペニサスか。ショーってどんな物なんだ?』

(,,゚Д゚)『ムトウライダー・シリアルキラーだっけかな』

川 ゚ -゚)『五臓六腑に染みる名だ』

 街路樹が並ぶ道を真っ直ぐ行き、それから一度、二度、曲がる。
 着いた先は公園だった。

川 ゚ -゚)『……よくしぃと三人で遊びにきたとこか』

(,,゚Д゚)『いまは二人だゴルァ』

 園内に入り、立ち止まるギコ。

川 ゚ -゚)『ん?』

 辺りには、親子連れと走り回る子供達。

川 ゚ -゚)『どうしたんだい、ギコ君?』



206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:16:49.28 ID:nahE11ewO
 ギコは無言で地面に横になる。
 妻がそういうことかと納得したように微笑、いや、嘲笑を顔に浮かべた。

川 ゚ ー゚)『君はどうして欲しいのかな?』

(,,* Д )『あのぅ……そのぅ……』

川 ゚ ー゚)『ちゃんと言ってもらわなくちゃ分からないなぁ』

(,,*゚Д゚)『踏んでください!!お願いします!!!』

 ギコの声に、公園を包むほのぼのさが震撼した。

川 ゚ ー゚)『嫌だよ、汚い。
     それにものには頼み方ってもんがあるんじゃないのかなぁ?』

(,,*゚Д゚)『ああああああ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!』

 ギコは起き上がると土下座した。
 実に生き生きとしたいい動き。

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:18:24.29 ID:ZsvHxlPnO
ギコwwwwww

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:18:34.77 ID:o6nOAPqc0
俺もついでに踏んでください



209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:19:05.58 ID:nahE11ewO
川 ゚ ー゚)『クー様は?』

(,,*゚Д゚)『クー様!クー様!ごめんなさい!!
     クー様!クー様!ごめんなさい!!』

 我が子の目と耳を塞ぐ親達。
 児戯に夢中だったはずの少年少女は、
 この大人の遊びに目を奪われていた。

川 ゚ ー゚)『衆目の前でみっともない……
     君は本当に恥ずかしいやつだね』

(,,*゚Д゚)『さようでございます!!
     私は人間のカスでございます!!』

川 ゚ -゚)『人間だと!?つけあがるな!!
     貴様はただの豚だろうが!!!』

 クー様は豚の頭をお踏みになられました。

(,,* Д )『はわわわわぁぁぁ〜〜〜〜』

川 ゚ -゚)『鳴き声は!?』

(,,゚Д゚)『ブヒィッ!!!』



210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:21:13.59 ID:nahE11ewO
川 ゚ ー゚)『よしよし、可愛いところもあるじゃないか』

 ぐりぐりと足をお押し付けになられるクー様。
 周囲の平民達はその気品溢れる神々しさから、
 お引きになっておられました。

川 ゚ ー゚)『褒美をやろう……自慰を許す、やれ』

(,,*゚Д゚)『ぶひぃぃぃぃいいぃぃ!!!』

 退けられた足。解放されたギコ。
 開いたチャックからは黒光りするサムライソードが――

良識ある大人達『『『みんな逃げてえええええええ!!!』』』


      ※    ※    ※


(,,゚Д゚)「そりゃおかしな話だろ」

ビールで顔を赤くするビロードにギコはそう言った。

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:22:05.00 ID:o6nOAPqc0
ふぅ・・・・・・

212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:22:36.62 ID:ZsvHxlPnO
wwwwwwwww

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:30:00.64 ID:op8uGPMTO
何やってんだwww



214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:34:16.05 ID:nahE11ewO
(* ><)「やっぱりぃ、そうなんですかぁ?」

(,,゚Д゚)「初ファックで先っぽだけだろ?それでガキなんかできるはずねーぞ」

ビロードの話。

それはラブホテルでセクロスをしようとしたが、
恋人が原因不明の逃亡をしてしまい、失敗。
後に行方を眩ませた彼女は、
電話で子供を出産すると連呼してきた、というものだった。

(* ><)「僕もちゃんとお話したいんですけどぉ、
      電話は出てくれないしぃ、
      お家も分かんないんで困ってたんですぅ」

(,,゚Д゚)「彼女の家を知らねーのか?」

(* ><)「はいなんですぅ」

<ヽ`∀´>「……一年も付き合ってれば普通は知ってるもんニダよ?」

(* ><)「変人なお父さんに会わせたくないから
      教えないよーってぇ、言ってたんですぅ。
      だからなんですけどやっぱり変なもんなんですかぁ?」

( ´_ゝ`)「まあ、有り得ないよな」

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:35:15.01 ID:ZsvHxlPnO
変人なお父さんwww
ギコカワイソス

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:35:23.59 ID:o6nOAPqc0
変人なお父さんwww

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:35:52.57 ID:qO1fk9Ai0
変人もいいとこだろwwwwww



219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:36:53.26 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「でもよー、よっぽどどうしようもねークソ野郎が親父なら、
       そういうこともあるかもしんねーじゃんかゴルァ」

( ´_ゝ`)「うーん、そうか?……どうにも腑に落ちんなぁ」

<ヽ`∀´>「何か住居のヒントになるようなことないニダか?」

(* ><)「たしかぁ、お店をやってるってぇ、
      聞いたことがあるるんですぅ」

( ´_ゝ`)「変人が経営する店、か……」

(,,゚Д゚)「……そういえば先月によ、
     裏のペットショップがお巡りさんに捕まってたから、
     そこかもしんねーな」

<ヽ`∀´>「なんで捕まったニダ?不法滞在ニダ?」

(,,゚Д゚)「なんでもキリンを入荷しようとして
     税関でやられたらしいぞゴルァ」

( ´_ゝ`)「キリンか……それは見たかったなぁ」

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:38:29.60 ID:op8uGPMTO
どうしようもないクソ野郎www

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:38:31.71 ID:ZsvHxlPnO
キリンwwwどんな店だよwww



223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:38:56.87 ID:nahE11ewO
(* ><)「そんなことよりぃ、僕はどーしたらいいと思いますかぁ、って話ですよぉ」

(,,゚Д゚)( ´_ゝ`)<ヽ`∀´>「「「別れちまえよ」」」

Σ(;><)「ど、どうしてなんですか!!?」

(,,゚Д゚)「だって……なぁ?」

<ヽ`∀´>「その女は蛇ニダ。諦めた方が身のためニダ」

(;><)「そ、そんなことないんです!
      付き合ったのも僕が初めてって言ってたし、僕のこと好きだって――」

( ´_ゝ`)「じゃあ妊娠はどう説明するんだ?」

(;><)「っ!!!!」

224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:39:05.42 ID:giXoTa43O
よっぽどどうしようもないなwww



225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:41:13.31 ID:nahE11ewO
( ´_ゝ`)「騙されたんだ、お前は。現実を受け入れろ」

<ヽ`∀´>「ホルホルホルwwwww
      ハメるつもりがハメられたニダーwwwwwwww」

(;><)「えっ……ええっ!?」

(,,゚Д゚)「そういえばよ、股間に何か塗ってたって言ってたよな?」

(;><)「は、はいなんですぅ……刺激的な何かを……」

(,,゚Д゚)「それ多分媚薬じゃねーか?」

Σ(((;><)))「びやぁぁっ!!!?」

( ´_ゝ`)「言われてみればそうとしか思えん。
       ローションって線もあるが、あれに刺激はないからな」



227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:43:23.07 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「童貞を相手にするからって媚薬ときたか……
     こりゃとんでもねード淫乱だゴルァ!!」

<ヽ`∀´>「ガリバーでも買い取らない中古車ニダね」

(;><)「いや……でも……」

(,,゚Д゚)「ん?つーことは、ヤリマンってことで決まりか?」

( ´_ゝ`)「十中八九」

<ヽ`∀´>「絡めとられたニダ……女が放つ嘘という毒に……」

慰めるようにビロードの肩を叩くニダー。
少年の顔は蒼白になっている。

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:43:40.56 ID:giXoTa43O
変なところだけ推理力高ぇwww

229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:44:45.82 ID:6KIP57yJ0
なんだこの展開www

230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:45:06.47 ID:ZsvHxlPnO
変態が三人集まってるからなwww

231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:46:28.47 ID:1rDJsXeYO
ニダーのキャラも大好きだwwwwww



232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:46:42.10 ID:nahE11ewO
(;><)「そんな……そんなぁ……」

(,,゚Д゚)「ドンマイ、ドンマイ!
     俺なんかさっき娘でシコっちゃったんだぜ!!それに比べたら――」

(;´_ゝ`)<ヽ;`∀´>(;><)「「「む、娘ぇぇぇっっっ!!!?」」」


(,,゚Д゚)


(,,゚Д゚)


((((((,,;゚Д゚))))))「忘れてたああああああああああああああああ!!!!
           俺はなんてことをしちまったんだあああああああ!!!!」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:47:57.53 ID:op8uGPMTO
ちょwwwwwwwww

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:48:47.65 ID:o6nOAPqc0
ワロスwwwwwwwwwwwwwwww

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:48:52.72 ID:qPknct39O
今回話の九割以上下ネタじゃね?ww

236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:50:02.60 ID:yh2S2QVSO
忘れんなw



237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:50:20.87 ID:nahE11ewO
(;´_ゝ`)「落ち着け!!落ち着くんだ!!
       酒瓶で頭を叩くのは止めろ!!!」

<ヽ;`∀´>「そうニダよ!!誰にでも……
       いや、それはないと思うけど気にするなニダー!!」

(;><)「わかんないんです!
      なんで我が子でオナるかわかんないんです!!」

(,,;Д;)「お前らああああああああああああ!!!」

居間から台所へとギコは往復し、ウォッカを持って場にいる三人に言い放つ。

(,,;Д;)「今日は朝まで付き合ってくれ!!!!」

(;´_ゝ`)<ヽ;`∀´>(;><)「「「は、把握した……」」」

239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:53:43.06 ID:giXoTa43O
バカスwwww

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:54:25.47 ID:6+RFxGZm0
我が子でオナる吹いたwwwwwwwww



241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:54:33.47 ID:nahE11ewO



――そして二時間後。




243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:55:06.85 ID:nahE11ewO
(* ><)「ひゃほーい!イカれた夜の始まりなんですー!」

ビロードはケツの穴にマラカスを突っ込まれていた。

(><(((( *―◯))シャカシャカシャカシャカシャカ♪

<ヽ*`∀´>「ホルホルホォォォォォンwwwww」

アナルに筆を挿入しているニダーは、
半紙に腰の動きだけで『醤油』という字を書いていた。

<ヽ*`∀´>「チョッパリの言葉は難しいニダwwwwww」

(* ´_ゝ`)「ほいっ!ほいっ!ほいっ!!ほいっ!!」

肛門に挿した木刀でスイカ割りをする兄者。

掃除機「ズゴォォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!!」

(((((((,,゚Д゚)))))))「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

腸内をバキュームされるギコ。



後に大アナル祭りと呼ばれる饗宴の始まりである。

244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:55:46.99 ID:o6nOAPqc0
ねーよwwwwwwwwwwwwwwww

245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:56:11.57 ID:6KIP57yJ0
イカれすぎwwwwww

246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:56:51.62 ID:ZsvHxlPnO
まさに狂宴wwwwwwwwwwww



247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:58:15.71 ID:nahE11ewO
(><(((( *―◯))シャカシャカ♪シャカシャン♪シャカシャカシャカシャカ♪

<ヽ*`∀´>「とめ!はね!とめ!はね!」

((((((,,゚Д゚))))))「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

(* ´_ゝ`)「せいやっ!!!」

Ο


Σ⊂ ⊃ パカッ!


(* ´_ゝ`)「スイカが割れたぞおおおおお!!!」

(,,*゚Д゚)<ヽ*`∀´>(* ><)「「「やったぁぁぁぁぁぁ!!!」」」

スイカを貪り食う四人。

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:58:43.53 ID:giXoTa43O
狂乱だろwwww

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:59:14.42 ID:ZsvHxlPnO
腹筋がよじれるwwwwwwwwwwww

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:59:37.80 ID:o6nOAPqc0
カオスwwwwwwwwww

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:01:02.09 ID:6+RFxGZm0
きがくるっとる

今ほどこう言いたい時はなかったwwwwwwww



253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:01:17.60 ID:nahE11ewO
(,,*゚Д゚)「アッー!間違えて下のお口から食べちゃった!」

(* ´_ゝ`)「ハハハハ!こやつめこやつめぇ!」

(* ><)「でも凄いんです!出す手間が省けてるんです!!
      僕もお尻で食べるんです!!」

<ヽ*`∀´>「進化ニダー!!!人類が今、進化したニダー!!!」


       『大人が咎めるいやらしい事は、きっと楽しいことだよ』

           〜( ^ω^)ブーンの力は役立たずのようです。〜

254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:02:44.35 ID:6+RFxGZm0
もうwwwwwやwwwwwwwめwwwwwwwwてwwwwww



255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:03:26.07 ID:nahE11ewO
(,,*゚Д゚)「いよーっ!」

ペチンッ、と尻を叩くギコ。

(* ´_ゝ`)「ヘヘッw始まりやがったな!!」

<ヽ*`∀´>「ヒュー!この千両役者!!」

(* ><)「パチパチなんですぅぅぅぅ!!」

ギコは扇子を広げて立ち上がり、ゆらりとした動きを披露した。



256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:04:14.94 ID:nahE11ewO
(,,*゚Д゚)「下天、雲割りぃ露おりばぁ〜野に咲く菊が濡れ湿るぅ〜」

(* ´_ゝ`)<ヽ*`∀´>(* ><)「「「よい、よい!!」」」

(,,*゚Д゚)「溜まる滴に首が負け〜頭を垂れる黄の花弁〜」

(* ´_ゝ`)<ヽ*`∀´>(* ><)「「「はぁー、尻の花!!尻の花!!」

四百年前から続くギコの家に伝わる伝統の舞。
それは歴史の重みを感じさせ、見る者の涙腺を刺激した。

気が付けば、頬を濡らさぬ者などここにはいない。

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:04:39.10 ID:ZsvHxlPnO
尻で食えるかバーローwwwwwwwwwwww
なんでそこで役立たずがwwwwwwwwwwwwwww

258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:05:31.48 ID:o6nOAPqc0
役立たずからの引用で吹いたwwwwwwwwwwwwww

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:05:48.58 ID:op8uGPMTO
何でこんなことにwwwwwwww

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:05:51.04 ID:6KIP57yJ0
そんな舞伝えるなwwwwwwwwwwwwwwwwwww

261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:06:55.74 ID:giXoTa43O
一族おかしいだろwwwww



262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:07:38.28 ID:nahE11ewO
(,,*;Д;)「あんあぁ〜乱れ咲き散るぅ菊の宵ぃぃ〜」

(* ;_ゝ;)<ヽ*;∀;>(* ;;)「「「うおおおおおーっ!!」」」

抱き合った!
勝負に勝った!!

日本の夜明けが、やってきた!!!!


(注釈・外はまだ夜です)


      ※    ※    ※


川 ゚ ー゚)『そんなに足コキがいいのか変態め!!君は汚物だ!生ゴミだ!!』

(((((,,*;Д;)))))『ああああああああああ!!!!
          クー様ああああああ!!クー様ああああああ!!』



265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:09:21.93 ID:nahE11ewO
マサル君『ねー、エリカちゃん……
     しょうらい僕のおよめさんになってくれるんだよね?』

エリカちゃん『うん。それがどうしたの?』

マサル君『だったら……僕にもあれを……』

川 ゚ ー゚)『ほれほれほれぇぇぇ!!これがいいんだろ!?ゲス野郎!!』

(((((,,*;Д;)))))『あがががががががががががががが!!!
           天国でございますとも、天国だああああ!!!』

繁蔵さん『わ、わしに春が甦っただと……!?』

川 ゚∀゚)『はあーはっはっはっはっはwwwww
     崇めろwww讃えろwww豚人間よwwwwwwwwww』

(((((,,*;Д;)))))『クー様クー様クー様クー様ああああああああ!!!!』


      ※    ※    ※


廊下の端で倒れているビロードを見下ろしていた。
尻からは狼煙のように煙が上っている。

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:09:34.94 ID:6+RFxGZm0
もうほんとに勢いだけだなwwwwwwww

267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:09:37.57 ID:ZsvHxlPnO
面白すぎて寝られねぇwwwwwwwww

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:11:17.22 ID:o6nOAPqc0
なんという素直グールwwwwww



269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:11:32.86 ID:nahE11ewO
( <Ο><Ο>)「……負けたのは……わかってます……」

彼の体は痙攣しており、瞳孔は完全に開いていた。
ギコは辺りに漂う火薬の匂いに鼻をすすってから、彼に言った。

(,,゚Д゚)「悪いな、ガキンチョ。
     大人げねーとは思うがよ、こいつは遊びじゃないんでね」

踵を返す。気配を探る。
隠れ、索敵、移動を繰り返す。

(,,゚Д゚)(どこにいやがんだ……)

今ギコ達がやっているゲームの名は、「ボンバーアナル」。
戦場はギコの自宅。八百屋を入れた一戸建ての全て。

ルールは、尻に挟んだ爆竹にチャッカマンで火を付け合う、という死亡遊戯だ。

(,,゚Д゚)(……ここか……?)

息をひそめる。ドアを開けて便所を見る。

(,,゚Д゚)(いねぇ……ひょっとして二階か?)

迷う。行くか行かずか。

270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:12:41.99 ID:6KIP57yJ0
闇のゲームwwwwwww

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:13:01.16 ID:giXoTa43O
回想を組み合わせるなwwwwカオスwwwww

272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:13:06.21 ID:ZsvHxlPnO
ボンバーアナル吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwww

273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:13:17.74 ID:op8uGPMTO
何やってんだwwwwwwwwwww



274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:15:04.90 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)(待てよ……階段を上がると尻に火を付けられやすくなっちまうか……)

と考え、取り合えず一階をしらみ潰しに探すことにする。

(,,゚Д゚)(ん……?)

居間を覗く。
床に千円が落ちていた。

(,,゚Д゚)(このセコいやり口は……あいつか。バレバレだゴルァ)

(,,゚Д゚)「おいニダー!隠れてないで出てこいよ!
     真っ正面からケリつけようぜ!!」

無音。静寂。
それが笑い声で破られた。

<ヽ`∀´>「ホルホルホルwwwwwバレてしまったニダかwwwww」

カーテンが捲られ、そこから出るニダー。
彼はニヤニヤと笑いつつ、千円札を拾った。

275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:15:15.61 ID:6+RFxGZm0
あの謎の回想シーンはとりあえずなんななんなんだよwwwwwwwww

276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:15:54.72 ID:yh2S2QVSO
アホすぐるw

277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:16:42.52 ID:qO1fk9Ai0
変態が重度すぎて腹筋の崩壊が止まらないwwwwww

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:17:30.32 ID:ZsvHxlPnO
妙な所で頭が回るな、ギコwww



280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:18:41.22 ID:nahE11ewO
<ヽ`∀´>「ウリの罠に気付くとは……なかなか見所のあるチョッパリニダ」

(,,゚Д゚)「あんなのに引っ掛かる間抜けはいねーよ」

二人はだらりと腕を伸ばしたまま、
円を描くように距離を取り、相手の出方を窺い合った。

(,,゚Д゚)(……あれは……――よし……!)

<ヽ`∀´>「お前に恨みはないニダが……爆破させてもらうニダよ……」

(,,゚Д゚)「……そう上手くいくかゴルァ?」

<ヽ`∀´>「ウリにかかれば赤子の手を捻るってやつだニダ」

(,,゚Д゚)「ギコハハハッ!大きいことを言うじゃねーか!」

足を止め、不適に笑うギコ。
挑発するように手招きする。

(,,゚Д゚)「なら、来い。試してみろ。
     俺の尻は逃げも隠れもしねーんだゴルァ!!」

<ヽ`∀´>「ホルホルホルwwwwいい度胸ニダwwwww」

ニダーは片足を浮かせたテコンドーを彷彿させる構えをとった。



283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:22:26.43 ID:nahE11ewO
<ヽ`∀´>「この勝負――」


(,,゚Д゚)「お前の負けだ」


カチリ、と着火音。
導火線に火が付いた。

<ヽ;`∀´>「ニダァァァァァ!!?」

( ´_ゝ`)「ふんっ。貴様は青すぎる」

ニダーの背後から、流石がぬっと姿を現した。

<ヽ;`∀´>「あ、兄者あああああ!!?」

(,,゚Д゚)「後ろを取られるとは情けねーんだゴルァ。呆れたぜ」

( ´_ゝ`)「よく言うよ。お前は俺に気が付いてたじゃないか」

(,,゚Д゚)「まーなw」

笑みを浮かべるギコと兄者。
歩み寄って、ハイタッチ。



285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:24:26.93 ID:nahE11ewO
<ヽ;`∀´>「き、汚いニダ!ズルいニダ!!!」

( ´_ゝ`)「戦場に法があるとでも?」

<ヽ;`∀´>「嫌だニダ!!死にたくないニダ!!!」

(,,゚Д゚)「諦めろよ。散り際ぐらいは美しく飾れ」

<ヽ;`∀´>「うわあああああああああああああ!!!
       逝きたくない!!逝きたくないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」

(,,゚Д゚)( ´_ゝ`)「「ラ・ヨダソウ・スティアーナ」」

鼓膜を叩く炸裂音。
ケツの爆竹が、弾けた。

<<<<<<<ヽ゚゚∀゜゚>>>>>>「アイゴオオオオオオオォォォォォオオオッ!!!!!」


  ニ  ダ  ー  再  起  不  能  ! !


本体:金城ニダー
スタンド名:チョナンカーン
能力:触れた物体の摩擦力を自由に操れる

←------to be continued.....

286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:24:55.98 ID:WPh2oPTj0
知略・・・正に妖星。

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:26:01.67 ID:ce3Mky2uO
テラジョジョwwwwwwwwwwww

289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:26:38.75 ID:6KIP57yJ0
JOJOwwww

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:26:48.37 ID:ZsvHxlPnO
ジョジョwwwwww



291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:27:54.14 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「さて……っと」

( ´_ゝ`)「やはり戦いは避けられないか?」

(,,゚Д゚)「あたりまえだゴルァ!!」

飛び退いて離れる二人。
親の敵のごとく睨み合う。

(,,゚Д゚)「…………」

( ´_ゝ`)「……残念なお知らせがある」

(,,゚Д゚)「あ?」

( ´_ゝ`)「実はもう、点火させてもらったんだ。
       ニダーが爆死した時には、すでに」

Σ(,,;゚Д゚)「ゴルァ!!?」

慌てて爆竹を見た。
確かに、言う通り。

導火線は燃えていた。

292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:29:20.73 ID:6+RFxGZm0
どうでもいいけど、破裂音ってあれだよな・・・
ケツがビクンビクン跳ねながらパンパン言ってるわけか・・!!ヒュー!!

293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:29:36.12 ID:ZsvHxlPnO
どう出るっ……!

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:30:13.81 ID:op8uGPMTO
ヒュー!!



295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:30:46.11 ID:nahE11ewO
(,,;゚Д゚)「クソッ……」

( ´_ゝ`)「クックックッ……流石だろ?」

(,,゚Д゚)「まさか相討ち、とはな」

(;´_ゝ`)「なんだと貴様ああああああ!!?」

振り返る兄者。
確認し、諦念をただよわせた表情でギコを見た。



296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:32:14.84 ID:nahE11ewO
( ´_ゝ`)「……こんな幕切れか。まったく、やれやれだ」

(,,゚Д゚)「でもよ、それほど悪い気分じゃねーのは何でだろうな?」

( ´_ゝ`)「全力を出し切り、戦い切った……からかもな」

歯を見せて笑うギコ。
拳を流石に突き出した。

流石は苦笑して、ギコに倣って腕を伸ばし、拳をぶつけた。

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:33:12.72 ID:ZsvHxlPnO
えらく爽やかだなwww



298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:34:10.85 ID:nahE11ewO
( ´_ゝ`)「それじゃあ」

(,,゚Д゚)「あばよ」



重なる、爆発。
二人の尻が火を吹いた。



(,, Д )

(  _ゝ )



(,,゚Д゚)「……あれ?」

( ´_ゝ`)「なんだか……」


(,,*゚Д゚)(* ´_ゝ`)「「気持ちいいかも……」」

299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:34:51.24 ID:ZsvHxlPnO
ちょwwwwwwどんだけマゾなんだよwwwwww

300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:35:04.72 ID:op8uGPMTO
流石だなwww

301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:35:41.76 ID:6KIP57yJ0
変態すぎるwwwwwww

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:36:18.78 ID:6+RFxGZm0
娘も親も、股間に危険物をいれたがる性癖でもあんのかwwwww



303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:37:02.93 ID:nahE11ewO
ギコ達はこれを『爆炎アナニー』と名付けて新境地の獲得を神に感謝した。


      ※    ※    ※


 風のない日だった。
 でも雲が流れていた。
 不思議な速度だな、と思った。

 早過ぎず、遅過ぎず。
 撫でるように進み、
 滑るように動く。

(,,゚Д゚)『くう』

川 ゚ -゚)『?』

(,,゚Д゚)『クーと同じで、空もくうって言うんだよな』

川 ゚ -゚)『……そうだね。私と同じだ』



305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:40:24.09 ID:nahE11ewO
 ギコ達は公園を出て、散歩を再開していた。
 車の多い道を避けてゆっくり歩き、
 なだらか時間を共に過ごしていた。

川 ゚ -゚)『……お金の心配はしなくていい』

(,,゚Д゚)『ゴルァ?』

川 ゚ -゚)『音楽をやっていた頃に稼いだのが、六億ほど庭に埋めてある。
     困ったことがあったらそれを使うといいよ』

(,,゚Д゚)『四億ってダッチワイフ何体分なんだ?』

川 ゚ -゚)『さあ、どうだろう。千個くらいは買えるんじゃないか?』

Σ(,,゚Д゚)『そりゃスゲーな!!!』

 日曜日だった。
 仕事はあった。
 でも気が向いたから会っていた。

 店番は鳩に任せていたから大丈夫。

 だから今を噛み締めた。

306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:41:22.74 ID:6KIP57yJ0
鳩wwwwwwww



307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:42:05.16 ID:nahE11ewO
川 ´ -゚)

川 - -)

Σ川 ゚ -゚)

川 う-゚)

 久方ぶりの外出に疲れたからか、妻はうつらうつらと船を漕いでいた。
 病院に帰ろうかな、とギコは方向転換。

 そこで和菓子屋が目に飛び込んだ。

(,,*゚Д゚)(クーの大好きなきんつばとお団子でも買っといてやるか!)

 なんて気の効く男だろうと自分に感心。
 目を覚ましたら泣いて喜ぶかもと想像して、思わず顔が綻んだ。



311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:44:33.42 ID:nahE11ewO
川 - -)..,zzZ

(,,゚Д゚)(あっ……でもお店に車椅子は入れねーよなぁ……
     つっても、このまま置いといてクーが盗まれちゃっても困るし……)

(,,゚Д゚)(そうだ!)

 ギコはズボンを脱ぎ、
 その裾を車椅子と路上駐車していたトラックに結んだ。

(,,゚Д゚)『これでバッチリだゴルァ!!』

 意気揚々と和菓子を購入。
 軽い足取りで妻のところへ戻ろうとする。

 そこで、目を疑った。

 それは発車したトラックに引き摺られていく妻の姿が見えたからだった。


      ※    ※    ※


生き残った兄者と飲み直すことになったので台所へ行き、
氷やグラス、ウィスキーを用意するギコ。

312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:45:46.50 ID:ZsvHxlPnO
ちょwwwwww何やってんだギコwwwwww

313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:46:15.31 ID:6KIP57yJ0
ギwwwコwwwwwww



314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:46:34.29 ID:nahE11ewO
つまみはチーズにしようと探してみるがどこにも無いので、
卵を電子レンジで加熱すればそうなるんじゃないかと
試してみたら爆発した。

(,,゚Д゚)「なんでこうなるんだゴルァ……」

普段は朝夕と娘に作ってもらい、昼飯はコンビニ弁当や店屋物。
料理が出来る自信など欠片もなかったが、ここまで酷いとは思わなかった。

(,,゚Д゚)(……今ごろなにしてんだゴルァ)

ギコはいつまで経っても家に帰らぬ娘を心配していた。
寒い思いをしてないか、お腹が空いてないか、
寂しい思いはしていないか、と。

だが、父親失格の自分にそんなことを考える資格があるのかは懐疑的だ。
合わす顔がない、とも言えるが。



316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:47:55.84 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)(……ゴルァ?)

つまみは諦めることにして
酒を盆で運んで居間に入ると兄者が煙草を吸っていた。

自身も喫煙者だし、
灰皿もあるので構うことはなかったのだが、部屋の匂いが気になった。

紫煙に混ざる、このお香のような――

(,,゚Д゚)(……あれかゴルァ)

納得して座したギコ。
二つのグラスに酒をつぐ。

(,,゚Д゚)「わざわざ悪いな」

( ´_ゝ`)「ん?」

(,,゚Д゚)「線香」

( ´_ゝ`)「ああ……」

ギコは隅にある仏壇を一瞥し、グラスを口許に傾けた。



319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:50:42.04 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「……一度な、化けて出てくれって頼んだことがあるんだ。
     そしたら霊なんかいねーって言われちまったんだゴルァ」

( ´_ゝ`)「身も蓋もないが、あの人らしいっちゃあの人らしい」

(,,゚Д゚)「でもな、もし幽霊とかあの世的なものが無くても、
     やっぱあいつに顔向けできねーと思うんだよ」

( ´_ゝ`)「……さっきチラッと言ってたことか。娘さん云々の」

(,,゚Д゚)「そう、それだよ」

( ´_ゝ`)「そういえばずいぶん静かだな。
       あれだけ騒いだんだから文句の一つでも言いにきそうなものなのに」

(,,゚Д゚)「家出しちまったんだゴルァ」

( ´_ゝ`)「……多感な年頃ってやつか。思春期って奴が原因だろうな」

(,,゚Д゚)「いや、俺がマスかいたのが原因だろ?」

( ´_ゝ`)「まあ、聞けって」

そう言うと一口酒を飲む兄者。



323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:54:29.21 ID:nahE11ewO
( ´_ゝ`)「俺もよく弟者が実家に女連れ込んだ時は
       押し入れに隠れてシュッシュッしてたよ。
       もちろんそれで関係が悪くなった時期もあったが、
       時の流れ、互いの成長、
       そういった物が風化させてくれたもんだ」

(,,゚Д゚)「…………」

( ´_ゝ`)「それにVIPのスレを見てみろよ?
       みんなして妹だの姉だので大騒ぎじゃないか。
       きっと家族ってやつはそういうもんなんだよ。
       オナりオナられ許し合う、それが――」


( ´_ゝ`)「ファミリー……ファミリーだ……!」


(,,゚Д゚)「何が言いてーのかよく分からねーなぁ」

( ´_ゝ`)「俺もだ」

ぶつかる、グラス。
二人がしたのは乾杯だ。



330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:58:21.27 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「まっ、慰めてくれてるのには感謝するんだゴルァ」

( ´_ゝ`)「え?……あー、いや……」

(,,゚Д゚)「らしくねーけどなw」

( ´_ゝ`)「うるせーぞバカ。茶化しやがって」

流石はウィスキーを一気に飲み干した。
細く息を吐き、立ち上がる。

( ´_ゝ`)「そろそろ俺は帰る。明日も仕事だ」

(,,゚Д゚)「だな。お開きにすっか」

気絶していたニダーとビロードを起こし、ギコは玄関まで見送った。

(;><)「頭とお尻が痛いんです……」

(,,゚Д゚)「大人になった証だゴルァ!!」

<ヽ`∀´>「そうニダよ!顔付きも男らしくなったニダ!!」

(;><)「嬉しくないんです……」

( ´_ゝ`)「安心しろ。寝れば治る」

(;><)「この調子じゃ寝れそうにないんです!」



343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:11:53.12 ID:nahE11ewO
帰りに何を食おう、ラーメンだそばだお茶漬けだと話し合う三人。

(,,゚Д゚)「流石」

( ´_ゝ`)「ん?」

(,,゚Д゚)「ありがとな」

背を向ける兄者。
片手をひらひらと振って、そのまま先を行く二人を追って歩き去った。

(,,゚Д゚)(スカしやがって……w)

片付けでもするか、と居間に足を踏み入れるとズボンとパンツが四組あった。

(,,゚Д゚)(そっか……俺らフルチンだったっけ……)

彼にとっては些細なことなので、特に気にせず後片付けを開始した。



346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:13:12.57 ID:nahE11ewO

      ※    ※    ※


(,,;゚Д゚)ノ『クゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!』

 手を伸ばした。
 遥か先にいた。

(,,;゚Д゚)『どこに行くのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?』

 妻が猛スピードでトラックに牽引されていた。

三三三三三三三三三三三三(゚- ゚川――

 タイミング良く通りかかったタクシーを止め、
 前の車を追ってくれと頼むギコ。

運ちゃん『合点だ!そんな映画みたいな注文待ってたよ!!』

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:14:21.85 ID:ZsvHxlPnO
この運ちゃんノリノリである

349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:14:49.97 ID:6KIP57yJ0
どんな映画だよwwww

350: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:14:54.18 ID:giXoTa43O
運ちゃんww



351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:15:35.15 ID:nahE11ewO
 束の間のカーチェイス。
 妻は椅子ごと激しく揺れる。

三三三三三三三三三三三三((((゚- ゚川――

運ちゃん『ウィンカーが点いたぜ!どうやら曲がるみてーだな!
     体当たりでもするかい!?』

(,,#゚Д゚)『クーが死んじゃうからダメだゴルァ!!!』

 トラックは、左折。
 その結果、遠心力で大きく弧を描く車椅子は
 横断歩道を自転車で渡る主婦らしき女にぶち当たる。

(,,;゚Д゚)『あああーーーーっ!!!』

 舞い上がる、妻。
 彼女は信号待ちしてたアウディのボンネットに落ちた。



352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:16:04.86 ID:nahE11ewO
運転手『うわああああっ!!!』

 どうやら驚いて踏んでしまったらしいアクセルでアウディは急発進。
 そのアウディは(ギコから見て)対向車であるパジェロの横っ腹に突っ込み、
 更に妻が飛んだ。

運ちゃん『スーパーボールみたいなお姉ちゃんだねぇ』

(,,#゚Д゚)『うるせーよ!!!』

353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:17:05.73 ID:ZsvHxlPnO
ちょwwwwww



354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:17:15.72 ID:nahE11ewO
 四肢を伸ばして、まるで春の空を行くたんぽぽの綿毛みたいに優雅に飛ぶ妻は、
 信号が青になった車線の軽トラの荷台に落ち、そのままの目の前を横に走り去る。

(,,;゚Д゚)『追え!!今すぐ追うんだゴルァ!!』

運ちゃん『お客さん、赤になっちまったからそいつは無理だよ』

(,,#゚Д゚)『ふざけんじゃねーぞゴルァ!!さっさと行けよ!!』

運ちゃん『ごめんな。オイラ、政治と信号だけはアカはダメって決めてるんだ』

(,,#゚Д゚)『んなこと知るか!!もういいんだゴルァ!!!』

 タクシーを降りた。
 すぐに駆け出した。

(,,;Д;)ノ『クゥゥゥゥゥゥちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!!!』

 遥か彼方に行く車。
 速度に構わずギコは追う。

 見えなくなっても愚直に、走り続けた。



358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:23:45.91 ID:nahE11ewO

      ※    ※    ※


ギコは微かに聞こえたドアが開く音で目を醒ました。

(,,;゚Д゚)(かかか帰ってきたのか……!?)

窓から差す日の光で、恐らくまだ早朝だろうと見当をつける。

(,,゚Д゚)(腹をくくれ……いくぞ!!)

廊下が軋む音が自室に近くなったところでギコは飛び出し、土下座した。

(,,゚Д゚)「すまんかった!!!」

(*´‐`)。゜「ふぃ?お父さん、どーしたの?」

(,,゚Д゚)「この通りだ!!許してくれ!!」



361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:27:15.76 ID:nahE11ewO
(*´‐`)。゜「……心配かけちゃったのはごめんなさいだけど、
       いまは眠いから、お話は後にしてくれる?」

(,,゚Д゚)「…………?」

(,,゚Д゚)(怒ってねーのか……?)

ふらふらと歩く娘は、
制服を脱いで洗濯機に放り込み、二階に上がって行った。

(,,*゚Д゚)「お、親の前で服を脱ぐなんてはしたないぞゴルァ……」



362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:28:19.67 ID:nahE11ewO
娘の様子が、おかしかった。

制服はいつもクリーニング屋に預けるはずだ。
なのに、今日に限っては洗濯機?

寝惚けてるだけなのかもしれないが、
言い様のない不安を覚えたギコは、脱いだ制服をチェックしてみることにした。

(,,;゚Д゚)「うえぇぇっ!!イカくせぇ!!!??」

ショックだった。
男に抱かれたのが分かったからだ。
それも尋常じゃない回数をぶっかけられたのが瞬時に理解できたことが悲しかった。



363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:29:11.32 ID:nahE11ewO
(,, Д )「なんてこった……俺のせい……俺のせいかゴルァ……」

親の蛮行に自暴自棄になった娘は、
昼ドラによくある転落劇を一夜でやったに違いなかった。

(,,;Д;)「あ……ああ……」

お前はまだ子供だろ!そういうのは早すぎる!!
世の父親ならこう説教するはずだ。
しかし、そんなことが言えるはずもない。

娘を汚した白濁色は、自分が発射したのも同然なのだから。

(,, Д )(…………)

寝直すことも出来ず、かといって食欲もわかず、
ただただ自室で正座して時を過ごすギコ。

介錯人がいれば腹を切らんとばかりの面構え。
彼は、追い詰められていた。

364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:29:23.69 ID:ZsvHxlPnO
ワロスwwwwww

365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:30:09.17 ID:6KIP57yJ0
イカ違いwwwww

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:30:27.61 ID:qO1fk9Ai0
イカは伏線wwwwwwww



368: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:31:28.38 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)(あ……もうこんな時間……)

壁時計で娘が登校する時刻に気付いたギコは二階に行き、
彼女の部屋をノックした。

(,,゚Д゚)「あの……しぃさん、そろそろ学校の方へ……」

(*´ー`)..,zzZ「グゴオオオオオオッ!!ズピイイイイイイイッ!!!」

(,,゚Д゚)「……しぃさん……」

(*´ー`)..,zzZ「ゴアアアアアアアアッ!!!ズワワワワワァーーーッ!!!」

諦めた。

(,, Д )(セックス三昧に授業のサボり……立派な不良になっちまったんだゴルァ……)

少し発想が明後日の方向へ飛躍するきらいはあるが、
根は素直で賢い器量良し。
そんな娘が堕落した原因は、自分にある。

繊細な硝子細工を扱うように育ててきたのを、
あの電話のやり取りだけで瓦解させてしまったのだ。



371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:33:05.00 ID:nahE11ewO
(,, Д )「……はぁ……」

以前、満員電車にも関わらず我が物顔で床に座る女の子達の顔面に
股間を押し当てたことがあった。

彼女達からは痴漢呼ばわりされたのだが、
「股の位置に顔があるのはおかしい」と主張。

たまたまその場に居合わせた裁判官、弁護士、
検事の職につく方々による略式裁判が開廷。

結果、無罪を勝ち取れた。

が、このままでは自分の娘が
そんなことに巻き込まれるんじゃないかと気が気じゃなかった。

(,,゚Д゚)(……とりあえず……店でも開けるか……)

気分転換になるかもしれないし、
体を動かしているうちに良い考えだって思い付く可能性もあるじゃないか、
と軽い気持ちで早めに開店。

するとしばらくして顔見知りの少女が現れたので、
愛想良くユーモアたっぷりに挨拶した。

すると――



372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:34:38.20 ID:nahE11ewO
ミセ# ゚Д゚)リ「朝からうっせぇぇんだよ!このド変態がっ!」

Σ(,,;゚Д゚)「!!?」

返事は、罵倒。
わけが分からなかった。

(,,;゚Д゚)(ど、どうしてなんだゴルァ!?なんで俺にそんな酷いことを……)

なぜなんだと頭を抱え、答えがすぐに出た。

昨日、娘の部屋で被ったパンツがそのままだったのだ。

(,,;Д;)「ゴルァアアアアアアアアアアアアアア!!!」

ド変態。
その通り。

自分は正真正銘のクズだ。

373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:34:41.01 ID:ZsvHxlPnO
その手は使えるなwwwwwwwww

374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:35:39.91 ID:6KIP57yJ0
ちょwwwwwずっと被ってたのかよwwwwwwwwww

375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:35:45.85 ID:ZsvHxlPnO
まだパンツ被ってたのかwwwwww



376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:37:03.36 ID:nahE11ewO
(,, Д )「……どうしてこう俺ってやつはこう……」

下着を投げ捨て、力なく座る椅子。
とめどない自己嫌悪が彼を襲う。

(,,;Д;)(……しぃ……ごめんな……ごめんよぉ……)

憐れだった。
自分ではない。

娘だ。

こんな父親を持つ彼女が可哀想で仕方なかった。

そして、妻。
自分を信頼し、娘を預けてくれた彼女に面目がたたなかった。

(,, Д )(…………)

やっぱり、入院するか。

何もかも放棄することになるが、それしかないような気がした。



381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:42:25.98 ID:nahE11ewO

      ※    ※    ※

(,,;゚Д゚)『やっと見つけたあああああああああ!!!』

 息も切れ切れ汗かいて、ようやく発見、デパート前。
 暢気に鼻唄なんか歌いつつ、駆け寄るこちらに手を振る妻。

(,,;゚Д゚)『どこ行ってたんだゴルァ!心配してたんだぞ!!』

川 ゚ー゚)『やあ、すまんね。でももう少し早く来てくれれば良かったのに』

(,,゚Д゚)『早く?』

川 ゚ー゚)『うん。さっきまで面白いことをやってる連中がいたんだ』

      ※    ※    ※

(,,゚Д゚)「……なんだ?」



384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:44:24.69 ID:nahE11ewO
ずっとぼんやりしていた。
客だって無視していた。

しかしあまりの騒がしさに目をやった。そこには、号泣している男がいた。
地面に突っ伏して、みっともなくわんわんと泣いている痩せた男。
そんな彼に、手を差し伸べる青年がいた。


柔和な表情で。

      ※    ※    ※

川 ゚ー゚)『スゲーことがあったんだよ』

(,,゚Д゚)『……スゲー?』

川 ゚ー゚)『そうだよ、あの少年が言った通り、スゲーことが起きてたんだ』



385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:46:05.23 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)『少年ってあのぶん投げられてる奴か?』

 妻はその問いに答えず、そのまま言った。

川 ゚ー゚)『ギコ君、私は悔しいよ。本当に悔しい。
       なんだか恥ずかしくて二の足を踏んでしまった自分に
       腹が立って仕方がないよ』

(,,゚Д゚)『……クー?』



388 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [>>386dです] 投稿日: 2008/02/13(水) 04:47:51.44 ID:nahE11ewO
川 ゚ー゚)『もう私にはそれほど長い時間は残されていない。
     だからこんな機会には巡り合えないかもしれない。
     でも、君がいる。私の代わりになってくれる人がいる』

      ※    ※    ※

青年の伸ばした手は道で横になる男に払われてしまった。
しかしそれを気に止めず、青年は歌を口ずさんだ。



390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:49:02.53 ID:nahE11ewO
尻を振って楽しそうに。
優雅に、華麗に、テンポ良く。

      ※    ※    ※

川 ゚ー゚)『それを踏まえてお願いがある。必ず叶えて欲しいことだ。
     もし、馬鹿みたいに道の真ん中で歌い出す奴がいたら、
     私の代わりに君が参加して欲しいんだ』

      ※    ※    ※

泣いていた男が立ち上がった。
そして、歌った。



395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:50:50.23 ID:nahE11ewO
自身に降り被った不幸を嘆いているようだった。

      ※    ※    ※

 参加するって具体的にどうすりゃいいんだ、と聞いてみた。
 妻は笑みを深くして応えた。

      ※    ※    ※

泣いて、泣いて、嘆き続け。それでも歌う痩せた男。

川 ゚ー゚)『なんといっても二人分だ、出来るだけ派手なのが良いだろうな』

その悲痛な歌を聞いていると、いてもたってもいられなくなった。



397: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:51:27.97 ID:nahE11ewO
川 ゚ー゚)『そう、例えば……いや、これしかないか』

立ち上がり、構えた。すぐにでもそこに行けるように。

川 ゚ー゚)『うん。君にやって欲しいことが決まったよ。それは――』

訪れた、契機。迷わず一気に駆け出した。

その方法は、





(,,゚Д゚)川 ゚ー゚)「 『 ス ラ イ ディ ン グ 』 だ あ あ あ あ あ っ ! ! 」




400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:52:25.48 ID:nahE11ewO
服が削られて焼け焦げた。
それに構わず歌うギコ。

(,,゚Д゚)「そうだよ見てるよ、俺だって〜♪」

痩せた男は驚いた。
しかしそれも一瞬だけだ。

どこからか大きく跳躍してきたスーツ姿の男が、
自分に続いて歌ったからだ。

( ゚∀゚)「私も見てる♪いつだって〜♪」

傍観していた通行人達。
全員、合唱した。

皆さん『みんな君を見ているよ♪君のために歌いたい♪』



402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:53:35.75 ID:nahE11ewO
痩せた男は嬉しそうだった。
お礼を言っていた。
歌で。

ギコは改めて、確信した。

(,,゚Д゚)(これがクーの言ってたことなのか!!!)

( ^ω^)「だ・か・ら♪」

( ^ω^)「死んじゃダメお♪ダメダメお♪」

(,,゚Д゚)「君が死んだら悲しいお♪」

皆さん『きっと寂しい♪泣いちゃうお♪』

( ^ω^)「だからダメお♪ダメダメお♪」

犬「ワン!」



403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:54:22.19 ID:nahE11ewO
青年が歩く。
揺れる。
後列が続く。

右なら右に。
左なら左に。

そして尻を振りながら後ろに下がれば、
全員揃ってヒップをシェイクした。

(,,゚Д゚)(……こいつの言う通りだゴルァ)

手をひらひらさせる。
腕を振り上げる。

斜めの方向へ移動し、
靴の滑り進む音がザッと鳴る。



408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 04:59:41.27 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)(死んだって……問題を丸投げしたって上手くいくはずねーんだゴルァ……)

雑多な生活音。
それがリズムに乗って音楽になっている。

ギコもその音に乗って、踊り続けた。

( ^ω^)「だからダメお♪ダメダメ♪」

('A`)犬「ワン♪」

(,,゚Д゚)(……俺、頑張るよ。もっとちゃんとした親父になるよ……だから――)

ギコは以前彼女が否定したものを信じることにした。
その方が、このふざけた場面に合う気がしたからだ。



409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 05:00:34.87 ID:nahE11ewO
そして小さく、空に向かってギコは呟やいた。

(,,゚Д゚)「俺達を見守っておいてくれよな、クー」

届けばいいな、この声。
そんな風に思いながら。



―――――



もう一曲頼むと青年にお願いしたが、急ぎの用があるらしく、断れてしまった。
それなら仕方がないので立ち去ろうとしたら、青年は短く歌って謝ってくれた。



411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 05:02:14.84 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「ギコハハハハwwwwwおめーはいい奴だな!!」

( ^ω^)「……この程度しか出来なくてすみませんお」

(,,゚Д゚)「いーよいーよ!気にすんなって!サンキューだゴルァ!」

スーツ姿の男と青年を置いて、ギコはゆっくり歩き出した。

(,,゚Д゚)(さーて、ご報告だゴルァ!!)

行き先は勿論、彼女の場所だ。
いつもの習慣、と開き直っていた場所にだ。

生前の彼女はとかく心霊だのオカルトだのの類いを
信じるなと口を酸っぱくしてギコに言った。

それは無宗教とか無神論者だといった理由からではなく、
自分が居なくなることにより傷付き、
打ちのめされるであろうギコの為に言っていたのだ。

墓参りなんかしてもそこには自分は居ないから。
死んでしまった自分なんか放っておいていいから。
だからさっさと忘れて幸せになってくれていいから、と。



415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 05:03:55.27 ID:nahE11ewO
しかしギコは、あいつはそう言ってたけど、
俺はただ気が向いたから――つまり習慣っつーやつのために、
ここに来ているんだ、という子供のよう屁理屈を正当化していた。

でも、今日は――

(,,;゚Д゚)「ぐはぁぁっ!」

ギコを襲う衝撃。
何かが頭に当たったようだった。

(,,;゚Д゚)「な、なんだゴルァ!?」

辺りを見渡す。
自分に用がありそうな人間はいなかった。

(,,゚Д゚)「おいおい、まさか……」

天を仰いだ。

お前がやったのか、と聞いてみる。



418: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 05:06:34.60 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)(そういえばなんだか生臭い匂いが……)

なるほど、定番だ。
でも昼間に出るのはルール違反な気がした。

もちろん、現実に起きたことならこれほど喜ばしいこともないのだが。

(,,;゚Д゚)(いやいやいや……は?……マジでか?……本当にお前が……)

(,,゚Д゚)(ん?ちょっと待てよ……
   もしあいつがガチでやったなら、なんで俺が叩かれなくちゃ……)

Σ(,,゚Д゚)(アッー!しぃか!!自分のとこに来る前にまずはしぃってか!!)

うっかりしていた。
熟睡する不良娘がいるじゃないか。
彼女を、叩き起こさなければならない。

精一杯、父親らしく。



420: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 05:08:39.96 ID:nahE11ewO
(((((,,゚Д゚)))))「よっしゃあ!!見てろよおおおおおおおお!!
         ビシッと言って来てやるんだゴルアアアアアア!!!」

多少空回りしても、頑張るぜ。
心中でそう呟きながらギコは行く。

(,,゚Д゚)「ウオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!
     んだらっしゃどっこいしょだゴルァアアアアアア!!!」




先ほど感じられた彼女の気配。
それは何かの思い違いや錯覚かもしれない。

でも、構わない。

信じられる方が、なんだか楽しくなるからだ。
だから、傍にいるに違いないと、ギコは思うことにした。



423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 05:09:29.46 ID:nahE11ewO




空一面が青く輝くような晴れの下、

相も変わらず困った人だと近くで笑われた気がしたが、

きっとそれも気のせいなんかじゃないはずだ。






十曲目・完



162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:49:06.00 ID:MABKVOypO
ギコが試着した下着をしぃがwww

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 02:48:52.72 ID:qPknct39O
今回話の九割以上下ネタじゃね?ww

263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 03:07:47.67 ID:yh2S2QVSO
四百年前から続くギコの家に伝わる伝統の舞。

つまり、しぃも舞えるんですね!

441: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 05:36:36.62 ID:nahE11ewO
>>162
しぃが幼い頃はそうでした
パンツのゴムが緩いのは仕様だと言われていました

>>235
ギコの話だけは下ネタ全開にしようと決めてました

>>263
菊の舞は男子にしか継承されません
でも女性には桃流しという踊りがあります



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