( ^ω^)はミュージカルをするようです

70: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:29:51.21 ID:nahE11ewO
部屋に響くは荒い息とカラカラと鳴る音、扇風機の断末魔。

(,,;゚Д゚)「……ハァッ……ハァッ……」

(,,゚Д゚)「……………ハァ…………」



(,, Д )「……俺……何やってんだろ……」



それは不意に訪れた倦怠感。
語るべき言葉は見付からず、この程度で涙を流すほど若くもない彼は、
ただ黙すことしか許されていなかった。


      ※    ※    ※


^^入院しよう
な?

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:31:22.72 ID:o6nOAPqc0
医者に全面的に同意wwwwwwwww

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:31:51.80 ID:ZsvHxlPnO
聖人タイムwww



74: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:32:01.90 ID:nahE11ewO
(,,ヽ゚Д゚)「……まだ話は終わってないんだゴルァですが……」

^^十分だ

(,,ヽ゚Д゚)「じゃあもうちょっとかいつまんで話すんで……」

^^

^^好きにしろ


      ※    ※    ※


扇風機を破壊した後も十三発も白い弾丸を発射していたギコは、
困ったように自分の元へ来た猫に呼ばれて店に出た。

そこには少年がいて、野太い野菜を売ってくれ、なんて言われた。



75: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:34:18.81 ID:nahE11ewO
最初はずいぶん変わった注文をする客だと感じる懸念。

だが、彼の服装を見て瞬時に疑問は氷解する。
少年が女装をしているオカマなので、野菜はアナニー用かと推察できたからだ。

( ´∀`)「足りねーモナ!!もっとバズーカみてぇーのが良いモナ!!」

(,,゚Д゚)「命知らずなガキだぜ!!それなら大根だ!!!」

(* ´∀`)「うひょー!!これだモナ!!!」

商品を渡すギコ。
少年は代金を置いて、走り出した。

(* ´∀`)ノシ「色々ありがとうだモナー!」

(,,゚Д゚)(あのバカ、慌てて股間の方に突っ込んでやがるw
     しょーがねー野郎だなぁ……www)

あんなテンションのままならアナニーをする時、尻が裂けるかもな。
そう心配もしたが、かわいい子には旅をさせろの精神で放置することにした。



77: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:35:32.66 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「……分かったか?接客ってのはこうやんだぞ」

猫「ニャー」

(,,゚Д゚)「俺はちょっと出掛けるから、次はしっかりやれよ」

猫「ニャー!!」

(,,゚Д゚) =3(やれやれ、新人教育ってやつも大変だな)

経営者としての威厳と風格を漂わせながら、彼は颯爽と店を後にする。
テレクラに行き、若い女の子に恥ずかしい姿を見てもらうために。


      ※    ※    ※


^^貴様も尻の穴は開発済みなのか?

(,,ヽ゚Д゚)「はい……一応……」



79: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:36:41.24 ID:nahE11ewO
^^話が分かるな
意外とまともな男じゃねえか

(,,ヽ゚Д゚)「いえ……それほどでも……」

^^オススメの店があるんだが
今度一緒に行くか?

(,,ヽ゚Д゚)「いまはちょっとそういう気分じゃねーんだゴルァ……」

^^よし
回復したら行こう

^^ゴチってやる

(,,ヽ゚Д゚)「はあ……そうすか。
      てか、あの、そろそろ佳境というか、本題なんすが……」



82: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:37:53.73 ID:nahE11ewO
^^話せ

^^滝のように
垂れ流せ


      ※    ※    ※


玉を割られそうになった。

鬼のように猛る女の子に、股ぐらを蹴り上げられたのだ。

(,,*゚Д゚)「いやー、びっくりしたんだゴルァ」

ギコは、ああいうのも悪くない、いや気持ち良いと満足気だった。



83: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:40:29.03 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「でも次はガチで砕けそうだから、電話だけにしておくぞゴルァ!」

行き付けのテレクラに本日二度目の入店を果たすギコ。
店長からは、「ゴ盛ンデスネ」と愛想良く声を掛けられた。

(,,゚Д゚)】「……やあ、初めまして。僕のことはチン長おじさんと――」

繋がる電話の相手は運良く女子高生。
ギコはたっぷり数十分、会話を卑猥な内容で楽しんだ。

調子に乗り過ぎて、エロトークに華を咲かせるどころか、
後半からは意味不明な言語を操ってしまったが。

(,,*´Д`)】「ポリポリポリポリポリンキィィィィッ!!!
       三角形はちゅぱちゅぱぱぁぁぁぁぁんっ」

(,,*゚Д゚)】「ぐりとぐら?ぐりぐり乳首のぐりぱぱぁん?
     ぱんぱんぱんぱんおまんちょパァァァァァァァン」

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:41:20.92 ID:ZsvHxlPnO
ちょwwwwww

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:41:36.75 ID:o6nOAPqc0
意味不明すぎて吹いたwwwwwww



86: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:41:59.44 ID:nahE11ewO
)】『うんうん、それでそれで?』

(,,*´Д`)】「ちゅっちゅっプリプリおちんぽちゅっちゅっ!
       僕のおちんぽデリーシャス!!」

(,,*゚Д゚)】「あのー、僕ちんのおちん……」


(,,;゚Д゚)「うっ!!!」


(,,;゚Д゚)(こりゃマズイぞゴルァ……
      ペースダウン、ペースダウンっと……)

自重し、右手の速度を落とす。

噛み締めるように味わい、
ゆっくくじっくり楽しもうではないか、と緩いテンポで喋り出す。

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:42:18.83 ID:hNr/iJIIO
変態過ぎるwwwww

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:42:33.11 ID:qO1fk9Ai0
これはひどいww



89: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:43:23.92 ID:nahE11ewO
(,,*゚Д゚)】「だ……大事なことを聞き忘れ……ハァッ……たぞ……」

)】『なにが知りたいの、豚さん?』

(,,*゚Д゚)】「おま……ハァ……お前の……歳は……」

)】『私は十七。女子高生なんだよ』

(,,*゚Д゚)】「……ハァ……ハァ……お、俺の娘と同い年だな……」

)】『豚さんにも家庭があるだね』

(,,*゚Д゚)】「……名前……ハァ……お前の……名前は……何て……ハァハァッ……」

)】『名前?』




ー゚)】『しぃって言うんだよ、お父さん』

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:43:40.36 ID:ZsvHxlPnO
しぃが、分からない、と感じたのもうなずけるわwwwwww

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:44:14.88 ID:o6nOAPqc0
これはひどいwwwwwwwwwwwwww



92: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 00:45:08.74 ID:nahE11ewO


(,,゚Д゚)】



(,,゚Д゚)つ【 ガチャンッ!



(,,゚Д゚)



(,,゚Д゚)




(((((,,;゚Д゚)))))「うわああああああああああああああああ!!!!!」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:47:12.93 ID:giXoTa43O
即入院だろwwwww

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 00:47:36.19 ID:79FlSh1W0
来てたかwwwwwwwwwwwww
さすがとしかいいようがねぇwwwwwwwwww



101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:01:15.00 ID:nahE11ewO
((((((,,;Д;)))))「うわああああああああああああああああああ
           ああああああああああああああああああ!!!!!」


『ぐりとぐら?ぐりぐり乳首のぐりぱぱぁん?』


((((((,,;Д;)))))「うわああああああああああああああああああ
          あああああああああああああああああああああ!!!!!」


『三角形はちゅぱちゅぱぱぁぁぁぁぁんっ』


((((((,,;Д;)))))「ぎゃああああああああああああああああああああ
          あああああああああああああああああああああああ!!!!!」


『ちゅっちゅっプリプリおちんぽちゅっちゅ!僕のおちんぽデリーシャス』


((((((,,;Д;)))))「だれか俺を殺してくれええええええええええええええ!!!!!
           あがががががががががががああああああああああああ!!!!」



107: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:07:00.58 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)

(,,。。)


((((((,,;Д;)))))「しかもなんでイってやがるんだよおおおおおおおおお
       おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

(,, Д )「 う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ
     あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ 
     あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! 」


      ※    ※    ※


^^

^^

^^


(,,ヽ Д )「それから俺は……役所に行きました…………」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:08:16.02 ID:o6nOAPqc0
wwwwwwwwwwwwwwwww

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:08:49.66 ID:ZsvHxlPnO
これはキツイ



110: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:12:01.99 ID:nahE11ewO

      ※    ※    ※

(,,ヽ゚Д゚)「……婚姻届けを出すのは……ここですか……?」

職員「はい、こちらで結構です!おめでとうございます!」

(,,ヽ゚Д゚)「…………」

職員「おや?同じ名字なんですかー。珍しいですねー。
   って、……あれ?……住所も本籍も……同じ……?」

(,,ヽ゚Д゚)「娘なんです」

職員「……は?」

(,,ヽ゚Д゚)「この子は、娘なんです」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:12:39.40 ID:o6nOAPqc0
なにをしているんだコイツはwwwwwww

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:13:14.86 ID:79FlSh1W0
作者よアンタがわかんねぇwwww

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:13:16.83 ID:ZsvHxlPnO
落ち着けwwwwww

114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:13:44.28 ID:6KIP57yJ0
おいwwwww

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:15:07.37 ID:iNphHD7cO
カオスwwwww

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:15:08.32 ID:kpFbNk6I0
だめだこいつwwww



117: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:16:04.36 ID:nahE11ewO
職員「……それならご結婚は無理ですよ?」

(,,ヽ゚Д゚)「それじゃ駄目なんです。娘じゃ駄目なんです」

職員「いや……法律で……」

(,,ヽ゚Д゚)「法律なんか知りませんよ。
      僕、娘でシコシコしちゃったんです。
      娘でいっぱい出しちゃったんです。
      だから娘じゃない存在にするしかないんです」

職員「あ、あの……」

(,,ヽ;Д;)「だって俺、シコっちゃったんだもおおおおおんっ!!!
       気付かなかったとはいえさぁ、
       娘をオカズに出しちゃったんだもんっ!!!
       それなら女房にするしかねぇぇぇぇぇじゃんかよおおおっっ!!!」

職員「あ(ry」

(((((,,ヽ;Д;)))))「結婚させてえええええええええええええええ!!!!
           お願いだから結婚させてえええええええええええ!!!!
           結   婚   させてえええええええええええ!!!」

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:16:50.51 ID:o6nOAPqc0
落ち着けwwwwwwwwwwwww

119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:17:42.25 ID:giXoTa43O
ねーよwwwwwww

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:17:56.50 ID:79FlSh1W0
ひでぇwwww

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:18:15.12 ID:6KIP57yJ0
ギコwwwww

122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:19:00.41 ID:kpFbNk6I0
精神がやられちまったwwww

123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:19:18.44 ID:ZsvHxlPnO
ギコwwwwwwwww
それにしても、あのしぃにして、このギコありかwwwwww
凄い家族だwwwwwwwww

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:21:36.71 ID:MABKVOypO
頭の中がミュージカルwww



125: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:21:52.70 ID:nahE11ewO
((((((,,;Д;))))))「  お  願  い  し  ま  す  ! ! 」

職員「 だ  れ  か  た  す  け  て  !  !  」


      ※    ※    ※


(,,ヽ Д )「――その後、職員総出で追い出された俺は、
      マインドアサシンを思い出してここに来たんだゴルァ……」

^^

^^

^^

^^まあ
とにかく

^^

^^法は守れ

(,,ヽ゚Д゚)「はあ……」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:23:45.30 ID:giXoTa43O
法は守れ
噴いたww



127: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:25:19.98 ID:nahE11ewO
^^それからな

^^やっぱり入院しよう

^^正直
俺じゃ手に余る

(,,ヽ゚Д゚)「…………」

^^じゃあ薬を処方するから
今日はもう帰れ

^^なるべく早く入院しろよな

(,,ヽ Д )「……はい……」



―――――



とっぷりと日が暮れて夜になった住宅街を、ギコは肩を落として歩いていた。
まるで突風で家を吹き飛ばされた村人のように気落ちしてそうに見えた。

128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/13(水) 01:25:28.68 ID:i567mML9O
なんだこの濃厚なスレはwww



129: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:27:34.79 ID:nahE11ewO
(,,゚Д゚)「……俺は……なんてことをしちまったんだ……」

色に溺れた大罪。
大事な一人娘に、ぶっかけたも同然の罪。

彼女の大切な忘れ形見を、汚してしまったのだ。

(,, Д )「どうしようもねー男だゴルァ……」

入院。
そう聞いて、真っ先に思い出すことがギコにある。



130: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:28:53.36 ID:nahE11ewO
いつもなら暖かい気持ちになれる記憶だが、今だけは、そうも感じられない。
こう思ってしまうだけでも、彼にとっては身を切るように辛かった。


      ※    ※    ※


 白い病室。
 それに負けないぐらいの顔色の妻。

川 ゚ -゚)『そうか。それは良いことをしたな』

 世間話のつもりで、ここに来る前に恐喝されていた少年を救ったことを話したギコ。
 聞き終えた彼女はベットで横になったまま、そう言った。



133: ◆PxaeLV0ois :2008/02/13(水) 01:30:01.11 ID:nahE11ewO
川 ゚ -゚)『人助けは進んでするべきだ。
     仏教でいう、徳を積むだのなんだのの以前にな』

(,,゚Д゚)『……と……く?』

川 ゚ -゚)『善い行いをすると大仏に誉められる、
     ポイントシステムのことだよ』

(,,゚Д゚)『でも警察から怒られちゃったんだぞゴルァ。
     口にバイブなんか捩じ込んじゃダメだって』

川 ゚ -゚)『別にいいじゃないか。
     その少年はきっと君への感謝を忘れない。それで充分だろ?』

 傍目から見ると、彼女の表情は毛ほども変わらない。
 しかしギコには妻が嬉しそうだというのがすぐに分かった。

 それは同じ空を見ても、
 雲の流れから天気を予測できる人と
 そうじゃない人との違いに似ているのかもしれない。



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