( ^ω^)が艦長になったようです

  
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 20:45:15.63 ID:50hHWJeg0
  
Chapter 13
何十分経っただろうか。いや、ブーンには何時間もそこで待っていた気がした。

( ´ω`)「(ギコ達は上手く町の反対側に回れたかぉ…?)」

ふと、空を見上げると真ん丸の月がブーンを照らしていた。そのあまりにも整った月の形に思わず寒気がする。
と、その時向こうの山で煙が上がっていることに気がついた。急いで簡易望遠鏡を手に取ると、その方角をじっと見つめる。
間違いない。森が燃えている。数分と経たないうちに町が騒がしくなった。銃声も聞こえてくる。れにいるブーン達には全く気がついていないようだ。

( ゜ω゜)「今やるしかないぉ!」

ブーンは自ら爆薬を手に取ると、扉の前に仕掛け、導火線に点火した。



大きな振動と爆発音と共に、扉は吹き飛んでいた。

( ^ω^)「作業は素早く進めるんだぉ」

ブーンはそう自分を戒めると船員達と共に部品を大きな台車に固縛し、運び出した。
上手くいった。内心、ブーンは安堵していた。



  
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 20:47:31.53 ID:50hHWJeg0
  
しかし教会の裏まで来た時、先頭を行軍していた士官候補生が銃声と共にうめき声を上げて倒れた。
すかさず海兵隊員がマスケット銃の引き金を絞り、銃声の主をあの世へ送った。もう敵はいないようだ。

( ^ω^)「大丈夫かぉ!」

幸い、まだ少年のような顔をした士官候補生は太腿を撃たれただけで済んだ。他の船員が哀れな士官候補生を背負うと、彼らは再び砂浜へ向かって進み始めた。

砂浜の先にある林には、来たときと同じようにボートが隠してあった。ブーン達はそれらのボートを1隻だけ残し、すべて海に進水させる。
船員と貴重な部品を乗せたボートの群れは、沖で待つウィニー号を目指して漕ぎ出した――



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