('A`) ドクオは思い出すようです

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/05(木) 22:48:31.85 ID:PiGLfVKJ0
ショボンはなんのこともないごく一般的な家庭で生まれ育った

いつからだろう、こんなに満たされないのは

物心ついたころあたりだろうか自分が世間一般でいう異常者なのに気が付いた
紅色・・・・・・・と、いうか血をみるとなんともいえなくなる
 
赤は情熱をほとばしらせるなまなましい生命そのものの色だ。 
危険、不吉、そして死を暗示し それが一体となっている 
 
だからこそ赤≠ヘただおめでたく、甘い、キレイな彩りではなく、激しく挑発する魔力をもった色
かれは赤色に恋をしていた

それと同じ理由かもしれない

自分は弱者をよくいためつけた
自分は無傷だかどうあがいても傷つき、流血していくさまをみると異常に興奮する
なんともいえない恍惚感そして圧倒的優越感、ほんの少しの哀れみを感じながら

他者を傷つけ、殺すときにのみ生≠感じ、その生≠追い求める彼が殺人者になるのは必然だったかもしれない
彼の人生はその生≠生涯追い求め、その結果自ら死に行くだろう
自分でもなんとなくわかっていた







('A`) ドクオは思い出すようです  第一話



11:第一話 :2007/07/05(木) 22:52:28.97 ID:PiGLfVKJ0
*    *     *



いままでの人生で最悪の寝起きだな
ぼんやりしつつもどこか冷静な頭でそう分析する
最初に見えたのは頼りなくともった裸電球で、辺りを仄かに灯していた

(;'A`) 「・・・・ッつ・・」
起き上がろうとするとギシギシと体が痛む

見回してみるとまわりはコンクリートでできた部屋のようだった
電灯があまりに頼りなく、どのくらい部屋が広いのかはわからない

こんな牢獄のような部屋で、おれはしばらく気絶していたらしい

 (;'A`) 「なんだここ・・・・・」

手で体を支えて立ち上がろうとすると
地面についた手のひらが地面のゴツゴツとした無慈悲な硬さを感じる
改めて回りを見渡そうと立ち上がるも、何故かひどく気分が悪い

突然、おれの背後でうめき声が上がる



14:第一話 :2007/07/05(木) 22:55:04.80 ID:PiGLfVKJ0
(;'A`) 「ヒィ!!」
一瞬ビビるがよく見るとどうやらただの女の人のようだ

ノハー-)「・・・・」
女の人の正面に回り顔をよく見ている


(*'A`)(・・・・・・・・)
正直かなりタイプだった
Sっぽい顔つき、年齢は20そこそこだろうか?
貧乳だがスタイルはよく、寝転がってる姿がなんともそそる


あぁ・・・でもそそってる場合じゃない
ここはどこかもしかしたらこの人が知っているのかもしれない

( 'A`)「すいませーん、朝っスよ、おきt」
言いかけたとき、女の素足がドクオの目にはいった

(*'A`)(素足ktkrwwwwww)
日本でも5指にはいる足フェチのドクオ
Sっぽいおねーさま好きのおれにはたまらんなフヒヒヒwww
こんなおねーさまに足コキされたらたまらんですたい!!産業革命ですたい!!


(*'A`)「・・・・ドクオいっきまーす!」
状況も忘れ情欲に溺れようとする、ドクオ18の初夏であった



17:第一話 :2007/07/05(木) 22:57:51.17 ID:PiGLfVKJ0
(*'A`)「フヒヒヒwwww」
まずは女の人の髪のニオイをクンカクンカしようと試みる


ノハー-)   ('A`*)フヒヒヒwww
エロティックな笑い声と共に迫り行くDOKUO
もちろんマイサンはエレクトゥ!状態だ

ノパ-) んっ・・・
ノパ听) パチ
  _, ._
ノハ ゚д゚ )・・・  ('A`*)ハァハァ
   ↑
       10cm

ノハ;゚听)「なんだ貴様はぁあああああ!!!!」

( '゜A゜`)「オリバッ!」
ドクオが5M程宙を舞ったのは言うまでもない



19:第一話 :2007/07/05(木) 22:58:57.12 ID:PiGLfVKJ0
        *   
             *
                  *


ノパ听)「いきなり人の寝込みを襲うなんてどんな教育をうけてるんだぁぁあああ
      アレか、レイパーなのか貴様はぁぁああ!!!!」


(;'A`) 「レイパーではないっス、ドクオっス、マジすみませんっス」
女のばかでかい声がいやに頭に響く



ノパ听)「そしてここはどこなんだ!!教えろドクオレイパー!!」
(;'A`)「いや・・おれにもわからn」
セリフもいい終わらない間にガコッという鈍い音がその場で響く



21:第一話 :2007/07/05(木) 23:01:42.62 ID:PiGLfVKJ0
ハ;゚听)「な、なんなんだ!」

ガコッという音と共にさきほどの裸電球とは違い
多くの照明で部屋が明るく照らされる
部屋は意外と広くテニスコートほどありそうだ
まず目に付いたのはなんの目的か電源の入ったTVが部屋のちょうど中央に設置されていた
時折バチバチと不快な音を発している

自分たちの位置は部屋の片隅といったところだろうか
自分たちのいる場所の対角線上にドアはあった
窓はあるにはあったが目測でも小さすぎだとすぐわかる大きさでとてもじゃないが人は通れないだろう

()「う〜ん・・?」
ドアの近くにはたった今照明の明るさで目が覚めた人たちがいるらしく呻き声が聞こえた
つかバカ女の叫び声で起きなかったのかよ
ちら、と見てみたが視力の悪いドクオにはメガネの力無しでは判別つかなかった

クソッ
心で舌打ちを漏らしながらヒートと共に駆け寄る
あちらはまだ起きてすぐで状況が掴めてないらしい

('A`)「・・・大丈夫ですか?」
ノハ;゚听)「大丈夫なのかぁぁあ!!!」

二人とも体が痛いのかところどころ擦りながら立ち上がる

(*‘ω‘ *) 「ぽっぽ・・・」
( ^ω^) 「アレ・・ドクオかお?」

見知った顔と見知らぬ顔両方が登場した



23:第一話 :2007/07/05(木) 23:04:00.04 ID:PiGLfVKJ0


「ここはどこなんだお?」
「こっちがしりてーよ、つかなんでお前までいんだ?」
「質問を質問で(ry」
「ぽっぽ!!ちんぽっぽ!!」
「ドクオォォォそのペニス顔したやつ知り合いなのかぁああ!!」
「ぽっぽちんっぽ!」
「知り合いっつか高校の同期、ってみんな落ち着けよ」
「落ち着いてらんないお!!ちんぽ!!」
「ドクオォォオ!!ちんぽぉぉおおおお!!!!」



24:第一話 :2007/07/05(木) 23:06:16.93 ID:PiGLfVKJ0
                   *
           *     
   *

こんな調子でテンポの悪い会話を少しずつ続けていったが
流石に30分もするとお互いの状況がつかめてきた


(*‘ω‘ *)
彼女・・・ちんぽちんぽいいながら飛び跳ねる少女は
年は14中2で名をちんぽっぽというらしい
ふざけた名前だ、偽名なのか?

正直おれにはちんぽちんぽとしか言ってるように聞こえなかったが
ブーンには日本語として理解されてるらしい、なんて卑猥な

ブーンとはいわゆる従兄弟の関係で昔はよく遊んでいたらしい
ただここ2,3年は顔をあわせていなかったみたいだ
ここにくる直前の記憶はおいにく持ち合わせていないようだ


( ^ω^)
ブーン、おれと共にVIP高校に通う童帝
高校二年17歳通称ペニス顔
不覚にも小4以来の幼馴染だ
細木和子をオカズでオナニーできるかどうか挑戦してて
気が付いたらここにいたそうだ、くせぇ



25:第一話 :2007/07/05(木) 23:07:47.65 ID:PiGLfVKJ0
ノハ ゚д゚ )
このなかでは一番年増、大学2回生20ヒートという名だそうだ
とにかくうっさい、テンション江頭
こいつもここにくる直前の記憶は持ち合わせていないらしい
唯一俺らの中で誰とも知り合いじゃない


('A`)
そしておれ、みんなの味方ドクオさんだ
正義ヒーローを目指してたり5000人で半年城守ったり
他じゃ色々してるようだがここじゃただの未遂レイパーだ
フヒヒwwwサーセン
年はブーンと同じ高2で16だ
あいにくおれも直前の記憶がない



27:第一話 :2007/07/05(木) 23:10:10.33 ID:PiGLfVKJ0

状況を整理してみたが部屋の中には他に特になし
ドアはもちろん調べたが予想通りカギがかかって開けれなかった
鋼鉄製な為壊すのもムリだろう
絶望的な状況に体中の血液が一気に降下し、めまいを起こしかけたがなんとか耐えた

一応さっきみつけた2つの小さな窓も覗いてみたが
窓に映るのは暗く重い色のした雲と怪しく光る月
時間の感覚がなかったがどうやら今は夜のようだ
それとさるすべりのような肌色の木の幹が一枚の葉もつけず無機質に生えているのだけが見えた
見える景色から察するに3,4階といった高さだろうか
あとはTVか・・・
そう思った頃ちんぽ野郎がポケットに見知らぬビデオテープがはいっていたと言い出した
そういう事は早めにいえよ!ちんぽ少女め!

とりあえずTVはビデオも再生できるテレビデオだったため入れて中身を見ることにした

ガチャン・・・
擦れた音と共にテープがデッキにすいこまれていく
それに少し遅れ部屋の中央にあるTVにカタカタと多少古めのTVにしょぼくれた顔を映る

今思えばここで気づくべきだったかもしれない
これから起こる事の重大さに


「・・おはよう、ひさしぶりだねドクオ」
聞いた事のある声がそこで響いた

(´・ω・`)「気が付いたかい?」
見た事のある顔がそこにあった



31:第一話 :2007/07/05(木) 23:22:17.10 ID:PiGLfVKJ0
(;'A`)「ショボンお前・・・ッ!!」

漏れる嗚咽が抑えきれない
腰が震え、胃が激しくせりあがってくる
我慢できず口から昨日の晩御飯が床にぶちまけられる
やがて匂いも届いてきた

想定できなかった自分が腹立たしい
あの時あいつは言ったじゃないか
次逢うときをお楽しみに。
誰よりもその意味を理解してたのは誰だ?

ドクオとは対照に他のみんなはしん、と静まり返っていた
あのヒートですら
おそらく誰も状況が飲み込めなく呆然としているのだろう

(´・ω・`)「ブーンもひさしぶりだよね、おはよう」
(;^ω^)「おはようだお・・」
ブーンも脂汗が目に見えて浮いてきている

おれほどではないがブーンもショボンがどんな人間か知っているはずだ

(´・ω・`)「他の人は始めましてショボンです」
(´・ω・`)「いきなりだけどみんなには生死をかけて脱出ゲームをしてもらいまーす」

(´・ω・`)「精子じゃなくて生死だよ!てへっ☆」
とぼけた口調が過去を思い出させる
ショボン、お前は・・・・?



32:第一話 :2007/07/05(木) 23:24:03.79 ID:PiGLfVKJ0

*    *    *     *




起きた頃から続く頭痛と、とまらない嗚咽感
連続する耳鳴りで非常に気分が悪い

どこか冷静に動く頭で判断する
やはり最悪の寝起きだったと





第一話 AM2:00 終わり



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