(´・ω・`)ショボンのお店に憑く神様のようです('A`)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/16(火) 23:49:07.07 ID:FDGkTbbp0

おまけ


(´・ω・`)「ふむ。なるほど・・・・・・でも君は」

「ああ、うん。わかってはいるんだ」



('A`)「酒、ねぇ」

ショボンが相談とかに乗っている横で俺は珍しく酒を貰った。
あいつはこのばーぼんとかてきーらとかいう奴が好きらしい。
何でも、喉が焼けるような感覚に陥りながら腹の底が熱を持つ感じがいいんだとか。


ちびりと一口飲むが・・・・・・ああ、やっぱ俺には好きになれねぇ。

('A`)「・・・・・・」

洋酒、っていったかな。この茶色の酒。確かてきーらとかいう名前だが。
これが美味しいなんてあいつの味覚はどうにかしてんな。やっぱ甘味が一番だろ。

('A`)「・・・・・・うん、うまい」

摘みに貰ったコンビニの小型チーズケーキを一口食べて、下の上で舐め転ばす。
少し味が濃いが、俺にはちょうどいい。



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/16(火) 23:52:29.09 ID:FDGkTbbp0


(´・ω・`)「うん。うん。・・・・・・あ、ちょっと待って。ドクオ?大丈夫かい?」

('A`)「あー?」

(´・ω・`)「顔、真っ赤だよ」

・・・・・・ほう。
俺はそんなにも真っ赤なのか。言われてみれば確かに顔が熱い気がする。
それに、頭がぼうっとする。

('A`)「・・・・・・このてきーら?だっけか。喉が痛い。胃が痛い。なにか熱い」

(´・ω・`)「やれやれ・・・・・・。それにそれはバーボンだね。君にはこっちがいいと思うよ」

('A`)「ん」

取り出したのは果汁100%のオレンジジュースだ。

「本当に君は好きだね」

('A`)「甘いのが大好きなんだ」

(´・ω・`)「やれやれ。一生洋酒の美味しさはわからないんだろうね」

('A`)「わからなくて結構。じゃ、貰ってくぜ?」

(´・ω・`)「どうぞ。のんびり飲んでなよ」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/16(火) 23:55:04.55 ID:FDGkTbbp0

「ああそうだ。私もなくなったのでもういっぱい頼む」

(´・ω・`)「ん、あんまり飲み過ぎないようにね。もう5杯目だよ。仕事に響いちゃあれでしょ?」

「・・・・・・そういえば、そうだな」

(´・ω・`)「少し軽めのものにしておくよ」

「ありがたい」


軽めとか言ってるがあれって確か俺がさっき飲んでた奴だよな。多分。
・・・・・・ありえない。こいつ等ありえない。

やっぱ、俺にはオレンジジュースが一番だわ。
愛媛、大好き。ポンジュースも大好き。

(´・ω・`)「あ、ドクオ」

一杯目をごくごくと飲み干して、二杯目に移ろうかと思いグラスに注いでる途中に呼びかけられる。
半分くらいで注ぐのを止めて、ショボンの方へ向き直る。

('A`)「あん?」

「プレゼントだ」


・・・・・・は?



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/16(火) 23:57:39.60 ID:FDGkTbbp0

('A`)「なんだって?」

(´・ω・`)「いつものお客さんが今日は君にプレゼントを持ってきたんだよ」

('A`)「俺に、か?」

「ああ、君にだ。甘い物が好きだと言っていたから持って来たのだが」

緑色の小包をひょいっと軽く投げられる。

(´・ω・`)「愛媛の名産品かもしれないね」

('A`)「本当か!?」

何故か俺は愛媛が大好きだ。オレンジジュース、もといポンジュース。蜜柑。伊予柑。
あとは松山の・・・・・・松山?緑色の小包?

甘いもの?

「坊ちゃん団子だよ」

やっぱりか!

('A`)「ありがとう!おっさん!」

(´・ω・`)「子供かい君は」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/10/16(火) 23:57:57.60 ID:FDGkTbbp0

素直にうれしかった。あれは糖分の塊といっても過言じゃない。
上から緑、黒、黄色の順番で串に刺さった団子だ。
色づけされた三色の餡子の塊。中には少量の餅が入っていて、これがまたなんとも・・・・・・

「喜んでくれたようで・・・・・・」

('A`)「ハムッ!ハフハフッ!ハフッ!」

(´・ω・`)「やれやれ」



ああ、やっぱり俺は愛媛大好きだわ。


おまけ おわり。



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