('A`)ドクオはキラーマンのようです

2: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 15:52:30.95 ID:7WNSv6kS0
 
第五話 喧嘩するほど仲がいい


夜の川原を月の光が照らす。
リーンリーンという虫の音とザアザアという川のせせらぎが聞こえる中、
私達は地面によつんばいになって雷光草を探していた。

('A`)「じいさん!あったかー!?」

私は向こうでもぞもぞしているジジイに向かって叫んだ。

/ ,' 3「10年前に絶滅した草じゃぞー!!んな簡単に見つかるか!!」

すでに探し始めてから2時間がたっていた。
だが一向に見つかる気配すら無い。



3: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 15:53:43.34 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「残り5時間か・・・」

私は腕時計を見て焦りを感じていた。
ただでさえあるかどうか分からない草なのに時間制限付きだ。
私は焦りのせいか、イライラしていた。

早く見つけなければデレちゃんが危ない。
なのに、肝心の雷光草はまったく見つからない。


――/ ,' 3「雷光草は、自然に光を放つ珍しい草じゃ。見つかるとしたらすぐ見つかるはずじゃ」



4: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 15:55:09.89 ID:7WNSv6kS0
 
ジジイの言葉を思い出す。
私は立ち上がってあたりを見回すが、そんな草は見当たらない。
そもそも光を放つ草なんて聞いたこと無い。

('A`)「じいさーん!!そっちはどうだー!!」

私は叫びながらジジイのほうを向いたがそこにジジイの姿は無い。

('A`)「あれ? どこいったんだ?」

/ ,' 3「なんじゃ!? 呼んだかの!?」

と、その瞬間下からザザア!!と音を立てジジイが現れた。
ジジイの頭が私のアゴにクリティカルヒットした。



5: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 15:56:12.33 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「ぎゃあ!」

私は悲鳴をあげ、後ろの草むらに倒れこんでしまった。

('A`)「いってぇ・・・いきなりでてこないでよ!!」

/ ,' 3「そこにいるお前が悪いんじゃ!!」

・・・って、今はこんなことで喧嘩してる場合じゃない。

私はもう一度あたりを見回す。
サァァァァと風が草をなびかせるが、どれも同じような草だ。



6: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 15:56:57.88 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「本当にこんなとこにあるのか・・・?」

私は弱音だとわかっていても、つい言ってしまった。
2時間も探して無いんだ。弱音のひとつだって飛ぶ。

/ ,' 3「そもそもこんなとこにあったら誰か見つけてるかものぉ・・・」

それに速く気ずけよジジイ

(#'A`)「じゃあこんなとこ探しても意味ないじゃない!!誰よ!こんなとこ探そうって言ったの!」

/ ,' 3「やかましい!!なんじゃそのオカマ口調は!!気味悪い!!」

いかん。ついオカマ口調になってしまった。
だが、そんな細かいことを気にしてる場合じゃない。



7: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 15:58:34.06 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「あっちの森のほうにいってみましょう」

/ ,' 3「うむ、そうするかのう」

私は当てがある訳じゃないが、人が普段入らない森の奥深くならあるんじゃないかと思った。

私達は森へと向かった。

残り時間は、4時間30分。急がねば……。



8: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 15:59:13.18 ID:7WNSv6kS0
 
夜の森は川原と違ってだいぶ薄暗かった。
月の光が所狭しと成長した葉によってさえぎられている。

私はバックからペンライトを取り出し、奥へと向かった。

/ ,' 3「おっかないのぉ〜・・・怖いの〜・・・」

ジジイがぶつぶついいながら私のそでをつかんでいる。

これがデレちゃんならどんなにうれしいことか。

が、しがみついているのは70過ぎのジジイ。

空手5段の威厳も吹っ飛ぶぜこれじゃ。



9: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:00:14.20 ID:7WNSv6kS0
 
/ ,' 3「暗いのぉ〜・・・怖いの〜・・・ここらへんは昔首吊りがあって・・・」

('A`)「はいはい。先急ぎますよじいさん」

/ ,' 3「こ、こら!お年寄りを大事にせんと森の神様に天罰をくらうぞ!!」

その後、天罰かしらないが私は木の枝に引っかかってこけた。



10: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:01:03.91 ID:7WNSv6kS0
 
午後7時30分


あるき続けて1時間が経過した。
あたりはさらに薄暗くなり、カラスがカァーカァーと泣き叫び、明らかに雰囲気が違う。

('A`)(デレちゃんが運び込まれたのが午後5時・・・タイムリミットは12時か・・・)

私はこの雰囲気に飲まれることも無くずんずんと足を進めた。
ここまでくると、見たことも無い草木が多くなってきたが、いっこうに雷光草は見つからない。



11: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:01:59.22 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「じいさん、ここらへんを探してみよう。」

私はそでに張り付いているジジイに言った。

/ ,' 3「いいか!ワシから4メートル以上はなれるなよ!こう草が激しいとはぐれちまうからな!」

ジジイは威張りながらも足が震えていた。

('A`)「ほんとは怖いくせに・・・」

/ ,' 3「なんかいったか!?」

('A`)「いえ、なにも」



12: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:02:41.54 ID:7WNSv6kS0
 
私達はそこを念入りに調べた。
見たことも無いきのこや明らかにラフレシアンだろう植物はあったが、いっこうに雷光草は見つからない。

/ ,' 3「おーい、小僧!どうじゃそっちは。こっちは全然・・・のおおおお!!!」

こっちに歩み寄ってきたジジイが突如消えた。

というか地面に吸い込まれた。



13: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:04:00.14 ID:7WNSv6kS0
 
私は急いでジジイの落ちた地点に行くと、ずるっという泥を踏んだ感触と共に大きな穴へと落ちていった。

(;'A`)「うわ!!うわあああ!!!」

穴は予想以上に深く、ガラガラと石と共に落ちる、ひたすら落ちる。

ドシン!!という音と共に私はやわらかいものの上に落ちた。

('A`)「あぶないあぶない。なんかクッションがあって助かっ・・」

/ ,' 3「ぐあ……!」

私がクッションにしたのはジジイであった。
さすがにこれはまずいだろ。と思いジジイの安否を確認した。
私は息を確認した。ジジイは息をしていない。



14: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:05:19.35 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「ご愁傷様です・・・。それにしてもここは一体・・・」

立ち上がりあたりを見回す。高さ4メートル、横6メートルといったところか。大きなトンネルだった。
その時、背後に殺気を感じた。

/ ,' 3「おぬしはワシをクッションにしてしかもご愁傷様だと〜」

後にはジジイが立っていた。生きてたのか・・・

/ ,' 3「このバカチンがぁぁ!!!」

その怒号のせいか、トンネルがぐらぐらと音を立てて揺れた。

('A`)「このトンネル、結構昔に作られたものらしいな。
   崩れる危険性があります。はやいとこ脱出口を見つけましょう」

まだ怒りをおさえきれないジジイをなだめ、私達は出口を求め歩き出した。



15: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:06:23.18 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「クソ!こんな所で無駄な時間をすごしてる暇はないのに・・・」

その時ジジイが「まて!」と叫んだ。

/ ,' 3「この洞窟・・・もしかしたらもしかするかもしれんぞ。」

私は、はぁ?という顔で答えた。

('A`)「なにが・・・ですか?」

/ ,' 3「ここは昔、戦争のあった場所なんじゃ。その時、負傷した兵士を看病する巨大防空壕があったんじゃ。
    恐らくここがそうじゃろう。」

('A`)「・・・で?そんな昔話がなにか?」

/ ,' 3「ちゃんと最後まできかんかい!いいか、その負傷した兵士の傷を縫うためにな、ここでは雷光草を大量に集めていたと聞いておる。」

('A`)「なんだって!?」

私は興奮した。希望の光が徐々に大きくなる。



16: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:07:28.81 ID:7WNSv6kS0
 
/ ,' 3「この防空壕を徹底的に探すんじゃ!!もしかしたら一個ぐらい残ってるかもしれん!!」

私達は防空壕を走り回った。
ようやくつかんだ雷光草への希望。

('A`)「じいさんもたまには役に立つじゃん!!」

/ ,' 3「いつも役に立つわ!小僧が!!」

私達は憎まれ口をお互いに叩きながらも、顔には笑みをうかべていた。
そしてしばらく走り、曲がり角を曲がった所に「それ」はあった。



18: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:08:05.27 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「こ、これは・・・」

まばゆいばかりの光。
その光を放っているのは紛れも無い雷光草だった。

('A`)「よっしゃあ!!」

私は飛び上がりガッツポーズを決めた。

/ ,' 3「さっそく持ってかえるんじゃ!一刻を争うぞ!ほら踊ってないでバックにつめんかい!!」

私達は入るだけ雷光草をバックにつめこみ、バックを背負った。

/ ,' 3「さあ、急いでデレの所へもどるぞ小僧!!」

私は時計を見た。10時か・・・ギリギリセーフだな。



19: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:09:31.69 ID:7WNSv6kS0
 
だが、私はあることに気づいた。

/ ,' 3「どうした小僧?早くせんと・・・」

私は忘れていた。雷光草を探すのに必死だったからか、とんでもない過ちを犯していた。

('A`)「じいさん、帰るのは無理みたいだ・・・」

ジジイはわかっていないようで「何いっとる!」と叫び散らした。

('A`)「帰り道が・・・分からない。」

その瞬間、はしゃいでいたジジイの顔面が蒼白になった。
そう、この防空壕はかなり広い。そこをがむしゃらに走ってきたんだ。
当然帰り道をたどる術は無い。



20: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:10:18.74 ID:7WNSv6kS0
 
/ ,' 3「で、でも、ワシらの来た道を頑張って帰ればワシらが落ちてきた穴からでられるじゃろう?」

私は地面を見たままゆっくりと言った。

('A`)「たとえ運よく落ちてきた場所へ戻ってもあそこの壁は泥だ。・・・上ることは到底無理だ。」

/ ,' 3「そ、そんなバカな・・・」

ジジイがその場に膝をついた。
私はその場に座り込み頭をかかえた。

('A`)(なんてこった。これじゃデレちゃんを助けるどころか自分達まで危ない)

私は自分の情けなさを恨んだ。



21: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:11:37.84 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「畜生!こんな所まで来てゲームオーバーかよ!!」

私は思わず叫んでしまう。すると再びゴゴゴゴゴ・・・と洞窟は揺れた。

('A`)「この防空壕とやらももう崩れるみたいだし、はは!笑っちまうよ。
    せっかく雷光草を見つけたのに生き埋めだってさ!!」

私は、はははっと笑い泣いた。
悔しさとむなしさ。もうどうすることもできない。

自分は結局、デレちゃんを助けることも、殺すこともできない中途半端な男だったんだ。
人生の負け犬の終わりが防空壕で生き埋めか。お似合いだぜ・・・

/ ,' 3「あきらめるな。」

私はその声に顔を上げた。
ジジイが胸を張ってたっている。



22: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:13:08.96 ID:7WNSv6kS0
 
/ ,' 3「あきらめたらそこからはなにも生まれない。さぁ、出口を探すんじゃ!」

('A`)「はっ!熱血もいいとこだな。私達はもうここで死ぬんだ!!」

/ ,' 3「馬鹿野朗!!」

ジジイはバシーンと私のほほを叩いた。
私のほほはジーンと痛み、赤くなった。

/ ,' 3「貴様はデレがどうなってもいいのか?貴様が死ぬのは勝手だがな、デレを救えるのはあんたしかいねぇんだよ!!」

ジジイは真剣な目で私を見る。

/ ,' 3「今、オマエはデレに必要とされているんだ!!だから諦めるな!!最後まで希望を信じろ!」

頭の中に、デレちゃんの顔が浮かんだ。



23: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:13:54.85 ID:7WNSv6kS0
 
――――ζ(゚ー゚*ζ 「ドクオさん」――――


そうだ。私はこんな所で落ち込んでいる場合じゃない。
探すんだ、なんとしても脱出口を。
私は立ち上がり、歩きながら振り向かずに言った。

('A`)「じいさん・・・目さましてくれてあんがとな」

ジジイは何も言わなかった。ただ、私の後ろを黙々と歩いていた。



25: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:16:27.53 ID:7WNSv6kS0
 
もうどれくらい歩いただろう。もう時計を見る気がしない。
いや、見る勇気が無いのだろう。12時を越えたら全てが終わる。

そう言い聞かせ足を進める。
と、その時私の目になにかが飛び込んできた。

('A`)「なんだろう?地下水かな?」

そこには大きな水溜りがあった。
しかし、水溜りにしては大きすぎる。

/ ,' 3「これは・・・もしかしたら脱出口かもしれんぞ。」

私はパアっと顔を輝かせた。



26: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:17:50.17 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「本当か!?こんな水溜りが外につながってるのか??」

だがジジイは厳しい表情だ。

/ ,' 3「予想だがな。外の川かなにかにつながってる可能性がある。だが、根拠は無いがな・・・」

私は意を決した。

('A`)「これに賭けて見るしかないでしょう。行きましょう!」

私は勢いよく水溜りにダイブした。
中はトンネル上になっていてどこまでも続いている。

薄暗い水の中、私は必死に泳いだ。泳ぎは多少は自信があった。
昔、水着の女の子見たさにスイミングスクールに通っていたからだ。

あの時の感覚を体が思い出す。

そして、トンネルの向きが上になり、光が見えてきた。



27: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:18:45.02 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「ぶはあ!!!」

私は水面から顔を出し、大きく息をすいこんだ。
ゼェゼェいいながらも辺りを見てみるとそこはデレちゃんが溺れた川の上流だった。

/ ,' 3「ぶふっ!」

数秒遅れてジジイが水面に顔を出した。
やはりこの年で長時間の水泳はきつかったらしくドクロのような顔つきで息を切らしている。
私達は岸へ上がった。

('A`)「さあ、一刻も早く病院へ行きましょう!!」

/ ,' 3「わかっとるわい・・・バカチンが!!!」

私達は夜の川原を走り出した。
もう時計なんてみている暇は無い。
美しい星空の下、走る俺とジジイ



28: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:19:30.98 ID:7WNSv6kS0
 
デレちゃんの笑顔が見たいから
デレちゃんともう一度話したいから
デレちゃんのことが・・・好きだから。

だから私は走る。虫達の泣き声も、川のせせらぎも、
全てが私に声援を送っているように思えた。


息を切らしながら病院のドアを体当たりでぶち開けて階段を上る。
ジジイも後に続いて上りまくる。
そして、集中治療室のドアを開けた・・・



29: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:20:55.87 ID:7WNSv6kS0
 
そこにはうつむいた医師が立っていた。
私は腕時計を見た。

('A`)「12時・・・20分」

私はがくりと膝をついた。
そんな・・・せっかく雷光草をとってきたのに。
手遅れだったというのか、こんなこと認められない。

私の目から大粒の涙が流れ、医師に向かってつぶやく

(;A;)「先生ぇ・・・」

医師はニコリと微笑み、こう言った。

「間に合いましたね。」



30: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:21:44.72 ID:7WNSv6kS0
 
え? と聞き返す。ジジイがようやく階段から上がってきた。

「実はお母さんが輸血をしてくれてね、時間に1時間ほど余裕ができたんだ。」

私は涙を流しながら聞いた。

('A`)「そ、それじゃあデレちゃんは・・・」

医師ははっきりとこう言った。

「助かります。では、雷光草をもらいますね。早速緊急オペを始めます」

そういうと医師は集中治療室へと消えていった。

('A`)「は、ははは・・・」

自然と顔に笑みが浮かび、後ろを振り向く。



31: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:22:24.61 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「や、やったーーー!!!!」

私はジジイと泣きながら抱き合った。
ジジイも泣いたり笑ったり疲れたりした顔で狂ったように喜んだ。

/ ,' 3「ワシが防空壕へ落ちたおかげでデレは助かるんじゃな!!」

('A`)「ちょっとまった!それは違うでしょ。私が森の奥まで行こうといったんだ。」

/ ,' 3「なにをいっちょる!!防空壕で泣き言いってたくせに!!」

(;'A`)「な!!あれはだな!!」

お互いの目が合い、プっと浮き出す。
そしてわははは!!と笑った。
心から笑った。



32: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:23:00.33 ID:7WNSv6kS0
 
('A`)「あんた、なかなかやるじゃないか!!」

/ ,' 3「おぬしがまだまだ甘いんじゃ小僧!!」

私とジジイは何故か妙な信頼感が生まれた。

友情には年は関係ないのかな。

そう思った。



33: ◆kYtAlEFUHQ :2008/04/01(火) 16:24:08.02 ID:7WNSv6kS0
 
一方その頃、株式会社コロスーゾ(株)


( ФωФ)「ドクちゃんめ、なにをうかうかとやっておるんだ。」

オールバックにサングラスをしたタモリさん風の男は机を叩きながら言った。

( ФωФ)「少々、甘やかしすぎたようだな・・・。ドクちゃんよ、せいぜい最後の時間を楽しむがいいさ。」

男は椅子から立ち上がり、窓の外を眺めながら煙草を吸うのであった。


2日目終了

残り5日



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