川 ゚ -゚) 少女クーは‘2’に棲まうモノ達と奇妙な旅をするようです

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:20:42.60 ID:E/df62rN0




Cもしもし、わたし・・・




4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:22:41.33 ID:E/df62rN0

ぷるるるr ぷるるるr
・・・がちゃ

「・・・も、もしもし、わ、わたし、メリーさんです〜」

「お・・・おっぱい?」

「え・・・? あの・・・」

「おっぱい! おっぱい!!」

「いや、えーと、お、おっぱいじゃなくて、メリーさんなんですけどぉ・・・」

「おっぱい! おっぱい!おっぱい! おっぱい!おっぱい! おっぱい!おっぱい! おっぱい!
 おっぱい! おっぱい!おっぱい! おっぱい!おっぱい! おっぱい!おpp」

がちゃん・・・!

・・・な、なんだろ・・・今の



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:25:20.63 ID:E/df62rN0

あ、申し遅れました。
私、メリーと申すものです〜。

あ、メリーというのはですね、種族名なんです。
元々、人間たちが遊んでた人形から生れた種族なのです。

私たち、メリーはある方から「今月のびっくり、どっきリスト!」という
リストを貰うのですが・・・

そのリストにのる人々を、びっくり、どっきりさせなければいけないんです。
私の、今日の割り当ては長岡ジョルジュさんなんです〜

でも、会話が出来なくて・・・困ってるんです。

・・・もう一度、ちゃれんじしてみよう。



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:29:49.46 ID:E/df62rN0

ぷるるるr ぷるるるr
・・・がちゃ

「おっぱい!!!!」

「・・・あぅ・・・」

「おっぱい! おっぱい! おっぱい! おっぱいぃいいいいいい

がしゃんっ!

・・・



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:34:42.98 ID:E/df62rN0

た、たすけて〜・・・

こ、こ、こんな人の所に行ったら、
お、襲われちゃうかも・・・

と、友達に、相談だわ〜・・・



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:35:06.89 ID:E/df62rN0

ぷるるるr ぷるるるr
・・・がちゃ

「もしもし〜。渡辺です〜」

「あ・・・佐藤です。・・・どうしたの?」

「ぼすけて〜!!! 今日の標的、変態みたいなの〜」

「・・・はなして」

「あのね、電話したら、「おっぱい!」だって」

「・・・む」

「その後、何言っても、おっぱいしか言わないの!」

「変態ね・・・」

「そうなの〜!!! どうしよう〜!!!!!」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:37:10.28 ID:E/df62rN0

「うーん・・・掟では、一人でやるしかない」

「うん・・・」

「・・・私のは、もう、終わったから・・・」

「え! 流石だね〜」

「うん・・・恐怖のどん底にまで、突き落としたよ・・・」

「すごい〜!!!」

「うん・・・///」

「佐藤さんは、優秀だからいいなー・・・私はいつも、失敗ばかりだよ」

「・・・私が、今日は見ててあげるから」

「・・・本当〜?」



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:39:55.53 ID:E/df62rN0

「ああ、本当だよ」

「・・・! あ、あ、ありがとう〜!!! 佐藤さんーーーーーーーーーーー!!!」

「私が、最悪の場合、助けてあげる。だから、頑張ってみて・・・?」

「うん! 私、やってみるね〜!!! ありがとう!」

「・・・じゃ、またね」

「うん! 佐藤さんに、電話して良かった〜!! またね〜」

「・・・///」

ちん。



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:42:29.77 ID:E/df62rN0

よ、よし!!
今度は、頑張るも〜ん!


ぷるるるr ぷるるるr
・・・がちゃ

「・・・も、もしもし、わ、わたし、メリーさんです〜」

「おっぱい。 おっぱい! おっぱい。」

「え、えぇと! 私、今、駅にいますから!」

「おっぱい! おっぱ

がちゃん!!!

い、言えたよ・・・
言えたよ!! 佐藤さん!!!!



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:45:33.70 ID:E/df62rN0

ぷるるるr ぷるるるr
・・・がちゃ

「・・・渡、ちゃんと、いえたね」

「あ、佐藤さん〜。 本当に見ててくれたの〜w」

「・・・うん」

「今、どこ〜?」

「私・・・?」

「うん〜」

「私・・・渡の、後ろにいるの・・・」

さわさわ・・・っ

「・・・!!!! ふぇえええええっ!」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:47:53.68 ID:E/df62rN0

佐藤さんは、いつの間にか私の真後ろに立って
首筋に息を吹きかけてきました。

心臓が止まるかと、お、思いました〜。

焦った顔で硬直している私。

私のおでこをやさしく、「ぽんっ」と叩くと、
佐藤さんは不敵で、思わず頼りってしまいそうになる笑みを
私に向けてくれました〜。

佐藤さんは、いぃなぁ・・・



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:50:37.68 ID:E/df62rN0

从;''从 び、び、びっくりしたよ〜・・・

ゝ ’ー’ノ フフフ・・・。こうやって、驚かすのよ・・・?

从'ー'从 へ〜、流石、佐藤さん

ゝ*’ー’ノ ・・・

从'−'从 ・・・

ゝ ’−’ノ ?

从'−'从 私も、佐藤さんみたいに、なりたい〜

ゝ ’−’ノ ・・・

从'ー'从 きめた!

ゝ ’ー’ノ ?



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:53:35.54 ID:E/df62rN0

从''从 きょう、私 渡辺は、あのおっぱい君を心の底から震え上がらせて
     佐藤さんへの第一歩とするのだ〜!!!

ゝ;’ー’ノ ・・・私への、一歩なの?

从'ー'从 そうなの〜

ゝ;’ー’ノ ・・・よしよし

从*'ー'从 ・・・



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:58:03.94 ID:E/df62rN0

よし、佐藤さんも後ろにいる。

がんばるぞー

ぷるるるr ぷるるるr
・・・がちゃ



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 20:58:29.44 ID:E/df62rN0

「もしもし、私メリーさんです〜」

「おっぱい・・・」

「今、貴方のアパートの一階にいます〜」

「・・・」

「あれ?」

「おっぱい・・・」

「・・・」

かちゃん



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:00:17.77 ID:E/df62rN0

从'−'从 ・・・?

ゝ ’ー’ノ ?・・・また、ちゃんと、いえたね

从'−'从 うーん・・・

ゝ ’−’ノ ? どうしたの?

从'−'从 なんか、元気なくなってきたの

ゝ ’−’ノ ・・・?



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:01:25.52 ID:E/df62rN0

从'−'从 うーん・・・

ゝ ’ー’ノ ・・・もしかして

从'−'从 ・・・?

ゝ ’ー’ノ 怖がってきたのかもよ?

从'ー'从 !!! そうかなぁ?

ゝ ’ー’ノ ・・・ふふふ



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:04:05.60 ID:E/df62rN0

・・・やったぁ!

本当かなぁ〜
怖がって、くれたのかな〜

うしししし〜w

やっぱ、佐藤さんがいると心強いーー

この調子で、頑張るぞ〜



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:06:37.63 ID:E/df62rN0

从'ー'从 さて〜、おっぱい君の部屋にいくよ〜

ゝ ’ー’ノ ・・・気をつけてね

从'ー'从 うん!


・・・よし!

あとは、あのおっぱい君の背後に立って、
驚かすだけ・・・

ぷるるるr ぷるるるr
・・・がちゃ



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:09:15.97 ID:E/df62rN0

「もしもし、私、メリーさんです〜」

「・・・」

「私、あなたの後ろ・・・あれ?」

「・・・」

「ちょ・・・ちょっと!!!」

「・・・」

「や、やばいよ! 佐藤さん!!!」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:11:42.59 ID:E/df62rN0

ゝ;’凵fノ ど、どうしたの! 渡っ!!

从;''从 さ、佐藤さん!!!



佐藤さんは、私が呼ぶとすぐに飛び込んできてくれた。

私の腕の中には、ぐったりとした子供。
状況を察知した佐藤さん。

子供の容態を見ながら、私に聞いてきた。



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:13:47.24 ID:E/df62rN0

ゝ ’−’ノ ・・・渡が吃驚させてから、こうなった?

从;''从 い、いや! 受話器持ったまんま、グッタリしてて!

ゝ ’−’ノ ふむ

从;''从 さ、さっきから、動かないよー・・・

ゝ ’−’ノ 命に別状はなさそうだけど・・・

从;''从 うん!

ゝ ’−’ノ なんか、衰弱してる感じ・・・すごく、やせてるし

从;''从 えぇ・・・



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:15:33.85 ID:E/df62rN0

佐藤さんは、ジョルジュくんのいる部屋を見回す。
・・・そういえば、人気(ひとけ)がない。

こんな、小さな子供なのに。
やっと、片言の言葉を覚えたくらいなのかな・・・?

だから、おっぱいしか言わなかったのか〜

でももう、ママのおっぱいからは離れる歳でしょ・・・?
それ以外、まだ話せないの?

「まま・・・おっぱい・・・」

ぐったりしたまま、かすかにそう呟くジョルジュくん。



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:17:45.01 ID:E/df62rN0

ゝ ’−’ノ ・・・もしかして

从;''从 ?

ゝ ’−’ノ 台所とか見ても、ここ数日使った形跡もない

从;''从 え?

ゝ ’−’ノ 洗濯とかも・・・これも、数日はやってないね。
      一日じゃ、こんな風には汚れない

从;'〜'从 うー

ゝ ’−’ノ ズボンもほら・・・汚れてる。トイレにも行けなかったんだね

从;''从 !!



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:19:49.32 ID:E/df62rN0

「なんてこと」

佐藤さんは、いいました。

「これ・・・恐らく、育児放棄だわ」

「母親・・・おそらく、見捨てて逃げたんだわ」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:24:43.19 ID:E/df62rN0

从;''从 ふぇえ!!!

ゝ ’−’ノ うん

从;''从 じゃ、もしかして、あんなに一生懸命、おっぱいって言ってたのは〜!!

ゝ ’−’ノ ・・・うん


ゝ ’−’ノ 一生懸命、知ってる言葉を連呼して

ゝ ’−’ノ 助けを呼んでたんだね。この子



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:32:01.17 ID:E/df62rN0

・・・私は気がつくと、
ジョルジュ君を抱えて走り出していました。

向かう先は病院。

私たち、肉を持たない人形を端に発する者たちは
肉を持つもの達を絶対に助けられません。

佐藤さんは優秀だから知識でかばー出来るかもしれないけど〜
私なんかでは・・・とても

この弱った子を助けられません。。。



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:33:58.09 ID:E/df62rN0

・・・
・・・

病院の玄関前に置いたジョルジュくんは、
すぐに看護士さんが気がついてくれました。

点滴を受け、衰弱した状態から徐々に回復してきているようです。

何度も、何度も見に行ったから。
順調そうで、よかったです〜



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:36:58.96 ID:E/df62rN0

ゝ ’−’ノ ・・・

从'ー'从 〜♪

ゝ ’−’ノ ・・・また、あの子のところに行くの?

从'ー'从 うん! そうだよ〜

ゝ ’−’ノ 渡の指導係の先輩、怒ってたよ・・・

Σ从;''从 ふぇえ!

ゝ ’−’ノ 脅かす標的を、脅かすどころか助けてるなんて・・・
      もう、アイツはいらないとまで言いやがったよ

从;'〜'从 う・・・うぅー

ゝ ’−’ノ ・・・なんで、あの子がそんなに心配?



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:38:37.36 ID:E/df62rN0

从;''从 だって、あんな子供だよ!?

ゝ ’−’ノ ・・・私たちメリーは、子どもたちに捨てられた人形

从'−'从 ・・・

ゝ ’−’ノ 人の子供は、憎い相手・・・じゃない?

从'ー'从 うーん・・・でも

ゝ ’−’ノ ?

从'ー'从 やっぱ、私は元々人形だったからこそ

ゝ ’−’ノ ・・・

从'ー'从 子供を見たら、笑わせてあげたくなったの

ゝ ’−’ノ ・・・



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:42:28.99 ID:E/df62rN0

从;'ー'从 おかしいなぁ。ジョルジュくんに遇うまでは、
      大人ばっかが標的だったから

从'ー'从 相手を助けたいとか、思いもしなかったのに

ゝ ’−’ノ ・・・

ゝ ’ー’ノ ふふ・・・

从;'ー'从 あ、笑われちゃった

ゝ ’ー’ノ 渡らしい、って思っただけ

从;'ー'从 ・・・どういう意味だろ〜?

ゝ ’ー’ノ ふふ



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:45:09.50 ID:E/df62rN0

・・・
・・・

あのジョルジュくんの事件から数年たち
私は相も変わらずドジなことばかりやって
先輩方を怒らしています。

それでも、今日は久しぶりに役目が早く終わったから
ジョルジュくんのところにまたやって来ています。

ジョルジュくんは、おそらくだけど・・・
祖母にあたると思われる人に引き取られました。

母親らしい人は、消息不明なようです。
・・・噂では、ある男の家にいるとか・・・

・・・ジョルジュくん。



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:47:44.59 ID:E/df62rN0

(* ゚∀゚)o彡 おっぱい! おっぱい!!!

('、`*川 お前は、何歳になっても「おっぱい」って口癖は治らないねぇ・・・

(* ゚∀゚)o彡 だって、おっぱい!!

('、`*川 ん?

(* ゚∀゚)o彡 これ、ジョルジュの力が出る「御まじない」なんだおっぱい!

('、`*川 おまじない?

(* ゚∀゚)o彡 こう言ってると、優しい誰かがジョルジュを見守ってくれるんだおっぱい!

('、`;川 ・・・優しい、誰か?

(* ゚∀゚)o彡 ・・・たぶん、お母さんだおっぱい!



79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:52:21.61 ID:E/df62rN0

('、`;川 ・・・あんたの、母親は、そんな奴じゃ・・・

(* ゚∀゚)o彡 そんな奴だおっぱい!

('、`;川 ジョルジュ?

(* ゚∀゚)o彡 すごく、優しいんだおっぱい!

('、`;川 ・・・ジョルジュ

( ゚∀゚)o ・・・そうだ、おっぱい

('、`;川 ・・・

( ゚∀゚)o ジョルジュのお母さんは、あの人なんだおっぱい

('、`;川 ・・・あの人?

( ゚∀゚)o よく、覚えてないけど・・・



81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:55:28.15 ID:E/df62rN0

「たしか、メリー・・・って人だったと思うんだおっぱい」

「め、メリー? 外人かい?」

「わからない、おっぱい・・・でも」

「でも・・・??」

「たぶん、今でも見てくれてる気がするんだおっぱい・・・」

「・・・そうかい」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 21:57:49.67 ID:E/df62rN0

从'−'从 ・・・メリー?

从'−'从 ・・・

从'−'从 馬鹿だなぁ〜。ジョルジュくん

从'ー'从 私は、おかぁさんじゃないぞ?

从'ー'从 渡辺さんだぞ〜?

从*'ー'从 えへへへ・・・



84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 22:00:19.35 ID:E/df62rN0

・・・
・・・
場面は変わり、白と黒のみが支配する世界。
そんな中、唯一色のある電車が走る。

遊園地にありそうな、お猿さん電車。
それが、ゆっくり走ってる。

それに乗る無表情な乗客たちは微動だにせずに
下を向き続けている。

その中2人だけ、そのルールを破るものたちがいた。



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 22:02:32.48 ID:E/df62rN0

川 ゚ -゚) ・・・

ゝ ’−’ノ ・・・

川 ゚ -゚) 渡辺さん、あの子は相変わらずか

ゝ ’−’ノ はい

川 ゚ -゚) ふむ・・・

ゝ ’−’ノ ・・・

川 ゚ -゚) ふん・・・君の裏工作は、実を結んだようだぞ?

ゝ ’ー’ノ ・・・そうですか



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 22:05:57.18 ID:E/df62rN0

川 ゚ -゚) 君は今日から指導係となり、渡辺の上役になった

ゝ ’ー’ノ ・・・

川 ゚ -゚) 前の指導係は指導力不足とやらで、降格だそうだ

ゝ ’ー’ノ ・・・ありがとうございます

川 ゚ -゚) 私は、何もしていない

ゝ ’ー’ノ ・・・

川 ゚ -゚) ・・・

ゝ ’−’ノ ・・・

川 ゚ -゚) む? まだ、何かあるのか?



88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 22:07:35.09 ID:E/df62rN0

ゝ ’−’ノ ・・・こんな事をいっては、いけないのかもしれませんが

川 ゚ -゚) 何だ?

ゝ ’−’ノ 渡辺のことですが・・・

川 ゚ -゚) ・・・

ゝ ’−’ノ ・・・ある意味、彼女は最も純粋なメリーです

川 ゚ -゚) ・・・

ゝ ’−’ノ 捨てられる前の人形の気持ちを、誰よりも引き継いでいます

川 ゚ -゚) ・・・捨てられる、前・・・か

ゝ ’−’ノ はい。だからこそ・・・

川 ゚ -゚) ・・・ふむ



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 22:08:36.42 ID:E/df62rN0

ゝ ’−’ノ 彼女をこの任から解き放した方が、本人のためであるかと・・・

川 ゚ -゚) ・・・

ゝ ’−’ノ ・・・

川 ゚ -゚) 勘違いしないでくれ

ゝ ’−’ノ ?

川 ゚ -゚) 私は一応、君たちを管理する立場にたっている

ゝ ’−’ノ ・・・

川 ゚ -゚) だが、力は何も持たない

ゝ ’−’ノ ・・・



92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 22:10:36.13 ID:E/df62rN0

川 ゚ -゚) 私はただ、本当に力を持つもの達に伝える、それだけの存在だ

ゝ ’−’ノ ・・・そうですか

川 ゚ -゚) それに、そのことは上に伝えない方が、私はいいと思う

ゝ ’−’ノ ・・・

川 ゚ -゚) やつらは、疑り深い。あの子にとって、良くない事になる可能性も高いだろう

ゝ ’−’ノ ・・・そうですか

川 ゚ -゚) ああ

ゝ ’ー’ノ ・・・ありがとうございます

川 ゚ -゚) ・・・む?



94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 22:12:15.40 ID:E/df62rN0

ゝ ’ー’ノ 気にかけて貰ってるみたいで

川 ゚ -゚) ・・・ふん

ゝ ’−’ノ ・・・ついでに、聞いてもよろしいですか?

川 ゚ -゚) む?

ゝ ’−’ノ 貴方様は、どうしてその様な任についているのですか?

川 ゚ -゚) ・・・

ゝ ’ー’ノ ・・・いいにくい事でしたら、おっしゃらなくとも

川 ゚ -゚) ・・・罪人だからだ

ゝ ’凵fノ ・・・え?



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/06(日) 22:12:41.87 ID:E/df62rN0



「じゅうごまんにん ごろしのな・・・」



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