川 ゚ -゚) 少女クーは‘2’に棲まうモノ達と奇妙な旅をするようです

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:26:01.84 ID:w2g80eU/0



Hよみがえり



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:28:27.39 ID:w2g80eU/0

(´+ω+`) ・・・

(  +ω+) ・・・

ξ;゚听)ξ ブーン! ブーン!!!

ζ(゚−゚;ζ ・・・

('A`;) ・・・



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:29:17.97 ID:w2g80eU/0

ぅ・・・
あ・・・えぇと・・・

ぶ、ブーンです・・・
頭痛い・・・

視界全体が滲んだように、
はっきりと目が見えない。

な、何があったんだお?

すぐ近くで、
心配そうに誰かがブーンの名前を呼んでるお。

どうしたんだお・・・?
あ・・・ツンさん・・・か



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:31:11.09 ID:w2g80eU/0

Σ( ;^ω^) !

Σξ;゚听)ξ わっ! びっくりした!


がばっと起き上がるブーン。
それに吃驚するツンさん。

ツンさんは先ほど変な餓鬼から
妙な攻撃を受けていた。

ど、どこも異常はないのかお???



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:33:56.68 ID:w2g80eU/0

( ;^ω^) 大丈夫かお??? ツンさん!

ξ;゚听)ξ え、ええ。ブーンこそ・・・

( ;^ω^) お・・・あれ? ブーンは何で寝てたんだっけ?

ξ;゚听)ξ ごめんなさい。つい、私がカーッとなっちゃった・・・

( ;^ω^) ?



「あの・・・」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:36:47.15 ID:w2g80eU/0

混乱するブーンとツンさんの方へと
遠慮がちな声が届いた。

そちらを見ると
さっきのブーンのお客さん。

ブーンと同様、気を失っている自称寺の息子と
気弱そうな青年と

ツンさんにそっくりな可愛らしい少女だ。

その少女はツンさんを真っ直ぐ見ている。
ブーンには計り知れない、不思議な感情を込めて・・・



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:40:09.98 ID:w2g80eU/0

ξ゚听)ξ ・・・

ζ(゚−゚*ζ ・・・

ξ゚听)ξ アンタ・・・

ζ(゚−゚*ζ ・・・おねぇちゃん?

ξ゚−゚)ξ ・・・

ζ(゚Δ゚*ζ おねぇちゃん、なんだよね?

ξ゚听)ξ ・・・わからない

ζ(゚Δ゚*ζ 名前、ツンっていうの?

ξ゚听)ξ ・・・うん



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:40:24.33 ID:w2g80eU/0

ξ゚听)ξ アンタは?

ζ(゚Δ゚*ζ 私は・・・デレ。デレって言うんだよ


ξ゚听)ξ ・・・デレ

ζ(゚−゚*ζ ・・・ツン・・・おねぇちゃん



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:45:04.52 ID:w2g80eU/0

見詰め合う二人。

小さな声で
感情の篭っていないような、うつろな声で

何度も、何度も、互いの名前を呼び合っている。

な・・・なんだろう?
一体、どうしたっていうんだお・・・?

ツンさんの生前の妹?
でも、100年以上前からツンさんはここにいる・・・

という事は、その生まれ変わり・・・?



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:47:28.06 ID:w2g80eU/0

ξ゚听)ξ ・・・

ζ(゚−゚*ζ ・・・

ξ゚−゚)ξ ・・・そうか

ζ(゚−゚*ζ ・・・そうみたいだね

ξ゚听)ξ 失敗しちゃったね

ζ(゚−゚*ζ ごめんなさい

ξ゚−゚)ξ しょうがないよ

ζ(゚−゚*ζ 私、覚えてなかったから・・・
      でも、おねぇちゃんが気になっちゃって

ξ゚−゚)ξ ・・・うん。私もだし



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:49:29.62 ID:w2g80eU/0

「「私たち、一つだったんだもん。
  気になるのは、しょうがないよね」」

二人の声が、重なった。

さっきまで、凄く表情が豊かだったツンさん
(80%が怒った顔だけど)

でも、今は・・・なんというか
全て、諦めたような顔。
張り付いたように、その表情は変わらない。

ツンさんはブーンの方に顔を向けて
ブーンに話かけてくれましたお。

もう一人のツンさんにそっくりな少女も、
連れの根暗そうな青年に話しかけています



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:51:48.60 ID:w2g80eU/0

ξ゚听)ξ ブーン

( ;^ω^) な、なんだお?

ξ゚听)ξ ここ、危険だよ。逃げて?

( ;^ω^) ここ?

ξ゚听)ξ ・・・この国。すなわち・・・「日本」

( ;^ω^) は?

ξ゚−゚)ξ 誰がこんなことを企んでるのか、分からないけど

( ;^ω^) ・・・

ξ゚听)ξ 私たちが使われる、理由・・・それは

( ;^ω^) 何言っているんだお。ツン。わからないお

ξ゚−゚)ξ ・・・



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:53:12.35 ID:w2g80eU/0

「それは」

「・・・」

「日 本 滅 ブベシ」

「・・・」

「だろ?」


ブーンは、声のしたほうを振り返った。
ツンさんを先ほど、攻撃した少年だった。

冷静な声を発したのとは裏腹に
汗まみれの顔を青ざめさせている。

こちらも、既に諦めた顔だお。

なんだ、意味不明だお。この馬鹿。餓鬼
もう一度、ブーンはツンさんのいる方を見た



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:55:41.08 ID:w2g80eU/0

ξ゚−゚)ξ ごめんね

( ;^ω^) なんで謝るんだお・・・

ξ゚−゚)ξ まさか、私の方が先だとは思わなかった

( ;^ω^) ・・・

ξ゚−゚)ξ ・・・

( ;^ω^) ・・・ツンさん?

ξ゚ー゚)ξ ブーン。今まで、ちゃんと言ったことなかったけど

( ;^ω^) ?

ξ*^ー^)ξ 好きだったし、一番大事。愛してるよ!



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:58:25.06 ID:w2g80eU/0

今まで一度も見たことのなかった、はっきり分かるツンさんの笑顔でした。

とっても可愛らしくて見とれてしまい、
同時に、笑顔なのにとっても悲しそうで、ブーンは固まってしまいましたお。

ツンさんの突然の告白に、返答もできないまま。


突如、凄く強い風が吹きました。

トンネルの穴の中へと吹き込む、力強い風ですお。
ブーンの重い体が、飛ばされそうになるくらい強かったですお。

ブーンは必死に近くのガードレールにつかまりました。

この強さは、異常ですお。
トンネルが、何かを吸い込もうとしているみたいに。

ツンさんから目を離したくなかったけど・・・
でも、反射的にトンネルの方を見てしまいましたお。



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:03:18.58 ID:w2g80eU/0

・・・?

トンネルの中に、何か木の箱の様な物が置いてあるのが見えます。
その箱は蓋が開いているように見えました。

風の影響でしょうかお?
箱の蓋がパタンとしまります。

それと同時に、風はやみましたお。

何だったんだろう。
そんな事をツンさんに問いかけようと思いながら、
ツンさんのほうを向きました。

・・・そこにはツンさんは、いなくなっていました。



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:05:00.50 ID:w2g80eU/0

( ;^ω^) つ・・・ツンさん? ツンさん???


周りを見ると、
さっきの根暗そうな青年は連れの少女を抱えて叫んでいる。

少女は目を閉じて、力なく青年に身を預けている。
気を失ってるのかお?
病気かな・・・?

そんなことをボンヤリ、考えていました。

そのブーンの思考を中断したのは、
ツンさんを行き成り攻撃した糞餓鬼の言葉でしたお。

糞餓鬼がいった言葉は、初めてでしたが
凄くいやらしい感じのする言葉でした。

一度聞いたら、忘れる事が出来ない力を持った言葉。

「“りょうめんすくな”がよみがえった」

・・・・
・・・



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:06:21.10 ID:w2g80eU/0


真っ赤に染め上げられた世界に
美しい日本人形のような少女と捨てられたゴミ人形のような老婆がいた。

人から噴出した血のような真紅は二人の真っ白な肌さえ赤に汚され、
禍々しい何かへと変貌させているように見える。

その二人の中身を、そのままに・・・



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:07:49.27 ID:w2g80eU/0

川 ゚ -゚) ・・・何やら、動き回っているようだな? でぃ

(#゚;;-゚) 何ノ事デアリマショウカ? オ嬢サマ

川 ゚ -゚) しらばっくれるなよ。両面宿儺のことだ

(#゚;;-゚) ・・・フム

川 ゚ -゚) ツンやデレに互いの事を教えたのは、お前だろう? でぃ

(#゚;;-゚) オ嬢サマ, 何ヲ根拠ニソノ様ナ事ヲ… オ戯レガ過ギマスゾ…

川 ゚ -゚) ・・・

(#゚;;-゚) 何故, ソノヨウナ疑イヲ私ニ持タレルノデスカ?



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:09:48.66 ID:w2g80eU/0

川 ゚ -゚) ・・・恨んでいるんだろう?

(#゚;;-゚) …!?

川 ゚ -゚) 何故、お前がこうしてずっと私について来てくれるのかを考えていた

(#゚;;-゚) ・・・

川 ゚ -゚) ・・・あの人だろ?

(#゚;;-゚) ゥ…

川 ゚ -゚) 私と貴方が愛したあの人。私と貴方は目的は一緒だと思ってた

(#゚;;-゚) …

川 ゚ -゚) ・・・でも、違ったんだな



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:11:16.81 ID:w2g80eU/0

川 ゚ -゚) でぃ、お前が一番恨んでいるのは私。
     そうなんだろう!?


(#゚;;-゚) ウ… クハ…






「ウハハハハハハハアハ ウグハハハハハハハハハハハ……

 アーーーーーーーハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ……!!!!!!!!!!!!!!!!!」



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