( ´_ゝ`)兄者の宇宙ヤバイwwwのようです

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:36:24.43 ID:JT6VGhpY0


( ´_ゝ`)「………ハッ!」

突然覚醒する意識。
重い体を起こすと、暗い中ぼんやりと
見慣れた部屋が見えた。

…どうやら目が覚めてしまったらしい。
夢の中で眠くなっていた時とはうってかわって
意識がハッキリとしている。
心臓がドクドクドクと激しく鳴っているところから、
自分が軽い興奮状態になっている事に気付く。



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:38:21.93 ID:JT6VGhpY0
…夢、だったんだろうか

なんとなく窓に目をやる。
カーテンを閉めるのを忘れていたため
満天の夜空が目に入った。
まだ夜は明けていないらしい。


( ´_ゝ`)「……月って」

うさぎさんにでもなったのかアイツは。
半分ほど欠けている月は、煌々と黄色く輝いている。
いくら頭の悪い俺でも、
宇宙に空気がないことくらい知っている。
月に人間が住めないことも。
ステーションやらなんやらができるのは、まだまだ先の話だろう。
一介の高校生がホイホイ行ける様な場所じゃない。

ここはSFの世界なんかじゃない。
現代で、現実なんだ。



60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:41:04.98 ID:JT6VGhpY0
『俺は、月にいる』

( ´_ゝ`)「………」

しかし、あいつは確かにそう言った。
やはりただの俺の夢だったのだろうか。

それならそれで

( ´_ゝ`)「……もうちょっと、希望のある答えを言ってほしいもんだ…」

いくら母者でも、月では。


少し鼻をすする。
中途半端な時間に目が覚めてしまった。
そのまま横になる気にもなれず、
台所で飲み物でも飲もうと部屋を出た。
明日は早いが、しるもんか。



61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:43:29.61 ID:JT6VGhpY0

∬´_ゝ`) 「兄者……アンタまだ起きてたの?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「…明日は学校だろ。もう寝なさい」

、@#_、_@
 (  ノ`) 「………」


リビングにはまだ姉者達がいた。
みな一様に、ちょっと同情するような目を向けている。


( ´_ゝ`)「いや、飲み物を取りにきただけだ」

リビングを横切りついでに、3人を見回し


( ´_ゝ`)「そういえばさっき、弟者の夢を見た。
       やけにリアルで…ちょっと気が晴れたよ」

苦笑いしながら言ってみた。
気が晴れたというのは嘘だが、やはり心細くなっていたんだろう。
なにか話したくなったんだ。



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:45:37.10 ID:JT6VGhpY0
また同情的な目で見られてしまうかな、と
自嘲気味に思う。
しかし返ってきた反応は、俺にとっては予想外のものだった。

∬;´_ゝ`) 「なっ…」

 彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「そ、それは本当か!?」

、@#_、_@
 (  ノ`) 「…詳しく聞かせな!」

(;´_ゝ`)「へ??」

3人が3人とも、
目を大きく見開き食いついてきた。
母者が勢いよく立ち上がり
驚いて引き気味になっている俺の腕を掴んで
ソファに座らせる。



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:48:02.38 ID:JT6VGhpY0
(;´_ゝ`)「え?いや、夢の話だぞ?夢。」

何故だか期待に満ちた目線に晒され、ちょっと焦る。
家族に無駄な希望を持たせてしまっただろうか、と
申し訳ない気分になった。

、@#_、_@
 (  ノ`) 「いいから。どんな夢だった?
       あの子はどんなことを言ってたんだい?」

しかし母者達の態度は真剣そのもの。

…たしかに、双子はテレパシーで繋がってるとか
そういう説もあるな。
マナカナとか見てたらあの揃い具合は凄いと思う。
でも、俺と弟者にそういうのがあるかと言われると…
どうなんだろう。

性格も正反対だし、たしかに同じ顔だけど
顔つきや表情の違いからか
弟者のほうが圧倒的に人気あったし―……

それになによりあの夢は、
感触はリアルだったがそれだけだった。
真面目に受取ろうとしてくれている
母者達に喋るのは、情けなくなるほどに。



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 01:52:32.96 ID:JT6VGhpY0
母者達も、ワラにもすがりたい気持ちなんだろう。
恥ずかしくなるような夢の中身を、
ポソポソと話しはじめた。

なんか変な空間にいて、ケンカして、
居場所を聞こうとしたら眠くなって……

( ´_ゝ`)「それで、弟者は、『俺は月にいる』と言った」


そこで目が覚めたんだ…と締めくくった。
丁度、リビングの鳩時計がボーンボーンと3回鳴る。
もう3時か。
春休みの間なら(ネット的な意味で)お楽しみ支援タイム突入な頃合だが、
明日から学校となるともういい加減寝ないといけない時間だ。



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:04:23.59 ID:JT6VGhpY0
∬´_ゝ`) 「……」

姉者は深刻な顔で下を向いている。
母者も険しい顔をしてなにやら考え込んでいる。
空気が重い。
やはり落胆させてしまったか…
正直申し訳ないが、いや、それでも

( ´_ゝ`)「期待はずれですまんかった……
      でも、楽観的かもしれないけどさ…
      俺、あいつは無事だと思うんだよ。
      変な夢だったけど、あながち間違いでもなかったんじゃないかって…
      ちゃんとどこかで元気にしてるって。月はないけど」


だから明日からも探しに、と
そう続けようとしたところで父者に遮られた。

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「いや、違うんだよ兄者。そうじゃなく…」



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:05:56.18 ID:JT6VGhpY0
顔をあげると、いつも以上に真剣な顔の父者と目が合った。
父者はチラリと母者を見、もう一度俺に視線を移す。

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「お前の見た夢は、おそらく本当のことだ」

迷いのない声で、はっきりとそう言った。
その様子は、夢の中の弟者とそっくりで
ああやはり親子なんだな、と思わせられる。
しかし

( ´_ゝ`)「……どういう意味だ?」

父者の言葉は、
さっきまでの俺の
希望の入った曖昧な言葉とはあきらかに違う、
ハッキリとしたものだった。

( ´_ゝ`)「…弟者が生きている、という事か?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ああ。そして、言った通り。
       今、月にいるんだろうね」



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:07:26.01 ID:JT6VGhpY0
( ´_ゝ`)「………父者…」

なんということだ。
大の大人が、真剣な顔つきで
そんな夢物語を。
しかし冗談を言ってるようにも思えない。
そんな空気じゃない。

可哀相な俺をあやそうとしているんだろうか。
それとも、息子が心配のあまり
ついに頭がイったのだろうか。

( ´_ゝ`)「父者…そんなノリは今いらないぞ」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ノリなんかじゃない、本当のことさ。
       精神的なことやなんかでもない、現実のリアルな話だ。
       お前の話でようやく確信が持てた」

(;´_ゝ`)「………」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:08:16.82 ID:JT6VGhpY0
なにやら興奮した様子で、「そうか、やはりそうだったか」と
ブツブツ呟いてる父者。
目は本気そのものだ。
これはもしかして本当にヤバいのではないだろうか。
いくらカカア天下で影の薄い、情けない父とはいえ
この非常事態に一家の大黒柱がこんなんでは困る。

助けを求めるように姉者をみると、
姉者は姉者で口に手をあて、
そうだったのね…とかなんとか呟いていた。

目には、さっきまでなかった希望の火がともっている。
背筋がゾクリとした。

(;´_ゝ`)「ちょ……お、落ち着いてくれ!!
       あくまで夢の話だって言ってるじゃないか!
       現実的に考えて、月に人間がいるわけないだろう!?
       ましてや、弟者が…!」

ドン引きしながら訴える。
姉者達は、現実的な考えもできないほどに追い詰められていたんだろうか。



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:09:31.38 ID:JT6VGhpY0
、@#_、_@
 (  ノ`) 「たしかに月に人間が住めるわきゃあないさ」

母者が静かに言った。
その落ち着いた声色に安堵で頬が緩む。

、@#_、_@  . . . . .
 (  ノ`) 「この世界の月にはね。」


しかし母者は俺に向かい、言った。



、@#_、_@
 (  ノ`) 「弟者は、もうひとつの世界の月にいるよ」



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:10:24.78 ID:JT6VGhpY0
(;´_ゝ`)「………」


はっきり言い切られ、声を失う。

…こういう、二次元的な事を言うのは俺の担当だった筈だが。
ああ、やはり弟者がいないと、
俺にツッコミは無理なんだって。
そんな事言われたってどう返したらいいのかわかんないもん。


(;´_ゝ`)「冗談にしてもタチが悪いぞ…まじめに」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「兄者。信じられないのはわかるが、
       お前は弟者になんと言ったんだい?」

(;´_ゝ`)「……」

(;´_ゝ`)「なんでも信じるから、助けにいく…と…」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「それに、母者の力がこの世界のものだと思うか?」

Σ(;´_ゝ`)「それはそう言われると…!!」



77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:11:59.42 ID:JT6VGhpY0
;´_ゝ`)「つ、つまりなんだ。もうひとつの世界とやらがあり、
       そこを母者達は知っていると?」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「ああ。知っているどころか、
       母者はもともとこっちの世界の人間じゃない。
       向こうの世界の住人だ」

(;´_ゝ`)「そんな馬鹿な!!」

、@#_、_@
 (  ノ`) 「馬鹿……?」

(;´_ゝ`)「いや違!そういう意味でなく!!」


頭が真っ白になり、オロオロと両手をふる俺に
姉者が助け舟を出してくれた。

∬´_ゝ`) 「まぁ、そういきなり言われてもそれは信じられないわよね」

(;´_ゝ`)「……姉者も知っていたのか……?」

∬´_ゝ`) 「ええ、知っているわ」



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:13:25.67 ID:JT6VGhpY0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「向こうの世界の関係している事なら、
       お前の証言通り いきなり消えた、というのも頷ける。
       向こうの常識はこっちでは通用しないからな」

 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「なんと言っても、こっちでいう魔法のような力が
       普通に存在している世界だ」


(;´_ゝ`)「……魔法ときたか」


∬´_ゝ`)「だから3人で、夜になったら
       そっちの方面も合わせて調査してたのよ」

∬´_ゝ`) 「とくに今日は、魔力の動きを感じて。
       なにかあるんじゃないかって話していたところだったのよ…
       多分、兄者の見た夢のことだったのね」

真顔で魔力とか言わないで欲しい。
どこのエターナルフォスブリザードだ。



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:15:30.35 ID:JT6VGhpY0
それが本当なら、俺を除けて話をしている理由はわかった。
しかし、それなら

(;´_ゝ`)「弟者もそんな話は聞いてなかったんだよな?
       何故俺達だけ教えてくれなかったんだ?」

、@#_、_@
 (  ノ`) 「あんたらは向こうの世界に関わらせる気がなかったからね」


母者がその細い目をさらに細めながら
突き放すように言った。

、@#_、_@
 (  ノ`) 「一生関わらない世界のことを教えるなら、
       こちらの現実でちゃんと生きていく術を教えるさ」

学校の勉強とかね、と付け足した時には
ギラリと音がしそうなほど剣呑な目つきになっていたが。
これはやぶへびだ。

、@#_、_@
 (  ノ`) 「余計なことは教えすぎたくはないんだよ。
       特にアンタなんか、そういう事大好きそうだったからねぇ」


……それは、まぁ否定できない。
そんな漫画のような世界が本当にあるんだとしたら、
間違いなく夢中になるだろう。



85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:17:08.33 ID:JT6VGhpY0
 彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「たしか写真が……ほらあった」

(;´_ゝ`)「へ?」

なんと言っていいかわからず母者と見つめあっていた俺に、
父者がなにかを渡してきた。

一枚の古ぼけた写真。
セピア色がさらに変色していて否がおうでも時代を感じさせる。

映っているのは、
白いスキーウェアをさらに分厚くしたようなツナギ…
いわゆる宇宙服を着込んで
金魚バチのようなヘルメットを抱えた父者。
隣りに、今よりもずっと若い母者。
大柄でガッシリしているが、今ほどの筋肉はなく…
まぁまだ女として許容範囲な部類だ。
母者、俺等を産んでからどれだけ鍛えたんだよ。

2人の後ろにはロマンチックな星空、
というよりもはや宇宙空間が広がっている。
見た事もない色の恒星のような星が
いくつもでんでんと迫っていて。

(;´_ゝ`)「………どう見ても合成です。本当にあr」


後頭部をはたかれた。



87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:19:52.92 ID:JT6VGhpY0
、@#_、_@
 (  ノ`) 「まぁ信じる信じないは自由さね。でも」

、@#_、_@
 (  ノ`) 「居場所がわかった以上、アタシ等は
       すぐにでも行くよ、向こうへ。
       アンタはどうすんだい」

(;´_ゝ`)「……そう、言われてもな…」

信じるには、あまりにも説得力のない設定じゃないか。
魔法、魔力、おまけに母者はこの世界の人間じゃない、ときたもんだ。
いや、最後のはむしろ説得力増したか。

しかし、俺が信じる信じないに関わらず
この家族は行く、とか言っている。
向こうの世界とやらに。
宇宙に。

どうやって?
本当にそこに、弟者がいるのか?

…あっちの世界に行こうねえええ!なんて言いながら
一家心中でもするんじゃないよな?



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:21:27.45 ID:JT6VGhpY0
bkbkして煮え切らない俺に母者は溜息ひとつ。

、@#_、_@
 (  ノ`) 「準備ができるのは明日の夕方ごろ。
       学校から帰ってくるまでに決めておくんだね。
       今日はもう寝な」

促され、立ち上がる。
わからないことだらけだが……
正直疲れた、というか、眠たい。
時刻は4時を軽く過ぎてしまっている。
このままじゃどこからどこまでが
夢だったのかわからなくなりそうだ。

(;´_ゝ`)「………ああ……じゃあ、明日」

∬´_ゝ`) 「おやすみ」

 彡⌒ミ 
( ´_ゝ`)「おやすみ」

フラフラと部屋に戻り、ベッドに倒れこむ。    
階下からなにやらガタガタと物を動かす音がしてきた。
準備とやらをしてるんだろうか。



90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:24:08.10 ID:JT6VGhpY0
( ´_ゝ`)「まったくわけがわからないが………」


カーテンが揺れ、夜空が見える。
さっきよりもちょっと移動した場所で
変わらず静かに光ってる月。

( ´_ゝ`)「………」

階下で話された事が
真実だろうが空想だろうが、
母者達はなにかしら動くつもりでいる。
それは、弟者の失踪に対して
なにもできていない現状に比べたら、非常に喜ばしいことだ。
何もないよりははるかにいい。

なのに、素直に頷くことができないのは、
あまりにも厨二というかなんというか。
子供のころにした妄想そのまんまだからだ。
自分の理想のレールが敷かれたかのような錯覚。


消える身内。(ヒロインだったら完璧だったんだが)
それを探すため、異世界へ身を投じる俺。
魔法と浪漫のうずまく世界で敵を倒し−−……

( ´_ゝ`)「だって男の子だもん!」



91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:25:58.97 ID:JT6VGhpY0
妄想だってするさ!

違うんだよ、弟者が心配なのは一番だよ。
でも、でもさ
母者達の言いぶり、あれはまるで
冒険のはじまりのようじゃないか。

ああ、もういい年だってのに。
冒険ものの主人公は、小学生までだって決まってるのに。
魔法少女は12歳までしか認めない俺なのに。
なんでこんなにドキドキするんだろう。
なんであんな話を信じる気になってるんだろう。

誰にともなく恥ずかしくなりながら、
今度こそ夢を見る余裕もなく眠りについた。



94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:28:29.48 ID:JT6VGhpY0
――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――
― ―― ―


光が顔にあたり、ふと目が覚める。
倉庫内はいつもどおり埃まみれで薄暗いが、
今夜は月が明るいおかげで
いつもよりはマシだ。

明かり取りの小さなくりぬき窓から
光が差し込み、ちょうど俺を直撃したらしい。
上半身を起こし、外を見る。


笑ってしまうくらい近くにある、
ガスに覆われたオレンジの大きな星。
表面には瀬戸内海の渦潮のような模様ができている。
そのまわりの薄紫に輝く衛星、
緑の光を放つ小さな星。
見慣れない星空はいつ見ても落ち着かないが、
それでも美しさを感じることはできる。



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:30:00.34 ID:JT6VGhpY0

それにしてもリアルな夢だった。
いや、きっと夢ではないのだろう。

そんなに日にちもたっていない筈なのに、
もう懐かしくすら思える顔を思い出し
少し頬がほころんだ。


(´<_` )「兄者……」

はたして俺の言葉は正しく届いただろうか。

小さく、しかし一際強く輝く青い星のほうから
星がひとつ流れて消えた。



98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/19(土) 02:31:22.64 ID:JT6VGhpY0

第2話 『だって男の子だもん』


終わり



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