(,,゚Д゚)彼女は年上なようです从'ー'从

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:07:37.86 ID:+SXKuCLG0
第4話 『家族』


(,,゚Д゚)「…………」
午後9時。
俺はいつものように無言のまま家の玄関を開けた。

ただいま。
その一言は言わない。

言っても意味が無い。

言ったところで、お帰りという返事など返ってこないのだから。



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:09:18.91 ID:+SXKuCLG0
(,,゚Д゚)「…………」
リビングからは、テレビの音が聞こえてくる。
恐らく、両親がテレビを見ているのだろう。

(,,゚Д゚)「…………」
無視してリビングの横を通り過ぎ、自分の部屋へと向かった。

部屋の前につくと、
これまたいつも通りに入り口の前に食事が置いてある。

いつも通りの風景。
いつも通りの習慣。

今更、何も感じることは無い。
これが、自分の家庭の現状であり、
自分の現状というだけだ。

何も、思う事など無い。



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:11:24.32 ID:+SXKuCLG0
(,,゚Д゚)「…………!」
が、今日に限ってはいつもと違う所があった。

俺の部屋の向かいにある部屋から、
一人の男が出てくる。

見たくもない、男。
受け入れたくない、男。

ミ,,゚Д゚彡「…………」
その男が、俺に気付いてこちらを向く。

俺に似た目。
俺に似た鼻。
俺に似た口。

それらが、いやがおうにも俺とそいつとが兄弟であることを再認識させる。



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:13:32.44 ID:+SXKuCLG0
(,,゚Д゚)「…………」
無視して、横を通り過ぎようとした。

が、そいつは俺の肩をつかみ、
無理矢理面と向かわせる。

ミ,,゚Д゚彡「久し振りに会ったんだ。
     一言くらい挨拶でもしたらどうだ?」
そいつが低い声で告げる。

(,,゚Д゚)「……家に帰ってたんだな、兄貴」
俺は顔をそっぽ向けて短く言った。

ミ,,゚Д゚彡「ああ。 少し時間が出来たからな。
      最近は、論文に追われてしばらくこちらにも顔を出せなかったし」
(,,゚Д゚)「へえ、さすがは有名大学医学部のエリート様、ご多忙だったようですね」
どうせなら、そのまま帰って来なければ良かったのに。
そうすれば、今日のように顔を合わせることも無かった。



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:14:41.26 ID:+SXKuCLG0
(,,゚Д゚)「……話が無いならどけよ。
    部屋で宿題をしたいんだけど」
兄貴を押しのけて、部屋に入ろうとした。

兄貴はそんな俺を無表情な顔で見据え、
ミ,,゚Д゚彡「いつまでそうやって逃げている気だ?」
そう、俺の背中に向けて言った。

(,,゚Д゚)「…………」
俺は何も兄貴に答えず、黙って部屋のドアを閉めた。

一々勘にさわる野郎だ。
判ってて、あんなことを聞いてきやがる。

ああ、そうだよ、兄貴。
逃げてんだよ、俺は。

父親から、母親から、あんたから。

だけど、それの何が悪い?

俺は、あんたには勝てない。
絶対に敵わないんだ。

そんな相手から、逃げる以外に何か方法があるっていうのか。

(,,゚Д゚)「…………!」
外の世界との接続を断つかのようにドアに鍵をかける。

そして俺は、ずっかり冷たくなった夕食を黙々と腹に納めるのだった。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:16:26.62 ID:+SXKuCLG0


          * ここで一旦コマーシャル *


――部下の才能の目、潰していませんか?


全国の上司必読。
『出来る部下は上司が育てる』をモットーに、
上司と部下とのよりよい関係を作る為の心得を綴ったこの一冊。

これを読めば、
あなたも明日から良い上司に早変わり。



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:17:48.29 ID:+SXKuCLG0
〜内容の一部を抜粋〜


・上司たるもの、部下の顔と名前は全て一致させておくこと。

これは上司と部下との関係に限らず、人間関係においては初歩中の初歩のポイントです。
自分の名前も覚えてくれないような人の言うことを、誰が本気で聞こうとするでしょうか?
また、名前だけでなく、部下の性格や長所、短所を把握しておくことも重要です。

× <ヽ`∀´>「おい、そこのお前! この企画を明日までに書類にしてくるニダ!」

○ ( ФωФ)「ジョナサン、この企画を明日までに書類にしておいてくれ。
          この仕事は、細かい作業が得意なお前が一番適任だ」


・部下の能力に応じたノルマを課すこと。

仕事をする以上、ノルマを与えることは必要不可欠です。
ですが、ノルマとはあくまで目標を明確にすることで、仕事の方針を固め易くする為のもの。
無理難題をふっかけて、どんな手段を使わせてでも達成させるようなものではありません。
個人の能力に見合ったノルマは、部下のやる気を引き出す刺激になりますが、
明らかにキャパを逸脱したノルマは不必要なプレッシャーにしかなりません。

× <ヽ`∀´>「いいニダか!? 来月までに何としてもこれだけの数字をはじき出すニダ!
         これが出来ないような奴は給料泥棒ニダ!!」

○ ( ФωФ)「前回までの実績を考慮して、今回の目標をこのように決定した。
          今から計画的に予定を組んでいけば、十分達成可能な数値の筈だ。
          もし何かアクシデントや、仕事の遅延が発生した場合はすぐに報告してくれ」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:18:35.53 ID:+SXKuCLG0
・部下の言い分を聞いた上で叱責すること。

上司である立場上、場合によっては部下に対し注意、叱責を行わねばならない場合もあると思います。
しかし、ただ頭ごなしに怒るだけでは、部下の不満がつのるだけです。
部下の意見を聞くことで、部下も「この人はちゃんと自分のことを判ってくれている」と感じ、
注意・叱責を素直に受け入れることが出来ます。
そしてそれが、上司と部下との信頼関係にも繋がっていくのです。
そして叱る際には、どこが悪かったかを理論的に部下に伝えるのも大切です。

× <#ヽ`∀´>「ファッビョーン! このイルボンが! テメエみたいなクズはとっとと会社辞めるニダ!!」

○ ( ФωФ)「お前の言いたいことは良く判った。
          が、今回のケースでは、お前のやり方では大きな負担が出る。
          お前の失敗は、事前に何らかの報告や相談をしなかったことだ」


・責任逃れをしないこと。

どれだけ細心の注意を払っても、仕事にはミスがつきものです。
重要なのは、そのミスをどのようにしてリカバリーするかですが、
そのような不測の事態の時の為にこそ、上司というものはいるのです。
まかり間違っても部下に責任を丸投げしたりせず、
上司としての本分を果たしましょう。

× <;ヽ`∀´>「ウ、ウリは悪くないニダ! お前が勝手にやったことなんだから、お前が責任を取るニダ!」

○ ( ФωФ)「判った。 上にはこっちから伝えておくから、お前はミスした部分の修正に当たれ。
          心配するな。 我輩が、必ず何とかする」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:20:11.45 ID:+SXKuCLG0
より良い会社を作っていく為に、
今こそ若い力を育てる必要があるのです。
そしてその鍵は、上司であるあなたが握っています。
どうか、そのことを忘れないで下さい。


『こんな上司が欲しかった!』

新都社から絶賛発売中!



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:20:41.41 ID:+SXKuCLG0





   ∩∩
   | | | |
  ( ゚ω゚)  <こまーしゃる ここまで
  。ノДヽ。    
   bb





16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:23:01.48 ID:+SXKuCLG0
ギコが兄であるフサギコとの、
お世辞にもアットホームとはいえない会話を交わした次の日の朝、
ショボンは誰もいない教室に、忍び込むように入っていった。

(´・ω・`)「フフフフフ……
      流石にこの時間には誰も来てないみたいだね……」
時刻は午前5時ジャスト。
学校はしんと静まり返って、人っ子一人すらいる気配が無い。

(´・ω・`)「久し振りに来てみると、見慣れた学校でも何か感慨深いものがあるな……
      おっと、こんなことをしてる場合じゃなかった」
ショボンが自分の席に鞄をかけ、もう一度教室を見回す。

誰もいないことを再度確認すると、
そのままショボンは窓際の列の前から2番目の席へと近づいていった。

(´・ω・`)「……確か、ギコ君の席はここだったな」
そう呟くと、ショボンはその席の椅子へと顔を近づけ――



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:24:08.23 ID:+SXKuCLG0
(´゚ω゚`)「アアーーー! ギコ君、入院していたせいで、毎日君に会えなくて寂しかったよ!!
     どれだけ僕が、そのことで苦しんでいたことか!!」
叫びながら、座席に顔をすり合わせた。

(´゚ω゚`)「ハアハアハア、この椅子に、ギコ君のそのキュートなお尻が毎日座ってるんだね!
     ああ〜、良い匂いだ。 とても良い匂いだ。
     ベロベロオ。 ベロベロベロベロベロォ」
ショボンが椅子を舐めるように――

否、実際ショボンは椅子を舐めていた。

飴をしゃぶる様に、丹念に椅子を舐め回していた。

(´゚ω゚`)「んん〜、デリシャス。
     やっぱりギコ君の椅子の味は格別だよ。
     ベロベロベロォ。
     ああ! 出来るなら君のその菊門に僕の村正をペネトレイトしたい!!
     だけど、出来ない!!
     でも、いつか君は僕を受け入れてくれると信じてるよおォ!!
     チュバッ、ペチャペチャッ、ベロベロベロベロベロベロベロベロォ」
そう独り言を言いながら、ショボンは椅子を舐め続けるのだった。



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:26:52.61 ID:+SXKuCLG0


           *             *            *


(,,゚Д゚)「はよ〜っす」
欠伸を噛み殺しながら、俺は教室のドアを開けた。

(´・ω・`)「やあ、お早う」
(,,゚Д゚)「あ、ショボン。 今日退院だったのか。
    体はもういいのか?」
(´・ω・`)「お陰様でね。 入院中、色々迷惑掛けて済まなかったね」
ショボンが笑顔で会釈する。

顔色を見るに、どうやらもう体調は万全のようだ。
一時はどうなるかと思ったが、無事退院出来て本当に良かった。



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:28:10.77 ID:+SXKuCLG0
  _
( ゚∀゚)「はよ〜さ〜ん。 ってショボン、来てたのか」
続けてジョルジュも教室に入って来た。
これで、久し振りに俺達三人組が学校で一緒になったということになる。

(´・ω・`)「やあ、ジョルジュ」
ショボンが片手を挙げてジョルジュに挨拶した。
  _
( ゚∀゚)「悪ぃなショボン、一回しかお見舞い行けなくて」
(´・ω・`)「いや、気にしなくていいよ。
      大した病気でもなかったし」
ショボンが笑いながらジョルジュに言った。

(,,゚Д゚)「さ〜て、と。 今日の一時間目は何だったかな……」
一先ず、俺は自分の席に座る事にした。

机に鞄をかけ、座席に座ろうとしたその時――



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:28:45.51 ID:+SXKuCLG0
(´・ω・`)「あれ? ギコ君そこの席だったっけ?」
突然、ショボンがそう訊ねて来た。

(,,゚Д゚)「あ、そっか。 ショボンは休んでたから知らないんだった。
    この前、席替えしたんだよ」
(;´・ω・`)「席替えェッ!?」
ショボンが慌てた様な素振りで聞き返す。

(,,゚Д゚)「ああ、ショボンは欠席してたってことで、席は変わってないからそこで大丈夫だよ。
    いや、急に担任が席替えしようとか言い出してさ」
俺にとっては、別に席順などどうでも良いことなのだが。

だからクラスの女子が席の並び順で一喜一憂している様は、
どうにも理解出来なかった。



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:29:58.19 ID:+SXKuCLG0
(;´・ω・`)「ちょ、ちょっと待ってくれ。
      じゃあ、前にギコが座っていた席には、今誰が――」
(,,゚Д゚)σ「ああ、あいつだよ」



( ´;゚;ё;゚;)






(´゚ω゚`)



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:31:49.46 ID:+SXKuCLG0
( ´;゚;ё;゚;)「フヒヒヒヒ! いやー、昨日はまいったよ。
      授業中に急にお腹が痛くなってね、ちょっともらしちゃったんだよ。
      フヒヒヒヒ!」
そいつは登校早々友達とそのようなことを話していた。

昨日、何か変な臭いがすると思ったらお前だったのかよ。
てか、一々そんなこと人前で話してんじゃねえ。

(,,゚Д゚)「やれやれ…… 普通高校生にもなってうんこ漏らすか?
    てか、トイレに行けって話だよな。 なあ、ショボ――」
(;´゚'ω゚'`)「――アバッ!」

(,,゚Д゚)「?」

:(;´゚'ω゚'`): 「アババ!! ババッ!! ババッバアッババ!!!」
いきなり、ショボンが痙攣を始めた。

何だ!?
一体、ショボンに何が起こった!?



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:33:25.27 ID:+SXKuCLG0
(;,,゚Д゚)「お、おい、ショボン! 大丈夫か!?」
  _
(;゚∀゚)「どうした!? また傷口でも開いたか!?」
俺とジョルジュは、すかさずショボンに駆け寄った。

だがショボンは虚ろな目をしたままで、
痙攣も止まる様子は無かった。

:(;´゚'ω゚'`): 「ババッ! バババアッ! ギャバアアアアアアアァ!!」
(;,,゚Д゚)「ショボン、しっかりしろ!
     ショボン! ショボーーーーーーーーーン!!」
ついにショボンが白目を剥いて卒倒する。
俺はただ、何が起こったのかも判らないままショボンの名を呼び続けることしか出来なかった。



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:34:25.91 ID:+SXKuCLG0



――結局ショボンは体調不良ということで強制的に家に帰されることとなった。
詳しい原因は不明だが、どうやら精神的なストレスからくるパニック症候群みたいなものらしい。

……長い間学校を休んでいたから、
再び学校に来るのが怖かったんだろうか。

もしそうなら、どうして一言でも俺かジョルジュに相談してくれなかったのか。
親友だからこそ、そういう時に力になってやりたかったのに……!

(,,゚Д゚)「…………」
気がつくと、またあの花屋の前に来てしまっていた。

……何やってんだ、俺。
もう、ここに来る用事なんて無い筈なのに。

(,,゚Д゚)「…………」
が、俺の意識とは裏腹に、
俺の体は店の中へと入って行ってしまっていた。

いや本当に何やってんだ俺。
店に入って、何をしようってんだ。



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:36:57.23 ID:+SXKuCLG0
从'ー'从「いらっしゃいませ」
(;,,゚Д゚)「!?」
気がついたときには、あの女の人が目の前まで来ていた。
やばい。
こっからマジでどうするつもりなんだ、自分。

从'ー'从「今日も、お見舞い用の花ですか?」
(;,,゚Д゚)「い、いえ、友達は今日退院してまして……」
从'ー'从「まあ、それは良かったですね」
いや、何言ってるんだ俺!
お見舞い用ですって言えば、この店に来る理由になったんじゃねえか。
なのに、何で馬鹿正直に答えてるんだよ!



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:37:30.31 ID:+SXKuCLG0
从'ー'从「えっと…… それじゃあ、今日はどんなお花がご用向きですか?」
女の人が笑顔で訊ねてくる。

やばい。
どうする。

「いえ、実は何も用は無いんですよ」なんて答えたら、単なる冷やかしだ。
女の人に悪い印象を与えてしまうことは間違いない。

「君に会いにきたのさ、ハニー」
とでも答えるか。

いや、それはもっと駄目だ!
それじゃ完全にストーカーじゃねえか!
怖いよ!
通報されるよ!



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:39:36.18 ID:+SXKuCLG0
(;,,゚Д゚)「え、えーと、あの、そのォ……」
考えろ。
考えろ、自分。

ごく自然で、無理の無い言い訳を。

今こそ、俺の脳細胞を総動員する時だ……!

(;,,゚Д゚)「――――!」
と、店の窓ガラスに貼られてあった紙が、俺の目に飛び込んできた。

そこに書かれていた文字が、
電流の様に俺の脳細胞を駆け巡る。

見つけた。
これだ!



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:40:44.26 ID:+SXKuCLG0
(;,,゚Д゚)「あ、あの、実はですね、そこに貼ってあるチラシを見てですね――」
しどろもどろになりながら、俺はそのチラシを指差す。

そこには黒いマジックで、

『アルバイト募集中』

と書かれてあった。

(;,,゚Д゚)「――俺を、ここで雇ってもらえませんか?」


〜To be continued...〜



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:42:16.54 ID:+SXKuCLG0
次回予告




――そして世界は、異界へと飲み込まれていく。




('A`)「……別にこんなもの、望んで手に入れた力じゃない」

VIP区ゆとり市――

この街では、原因不明の連続大量失踪事件が連発していた。

何時、何処で、誰が居なくなるのか一切不明――

人々はいつしかそれを『神隠し』と呼び始め、
次は自分が消えるのではないかという不安に怯えながら日々を過ごしていた。



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:43:12.04 ID:+SXKuCLG0
川 ゚ -゚)「異次元の侵食による、我々の次元の空間歪曲現象――
     それが、『神隠し』の正体だ」
だが、その『神隠し』の謎を突き止め、食い止めようとする者達がいた。

彼らは、闘い続ける。

己の為。
愛する者の為。
信念の為。
護る為。
生きる為に――



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:46:23.18 ID:+SXKuCLG0
(;^ω^)「な、何なんだお! あの化物は!!」
ξ゚听)ξ「――あれは『シャドウ』。
      異次元空間の住人にして――私達の敵よ」

異世界の怪物、シャドウ。
その人外の力に対抗出来るのは、また人外の力のみ。

(´・ω・`)「使わせてもらうよ。
      僕のペルソナ、『アキレウス』の力を……!」

ペルソナ――
自分の内側に潜む、もう一人の自分の力。
それこそが、脅威に対抗できる唯一の可能性。



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:46:52.63 ID:+SXKuCLG0
川;゚ -゚)「馬鹿な!
     異次元が意思を持って、我々の世界を喰っているとでもいうのか!?」


(,,゚Д゚)「どいつもこいつもうぜえんだよ!
    俺は俺の好きなようにやらせてもらう!!」


爪'ー`)「何故判らない。
     全世界が異界に飲み込まれた時、真の楽園が生まれるのだよ!」


(#'A`)「行けェッ! 『クトゥグア』!!」


――世界の明日を賭けた闘いが、今、始まる。

新感覚現代青春バトルファンタジー、


('A`)ドクオはペルソナ能力に目覚めたようです


近日公開!



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:47:59.11 ID:+SXKuCLG0
('A`) ドクオ

ペルソナ…TOWER 『クトゥグア』

火炎・呪殺無効 氷結・破魔に弱い

アギ エイハ ムド アギラオ 不滅の黒 暗波双飛爪



( ^ω^) ブーン

ペルソナ…FOOL 『ピーターパン』

疾風無効 重力に弱い

ガル ティンクルパンチ マハーガル スウィートトラップ パトラ 天の旋風



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/06/04(水) 21:49:24.29 ID:+SXKuCLG0
(´・ω・`) ショボン

ペルソナ…STRENGTH 『アキレウス』

物理攻撃に強い バッドステータスに弱い

一文字斬 タルカジャ ザン 狼牙天誅斬 テトラジャ 神等去出八百万撃



川 ゚ -゚) 素直クール

ペルソナ…EMPRESS 『レア』

核熱に強い 氷結に弱い

フレイ ディア メパトラ グライバ ディアラマ フレイラ



ξ゚听)ξ ツンデレ

ペルソナ…・HIGH PRIESTESS 『メルセゲル』

魔法に強い 物理攻撃・呪殺に弱い

ハマ ディア バイコウハ メディア リカーム メディラマ ハマオン



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