僕らは、まるで愛国者のようです

23: ◆g4hoCLAMbw :2008/06/05(木) 21:43:52.26 ID:qSFVPKqY0
【6話:駅までの】
駅に向かう線路沿いの道は街灯が少なく危険だから、
誰かに送って貰うと良いですよ。携帯を無くした?ではこの人に送ってもらいしょう
警察はそう無責任に口にして、ブーンを指差した
どうやら警察にとって、ブーンの意思など関係ないらしい

(#^ω^)「ひどいお! あんなの無理矢理だお!」

憤りの色を隠さずブーンは愚痴をこぼしていた
足に包帯を巻いた女性が、ブーンの顔色を窺う

川 ゚ -゚)「あの……ごめんなさい」

( ^ω^)「あ、気にしなくてもいいお。えーと……」

川 ゚ -゚)「クーです」

( ^ω^)「クーさん。どうせ暇だから散歩代わりに丁度良いんだお」

川 ゚ -゚)「でも迷惑じゃ……」

( ^ω^)「さっきのはあくまで警察の態度に怒ってたわけで、送るのが面倒だとかそういうのじゃないお」

川 ゚ -゚)「……ありがとうございます」

クーは神妙にお辞儀をし、歩みを止めない
ブーンもその歩幅に合わせて歩く。駅へと。あと10分程度で着くだろう



24: ◆g4hoCLAMbw :2008/06/05(木) 21:44:15.48 ID:qSFVPKqY0
( ^ω^)「そういえばクーさんも足大丈夫かお?」

川 ゚ -゚)「ああ、大丈夫です。ご心配おかけしました」

少しの沈黙。電車が隣の踏み切りを通り過ぎたとき
おもむろにクーが口を開く。あと9分程度で着くだろう

川 ゚ -゚)「あの、すぎうら教に関して何か知っていることはありませんか。何でも結構です」

( ^ω^)「へ? 急になんですお?」

川 ゚ -゚)「ああ、急に失礼しました。私、探偵をしている者で、すぎうら教のことに関して調べているんです」

( ^ω^)「へぇ、探偵さんなのかお!」

川 ゚ -゚)「どんなに些細なことでも結構です。知りませんか?」

( ^ω^)「………もう聞かれるのはいやだお」

川 ゚ -゚)「……何かあったんですか?」

( ^ω^)「ブーンは昔杉浦君と同じ中学だったから、何回も警察に聞かれたんだお!」

川;゚ -゚)「何ですって!?」

クーの顔色が変わった。今にも噛み付いてきそうなその表情に
ブーンは思わずたじろぐ。あと8分程度で着くだろう



25: ◆g4hoCLAMbw :2008/06/05(木) 21:45:41.81 ID:qSFVPKqY0
川;゚ -゚)「あの杉浦ロマネスクと同じ中学!?」

( ^ω^)「……だから何百回も警察に話を聞かれたんだお。だからもう嫌なんだお」

川;゚ -゚)「……そう、ごめんなさい」

クーはうつむき、ゆっくり目線を上げてブーンの目を見つめた

川 ゚ -゚)「じゃあ、いつか気が向いたらお話いただけませんか?」

( ^ω^)「……わかりましたお」

川 ゚ -゚)「これが、私の連絡先です」

クーはそういって、懐から慣れた手つきで名刺を取り出した
ブーンは両手でそれを受けとる。あと5分程度で着きそうだ

( ^ω^)「了解ですお。今週中辺りには連絡しますお」

川 ゚ -゚)「ご協力、ありがとうございます」



26: ◆g4hoCLAMbw :2008/06/05(木) 21:45:52.75 ID:qSFVPKqY0
( ^ω^)「そういえば、クーさんはプライベートで すぎうら教のことについて調べているのかお? それとも依頼かお?」

川 ゚ -゚)「ああ、これは依頼ではありません。個人的に興味があるのです」

( ^ω^)「そうですかお。把握ですお」

駅に着いた。今の時間の駅は、会社帰りのサラリーマンなどで雑踏を増している

川 ゚ -゚)「では、連絡待っています」

( ^ω^)ゞ「了解ですお」








喫茶店に足を運ぶと、島とドクオの姿は無かった

(´・ω・`)「あの二人? あの二人ならさっき出てったよ」

(;^ω^)「ちょwwwww」



27: ◆g4hoCLAMbw :2008/06/05(木) 21:46:19.05 ID:qSFVPKqY0
6話 完



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