( ^ω^)ブーン達はマインスイーパに集められたようです

3: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:34:13.80 ID:YQNpuy/r0
( ・∀・)マインスイーパの特徴はなんだと思う?


( ^ω^)相手が機械だからプレイ自体にはズルができないこと
(´・ω・`)一人用のゲームであること
从 ゚∀从 運の要素も絡むこと


( ・∀・)そうだね、パッとあがるのはそのくらいだよ
    中でも一番大切なのはショボン君が言ってくれた、一人用であること。

( ・∀・)プレイ中に他の者が発言できないようにしたのも、意味がありそうだ。

( ・∀・)沈黙の中で、対戦相手すら無生物。
      完全な孤独の中で闘うんだ。精神的に辛すぎる



4: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:35:55.14 ID:YQNpuy/r0
( ・∀・)そして、次に設定について考えようか


( ・∀・)初・中・上を3回ずつ、オリジナルを1回クリアせねばならない。

( ・∀・)なんでオリジナルなんて付けたんだろうね?
     仲間内の混乱や裏切りを誘うなら、上級を4回つければ良いだけなのに

( ^ω^)……確かに、そうですおね

( ・∀・)さらに不可解なのは、オリジナルの難易度の高さだ
     最大盤で200の地雷。容易にクリアできるような設定では無い。

(;゚ー゚)うーん……

( ・∀・)そして最大の謎は、「スピーカー男」や「執行人」が誰なのか。
      こうして考えると謎だらけだよ



6: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:37:41.56 ID:YQNpuy/r0
( ・∀・)全国から、老若男女問わず、ここへ連れてこられた。

( ・∀・)この事から考えると、個人の行動じゃないね。
      何らかの団体かな?テロリストだったり、宗教だったり。

('、`*川 でも、誰がやったかなんて、今は関係なくない?

( ・∀・)そうだね、今はね。

( ・∀・)でもここから出たときにd

「次のプレーヤーが決まった」




僕らの会話は、またもスピーカーからの声によって打ちきられた。



7: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:39:22.46 ID:YQNpuy/r0
「下眉=ボーノン」
「3分以内に着席せよ」

( ^ω^)?

聞いたことのない、分からない名前だ。
未プレイ者の内の誰か、のはずだが

(´・ω・`)僕、ですか。

そっか、ショボン君は偽名を使っていたんだった。

(;^ω^)ショボン君かお……、大丈夫かお?

(´・ω・`)……ええ、ヴィプクオリティも飲みましたしね。

精神安定剤なんて、気休めなのは分かってる。
こんな状況だと、「何もないよりマシ」程度にしかならない。

(´・ω・`)行ってきます



10: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:40:57.94 ID:YQNpuy/r0
たった数メートルの距離を阻むものは何もない。
床に腰を下ろしていたショボン君がゆっくりと立ち上がり、今度は椅子に腰掛けた。
画面に表示されているのは、先ほどジョルジュさんが成功した上級の画面。

(´・ω・`)座りましたよ

「ランクを選択せよ」



(´・ω・`)初級



上級を選ぶ、と宣言しておきながら、命の危険がある初級を選ぶのか。
モナーさんのように、命を散らしてしまうのか?
不安がよぎっても、彼の選択を変更することはできない。

(´・ω・`)……

予告を覆すことには、もはや誰も驚かなかった。
モナーさん。ジョルジュさん。と、連続して宣言を覆したから、
皆が慣れてしまったのだろうか。



11: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:44:01.28 ID:YQNpuy/r0
(´・ω・`)表示はこのままで良いです

「そうか、ではプレイを開始しろ」

(´・ω・`)…………

初球に挑戦したのはこれまで2人。
クーさんと僕、だけだ。
クーさんは失敗、僕は成功。

(´・ω・`)

山梨県からマインスイーパに集められた小学生。
ショボン君こと、下眉=ボーノン。
彼の実力は、分からない。

初級は簡単だが、それは一般的な場合だ。
一度でもミスすれば失格というこの状況だと、話は変わってくる。
実際、クーさんは初級に飲み込まれてしまった。



13: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:46:06.09 ID:YQNpuy/r0
(´・ω・`)まずは…一つ開けないとといけませんね……

ここで、パネルを複数ひらくことができれば(数字マスでない、空白のマスを開けば)
初球ならまず間違いなくクリアできる。

(´・ω・`)…………

彼はきっと迷っているのだ。
角を開くべきか、辺のマスを開くべきか、それとも中央を開くべきか。
一手目を、どこにするか。

(´・ω・`)…………

リスクとリターンのバランスを考えるなら、一手目は辺に接しているパネルを取るべきだ。



14: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:48:18.61 ID:YQNpuy/r0
(´・ω・`)…………上辺パネルが……一番良いかな

そう。辺のパネルを、開け。

(´・ω・`)……いや、カドから攻める……?

それはダメだ。リスクを考えきれていない。

たとえ「1」のマスでも、次に地雷を引く可能性は1/3。
次を一手目とは別の場所を選ぶという賭けもできなくは無い。
が、クーさんはそれで失敗したのだから、しづらい。

(´・ω・`)……それとも真ん中?

中央は一見リスクが低そうに見える。
しかし何度か初級をクリアしてみれば分かるが、空白の存在比は辺の方が高い。
中央は、数字マスが多すぎるのだ。

(´・ω・`)………………



15: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:51:08.11 ID:YQNpuy/r0
(;´・ω・`)……決めました





カチ




マスのグラフィックが窪む。

(;´・ω・`)…………


ランクにかかわらず、一手目で地雷は無い。
だから即失格ということはありえない。
問題は何のパネルが出たのか。

マウスを抑えている手を離せば、結果が出る
それを確認するために手を離す。



19: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:54:57.91 ID:YQNpuy/r0
ショボン君の選んだマスは、上辺に接しているマスだった。

(*´・ω・`)…………いよっしゃ!!!!!!







( ^ω^)!!!!!!('、`*川

ショボン君の隣から画面をのぞき込む。
そこにあったのは、多くのパネルが開かれた初級盤だった。
やった。やりおった。

開いたのは空白のマス。
この初級、既にいただいたも同然だった。

(*´・ω・`)イケルイケル

やや高い声が、コンクリート部屋に響く。

その後もいくつか空白パネルが開いていく。
流石に初級盤だと、開くのが早い。
あっと言う間に9割近くのパネルが開いた。



20: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:57:21.80 ID:YQNpuy/r0
とうとう地雷の数はあと1になった。
クリアは目前。

見たところ旗の立て間違いのようなミスもしていない。

(*´・ω・`)

あとはクリックミスさえしなければ、大丈夫だ。

残りマスは5、4、3
クリアへのカウントダウン。
地雷はあと一つ。

(*´・ω・`)

クリックミスさえしなければ、大丈夫だ



22: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/29(水) 23:58:57.14 ID:YQNpuy/r0
ガチガチガチ!!!!!








     (*´・ω・`*)っしゃあああああああ!!!!!!!!!

     (*´゚ω゚`*)初級クリアだああああああ!!!!!!










24: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/30(木) 00:00:13.66 ID:y8w4Gy4I0
左後方から見ていた僕と、右後方から見ていたペニサスさんも、思わずガッツポーズをした。
全て開いた。
初級を、クリアした。

(*´・ω・`)やりました!!

ショボン君は椅子から立ち上がって皆が待っている方へ走って行く。

「下眉=ボーノン。初級クリアおめでとう」
「残りは初級1回、中級2回、上級1回、オリジナル1回だな」

中級が2回あるものの、かなり楽になっている。
命の危険にさらされるのは、あと3回。
良い流れだ。

从*゚∀从よくやった!偉いぞ!

おそらくこれまでの挑戦者の中で最短タイムでの成功だろう。



27: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/30(木) 00:02:39.42 ID:y8w4Gy4I0
ショボン君の初級への挑戦は、僕らに大切なことを教えてくれた。

「意外となんとかなる」

ケセラセラ。
流れに身を任せる、というのとは少し違うが、これは「イケル」かも知れない。

ここに残った7人が、全員生きて帰れる可能性は、まだ低い。
が、当初予想していた人数よりも遥かに多くの人が帰れそうだ。

不安が無いわけではない。
が、皆から「生きて帰れる」という希望が見えだした。
小学生であるショボン君が、ここまでやるとは思ってなかったのだろう。



29: ◆Dti7WkoCEo :2008/10/30(木) 00:05:16.95 ID:y8w4Gy4I0
一通り褒めちぎり終わると、皆は少し落ち着いたようだった。
というかショボン君、ヴィプクオリティは効いてるのかな?
あまりにテンションが高かったが。

一瞬の沈黙を見計らって、モララーさんが口を開いた。

( ・∀・)スピーカー。とりあえずメシを持ってきてくれないか?

「ああ、朝食の時間か」
「執行人に持って行かせよう」

( ・∀・)誰が作ってるんだ?

「執行人が数名で作っている」

( ・∀・)あの男達が料理できるのか?
     ま、文句はつけられる立場じゃないけどさ

「はは、執行人はいかつい男達だけだからな。苛猫の不安も分かるさ」
「だが、心配はいらない。彼らは料理も中々上手だぞ」

( ・∀・)ふーん、楽しみにしてるぜ



(ショボン・初級編終わり)



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