クーの彼氏は小さいようです

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 15:47:42.65 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)「みんな、聞いてくれ」

川 ゚ -゚)「実は…」


川 ゚ -゚)「彼氏ができた」





( ^ω^)

('A`)

ξ ゚听)ξ



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 15:49:26.65 ID:uJFIzbi10
 
( ^ω^)

('A`)        「 え? 」

ξ ゚听)ξ





川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「私に、彼氏が、できました」





(;^ω^)

(;'A`)    「 えええええええええええええ!!!!? 」

ξ;゚听)ξ



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 15:51:46.34 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)「…そんなに驚くことはないだろう」

(;^ω^)「いや、だって、おま…」

(;'A`)。「あばばばばっば」

ξ;゚听)ξ「ドクオが!! ドクオが泡吹いてる!!」

川 ゚ -゚)「…なんでやねん」


( ^ω^)「そ、それで、誰なんだお? クーの彼氏っていうのは」

ξ ゚听)ξ「ウチの高校? いや、ウチは全滅だったはず…」

ξ ゚听)ξ「というと、別の高校?」

川 ゚ -゚)「いや」

(;^ω^)「ウチかお!」

ξ*゚听)ξ「えー、誰々!? 気になる! どこの人?」

( A )。「ぶくぶくぶく…」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 15:54:07.76 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)「ここに…」


ξ ゚听)ξ「ここ?」

( ^ω^)「って、どこだお?」


川 ゚ -゚)「だから、ここに」


ξ ゚听)ξ「ここって、胸ポケット?」

( ^ω^)「写真でもあるのk」





( ∵)




ξ ゚听)ξ

( ^ω^)



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 15:57:22.25 ID:uJFIzbi10
  
ξ;゚听)ξ 「なんかいるー!!!!?」 (^ω^;)


(;^ω^)「胸元にさりげなく何かいるお!!」

ξ;゚听)ξ「な、なにそれ!?」



川 ゚ -゚)「え? 彼氏」
 つ( ∵)


ξ;゚听)ξ 「彼氏、ちっちぇぇぇぇええええ!!!!!」 (^ω^;)



川 ゚ -゚)
 つ( ∵)ノシ


ξ;゚听)ξ 「手ぇ振ってるー!!!!?」 (^ω^;)





('A`)「…むきゅう」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 15:59:29.85 ID:uJFIzbi10



 川 ゚ -゚) クーの彼氏は小さいようです (∵ )

−第一話:私の彼、ちょっと変わってるんです-



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:02:48.30 ID:uJFIzbi10
 
―act.1―


川 ゚ -゚)

県立VIP高校2年、素直クール
文武両道、才色兼備、生徒会副会長、メガネっ子

夢は大きく宇宙飛行士


( ^ω^)「う〜ん」

( ^ω^)「ちょっと変わった子だとは思ってたけど」

(;^ω^)「まさか電波ちゃんだったとは…」

ξ ゚听)ξ「昨日のはさ、冗談じゃないの?」

ξ ゚听)ξ「えっと、なんだっけ、4月アホってやつ」

( ^ω^)「エイプリルフールかお。あいにく時期はずれだし、そもそも4月アホじゃなくて、4月バカだお」

ξ;゚听)ξ「む…。わざとよ、わざと!」

('A`)「…2人とも何の話をしてるんだ?」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:05:23.66 ID:uJFIzbi10
 
( ^ω^)「しかし、不気味な人形だったお」

ξ ゚听)ξ「もののけ姫にあんなのいなかった?」

( ^ω^)「あー、いた気がするお」

('A`)「ねぇ、何の話してるの?」


( ^ω^)「あの場は気まずくなって、さっさと解散してけど、やっぱり気になるお」

ξ ゚听)ξ「それとなく聞いてみましょうよ」

( ^ω^)「じゃ、お願いするお」

ξ ゚听)ξ「私が!? あんたがやりなさいよ!」

( ^ω^)「いや、ここは女同士のほうが…」

ξ ゚听)ξ「こういうときは、無神経な人間のほうがいいに決まってるじゃない!」

(;^ω^)「何気に酷いこと言うお…」

('A`)「いや、だから何の話…」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:06:48.45 ID:uJFIzbi10
 
ガラッ

川 ゚ -゚)「グットモーニングエブリワン」

( ^ω^)「お」

ξ ゚听)ξ「お、おはよう、クー」

('A`)「…」

('A`)「…」


(;'A`)「あー!!!!」


(;'A`)つ「昨日のk」



           ゴシャァ!!

「はぶるっ!!?」∴・('A(⊂ ξ ゚听)ξ



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:11:13.33 ID:uJFIzbi10
 
ξ ゚听)ξ「おほほほほほ」

ξ ゚听)ξ「今日もキレイね、クー」

川 ゚ -゚)「そうか? ありがとう」

 ◎ ←魂
 ~
('A( チーン


(;^ω^)(ちょっ、ツン!)

ξ;゚听)ξ(だって、あのバカが…)

川 ゚ -゚)「どうした?」

(;^ω^)「いや…」

ξ ゚听)ξ「なんでもない、なんでもないの」

川 ゚ -゚)「?」


ξ ゚听)ξ(ほら、ブーン)

(^ω^;)(このアマ…)



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:13:28.83 ID:uJFIzbi10
 
( ^ω^)「…」

川 ゚ -゚)「…」

( ^ω^)「…」 ジー

川 ゚ -゚)「なんだ、ブーン? 人の胸元をじろじろと…」

( ^ω^)「あ、その…」

川 ゚ -゚)「…むっ」

(;^ω^)「やっ、違うお!」

川 ゚ -゚)「……違うとは?」

(;^ω^)「いや、断じて、いやらしい気持ちで見てたわけでは…!」

(;^ω^)「――はっ!」



     ドゴシャァ!!

ξ#--)ξ つ)ω゚)・∴「ぶるぐわぁ!!!!」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:15:16.67 ID:uJFIzbi10
 
ξ#゚∀゚)ξ「おほほほほ、ごめんね、クー」

ξ#゚∀゚)ξ「デリカシーのない男どもで」

川 ゚ -゚)「…いや」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「あ、そうだ、ツン」

川 ゚ -゚)「昨日の……」





     「このバカどもには、あとできっつく言っとくから〜」

     「またね〜、クー」

                      (A(ω  )⊂ξ(゚∀゚;ξ



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:18:02.26 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)つ「あ…」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「行ってしまった」

川 ゚ -゚)「授業どうするんだ…」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「もう一度、ちゃんと自己紹介したかったんだけどな」

川 ゚ -゚)「な、ビコーズ」

川 ゚ -゚)
  、( ∵), ピョコ


( ∵) コクコク



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:20:04.99 ID:uJFIzbi10
 
―act.2―


ξ ゚听)ξ「でさ」

ξ ゚听)ξ「ちゃんと作戦を練らないとダメだと思うの」

( ^ω^)「もう、ボクはヤだお」

('A`)「というか、話の流れが読めないんだけど」

ξ ゚听)ξ「あんたが、いつも気失ってるからじゃない」

(;'A`)「半分お前のせいだろ」

ξ ゚听)ξ「ひ弱なあんたが悪いのよ」

( ^ω^)「ツンが逞しすぎるんだお」

ξ#゚听)ξ「…ぬぁんですって?」

(;^ω^)ヽ「はい! なんでもありません! すいませんでしたっ!!」 ビシッ!



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:21:07.30 ID:uJFIzbi10
 
('A`)「…よく調教されてるな」

ξ#゚听)ξ「あ?」

(;'A`)ヽ「いえ! なんでもなかですばい!! さーっせんしたっ!!」ビシッ!

ξ ゚听)ξ「うむ、よかろう」


ξ ゚听)ξ「それでは、作戦に移る」

ξ ゚听)ξ「洋紙とペンを!」



(;^ω^)「サーイエッサー!」('A`;)



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:22:42.20 ID:uJFIzbi10
 
 テクテク

川 ゚ -゚)「歩こー歩こ−、私は元気ー」

川 ゚ -゚)「歩くの大好き、どんどん行こうー」




^ω◎)「ボス、ターゲットを発見しやした」 チキチキウィーン

'A`)〕「ターゲットは、移動中。歌を歌っている模様です」ピーガガガガ


゚听)ξ「よし」

゚听)ξつ「じゃあ、ドクオ。レッツゴー」


;'A`)「え!? オレ!!?」


>∀<)ξ「おうよ!」


;'A`)「いや、そんな可愛く言われても!」

;'A`)「最初の作戦と違うじゃない!!」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:25:13.79 ID:uJFIzbi10
 
゚听)ξ「とっさの判断で変更したの」

^ω^)「ドクオ…」

^ω^)∩”「ガンバ☆」


;'A`)「てめぇ…!!!」


#゚听)ξ「つべこべ言わず、さっさと行け!」


     ゲシッィ!!

#゚听)ξ┌┛  メ)A`)ノ・∴


 ズザァ

 メ)A`)つ「おぅふ!」


(メ)A`)「あのクソアマ…、今度妄想の中で辱めて…」

川 ゚ -゚)「ドクオ? 何しているんだ、こんなところで」

('A`;)「ひょっ!!」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:26:19.21 ID:uJFIzbi10
 
('A`;)「いや、たまたまここらを通りがかってね」

川 ゚ -゚)「ぶっ飛んできたように見えたが…」

('∀`;)「ハッハー、冗談が上手だね、ベイベー」

川 ゚ -゚)「…」

('A`;)「いや、ホント通りがかっただけだから」

川 ゚ -゚)「そうか」



゚听)ξ「あいつ、何やってんのよ…」

^ω^)「まぁまぁ、慌てるでない。じっくりと見ておろうではないか」

#゚听)ξ「うっさい!」

;^ω^ >「あ、痛い! 痛いお!!」



(;'A`)(何やってんだ、あいつら…)

川 ゚ -゚)「どうかしたのか?」

('A`;)「あ、いやなんでも」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:29:10.81 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)「…あ、そうだ」

('A`)「ふへ?」

川 ゚ -゚)「ドクオには、ちゃんと紹介できてなかったな」


、( ∵), ピョコ


川 ゚ -゚)「私の彼氏だ」
 つ( ∵)

('A`)「…」

('A`)「…」

('A`)「えっと、ちょっと待ってね」




゚听)ξ「…ん? 何か話してるけど」

^ω^)「2人とも背中向けてるから、よく分からないお」

゚听)ξ「あ、ドクオがこっち向いた」

^ω^)「ってか、こっち来てるお」



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:32:30.40 ID:uJFIzbi10
 


('A`;)「なぁなぁ、あれ何!? 何なの!!?
     人形!!? 人形なの!!? でも、何か動いたよ!!? 何なのあれ!!!?」



゚听)ξ「それを確かめるのがあんたの仕事でしょうが」

^ω^)「ドクオ…」

^ω^)∩”「ガンバ☆」


('A`#)「てめぇら…」



゚听)ξ「だから、行ってこいちゅーに」



    ドゲシッィ!!

゚听)ξ┌┛  メ)A`)ノ・∴



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:33:13.35 ID:uJFIzbi10
 
 ズザァ

 メ)A`)つ「おばま!」


川 ゚ -゚)「…」

 メ)A`)ノ「…はぁい」

川 ゚ -゚) 「おかえり」
 つ( ∵)ノシ

 メ)A`)「…」

 メ)A`)「なぁ、クー」

川 ゚ -゚)「なんだ?」
 つ( ∵)

 メ)A`)「それって、何?」

川 ゚ -゚)「人の彼氏をそれ扱いするな」
 つ( ∵)

 メ)A`)「うん、ごめんね」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:34:05.99 ID:uJFIzbi10
 
 メ)A`)「でもさ、ほら、普通の人間じゃないじゃん」

 メ)A`)「人形?」


川 ゚ -゚)「いや」
 つ( ∵)




川 ゚ -゚) 「宇宙人」
 つ( ∵)ノシ



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:35:42.39 ID:uJFIzbi10
 
―act.3―


ノハ ゚听)「ただいまー」

ノハ ゚听)「あー、疲れた。ご飯ご飯」

lw´‐ _‐ノv「おかえり、ヒー姉」

ノハ ゚听)「シュー。お前、また学校休んだだろう」

lw´‐ _‐ノv「いんや、行ったよ。すぐ早退したけど」

ノハ ゚听)「…まったく」

ノハ ゚听)「美術の先生が血眼になって探してたぞ」

lw´‐ _‐ノv「才能って罪だね」

ノハ ゚听)「言ってろ」

lw´‐ _‐ノv「そんなことより、ニュースがあるんだけど」

lw´‐ _‐ノv「聞く?」

ノハ ゚听)「?」



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:38:59.20 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)「ただいまー」

lw´‐ _‐ノv「おかえり、クー姉」

川 ゚ -゚)「すまんな。買出ししてたら、遅くなってしまった」

川 ゚ -゚)「2人ともお腹すいてるだろ? すぐにご飯作る…」


「 クー!!! 」

「 ちょっとこっち来なさい! 」


川 ゚ -゚)「…?」

川 ゚ -゚)「ヒー姉の声か?」

lw´‐ _‐ノv「そーみたい」

川 ゚ -゚)「なんだ?」

lw´‐ _‐ノv「なんでしょう」

川 ゚ -゚)「んー、とりあえずこれ、冷蔵庫に入れといてくれ」

lw´‐ _‐ノv「アイアイサー」



38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:42:25.23 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)「なんだ、ヒー姉?」

ノハ --)「そこに座りなさい」

川 ゚ -゚)「早くご飯を作りたいんだが…」

ノハ --)「いいから」

川 ゚ -゚)「むぅ」

ノハ --)「…」

川 ゚ -゚)「…」

ノハ --)「なぁ、クー」

ノハ --)「小さいころに両親が亡くなって、姉妹3人で暮らしてきた」

ノハ --)「お金には困らなかったけれど、やっぱり子供だけで生きていくのは大変だった」

川 ゚ -゚)「…」

ノハ --)「料理、洗濯、掃除、みんなで協力してやってきた」

川 ゚ -゚)「…料理は私に頼りっきりだけどな」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:43:14.72 ID:uJFIzbi10
 
ノハ --)「ともかく!」

ノハ ゚听)「みんなで、一緒にやってきたはずだ」

ノハ ゚听)「それなのに…」

ノハ ;凵G) ブワッ

川;゚ -゚)「ひゃっ!?」

ノハ ;凵G)「なんで、隠し事をするんだ!!」

川;゚ -゚)「ちょっ、ヒー姉」

ノハ ;凵G)「どうして、お姉ちゃんたちに言ってくれないんだ!」

川;゚ -゚)「え、な、なにを?」

ノハ ;凵G)「グスッ……、クーに、彼氏ができたって……」

川 ゚ -゚)「…」

ノハ ;凵G)「…」


川 ゚ -゚)「ごめん、忘れてた」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:46:29.46 ID:uJFIzbi10
 

 バターン

lw´‐ _‐ノvつ「って、んなアホな!」ビシーッ


ノハ ;凵G)「…」

川 ゚ -゚)「…」


川 ゚ -゚)「シュー、何をしてるんだ」

lw´‐ _‐ノv「…」

lw´‐ _‐ノv「ツッコミ?」

川 ゚ -゚)「違う」

lw´‐ _‐ノv「じゃあ、盗み聞き?」

川 ゚ -゚)「正直で大変よろしい」

川 ゚ -゚)「お前もここに座れ」

lw´‐ _‐ノv「アイアイアサー」



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:48:47.03 ID:uJFIzbi10
 
ノハ ;凵G) …グスッ

lw´‐ _‐ノv グフッ

川 ゚ -゚)「ヒー姉、シュー、黙っててすまない」

川 ゚ -゚)「これが、私の彼氏」


、( ∵), ピョコ


川 ゚ -゚)「ビコーズだ」
 つ( ∵)





ノハ ゚听)

lw´‐ _‐ノv



川 ゚ -゚)「あの…」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:49:44.17 ID:uJFIzbi10
 
lw´‐ _‐ノv「触っていい?」

lw´‐ _‐ノv「てりゃ」

フニフニフニ

川 ゚ -゚)「シュー、それは私の胸だ」

lw´‐ _‐ノv「失敬」

lw´‐ _‐ノv「こっちか」


) ∵) フニフニフニ

( ∵( フニフニフニ

) ∵( フニフニフニ


(;∵)ノシ


lw´‐ _‐ノv「お、嫌がった」

川 ゚ -゚)「あんまりイジメるなよ」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:50:38.78 ID:uJFIzbi10
 


ノハ;゚听)「って、えええええええええええええ!!?」



川 ゚ -゚)「どうした、ヒー姉」

lw´‐ _‐ノv「近所迷惑である」

ノハ;゚听)「いや、いやいやいや!!」

ノハ;゚听)「さっき、動いたよ! その人形!!」


川 ゚ -゚)「人形じゃない、私の彼氏だ」

lw´‐ _‐ノv「なかなか愛嬌のある顔をしてるじゃないか、えぇ?」

(∵;)

、  , スポッ

lw´‐ _‐ノv「あ、逃げた」

川 ゚ -゚)「嫌われたみたいだな」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:52:00.92 ID:uJFIzbi10
 
ノハ;゚听)「あばばばばばばばばばばっ」

川;゚ -゚)「……大丈夫か、ヒー姉」

ノハ;゚听)「大丈夫なもんか! さ、さっきのは何だ!?」

川 ゚ -゚)「なんだ、って、私の彼氏だ」

lw´‐ _‐ノv「さっきも言ったよね」

ノハ;゚听)「違う! 彼氏ってのは、こう、女の子より背が高くて、髪がさらさらで、
      彼女の作ったお弁当を文句も言わずに食べるっていう…」

川 ゚ -゚)「それは、ヒー姉の理想なんじゃ…」

lw´‐ _‐ノv「お弁当を文句も言わずっていうのが、いかにもそれっぽい」

ノハ;゚听)「いや、だからせめて人型じゃないと!」

川 ゚ -゚)「人型だぞ?」

lw´‐ _‐ノv「少しスモールサイズだけどね」

ノハ;゚听)「人間じゃないでしょ!!」

川 ゚ -゚)「人間といえば、人間だ」

川 ゚ -゚)「宇宙人だけど」



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:53:46.52 ID:uJFIzbi10
 
lw´‐ _‐ノv「わぉ」

ノハ ゚听)


川 ゚ -゚)「ヒー姉?」


lw´‐ _‐ノv「しんでる…」

ノハ;゚听)「死んどらんわ!!」







川 ゚ -゚)「まぁ、そういうわけだ」

ノハ;゚听)「ちょっと待て、クー! お姉ちゃんは納得してないぞぅ!!」

川 ゚ -゚)「んー…」

川 ゚ -゚)「とりあえず、ご飯にしよう」

川 ゚ -゚)「皆で肉じゃがでも食べながら、ゆっくり話せばいいさ」



48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:55:07.71 ID:uJFIzbi10
 
ノハ*゚听)「に、肉じゃが!!? 今日は肉じゃがなのか!!」

川 ゚ -゚)「あぁ、そのつもりだ」

ノハ*゚听)「ひゃっほーい!」

lw´‐ _‐ノv「…食べ物で釣られる姉を持つ、妹の気持ち」

ノハ;゚听)「なんだよ! じゃあ、シューは食うな」

lw´‐ _‐ノv「いや、食べる」

lw´‐ _‐ノv「ヒー姉の分もいただく」

ノハ;゚听)「なんで!?」



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:56:30.99 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)「よぉし、作るか」

川 ゚ -゚)「っと、その前に…」

川 ゚ -゚)「ほら、ビコーズ出て来い」

、( ∵), ピョコ

川 ゚ -゚)
 つ(;∵) キョロキョロ

川 ゚ -゚)「シューなら、まだ居間にいるよ」

川 ゚ -゚)
 つ( ∵) …ホッ

川 ゚ー゚)「ふ、怖かったか」

川 ゚ -゚)
 つ(;∵) コクコク

川 ゚ -゚)「あれは、シューなりの優しさだ」

川 ゚ -゚)「理解してやってくれよ」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:58:19.92 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)
 つ( ∵) …

川 ゚ -゚)
 つ( ∵) コクコク


川 ゚ー゚)「いい子だ」


川 ゚ -゚)
 つ( ∵) …


川 ゚ -゚)「ん?」

川 ゚ -゚)「肉じゃがって、何って?」

川 ゚ -゚)「肉とじゃがいもとたまねぎ、糸こんにゃく。これを甘く煮た煮物だよ」

川 ゚ -゚)「私が得意なのは塩肉じゃがだ。旨いぞ」



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/31(日) 16:59:39.05 ID:uJFIzbi10
 
川 ゚ -゚)
 つ( ∵) …

川 ゚ -゚)
 つ( ∵)ノシ …


川 ゚ -゚)「あぁ、そんなことか」



川 ゚ー゚)「彼氏に振舞うのは、一番の得意料理と相場は決まっているだろう?」





 −第一話おしまい−



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