クーの彼氏は小さいようです
- 3: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 04:52:26.82 ID:muakdx5v0
ゆっくりと雲が流れる
湿り気を含んだ風が木々を揺らす
ほのかに香るのは
雨の匂いと、恋の匂い
そんな放課後、校舎裏
そこに、一組の男女が佇んでいた
川 ゚ -゚)
(^o^)
- 5: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 04:54:12.08 ID:muakdx5v0
-
下校のチャイムが鳴り響き
その音は空に溶け込むようにして、消えていった
(^o^)「…」
男の口が静かに動いた
戸惑いながら、しかし、確実に言葉を紡ぎだす
(^o^)「好きです」
(^o^)「ボクと付き合ってください」
- 6: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 04:56:06.19 ID:muakdx5v0
-
恋
それは、甘くせつなく
川 ゚ -゚)「だが、断る」
(^o^)「…」
\(^o^)/
◎
◎ ◎ ティウンティウン
ティウン
◎ ◎
◎ ◎
◎
思いのほか、現実味を帯びている
- 7: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 04:57:56.18 ID:muakdx5v0
-
(^o^)×1
(^o^)「な、なんですか」
(^o^)「理由を教えてもらっていいですか…?」
川 ゚ -゚)「理由…」
川 ゚ -゚)「彼氏がいるから、かな」
(^o^)「なん…だと…」
(^o^)「彼氏、いるんですか…」
川 ゚ -゚)「うん」
(^o^)「……わかりました」
(^o^)「…」トボトボトボ
川 ゚ -゚)「…」
- 11: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 04:59:59.40 ID:muakdx5v0
-
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「…悪いことをしたかな」
「そんなことはないぞ!!」
川 ゚ -゚)「…!?」
- 13: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:02:06.23 ID:muakdx5v0
-
(( ≡ )) クルクルクル
( -∀-) ピタッ
( -∀-)「フッ…」
( ・∀・)「ヤツはキミに釣り合わない、当然のことだ」
川 ゚ -゚)「…」
( ・∀・)「そうだな」
( ・∀・)「キミはさながら、孤島に咲く一輪の薔薇」
( ・∀・)「雨にも負けず、風ににも負けず、凛とした強さと可憐さを併せ持つ愛の象徴」
川 ゚ -゚)「…」
- 14: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:04:41.56 ID:muakdx5v0
-
( ・∀・)「害虫とは、花を食い散らかす」
( ・∀・)「例えて言えば、さっきの男はアブラムシ」
( ・∀・)「小さく醜いアブラムシだ」
川 ゚ -゚)「…」
( ・∀・)「ならば、ボクはテントウムシ!!」
( ・∀・)「花を害虫から守る、赤き騎士」
( ・∀・)「キミに釣り合うのはボクのような男だ。違うかい?」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「テントウムシも害虫じゃないかな」
(;・∀・) ガーン!!!
- 15: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:06:23.61 ID:muakdx5v0
-
川 ゚ -゚)「っていうか…」
川 ゚ -゚)「誰?」
(;・∀・) ガガーン!!!
(;・∀・)「こ、このボクを知らないだと…!?」
(;・∀・)「ば、馬鹿な…」
(;・∀・)「…」
川 ゚ -゚)「…」
- 17: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:11:29.13 ID:muakdx5v0
-
( ・∀・)「はっ…!!」
( ・∀・)「いや、そうか。あはははっ、なるほどね」
川 ゚ -゚)「…?」
( ・∀・)「照れてるんだね」
( ・∀・)「しょうがないな…」
川;゚ -゚)「は…? い、いや…」
( ・∀・)「そうだね、少し急すぎた」
( ・∀・)「恋は突然、アカデミックというが、少々サプライズが大きかったかな」
( ・∀・)「うん、そうだ。そうだね」
( ・∀・)「ゆっくりでいいから、気持ちを整理しておいてくれ」
( ・∀・)「それじゃあ、また会おう」
- 18: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:14:06.23 ID:muakdx5v0
-
川;゚ -゚)ノ「あ、ちょっと…」
ハハハハハッ、アミーゴー
川 ゚ -゚)「行ってしまった…」
川 ゚ -゚)「…」
川;゚ -゚)「参ったな…」
、( ∵), ピョコ
川 ゚ -゚)
つ( ∵) …
川 - -) 「はぁ…」
つ(∵ ) ?
- 21: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:16:28.59 ID:muakdx5v0
-
川 ゚ -゚) クーの彼氏は小さいようです (∵ )
−第五話:恋雨前線到来中−
- 22: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:18:33.19 ID:muakdx5v0
-
―act.1―
ξ ゚听)ξ「ほー」
ξ ゚听)ξ「それ以降、付きまとわれているわけね」
川 ゚ -゚)「あぁ」
ξ ゚听)ξ「こっちの言うことは全然聞く耳持たず」
川 ゚ -゚)「あぁ」
ξ ゚听)ξ「愛してるの一点張り」
川 ゚ -゚)「あぁ」
- 23: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:20:11.03 ID:muakdx5v0
-
ξ ゚听)ξ「つまり…」
ξ ゚听)ξ「言い寄られて困ってるから、相談に乗って欲しい、と」
ξ ゚听)ξ「そういうことね」
川 ゚ -゚)「あぁ」
ξ --)ξ フー
ξ ゚ー゚)ξ ニッコリ
ξ ゚ー゚)ξ「よぉし、歯を食いしばれ」
(;^ω^)ノノ「ツン! 待つお!! 暴力はダメだお! 暴力は!!」
ξ#゚听)ξ「離せ、白豚!! この世間知らずの小娘に現実の痛みってものを教えるのが、私の役目なのよぉ!!」
(;^ω^)「ツン! いくら自分がモテないからってそれは む ぐ おぅふ!?」
- 24: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:25:22.12 ID:muakdx5v0
-
ξ# )ξ シュールルル
川;゚ -゚)「あ、あの、ツンさん?」
ξ#゚听)ξ「誰だって!!」
ξ#゚听)ξ「負けるより、勝ったほうがいい!!」
ξ#゚听)ξ「オムレツより、オムライスがいい!!!」
ξ#゚听)ξ「モテないより、モテたほうがいい!!!!」
川;゚ -゚)「…」
ξ --)ξ「…人の業よ」フッ…
ξ ゚听)ξ「クー」
川;゚ -゚)「は、はい?」
ξ ゚听)ξ「あんたは、綺麗で、勉強、運動、果ては料理までできるわ」
川 ゚ -゚)「はぁ、どうも」
- 25: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:27:10.14 ID:muakdx5v0
-
ξ ゚听)ξ「でもね、あなたみたいな光の中で生きる人間がいれば」
ξ ゚听)ξ「闇に生きる人間もいるの」
ξ ゚听)ξつ「ご覧なさい」
T⊂('A`8)∩ カーンカーン
T⊂('A`8)∩「世の中のカップル全部別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろれろれろれろれろメイチャーン」
川;゚ -゚)「…うっ」
川;゚ -゚)「なんという負のオーラ」
ξ ゚听)ξ「クーという光の影にはドクオという闇があるの」
(;^ω(メ)「それはドクオじゃなくて、ツンじゃ ば ぼぶ!!?」
ξ ゚听)ξ「…クーの何気ない動作が、男の気を惹いてる可能性があるわ」
ξ ゚听)ξ「これ以上、闇を生み出さないためにも、そういうことに注意するしかないわね」
- 26: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:29:07.68 ID:muakdx5v0
-
川 ゚ -゚)「…そ、そうか気をつける」
川 ゚ -゚)「でも、何にもしてないのに、相手が寄ってくる場合はどうすればいいんだ?」
ξ ゚听)ξ「…何にもしてなくても寄ってくる、か」
川 ゚ -゚)「あぁ」
ξ ゚ー゚)ξ フッ…
ξ ^凵O)ξ「よぉし、ツンちゃんグーでいくぞー」
(;^ω(メメ)ノノ「ダメだお!! グーはダメだお!! グーは!!!」
- 27: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:30:45.45 ID:muakdx5v0
-
ξ#゚听)ξ「うるせぇぇぇぇぇ!!!!」
ゴシャァ!!!
∴・ξ#゚听)ξつ)^ω(メメ)・∴
∴・ξ#゚听)ξつ )ω(メメ)・∴
∴・ξ#゚听)ξつ )ω(メメ)・∴
゛Θ ゛
日 ピコーン
∴・ξ#゚听)ξつ )ω(メメ)・∴
ξ ゚听)ξ「はっ…!」ゴロゴロゴロガシャーン
ξ ゚听)ξ「…」
- 29: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:32:57.44 ID:muakdx5v0
-
ξ ゚听)ξ「…」
ξ ゚听)ξ「クー?」
川;゚ -゚)「な、なんだ?」
ξ ゚听)ξ「つまり、相手に諦めてほしいわけね?」
川 ゚ -゚)「あ、あぁ」
ξ ゚听)ξ「愛想を尽かしてもらって、構わないってことよね?」
川 ゚ -゚)「まぁ、そうだが…」
ξ ゚ー゚)ξ ニタリ
ξ ゚ー゚)ξ「いいアイディアがあるの」
- 30: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:34:53.00 ID:muakdx5v0
-
―act.2―
ノハ ゚听)「…」
lw´‐ _‐ノv「…」
ノハ ゚听)「シュー」
lw´‐ _‐ノv「ほいな」
ノハ ゚听)「気になることがあるんだが」
lw´‐ _‐ノv「私は、今日の味噌汁にジャガイモが入っていることが気になる」
ノハ ゚听)「それは、私のリクエストだ」
lw´‐ _‐ノv「ふむ、まさか姉がジャガイモ派だったとは……死にたい」
ノハ ゚听)「よし、わかった。介錯はお姉ちゃんがしてやるから、話を聞いてくれ」
lw´‐ _‐ノv「む……、腕を上げたね」
ノハ ゚听)「…」
ノハ ゚听)「なぁ」
ノハ ゚听)「あれは、誰だ?」
- 32: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:36:54.98 ID:muakdx5v0
-
洲 @ -@)
lw´‐ _‐ノv「…」
lw´‐ _‐ノv「う〜ん、いいボケが思いつかないんだけど」
ノハ;゚听)「ボケじゃない!! なんだあれは!?」
lw´‐ _‐ノv「なんだって、クー姉でしょ? あれ」
ノハ;゚听)「な!!!?」
ノハ#゚听)「ば、ばかもの!! クーが、クーがあんな格好を…」
ノハ#゚听)「髪はぼさぼさで、瓶の底のみたいなメガネをかけて、継ぎはぎだらけの格好をするか!!!」
lw´‐ _‐ノv「…」
lw´‐ _‐ノv「イメチェン?」
ノハ#゚听)「改悪してどうすんだよ!!!」
- 33: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:39:05.29 ID:muakdx5v0
-
洲 @ -@)「…散々な言われようだブー」
ノハ;゚听)「…ク、クー?」
lw´‐ _‐ノv「声がクー姉だブー」
洲 @ -@)「いかにも、私はクー…だブー」
ノハ;゚听)「クー、どどどどどどうしたんだ? 悩みごとでもあるのか?」
ノハ;゚Д゚)「は!? まさか、イジメられてるとか!!」
洲 @ -@)「そんなことはないブー」
ノハ;゚听)「だ、だってぇ…」
lw´‐ _‐ノv「しかし、中々いい感じだブー」
- 34: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:41:16.20 ID:muakdx5v0
-
洲 @ -@)「そ、そうか?」
洲 @ -@)「モテそうにないかブー?」
ノハ;゚听)「うぅ…」
ノハ;゚听)「そ、それでも、それでも…」
ノハ;><)「お姉ちゃんは(クーが)好きだよ!!」
洲;@ -@) ガーン
洲;@ -@)「そ、そうなのか…」
洲;@ -@)「もう少し、頑張ってみるブー」トボトボ
ノハ;゚听)「…」
lw´‐ _‐ノv「…」
ノハ ;凵G)「クーが、私のクーが変になったよぉ」
lw´‐ _‐ノv「まぁ、よいではないですか、姉上」
ノハ ;凵G)「よくない!!!」
- 35: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:43:46.39 ID:muakdx5v0
-
オハヨー
ア、オハヨー
オハ…
洲 @ -@)「おはようだブー」
ダ、ダレダ?
マサカ、スナオサン?
イヤマサカ
ξ ;∀;)ξ「あははははははwww」
ξ ;∀;)ξ「ひゃははははははははwwww」
(;^ω^)「ツン、笑いすぎだお」
- 36: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:45:49.07 ID:muakdx5v0
-
ξ ;∀;)ξ「ひひっ、ひーっひっひっひwwww」
(;^ω^)「ツン!」
ξ ;ー;)ξ「ごめん、ごめん。でも、まさかあのクーが…」
ξ ;∀;)ξ「ぶふっwww」
洲 @ -@)「…」
洲 @ -@)(なんだかイラっとするな…)
洲 @ -@)(いや、だがしかし、これで…)
('A`)「おは…」
(;'A`)「って、げぇ!?」
(;'A`)「く、クー?」
洲 @ -@)「おはようだブー」
- 37: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:48:32.07 ID:muakdx5v0
-
(;'A`)「おはようだブーって、お前」
(;'A`)「どうしたんだよ…」
(;'A`)「しかも何か臭うぞ」
洲 @ -@)「朝、走ってきて、そのままだブー」
('A`)「なにそのマニアニックな趣味」
ξ ゚听)ξ「ふ…」
ξ ゚听)ξ「笑いつかれた……」
ξ ゚听)ξ「でも、これで完璧ね」
ξ ゚听)ξ「さすがにこれだと、その彼……いいえ! もはや、告白する男はいないでしょう!!」
洲 @ -@)「おぉ」
(;^ω^)「…ここまでやる必要はあったのかお?」
(;'A`)「男というか女子にも嫌われるだろ、これ」
- 38: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:50:29.71 ID:muakdx5v0
-
――ガラッ
ξ ゚听)ξ「ん?」
(( ≡ )) クルクルクル
( -∀-) ピタッ
( -∀・) *☆「やぁ」
キャー!
モララーセンパイヨー!!
キャー!
バスケブノ エースノ モララーセンパイヨー!!
キャー!
ディフェンスニ テイヒョーノアル 3ネンノ モララーセンパイヨー!!
- 39: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:53:21.49 ID:muakdx5v0
-
ξ;゚听)ξ「これが、例の…」
(;^ω^)「こんなヤツがウチの学校にいたのかお」
('A`)「なんでこんな人気なんだよ…」
( ・∀・)「フッ…」
( ・∀・)「ボクの子猫ちゃんたち、おはよう」
キャー!!
( ・∀・)「そして生きる価値もない下衆野郎どもも、一応おはよう」
ブーブー
- 40: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:55:28.11 ID:muakdx5v0
-
( ・∀・)「フッ…」
( ・∀・)「まぁいい」
( ・∀・)「素直クールくんは、いるかな?」
洲 @ -@)「はいだブー」
(;・∀・)「ひっ!?」
(;・∀・)「…」
(;・∀・)「…」
(;・∀・)「…」
( ・∀・)「ふっ」
( ・∀・)「イメチェンかい?」
ξ;゚听)ξ「っ!? 手強い…!!」
(;^ω^)「でも、さすがに一瞬動じたお!!」
- 41: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 05:58:34.76 ID:muakdx5v0
-
洲 @ -@)「いや、そうじゃないブー」
( ・∀・)「また変わった趣味だね」
( ・∀・)「しかし」
( -@-)←薔薇の花
つ スッ
( ・∀・)つー@「そんなキミも可憐だ」
洲;@ -@)「い、いや、困るブー」
( ・∀・)「何を困ることがある!」
( ・∀・)「我が愛はこの薔薇のように、赤く咲き誇ってるというのに!!」
( ・∀・)「二人の愛の前には、障害は何もない!!!」
- 42: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:00:16.33 ID:muakdx5v0
-
洲 @ -@)「……あるブー」
( ・∀・)「…なに?」
洲 @ -@)「わ、私には彼氏がいる…ブー」
( ・∀・)「そう、このボクだね!」
洲;@ -@)「違うっての」
ξ ゚听)ξ「こいつ、相当イッちゃってるわね」
(;^ω^)「あのクーが押されてるお…」
('A`)「リア充って押しが強いよね、なんていうか、嫌味じゃない押しの強さ? 何なのそれ、ねぇ、何なの?」
- 43: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:01:52.53 ID:muakdx5v0
-
洲 @ -@)「いや、だから…」
モゾモゾ
洲 @ -@)「…!」
、( ∵), ピョコン!!
洲 @ -@)「ビコーズ…!」
( ∵) …
( ・∀・)「ん? 何だい、その変な人形は?」
洲 @ -@)「…!」
洲 ゚ -゚)つ@‐@ スッ
洲 ゚ -゚)「人形とは失礼な」
洲 ゚ -゚)「彼氏の、ビコーズだ」
- 44: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:03:40.06 ID:muakdx5v0
-
( ・∀・)
( ・∀・)「ふっ、何を言ってるんだい。ボクの名前はモララーだよ」
ξ;゚听)ξ「すげぇ!!!」
(;^ω^)「どういう頭の構造してるんだお!?」
- 46: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:08:36.72 ID:muakdx5v0
-
洲;゚ -゚)「いや、だから、あんたじゃなくて…」
( ・∀・)「はははっ、また照れよってからに」
洲;゚ -゚)「うぜぇ」
洲;゚ -゚)人(・∀・ )ガシッ
洲;゚ -゚)人( ・∀・)つ「さぁ、行こう。ピリオドの向こう側に…!!」
洲;゚ -゚)「ちょっ…」
( ∵) …
(・∀・ )「ふっ、もう照れることは…」
ゴンッ!!
(・Д・ )・∴「な っぱい!!?」
( ∵),
- 47: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:10:17.03 ID:muakdx5v0
-
洲 ゚ -゚)
ξ ゚听)ξ
( ^ω^)
('A`)
◎
~
( ∀ ) チーン
( ∵) フー…
洲 ゚ -゚)「…あ」
洲 ゚ -゚)「まさか、ビコーズ……私を守って?」
( ∵) …
- 49: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:12:13.18 ID:muakdx5v0
-
洲*゚ -゚)
(*∵)
ξ --)ξ「はいはい、お熱いことでー…」
ξ ゚听)ξ「って、これどうすんのよ」
( ^ω^)「さぁ?」
('A`)「…どいつもこいつも」
- 50: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:13:51.01 ID:muakdx5v0
-
―act.3―
( ・∀・)「やぁ、マイハニー」
( ・∀・)「おはよ☆」
ξ ゚听)ξ
( ^ω^)
('A`)
_,
川 ゚ -゚)
( ・∀・)「いやぁ、今日は良い天気だね」
( ・∀・)「絶好のピクニック日和だ。よし、ラウンジ山にでも登ろうじゃないか」
- 51: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:17:00.55 ID:muakdx5v0
-
ξ ゚听)ξ「…めげないわね」
( ^ω^)「ある意味凄いお」
('A`)「…しねばいいのに」
( ・∀・)「あぁ、お昼かい?」
( ・∀・)「サンドイッチを作ってきたよ」
( ・∀・)「全部、キミが好きなタマゴサンドさ」
川 ゚ -゚)「…いや、別に好きじゃないから」
( ・∀・)「なに、問題はない。これから好きになればいい」
ξ;゚听)ξ「無茶だ――――!!!」
(;^ω^)「アホだお、あの人」
('A`)「……しねばいいのに」
- 52: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:20:01.36 ID:muakdx5v0
-
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「だから」
川 ゚ -゚)「私には、彼氏が、いるんだ」
( ・∀・)「…」ピクッ
川 ゚ -゚)「ほら」
、( ∵), ピョコ
川 ゚ -゚) 「昨日、痛い目を見たろう?」
つ( ∵)
( ∵) ジー…
( ・∀・)「…」
- 54: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:25:32.19 ID:muakdx5v0
-
( ∵) …
( ・∀・)「…」
( ・∀・)「ふっ…」
( ・∀・)「昨日は不覚をとったけどね」
( ・∀・)「改めて対峙して、分かったよ」
川 ゚ -゚)「…分かった?」
( ・∀・)「あぁ」
( ・∀・)「…」
( ・∀・)つ「こんなヤツより、ボクのほうが数万倍イケメンということさ!!!」
(;∵) ガーン!
- 55: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:31:57.22 ID:muakdx5v0
-
川;゚ -゚)「な……!?」
( ・∀・)「そうだろう?」
( ・∀・)「だから、キミはボクと付き合うべきだ」
( ・∀・)「美しい者同士は惹かれあう」
( ・∀・)「それが自然の摂理というものさ」
川 ゚ -゚)「…」
( ・∀・)「違うかい?」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「それは、違う」
( ・∀・)「…ほぉ」
- 56: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:33:48.34 ID:muakdx5v0
-
川 ゚ -゚)「付き合うというのは、そういうことじゃない」
川 ゚ -゚)「外見がどうとか、そういうのは関係ない」
川 ゚ -゚)「相手が好き、ただそれだけ」
川 ゚ -゚)「その気持ちさえあれば、全て乗り越えられる」
川 ゚ -゚)「外見も、歳も、種族でさえも」
川 ゚ -゚)「例え相手が、宇宙人でもな」
( ∵) …
川 ゚ -゚)「気持ちが大事なんだ」
川 ゚ -゚)「恋とは…」
川 ゚ -゚)「恋愛とはそういうものだ」
( ・∀・)「…フッ、子供だね」
川 ゚ -゚)「それに…」
( ・∀・)「それに?」
- 57: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:35:30.85 ID:muakdx5v0
-
川 - )「…」
川 - )「お前の…」
川#゚Д゚)つ「お前のほうが、ビコーズの数億倍ブサメンじゃー!!!」
(;・∀・) ガーン!!
(;・∀・)「な、なんだと…!?」
ξ ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「めっちゃ外見のこと言ってるお」
('A`) グサリッ
- 59: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:39:07.40 ID:muakdx5v0
-
(;・∀・)「このボクがブサメンだと…!!?」
川#゚Д゚)「あぁ、そうだ。ブサメンブサメンブサメン!」
(;・∀・)「ぐぁぁっ!!? や、やめてくれ…」
川#゚Д゚)「やめない! ブサメンブサメンブサメンブサメンブサメン!!」
ξ ゚听)ξ「なにこの低次元な争い」
( ^ω^)「…子供の喧嘩だお」
(;'A`)「ぐぁぁぁぁっ…!」
(^ω^;)「ドクオも!?」
- 60: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:40:57.09 ID:muakdx5v0
-
ξ ゚听)ξ「…」
ξ ゚听)ξ「でもさ」
ξ ゚听)ξ「ビコーズの数億倍…って、自分の彼氏をブサメンだと言ってるのと同じよね」
( ^ω^)「…」
(;'A`)「ぐぁぁぁぁぁぁぁ…」
( ∵) …
モゾモゾ
川 ゚ -゚)「ブサ……、あれ、ビコーズ?」
川 ゚ -゚)「おーい」
川 ゚ -゚)「どうしたー?」
川 ゚ -゚)「…」
- 61: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:42:37.50 ID:muakdx5v0
-
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「ビコーズ…?」
、( ∵), …ピョコ
川 ゚ -゚)「ビコ――…」
(∵ ) プイッ
川;゚ -゚)「…!」
川;゚ -゚)「はわ!? はわわわわわっ」
川;゚ -゚)「ど、どうしたんだ、ビコーズ!?」
(∵ ) …
- 63: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:45:15.37 ID:muakdx5v0
-
川;゚ -゚)「――はっ!!」
川;゚ -゚)「先生!! 大変だ!! ビコーズが思春期に―――!!!」
ドタタタタタ……
ξ ゚听)ξ「…」
( ^ω^)「恋は盲目だお…」
ξ ゚听)ξ「本当にね」
(;・∀・)「…」
(;・∀・)「…」
(;・∀・)「…」
(;・∀・)「ぐっ…」
- 64: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 06:50:01.80 ID:muakdx5v0
-
ポンポン
ノシ( ・∀・)「…」
(・∀・ )「…?」
('∀`)b +
(・∀・;)「ひっ!? な、なんだ、キミは?」
(;・∀・)「あぁっ! いない!?」
(;・∀・)「――っ!」
( ・∀・)「諦めんぞ、素直クール!」
( ・∀・)「キミはボクと一緒になる運命なんだ!!!」
- 65: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 07:04:07.62 ID:muakdx5v0
-
ポンポン
ノシ( ・∀・)
(('∀`)) フルフル
('∀`)b +
(・∀・;)「だから、なんなんだよ、キミは!!!」
- 66: ◆SEOMSVVqUg :2008/11/03(月) 07:05:45.77 ID:muakdx5v0
-
恋
それは、甘くせつなく
从 ゚∀从「…」
川 ゚ -゚)「どうでしょう?」
从 ゚∀从「…どうでしょうって言われてもなぁ」
从 ゚∀从「思春期ねぇ…」
从 ゚∀从「…」
从 ゚∀从「スネてんじゃないの?」
川 ゚ -゚)「そんなまさか」
(∵ ) …
思いのほか、現実味を帯びている
−第五話おしまい−
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