クーの彼氏は小さいようです

105: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:07:33.71 ID:ewqZSnJS0
 
ξ -Д-)ξ「ふぁ…ぁ」

ξ -〜-)ξ「ぅ〜…」

ξ --)ξ「眠い」

( ^ω^)「ツン、とろけてるお」

ξ ゚听)ξ「しょうがないじゃない」

ξ ゚听)ξ「色々あって疲れたの」



川 ゚ -゚)「こら、そこ休むな」

川 ゚ -゚)「部室の掃除はまだ終わってないぞ」




ξ;--)ξ「はぁ…」

ξ;--)ξ「もーやだ…」



106: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:09:10.42 ID:ewqZSnJS0
 


 川 ゚ -゚) クーの彼氏は小さいようです (∵ )

   −第七話:猫とメイドと宇宙人と−



108: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:13:02.27 ID:ewqZSnJS0
 
―act.1―


川 ゚ -゚) ξ;゚听)ξ (;^ω^) ('A`)


 + +  ペカー  ++


川 ゚ -゚)「ふむ」

ξ;--)ξ「つ、疲れた…」

(;^ω^)「かれこれ3時間は掃除してたお…」

('A`)「ブーン」

(^ω^ )「お?」

: ::'A`)「オレはもうだめだ…」 サラサラ

(^ω^;)「あぁ!? ドクオが粉に!?」

川 ゚ -゚)「ん? まだ汚れてるな」

川 ゚ -゚) サッサッ
 つ⊂彡 : :: A`)<ギャー

(;^ω^)「あぁ、ドクオぉ!!!」



111: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:14:44.58 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「中々綺麗になったな」

川 ゚ -゚)「まぁ、最初だしこれくらいにしておくか」

ξ;゚听)ξ「もう充分でしょ」

ξ;--)ξ「ただの資料室をここまで改装すること事態、奇跡みたいなもんよ」

( ^ω^)「…ドクオ、君の死は忘れない」

川 ゚ -゚)「私はまだまだいけるぞ」

川 ゚ -゚)「いつも家でやってるからな」

ξ ゚听)ξ「連邦の素直は化け物か」


( ^ω^)「そういえば、でぃちゃんはどうしたお?」

川 ゚ -゚)「さぁ? 一応伝えておいたんだが」

ξ --)ξ「来ないんじゃないの? まぁ、今更来たって…」



ガララッ

;゚;;-゚)「……すいま…せん」




112: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:17:03.37 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「お」

( ^ω^)「来たお」

ξ ゚听)ξ「…」


(#゚;;-゚)「……遅く、なりました」


川 ゚ -゚)「いや、大丈夫。ちょうど掃除が終わったところだ」

(#゚;;-゚)「…すいません」

ξ ゚听)ξ「…」

ξ --)ξ「はー…」

ξ ゚听)ξ「あのさ」

(;゚;;-゚)「は、はひ…!?」

ξ ゚听)ξ「聞いてたんでしょ? 今日、掃除だって」

ξ ゚听)ξ「3時間も遅刻ってどういうこと?」

(;゚;;-゚)「…う」



113: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:20:57.38 ID:ewqZSnJS0
 
(^ω^;)「ちょっと、ツン」

ξ ゚听)ξ「止めるな、ピザ」

ξ ゚听)ξ「こういうことは、ちゃんと言わないとダメなの」

(;゚;;-゚)「…」

ξ ゚听)ξ「…」

(;゚;;-゚)「…」

ξ ゚听)ξ「言えない、ってわけ?」


(;゚;;-゚)「…」

(;゚;;-゚)(い、言えない…!!)

(;゚;;-゚)(実は、更に1時間前に到着して)

(;゚;;-゚)(先に始めようと思ってたら、鍵がなくて)

(;゚;;-゚)(隠れて待ってたら、いつの間にか皆入ってて)

(;゚;;-゚)(そのままタイミングを見失って、結局入れず仕舞いだったなんて)

(;゚;;-゚)(い、言えやしない……!!)



115: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:24:30.69 ID:ewqZSnJS0
 
ξ ゚听)ξ「…」

(;゚;;-゚)(だ、だけど、何か言わないと…)


(#゚;;-゚)「ま」


(#゚;;-゚)「まだ慌てる時間じゃない」
  つ つ



ξ#゚听)ξ「なめとんのか、このガキァ!!」



<(;゚;;-゚)>(ほあっちょ―――――!!!)



ヾ(^ω^;)「あー、はい、ストップストップ」


           ゴシャァ!!

「るっさい!!」ξ#゚听)ξつ)゚ω゚)・∴「なんでボクがぁ!!?」



116: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:26:35.99 ID:ewqZSnJS0
 
ξ#゚听)ξ「そもそも、ビコーズをかっぱらったあんたが、ここにいること自体おかしいのよ!!」

(;゚;;-゚)「…うぅ」

ξ#゚听)ξ「ちっとは反省を――」

川 ゚ -゚)「ツン、ちょっと落ち着け」

ξ ゚听)ξ、「でも!」

(;゚;;-゚)(またやっちゃった…)

(;゚;;-゚)(どうしようどうしようどうしよう)

(;゚;;-゚)(あ…ぅ、…また、お腹痛くなってきた……)

(;-;; -)「う―…」


ξ ゚听)ξ「?」

( ^ω^)「ほら、ツンがいじめるから」

ξ;゚听)ξ「え!? いや、別に私は何もしてないわよ!?」

ξ;゚听)ξつ「ちょ、ちょっと、あんた大丈夫――」


(;-;; -)「―……っ」



119: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:28:53.02 ID:ewqZSnJS0
 


 、∧_∧, ピョコッ
 ( #-;; -)



∧_∧
(#゚;;-゚)「う?」


ξ;゚听)ξ「ひっ!!?」

川 ゚ -゚)「おぉ?」


∧_∧
(#゚;;-゚) 「え? …うぇ?」


ξ;゚听)ξσ「あ、あんた、み、耳…」



120: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:31:09.94 ID:ewqZSnJS0
 
 ∧_∧
ノ(#゚;;-゚) 「耳?」


  ∧_∧
 、( ,,゚Д゚), ズボムッ
  ( #゚;;-゚)


(;゚;;-゚)「うわっ!?」


  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) ニャーギゴロロロ


(;゚;;-゚)「…ギ、ギコくん!?」



ξ;゚听)ξ「ひぃぃ!!?」

(;^ω^)「髪から猫が出てきたお!?」

川 ゚ -゚)「手品か」



123: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:31:59.42 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「ちょっと、ちょっと」

(^ω^ )「お?」


  、( ∵), ズボムッ
 川 ゚ -゚)


(^ω^;)「ひやぁ!?」

川*゚ -゚)「どうだ!?」

(^ω^ )「いや、どうだと言われましても…」


 (*∵)
川*゚ -゚) ++


(^ω^;)「幸せそうだとしか…」



125: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:36:36.40 ID:ewqZSnJS0
 
  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) ギコーン

ξ;゚听)ξ「をぉぅ!?」

ξ;゚听)ξ「ねねねねねねねこ!? なんで猫がこんなとこにいるのよ!?」

(#゚;;-゚)「あ、…たぶん、家から……」

(;゚;;-゚)「髪に…隠れてたのかな……、ボサボサ…だから…」

ξ;゚听)ξ「どんだけ鈍感なのよ!!」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)ノ ギコハニャーン

ξ;゚听)ξ「うぎゃぁぁぁ!! 近づくなぁぁぁ!!!」

ξ;゚听)ξ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」



 ( ∵)
川 ゚ -゚)「…?」

川 ゚ -゚)ヾ
 つ( ∵) ヒョイ



126: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:40:03.00 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「なんだ、あれは?」

( ^ω^)「あー、ツンは猫が大の苦手なんだお」

( ^ω^)「トラウマがあるんだお」

川 ゚ -゚)「ふぅん、そうなのか」

川 ゚ -゚)「猫なんて可愛いものだが」

川 ゚ -゚)「ほれ、こっちに来い」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)"

  ∧_∧
 (゚Д゚,, ) ギココココ

川 ゚ -゚)「変な鳴き声の猫だな」

川 ゚ -゚)「ほりゃ、ビコーズご挨拶」

川 ゚ -゚) ∧_∧
 つ( ∵)(゚Д゚,,)


(;∵) …



128: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:42:31.62 ID:ewqZSnJS0
 
 ヒュッ

川 ゚ -゚)∧_∧
 つ、 ,(゚Д゚,,)

川 ゚ -゚)「あ」

川 ゚ -゚)「こら、ビコーズ」

:  : ガタガタブルブル

川 ゚ -゚)「…お前も怖いのか」

川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「…」

川*゚ -゚)(……可愛い)




                       ∧_∧
(;゚;;-゚)ノ「…ギコくん、待っ…て…」 ( ,,゚Д゚) ギコーン  ξ ;凵G)ξ「いやぁ、こっちくんな!!」



(;^ω^)「すごくカオスです…」



129: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 01:43:22.20 ID:ewqZSnJS0
 
(*'A`)「なぁ、ブーン!!」

(^ω^;)ノノ「おぁ!? 復活した!?」

(*'A`)「さっきヌコミミ少女が見えたんだが、気のせいかな!!?」

(^ω^;)「あ、あー、あーぁ」


  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) ギコギコーン



ガタンガシャーン!!



( ^ω^)「…」

( ^ω^)「…まぁ、気のせいかな」



140: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:24:08.24 ID:ewqZSnJS0
 
―act.2―


川 ゚ -゚)「それで…」


ゴチャゴチャ


川 ゚ -゚)「振り出しに戻った件」

(;゚;;-゚)「ご、ごめんなさい…!!」

(;゚;;-゚)「…ほ、ほら、ギコくんも」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) ギコーン


ξ;゚凵i ^ω^)あんた、せっかく掃除したのにどうしてくれるのよ!!」

ξ;゚凵i^ω^;)「ツン…、耳元で怒鳴らないでくれお」

ξ;゚凵i;^ω^)う、うるさい!!」「おぉう…」



141: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:26:06.80 ID:ewqZSnJS0
 
(;゚;;-゚)「うぅ…」

川 ゚ -゚)「しょうがない、もう一度やりなおすか」

ξ ゚凵i ^ω^)えー」

ξ ゚凵i^ω^ )「ツン、まるでボクが言ってるみたいだから勘弁してくれお」

('A`)「つーか、もう体力がない件」

(;゚;;-゚)「……わた、私が、ひとりで」

川 ゚ -゚)「うーん」

川 ゚ -゚)「そういうわけにも…」

川 ゚ -゚)「…」

 ゛Θ ゛
  日  ピコーン

川 ゚ -゚)



142: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:27:29.66 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「ちょっと待ってろ」

(#゚;;-゚)「…?」

('A`)「どこに行くんだ?」


川川 ゚)"


川 ゚ -゚)б「科学部」



145: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:30:06.37 ID:ewqZSnJS0
 






(;@∀@)「な、なんですか、いきなり!?」

川 ゚ -゚)「お願いがあるんだ」

(;@∀@)「人をロープでぐるぐる巻きにして拉致るのが、お願いする態度ですか!?」

川 ゚ -゚)「お前も似たようなことを私にやったじゃないか」

(ノ@∀@)「過去は振り返らない性格です」 クイッ

川 ゚ -゚)「…」


('A`)「誰かと思えば、アサピーじゃねぇか」

ξ ゚凵i ^ω^)あぁ、あの変態の」「だおだお」

(#゚;;-゚)「…」

(#゚;;-゚)「は、はぢべ……ガチン」

(;゚;;x゚) ←噛んだ



146: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:32:08.15 ID:ewqZSnJS0
 
(-@∀@)「…知らない人が増えてますねぇ」

川 ゚ -゚)「ウチの部員だ、変なことするなよ」

(-@∀@)「へぇ…、前向きに検討しておきますよ」

(;゚;;x゚)「…?」 ズキズキ


(-@∀@)「それで、今日は何の用です?」

(-@∀@)「ボクも忙しいので手短に」


川 ゚ -゚)「この部室を綺麗にしてくれ」


(-@∀@)「…」

(@∀@-)「…」


ゴッチャリ


(-@∀@)「…」



147: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:35:46.29 ID:ewqZSnJS0
 

(-@∀@)「無理」


ハ ゚听) …ユラッ


(;@∀@)「ひっ!?」

(;@∀@)「やらせて、やらせていただきます!! お願いします、やらせてください!!」

川 ゚ー゚)「そうか、ありがとう」


(;'A`)「今、何か見えたぞ!?」



148: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:45:07.96 ID:ewqZSnJS0
 
―お掃除計画その1―


川 ゚ -゚)「それで、どうするんだ?」

(-@∀@)「ふひっ」

(-@∀@)「まぁ、ボクを呼んだということは」

(-@∀@)「ボクのこのワンダフルな頭脳に頼りたい、ってことでしょう?」

(-@∀@)「ふくくっ」

(-@∀@)「ならば存分に見るがいい、この発明品を!!」

(-@∀@)「パンパカパーン」

(-@∀@)つ【掃除機】「ブルーアイズホワイトクリーナー!!」


川 ゚ -゚)「…」

( ^ω^)「…掃除機って明記してあるお」

(-@∀@)「掃除機に違いはありませんよ」



149: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:46:37.84 ID:ewqZSnJS0
 
ξ ゚听)ξ「ふーん、案外普通ね」

(-@∀@)「はっ、これだから3次元の雌豚は…」

パリンッ ::(-*∀*⊂=ξ ゚听)ξ ドスッ

(;*∀*)「ぎゃああああああ!!?」

(;^ω^)「裏拳とは、また高度な技を…」


川 ゚ -゚)「で」

川 ゚ -゚)「普通の掃除機と何か違うのか?」

(ノ@∀@)、「あ、当たりまえですよ」 クイッ

(-@∀@)「我がブルーアイズホワイトクリーナーを甘く見てもらっては困りますね」

(-@∀@)「床をも吸い取る勢いの吸引力!!」

(-@∀@)「どんな小さなゴミも逃さない高感度センサー!!」

(-@∀@)「そして、ソラーエンジンで、エコ完備!!」

(-@∀@)「まさにクリーナーオブクリーナー!!」



150: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:48:44.09 ID:ewqZSnJS0
 
(-@∀@)「至高の掃除機とはこいつの…」


  ∧_∧
 ( ,,゚皿゚)【掃除機】 ガジガジ


(;@Д@)「齧るな!!!」

(;@∀@)「なんですかこの猫は!!?」

(;゚;;-゚)ノ「…だ、だめだよ、ギコくん」

(;゚;;-゚)
 つ(,,゚Д゚) ゴラァァ


(ノ@∀@)「まったく…」 クイッ

川 ゚ -゚)「アサピー」

(-@∀@)「なんですか? この掃除機さえあれば…」

川 ゚ -゚)「基本的に物の上げ下ろしだから、掃除機はいらないんだが…」

(-@∀@)「…」

川 ゚ -゚)「…」



151: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 04:50:36.83 ID:ewqZSnJS0
 
―お掃除計画その2―


(-@∀@)「ふ、ふふん」

(-@∀@)「それならそう言ってほしいものですね」

川 ゚ -゚)「うん、出来れば部室の状況を見てから出して欲しかったな」

(;@∀@)「ぐっ、実に的確な意見」

('A`)「お前アホだろ」

(-@∀@)つ「ならば、これはどうですか!?」


  / = \


川 ゚ -゚)「なんだこりゃ」

ξ ゚听)ξ「布きれ?」

( ^ω^)「てか、どこから出したんだお?」



152: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:02:19.22 ID:ewqZSnJS0
 
(-@∀@)「ふっ、これだからパンピーは」

(-@∀@)「掃除といえば、メイド」

(-@∀@)「時代の最先端は、ロボ」

(-@∀@)「つまり、最先端の掃除とは!!」

(-@∀@)「その名も――…」

(-@∀@) バサァ!!
  ⊂彡


  メイドロボ・ワタナベ!!

  バ――从'ー'从――ン



川 ゚ -゚)「…」

( ^ω^)「…」

ξ ゚听)ξ「…」

('A`)「…」

(#゚;;-゚)「…」



153: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:06:10.32 ID:ewqZSnJS0
 
(-@∀@)「ふひひ、驚いて声も出ないみたいですね」

(-@∀@)「まぁ、それも仕方が無い」

(-@∀@)「さぁ、ワタナベよ!! 起動せよ!!!」


从'ー'从『…』 ウィーンチキチキチキ

从'ー'从『声紋照合、網膜照合、共に一致。マスターの確立99.8%』

从'ー'从『イエス、マイマスター』

从'ー'从『私は、なにをすれば、いいですか?』


(-@∀@)「いい子だ」

(-@∀@)「まずは手始めに、この部屋を綺麗にしてくれ」


从'ー'从『イエス、マイマスター』


川 ゚ -゚)「おぉ、リアルだぞ」

ξ ゚听)ξ「これ結構すごくない?」

( ^ω^)「とんだ最新テクノロジーだお」



155: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:10:33.48 ID:ewqZSnJS0
 
('A`)「…」

(^ω^ )「ドクオ…?」

(*'∀`)「メイドロボ!! マルチやぁ、茶々丸やぁ!!!」


  ドンッ!! (;@∀@)ノノ「のわっ!?」


((*'A`)从'ー'从 スリスリスリ

(*'A`)「あぁ、この金属の冷たさ」

(*'A`)「ダッチワイフとは違ったこの重厚感」

(*'A`)「いいよいいよー、人類の宝だよー」


(;^ω^)「ドクオ…」

ξ;゚听)ξ「人類の汚点ね…」



156: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:15:15.50 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「やっぱり宇宙人だな」

川 ゚ -゚)「なー」

(*∵) テレッ

ξ --)ξ「はいはい、ノロケはあっちでやってねー」

(#゚;;-゚)「……」

(#゚;;-゚)「………メイド…ロボ」


(;@∀@)「おい、こら!! ボクの最高傑作に触れるな!!!」


(*'A`)「いやだね!!」

(*'A`)「まさか画面の向こう側から出てきてくれるとは、拙者たまらんでござる!!」

((*'A`)从'ー'从 スリスリスリ

((*'A`)从'ー'从 スリスリスリ

((*'A`)从'ー'从 スリスリスリ

((*'A`)从'ー'从 スリスリスリ『マスター』

((*'A`)从'ー'从 スリスリスリ『掃除、開始します』



157: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:18:10.39 ID:ewqZSnJS0
 
(;@∀@)「へ? あぁ、うん」


    !?

(゚A( ::⊂=从'ー'从 ドゴン!!!


(;@∀@)「ひっ!?」


⊂(゚A(メ⊂「ぶげふぅ!!?」 ズザザ――ッ

从'ー'从『ゴミはゴミ箱に』



グシャ クチャ メメタァ


<うぎゃああああああああ!!!!



ξ;゚听)ξ「あぁ…」

(;^ω^)「ゴミと識別されたのかお」

川 ゚ -゚)「分からんでもない」



158: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:21:56.93 ID:ewqZSnJS0
 
(;@∀@)「ふひっ」

(;@∀@)「ま、まぁ、主人の命令を忠実に聞いてるのだから、問題はないさ」

从'ー'从『マスター』

(;@∀@)「は、はい!?」

从'ー'从『掃除を続けます』


从'ー'从つ< -@∀@) ムンズッ


< -@∀@)「えっと…」

< -@∀@)「なんで、ご主人さまの頭を鷲づかみなのかな?」


从^ー^从『ゴミはゴミ箱に』




<いやぁぁぁぁぁぁ、おぇぁぁぁっ!!!?



159: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:25:14.48 ID:ewqZSnJS0
 
ξ;゚听)ξ「ひぃぃぃぃぃぃっ」

(;^ω^)「いつの間にか、閲覧注意作品になってるお!?」

-;;゚#) ゴソゴソ


川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「掃除、進まないなぁ」



160: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:28:56.81 ID:ewqZSnJS0
 
―お掃除計画その3―


(メメ@∀@)「やっぱり、真っ当に、掃除するのが一番かと…」

从'ー'从『だよぉ』


(;^ω^)「結局、掃除は何もやってないお!?」

ξ;゚听)ξ「良かった!! ターゲットにされなくて良かった!!」


川 ゚ -゚)「…はぁ」

川 ゚ -゚)「しょうがないか」

川 ゚ -゚)「何しに来たんだ、お前は」


(;@∀@)「あんたに拉致られたんだよ!!」



161: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:32:31.66 ID:ewqZSnJS0
 
(メメ'A`)「うぅ…、死ぬかと思った」

(#゚;;-゚)「……あ、あの」

('A`メメ)「ん?」

(#゚;;-゚)「……メイド服、…着てみた」

('A`;)ノノ「うぉ!?」

('A`メメ)「…」

('A`メメ)「…」

('A`メメ)「…メカ分が足りない」


Σ(;゚;;-゚) ガ―ン!!



162: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 05:36:05.05 ID:ewqZSnJS0
 
―act.3―


ξ;゚听)ξ「最初より散らかってるってどういうことよ…」

(;^ω^)「所々に血のりがついてるのが生々しいお…」

川 ゚ -゚)「まぁ、やるしかないな」

ξ;--)ξ「はぁ、また3時間…」

(;-;; -)(……メカ、メカかぁ)


ξ ゚听)ξ「…」

ξ ゚听)ξ「ねぇねぇ、ちょっと思ったんだけど」

川 ゚ -゚)「なんだ?」

ξ ゚听)ξ「ビコーズってさ、宇宙人なわけでしょ?」

川 ゚ -゚)「そうだな」

ξ ゚听)ξ「ならさ」

ξ ゚听)ξ「何か凄いパワーで、ぱぱっとお片づけとか出来ないの?」

川 ゚ -゚)「…う〜ん」



164: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:14:14.76 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「ビコーズ、どうだ?」

、( ∵), ピョコ

(( ∵)) ブルブル

( ∵)ノシ ブンブン


( ^ω^)「無理っぽいお」

ξ ゚听)ξ「さすがに無理かぁ…」

('A`)「ま」

('A`)「宇宙人っていっても、何でも出来るわけじゃねーだろ」


川 ゚ -゚)「…」

川 ゚ -゚)「出来るって」


Σ(∵;) !?


( ^ω^)「マジで!?」

ξ ゚听)ξ「ホントに!?」



167: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:18:44.05 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「ビコーズを見くびるな!!」

川 ゚ -゚)「こんな片付けなんて、ちょちょいのちょいだ!!」

((;∵))ノシ ブルブルブンブン


ξ ゚听)ξ「もの凄い勢いで否定してるように見えるんだけど…」

川 ゚ -゚)「できるって意味さ」

( ^ω^)「なるほどだお」


(;∵) …!?


(;'A`)「…」

(;-A-)人(すまん、悪気はなかった…)


川 ゚ -゚)「さぁ、ビコーズ!! お前の力を見せてくれ!!」

川 ゚ -゚) ++ ←期待に満ち溢れた眼差し

(;∵) …

(;∵) …ハァ



170: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:21:19.78 ID:ewqZSnJS0
 
('A`)、「…」

('A`)「なぁ、別に無理してやらなくてもいいんだぜ?」

('A`)「無理なもんは無理って言ったほうが…」


( ∵) …

( ∵) …ムッ

( ∵) …

( ∵) …

ヽ( ∵)ノ …スッ


( ^ω^)「お?」

(;'A`)「おいおい、マジかよ…?」

ξ;゚听)ξ「なんかそれっぽいわよ!?」

川 ゚ -゚)「…」

(#゚;;-゚)(メカ…)

(#゚;;-゚)(メカ……っていっても、改造してもらうわけにはいかないよね)



173: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:23:51.66 ID:ewqZSnJS0
 
ヽ( ∵)ノ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ヽ( ∵)ノ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ヽ( ∵)ノ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


(;^ω^)「…おぉ」

(;'A`)「すげぇパワーだ」

ξ;゚听)ξ「ちょっと、これやばいんじゃない?」

(;^ω^)「ツンが言い出したんだお」

ξ;゚听)ξ「いや、まぁそうだけどさ」

ξ;゚听)ξ「ねぇ、クー、やっぱりやめに…」

川 ゚ -゚)「…」

川 - -)「いや」

川 ゚ -゚)「私はビコーズを信じる!!」



176: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:26:57.68 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ー゚)+「なんてったて、私の彼氏だからな」

ξ;゚听)ξ「ここでこの笑み!!」

(;^ω^)「あぁ、やっぱりこの人はダメだ!!」

(#゚;;-゚)(メカメカメカメカメカメカメカメカ…)

(#゚;;-゚)(メカメカメカメカメカメカ……、はっ!?)

(#゚;;-゚)(…亀?)


ヽ( ∵)ノ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ヽ( ∵)ノ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ヽ( ∵)ノ ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ヽ( ∵)ノ ゴ―――――……




       カッ



179: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:30:20.41 ID:ewqZSnJS0
 
(;>ω<)「おおおおぉ!!?」

ξ;><)ξ「っきゃぁぁぁぁ!!」

(#>;;-<)「亀亀亀…、かめぇ!?」

('Aと)「うお、まぶしっ」


   シュウシュウ……


川 - -)「…」

川 - ゚)「…っ」

川 ゚ -゚)「収まったか…」



「あいたたたたた…」

「いったい何事か」



  ∧_∧
 (,,-Д-) 「まったく、チョベリバとはこのことか…」



181: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:32:29.33 ID:ewqZSnJS0
 
(;^ω^)「んなっ!?」

ξ;゚听)ξ「ひっ!?」

(;'A`)「猫が…」

(;゚;;-゚)「ギコくんが…」

川 ゚ -゚)「…しゃべってる」

(;^ω^)「ど、どういうことだお!?」


( ∵) …

(ノ∵) …テヘッ


(;^ω^)「テヘッじゃないお!!」

(;'A`)「部室の掃除をどう間違えばこうなるんだよ!?」

川 ゚ -゚)「…」

川*゚ -゚)「テヘッだって」

(^ω^;)「クーはもう帰れお!!」



182: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:35:07.87 ID:ewqZSnJS0
 
  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) 「…なるほど」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) 「喋れるようになったか…、ふむ」


ξ;゚听)ξ「ひっひぃぃぃっ…、ねこ、ねこが…」

(;゚;;-゚)「ギ、ギコくん…?」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「おぅ、でぃ殿」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「いつも世話になっておりまする」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) 「こうして喋れるようになったのは、まさに僥倖」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) 「この能面人形に感謝せねばなるまい」


( ∵) ←この能面人形



183: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:41:03.74 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「…ほぉ」

川 ゚ -゚)「人の彼氏を能面人形とは、いい度胸だな、猫助」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) 「ふむ」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「能面人形に女房とは、なんとも不思議な組み合わせであるな」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚) 「まぁ、拙者も人のことは言えぬがな」

  ∧_∧
 (,,^Д^)「ギコハハハハハハッ」


(;゚;;-゚)「…ギコくん」

(;゚;;-゚)(……こんなキャラだったんだ)

(;^ω^)「…なんという」

ξ;゚凵i;^ω^)…もうやだぁ」



184: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:43:02.31 ID:ewqZSnJS0
 
('A`)「…」

('A`)「どうでもいいけど、なんでエセ侍口調なんだ?」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「古来より我が国での言葉遣いはこうであろう?」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「水戸黄門で言っておったぞ」


('A`)「あぁ、把握した」

(#゚;;-゚)(内容分かってたのかな…)


川 ゚ -゚)「おい、猫助。そこになおれ、叩き切ってやる」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「なんと」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「なんとなんと」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「小動物虐待は推奨できんぞ」



186: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:46:29.13 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「ウチの彼氏を罵倒した罰は万死に値する」

川 ゚ -゚)「小動物だと例外ではない」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「まぁ、待て」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「そうカリカリしても得はせんぞ」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「ほれっ、拙者の肉球をふにふにして良い権利をあげよう」


川 ゚ -゚)「いらん」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「はっはっはっはっ、そうかそうか」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「これがまさに“切って捨てる”というやつだな」

  ∧_∧
 (,,^Д^)「ギコニャハハハハハハハッ」



189: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:49:43.81 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「…」

  ∧_∧
 (,,^Д^)「…」

  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)「あれ、マジ?」


川 ゚ -゚)「マジ」



  ∧_∧
 ( ,,゚Д゚)




<ふぎゃあああああああ!!?



※動物を虐めちゃだめだよ!
  お兄さんとの約束だ!



192: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:52:37.36 ID:ewqZSnJS0
 
川 ゚ -゚)「またつまらぬものを切ってしまった」

(;∵) …

(;゚;;-゚)ノ「ギ、ギコくん!?」

(;^ω^)「あぁ…、可哀想に」

ξ;゚凵i ^ω^)肉片も残さず焼き払わないと!!」

(;'A`)「おま、どんだけだよ…」


川 ゚ -゚)「さて」

川 ゚ -゚)「色々あったが…」


川 ゚ -゚)「掃除の再開だ」




ξ;゚凵i;^ω^)「ま だ や る の !?」('A`;)(゚-;;゚;)



199: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 06:59:57.10 ID:ewqZSnJS0
 
―帰り道―


テクテクテク

  ∧_∧
 (メ-Д(;-;; -)「……つ、疲れた」

  ∧_∧
 ( メ-Д゚)「う、ぐぐっ…?」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「はっ!」

  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)「ん」

  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)「…起きた?」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「でぃ殿」

  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)「……大丈夫?」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「かろうじて」



202: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 07:02:25.44 ID:ewqZSnJS0
 
  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「まさか現代にあれほどの侍がいるとは…」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「世界は広い」

  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)「…」

  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)(狭い世界だなぁ…)

  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)「…あの人、怒らせちゃダメだよ」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「そうか、でぃ殿でも恐れるほどの…」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「把握した」


  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)「…ギコくん」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「…なんでござるか?」



204: ◆SEOMSVVqUg :2009/05/03(日) 07:04:25.19 ID:ewqZSnJS0
 
  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)「…」

  ∧_∧
 (メ゚Д(#゚;;-゚)「…メイドに亀ってどうかな?」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「…」

  ∧_∧
 ( メ゚Д゚)「は?」



 −第七話おしまい−



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