ブーンと相棒のようです

3: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:04:04.58 ID:CbEyXRlCO
vipマンションという様々 な職種、個性を持つ人が住むマンションがある。そこに最近入居してきた少年がいる。

( ^ω^)と相棒のようです




( ^ω^)「ビーグルおはようだお!!」

▼・ェ・▼「ブー今日は早起きだな!!
こんな朝早くからどうしたんだ?」

( ^ω^)「 おっおwww        今日は初めての散歩デビューだおwww」



4: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:05:03.19 ID:CbEyXRlCO


ブーンは夢にまで見た相棒との散歩に心が躍っていた。犬と暮らす生活といえば散歩である。愛犬との心の触れ合い、そして他の愛犬家との親睦。一言に散歩といえど様々な要素が詰まっている。



第三話

初めてのお散歩



( ^ω^)「早くいこうお!!」

▼・ェ・▼「何故そんなにはしゃいでるんだ?
馬鹿らしい、たかが散歩じゃねーか!」

(;^ω^)「(犬って散歩が好きなんじゃあないのかお…)だってブーンとの始めてのお出かけだお…。 ブーンとの散歩が嫌なのかお?」

▼・ェ・▼「嫌じゃあないがな!
     まぁ、そんなにブーが行きたいならいってやるがな!」



5: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:06:02.98 ID:CbEyXRlCO
ビーグルからの了承を受け、リードを付けようとする。

▼#・ェ・▼「おい!
  ブー何考えてやがる!?」

(;^ω^)「いや散歩に行くから、リードをつけようかと…」

▼#・ェ・▼「ビーグル様が着いていってやるってのに、なんでこんな紐をつけやがる!!」

(;^ω^)「いや皆さん普通付けられてるみたいですし…」

▼#・ェ・▼「おいおい!!      人がしてるからってやるのか!?
俺ら犬の気持ちになって考えてもみろや!!
俺らだって生きてるわけよ!!
紐なんかつけられて、嬉しいと思うか!?お前らの物じゃあないんだぜ!?」

(;^ω^)「おっしゃる事はごもっともですお…(なんでブーンは怒られてるんだお…)」



6: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:07:31.87 ID:CbEyXRlCO
▼#・ェ・▼「着いていってやるのに失礼だとおもわねぇのか!?
それになんだその用意してる服は!?」


ブーンがリードと一緒に持っているワンチャン用のお出かけ着を、見つけてビーグルは更に怒り出す。



▼#・ェ・▼「ふざけてんのか!?
既に毛皮という服を着てるのに、そこからまた服着てどうする!!
それになんだ?ヒラヒラがついたような服は?大の男が着れると思ってんのか!?
どうなんだよ!?お前は紐を付けられてそんな服着て外に出れるのか!?」

(;^ω^)「いえ、出れないですお…」



7: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:09:54.49 ID:CbEyXRlCO
▼#・ェ・▼「だろ!?
二度とそんな馬鹿げた事考えんなよ!!」

(;^ω^)「はいですお…」



そこからビーグルによりお叱りが小一時間、始まりブーンはただ頷いていた。
そして、ありがたいお叱りの後、二人の間に、散歩に関する三つの新しいお約束ができた。

1:リードは付けない事

2:服は着させない事

3:付き添ってやる事に感謝する事



( ^ω^)(考えてみたら、ビーグルの言う通りだお…ビーグルだって、ブーンと同じように生きて考えてるんだお!!
自分がされて嫌な事はしないのが友達付き合いの大事なことだったお)



ブーンは気持ちを入れ替え散歩もとい付き添ってもらう事にした。



8: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:11:39.17 ID:CbEyXRlCO
( ^ω^)「取り敢えずビーグル行きたい所はあるかお!?
公園は決定だけど、他は任せるお!!」

▼・ェ・▼「そうだな!! まず欠かせないのは動物村だな!!
後は肉屋だ!! 節介外に行くならこの二つは外せないだろ!?」

(;^ω^)「聞かれても困るお…。
まぁドクオも公園で待ってるだろうし今日はそれ位にしておくお!!」

▼・ェ・▼「んっドクオってあの負け人間の奴か!?」
(;^ω^)「せめて名前で呼んであげて欲しいお…そうそのドクオだお」

▼・ェ・▼「何で待ってるんだ!?」

( ^ω^)「ブーンもわからないけど、散歩にいくって話したら、公園で待ってるからって言ってたお!」

▼・ェ・▼「相変わらずよくわからん奴だな!!」



9: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:13:16.77 ID:CbEyXRlCO



二人はvipマンションを出て仲良く二列になって歩く。

(;^ω^)(なんか人の目線が痛いお…)

それもその筈。リードも付けずに犬と人が歩いてるだけでも驚きなのに、犬が喋っているのである。これにはブーンも流石にまずいとおもいビーグルにお願いをする。

( ^ω^)「ビーグル…申し訳ないんだけど、外では話さないようにして欲しいお…」

▼・ェ・▼「なんでだ!?」
( ^ω^)「犬が言葉を話してたら近所の人が怖がるお。
外ではお願いだから只の犬振りをして欲しいお…」

▼・ェ・▼「まぁ気にくわんが、近所の奴に好奇の目で見られるのはきついから了解しといてやるよ!!」



10: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:15:29.98 ID:CbEyXRlCO
( ^ω^)「ありがとうだお!!(しかしドクオがすんなり受け入れてたから、すっかり忘れてたお…危ないところだったお)」

( ^ω^)「取り敢えず動物村からいくかお!!」
▼・ェ・▼「……………」

( ^ω^)「ビーグルもそれでいいかお?」

▼・ェ・▼「…………」


(;^ω^)(やばいお…意思の疎通ができないお…流石にこれは盲点だったお…)



そう外では話せないという事は、今まで当たり前に出来ていた意思疎通ができないということだった。
ブーンはどうすれば簡単な意思の疎通が計れるか、なかなかいい案がでない。
そんな中ビーグルが飽きれ顔をしながら路地裏へと消えていくのでブーンもそれに従う。



11: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:18:06.86 ID:CbEyXRlCO
▼・ェ・▼「ブー、簡単に合図を決めればいいだけじゃね!?」

(;^ω^)「はい…すいませんお…ではこんなのはどうでしょうか!?」



了解の時はワンと一回鳴く、嫌な時はワンと二回鳴くという提案であった。こうする事で、簡単な意思の疎通は計れるようになった。


▼・ェ・▼「あんまり恥かかせないでくれよ!?」

( ^ω^)「ワンだお…じゃなくてわかったお!!
       まぁ気分を持ち直して動物村にいくおwww」


▼・ェ・▼「…ワン!!(しかしめんどくせぇな!!)」


二人は慣れない行動に戸惑いながらも仲良く歩いていき、シラネーヨの営む動物村へと二人は着いた。



12: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:21:50.94 ID:CbEyXRlCO



( ´ー`)「おっ二人とも久しぶりだね」

( ^ω^)「おっおwww シラネーヨさん久しぶりだお!!」

▼・ェ・▼「おう!!シラネーヨ久しぶり!!
遊びにきてやったぞ!!」



ビーグルはブーンに見せた事がない表情を見せ、少しブーンは嫉妬感を覚える。そんな中動物村にいる動物達が騒ぎ出す。



犬「ワン!!ワン!!(アニキオカエリ!!)」

猫「ニャーオン(オニイチャンオカエリ!!)」

鳥「ピー(ヒサシブリダナ!)」

鼬「シャー!!(ケッチャクをツケヨウゼ!!)」

(;^ω^)(一体なんなんだお…なんだが動物達が一斉に騒ぎ出したお?)



13: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:23:10.67 ID:CbEyXRlCO
( ´ー`)「みんなもお帰りといってるみたいだね」
(;^ω^)「そうなのかお?」

( ´ー`)「ビーグルは長くここにいたから皆のお父さんみたいなものだからね」

( ^ω^)「流石ブーンのビーグルだお!!」

▼・ェ・▼「ワン!!ワン!ワーン!(皆出向かご苦労!!元気にしてたみたいだな!!今日は久しぶりに遊んでやるぞ!!)」



ブーンの表情にシラネーヨは安堵を覚える。自分が信頼した相手はきちんとビーグルを可愛がってくれてるようであった。ビーグルは奥へと走って行き様々な動物達と戯れ始める。



( ^ω^)「ビーグルってちゃんと犬語話のかお…今まで話さないとおもってたお…」

( ´ー`)「ブーン君そんな事当たり前じゃあないかwww」

( ^ω^)「ですよね…って思い出したお!!
       店長聞きたいことがあるんだお!!」
( ´ー`)「…なんだね?」

( ^ω^)「ずばりきくお…何でビーグルは話すんだお!?」



14: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:25:33.41 ID:CbEyXRlCO



シラネーヨは下を向き一呼吸置くと、ブーンに話すようになったいきさつ、それによる弊害を詳細まで話した。



( ´ー`)「ブーン君を、利用するような真似をしてすまなかった。
押し付けておいてなんだがもしブーンがビーグルを手放したいなら手放してくれて構わない…」

( ^ω^)「…ブーンは初めはびっくりしたお。
だけどビーグルはもうブーンの相棒なんだお!!何があってもビーグルを守るお!!」

( ´ー`)「ブーン君ありがとう…そしてすまなかった」

( ^ω^)「いいんだお!!」

▼・ェ・▼「おいブー!! 何話してんだ!?」

( ^ω^)「なんでもないお!!
ビーグルは最高の相棒だと話してだけだおwwww」


▼・ェ・▼「そうか!!
ブーそろそろ腹減ったし肉屋いこうぜ!」
( ^ω^)「もう友達と会話はいいのかお!?」

▼・ェ・▼「あぁあんま長くいてもあいつらが淋しくなるだけだしな!!」



15: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:26:33.58 ID:CbEyXRlCO
( ´ー`)「お腹が空いてるなら店のレストランをつかうといいよ」

( ^ω^)「おっおww
ビーグルそうするかお!?」

▼・ェ・▼「いや今日は辞めとくわ!!
長いしたらシラネーヨに悪いしな!」

( ´ー`)「息子が幾ら長くいても嫌だとおもわないよ」

▼・ェ・▼「いや今日は辞めとくわ…。
今度来た時に食わして貰うからさ…ブー早くいこうぜ!!」

( ´ー`)「そうかい…」
( ^ω^)「そうかお。 よくわからないけど行けとするお!! シラネーヨさんまた来るお!!」

( ´ー`)「…待ってるよ(もうビーグルは私の息子だけではく、ブーン君の相棒になったんだね。寂しいけど私も強くなるよ)
      困った時には力になるからね」

( ^ω^)▼・ェ・▼「お願いするお(ぜ)!!」


ビーグルは裏で他の動物達に、シラネーヨが自分が離れてたから毎晩泣いいるのを聞いていた。
本心では大好きなシラネーヨの傍にずっといてやりたがったが、今はブーンの相棒であるこのままここにいて、ブーンを捨てシラネーヨから離れたくなくなる気持ちを抑える為に今日は帰ることにしたのであった。



16: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:27:32.85 ID:CbEyXRlCO
▼・ェ・▼「ブー置いていくぞ!!」

( ^ω^)「ビーグル待ってくれお!!」



二人は動物村から離れ、商店街へと入っていく。


▼・ェ・▼「ブー肉屋着いたら俺抱き抱えて口パクしろな!!」

( ^ω^)「いや喋るなお…てかなんでだお!?」
▼・ェ・▼「んっ!?
ビーグル様が肉を選ぶ為にきまってるだろうが!!
まぁ任せてくれや!!」

( ^ω^)「…わかったお!!(なんかよくわからいけど、きっとビーグルにしたい事があるんだお。任せる事にするお)」



それから二人は口パクに合わせる腹話術師さながらの練習をし、なんとか合わせれるようになる。そしてビーグルは肉への予算を聞き肉屋へと向かう。



17: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:29:36.23 ID:CbEyXRlCO
(=゚ω゚)ノ「へいらっしゃい!」

▼・ェ・▼「おう!!
脂身が少なくて安い今日の一番のオススメはなんだ!?」

(=゚ω゚)ノ「脂身が少ないものでしたらこれとこれがおすすめだょ!!」

▼・ェ・▼「うーん。
加工した後の切れ端とかねーか!?」

( ^ω^)(切れ端なんかどうする気なんだお!?加工肉でも作るのかお?)
(=゚ω゚)ノ「端かょ!?
あんなの売り物にならないょ!?」

▼・ェ・▼「家に沢山犬が居て食わせるもんだから予算が足りなくてな!
沢山買わして貰うから出来れば譲って貰えんだろうか!?」

(;^ω^)(よく咄嗟にこんな嘘が付けるお…ブーンの財布の少なさを考えてくれてるのかお?)



18: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:31:29.92 ID:CbEyXRlCO
(=゚ω゚)ノ「それは大変なんだょ。
兄ちゃん野良犬でも保護してるのかょ?」
▼・ェ・▼「まぁそんな所だな!!
あいつらにたまには肉を食わしてやりてーんだ!!
頼むわ!」

(=゚ω゚)ノ「心優しい兄ちゃんだょぉ!!



20: ◆2rDmABK7MA :2008/11/28(金) 01:32:36.89 ID:CbEyXRlCO
今用意するょぉ!」

▼・ェ・▼「有り難い!!皆に店の宣伝もしておくぜ!!」

( ^ω^)(結局上手く買えたお…交渉術も巧みなのかお…ブーンが切り出してたら絶対高い肉買わされて帰ってただけだったお)

(=゚ω゚)ノ「また利用してくれるだけでいいょぉ!!」
ブーンは店員にお辞儀を何度もし大量に肉が入った袋を持つ。

▼・ェ・▼「さて肉も買ったし帰るか!!」

( ^ω^)「そうするお!!(なんか忘れてる気がするお…まぁ思い出せないしいいかお!!)」

▼・ェ・▼「家帰ったら肉が重ならないようにラップして冷凍しといてくれよ!!」

( ^ω^)「……何でかわからないけどわかったお(手間になるけどビーグルに従っておくお!!これで当分の餌は大丈夫だお)」


そして二人は初めての散歩を終えvipマンションへと帰っていく。家についた途端に猛烈に話しまくるビーグルに圧倒されながら一日が終わった。

第三話終わり


▼・ェ・▼「第三話裏に続くぜ!!」



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