( ^ω^)ブーンが日本一のロックバンドになるようです

  
438: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 09:56:30.63 ID:gZeTX+vi0
  
第4章
(この章はブーン視点で話が進みます。)

ジョルジュが脱退した。
自主製作盤も売れてきて、ライブの動員数も増えてきた。
なんと大手レコード会社からメジャー進出の話も来ていたT,V,I,P,絶頂のときだった。

そんななかジョルジュがやめてしまった。
原因はスタジオで曲を作っている時にドクオと揉めたこと・・・だと思う。というかそうだ。



  
440: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 10:06:50.73 ID:gZeTX+vi0
  

('A`)「おまえいっつも同じようなリフだな・・・」

みんなでアイデアを出し合っていて、ジョルジュがこんなのどうだ?
っていってギターを弾いたとき、ドクオはそういった。
ドクオも焦っていたんだと思う。なんていったってメジャーデビューがすぐそこに迫ってきていたんだから。
良い曲を作って華々しいスタートを飾りたかったんだと思う。

( ゚∀゚)「なに・・・?」
('A`)「カッティングもいいけどよ、少しは違うことやろうぜ」

確かにジョルジュのギターはカッティングを多用している。それがT,V,I,P,の持ち味でもあった。
ショボンと僕で音の土台を作って、その上でドクオのボーカルとジョルジュのギターが暴れ、踊るというバンドスタイル。
昔からずっとこれでライブを続けてきた。



  
443: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 10:25:04.18 ID:gZeTX+vi0
  
( ゚∀゚)「俺にジャズでもやれってか?俺は今までこれでやってきたんだ。」
('A`)「極論に走るなよ。バカが。スタイルを少し変えてみろって言ったんだよ俺は。」
( ゚∀゚)「やってられねえな。俺バンドやめるわ。家でおっぱい動画見てたほうが100億倍ましだわ」

ジョルジュは荷物をまとめるとスタジオを出て行った。
僕とショボンも追いかけたけど、スタスタと歩いて街の中にジョルジュは消えた。

(´・ω・`)「ドッくん!なんであんなこといったんだよ!」
('A`)「いつまでも同じじゃ駄目なんだよ!俺達は進化しなきゃ駄目なんだ!」



  
447: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 10:32:30.08 ID:gZeTX+vi0
  
ドクオの進化という言葉にどきりとした。
僕も最初から変わってない・・・。変化のないただ暴れるだけのベーシスト・・・。
駄目なのかも知れない・・・このままじゃ。
進化しなきゃ。ベーシストしても、バンドとしても。



  
458: ◆jtzYt15r/c :佐賀暦2006年,2006/10/26(佐賀県教育委員会) 10:47:04.71 ID:gZeTX+vi0
  
夜、同棲している彼女であるツンに今日の出来事を話した。
彼女とは初対バンのとき以来からメールをする仲になり、今はもう付き合い始めて1年になる。

ξ゚听)ξ「そう・・・ジョルジュ君、やめちゃったの・・・」
( ^ω^)「もう・・・解散しかないのかお・・・僕らは・・・」

フラアアアア フラアアアア バアアアア メエエエエエ

( ^ω^)「ショボンから電話だお。もしもし?」
(´・ω・`)「もしもし。残念なお知らせだよ」

メジャーデビューは白紙となった。
レコード会社はジョルジュが抜け、ガタガタとなったバンドをデビューさせることはできない、と踏んだのだろう。



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