( <●><●>)オペラ座の怪人のようです
- 1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 20:07:02.92 ID:9Rqmns3t0
( <●><●>)「やれやれ」
( <●><●>)「今夜もまたヘタレの練習に付き合わねばならないとは」
( <●><●>)「大概にして頂きたいですね」
- 5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 20:09:59.69 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「あ、いたいた。おーい」
( <●><●>)「何回練習しても同じところで間違うし」
( ><)「おーい」
( <●><●>)「音程もがたがただし」
( ><)「おー…」
( <●><●>)「極め付きは><この顔…とても大物にはなれないということはわかってます」
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 20:13:50.75 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「…」
( <●><●>)「ただ、声は悪くないと…」
( ><)
( <●><●>)
( ><)「続けてください」
( <●><●>)「…さて、レッスンを始めましょうか」
( ><)「こいつめ」
- 7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 20:19:40.16 ID:9Rqmns3t0
…
( <●><●>)「…ふうむ」
( ><)「少しはマシになったと思うんです。前言われたところは気をつけました」
( <●><●>)「確かに前回よりは口が開いてきました、そこはいいでしょう」
( ><)「…」
( <●><●>)「ただ、もう少し息は強くしてもいいと思います。はっきり言うと、ヘロヘロですので」
( ><)「…わかったんです!」
- 8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 20:25:00.90 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「ワカッテマス君はギョロ目だし仮面だしでなかなか気持ち悪いですが、言うことは的をついてるので安心です」
( <●><●>)「悪魔のようなことを言いますね」
( ><)「口に出てましたか?」
( <●><●>)「冒頭の腹いせだということはわかってます。この小物めが!」
( ><)「悪魔はどっちですか」
- 15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 20:53:48.16 ID:9Rqmns3t0
- ( <●><●>)「…まあいいでしょう。ヘタレが悪態をついたという努力ぐらいは認めます」
( ><)「こいつ…」
( <●><●>)「とりあえず、今回指摘したところを直しましょう。少しは人前で聞かせられるようになるかもしれません」
( ><)「もうちょっと自信を持たせてくれてもいい気もするんです」
(* ><)「でも、がんばってくるんです!ありがとうなんです!」
パタパタパタ…
( <●><●>)「…やれやれ」
- 17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:00:19.27 ID:9Rqmns3t0
- ξ゚听)ξ「げほっ…ごほっ…」
( ・∀・)「おやツン、風邪かい?」
ξ゚听)ξ「そうかしら、のどが痛いわ」
( ・∀・)「今日の歌はやめにしておこう。早いうちに治しておいたほうがいい」
ξ゚听)ξ「……そうね」
( <●><●>)「…」
( ><)「…」
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:06:14.26 ID:9Rqmns3t0
- ( <●><●>)「これは好機」
( ><)「え?何?どうしたんですかワカッテマス君?」
( <●><●>)「あれを見て何もわからないんですかボンクラ!」
( ><)「…あれ…って」
(;・∀・)「アー ドウシヨー」
(;・∀・)「代役なんて考えてなかったのに…」
<アー
( ><)「…」
- 21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:13:22.55 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「…で?」
( ><)「僕に…どうしろって言うんですか」
( <●><●>)「あなたにはそこそこ実力があります。代役として自分を売り込めば良いのです」
( ><)「でも…僕なんて、まだまだなんです…本当に、そこそこなんです」
( <●><●>)「チャンスを掴む気概のない者に、舞台は与えられませんよ」
( ><)「…」
( <●><●>)つ「ほら」
ドンッ
( ><)「え」
- 22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:15:44.11 ID:9Rqmns3t0
- (;><)「う、うわああああああああああああああああああ」
ガタガタゴロゴロ
ウァアアアアアアアアアアアアアアアアア
( <●><●>)「階段を転げ落ちる歌姫(仮)…」
( <●><●>)「売れるかもしれませんね」
( <●><●>)「…」
( <●><●>)「実力はありますよ。まだ伸びしろがあるというだけで」
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:23:04.28 ID:9Rqmns3t0
<ウワァア…アア…
(;・∀・)「はぁ…カッコつけて言ったのが間違いだったな」
(;・∀・)「歌がツンくらい巧い子なんて居たかな…居ないよな…」
<ア…アアアアアアアア
(;・∀・)「大体俺ここのオーナーになったばかりだし!どんな子が居るかなんて把握し切れてないっつーの」
( ・∀・)「ああもう!この際誰でも…(;><)「うわあああああああああああああああああああ」
( ・∀・)「え」
ガッターン
- 28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:28:32.85 ID:9Rqmns3t0
- (メ><)「つ…うう…」
(メメ・∀・)「…」
(;><)「す、すみません!!お怪我は…ってうわ!いっぱい赤いの出てるんです!!!」
(メメ・∀・)「アハ…ハハハ」
(;><)「うわ!!!!しっかりしてください!!!!誰かああああ!!!」
( ・∀・)「…まったく…酷い目にあったよ」
( ><)「返す言葉もないんです…」
- 30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:34:26.33 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「本当にすみませんでした…」
( ・∀・)「いや、いいんだ」
( ><)「…イイ…?」
( ・∀・)「君は何か誤解してるね」
( ・∀・)「まあいい」
( ・∀・)「誰か、今晩のオペラを歌える人を知らないか?」
( ><)「あ…」
( ・∀・)「見たところ、君はここで働いているようだし。数日前にここに来た俺よりも人に詳しいんじゃないかな?」
( ><)「あ…えと…」
- 32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:40:12.09 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「(見事に素人だと思われてるんです…)」
( ><)「(確かにツンさんのような華やかさも威厳も持ってないんですが)」
( ><)oO( <●><●>)「極め付きは><この顔…とても大物にはなれないということはわかってます」
(#><)
(#><)「アアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
(;・∀・)ビクッ
( ><)「アアアアア…アアアアアアア」
( ・∀・)「…え…?」
( ><)「…僕も」
( ><)「僕もオペラの声は出せるつもりです!」
( ><)「今夜の代役に、使ってください!!!!」
- 34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:48:19.99 ID:9Rqmns3t0
- ( ・∀・)「あ…」
( ><)「お願いしますなんです!!」
( ・∀・)「…」
( ・∀・)「なるほど、君も…これは失礼したね」
( ・∀・)「聴いたところ声は悪くない。いや、俺は素人だがね、いいと思ったよ」
( ><)「それじゃあ…」
( ・∀・)「だがね、音程のチェックはしなけりゃならない。何か歌ってみてはくれないかい」
( ><)「あ」
- 35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 21:54:41.49 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「…」
( ><)「(何か考えてくればよかったんです)」
( ><)「…」
<…
( <●><●>)「まさかここでつまるとは」
( <●><●>)「…まだまだ子供ですね」
( ><)「えーと…」
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:05:42.41 ID:9Rqmns3t0
- ( ・∀・)「どうした?」
( ><)「いえ、なんでもないんです…」
( ><)「…」
( ><)「(歌えるのかどうかは微妙だけど)」
( ><)「(『チャンスを掴む気概』ですね)」
( ><)「まだ、ツンさんの真似、ですけど」
<ダモラ…ダンフラム…
( <●><●>)「…」
<●> ) ) )
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:16:55.77 ID:9Rqmns3t0
…
<イラス…ソンビジ…
ざわ…ざわ…
从 ゚∀从「おい…今舞台に立ってるのって…」
(*‘ω‘ *)「ビロード…だっぽ…巧くなったっぽね…」
从 ゚∀从「んー…そういやあいつ、新しいセンセができたとか言ってたっけ」
(*‘ω‘ *)「ご鞭撻賜りたいっぽ」
从 ゚∀从「まったくだな」
( ゚∀゚)「こいつはすげーな」
( ゚∀゚)「な、今夜のあの女、なかなかじゃねえか?ブーン」
( ^ω^)「…………」
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:21:46.66 ID:9Rqmns3t0
- ( ゚∀゚)「…おい、ブーン。ぶーーーーーん」
( ^ω^)ハッ
( ^ω^)「お…どうしたお、ジョルジュ兄さん」
( ゚∀゚)「だからよお、さっきまで歌ってた子さ。名前は」
( ^ω^)「ビロード、だお」
( ゚∀゚)「…おう。ちゃんと聴いてたのか?」
( ^ω^)「聴いてたお。いつ終わったのかわからないくらい集中してたお!」
( ゚∀゚)「ったく、おめえは」
- 48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:29:07.27 ID:9Rqmns3t0
- ( ^ω^)「晴れ姿を見られて本当に良かったお。せっかくだから、ちょっと控え室にお邪魔してくるお」
( ゚∀゚)「今更だけどよ、お前、あの子に惚れてるのか?パリに来たと思ったら真っ先にここだし。いったいどこで会ったんだよ、お前ら」
( ^ω^)「また後で話すお!急がないとビロードが控え室から帰っちゃうお!」
( ゚∀゚)「あっ、おい!…ったく」
( ゚∀゚)「…」
( -∀-)「…はぁ」
( ゚∀゚)「若いな、あいつは」
- 49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:36:59.53 ID:9Rqmns3t0
- ( ^ω^)「おっおっおー」
( ^ω^)「本当に歌手として成功できたんだおね」
( ^ω^)「嬉しい限りだお!きっとビロードも大喜びだお!」
( ^ω^)「おっおっおっおっおっ」
( ^ω^)「おっ…」
(;><)( <●><●>)
( ^ω^)「お?」
- 50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:44:03.91 ID:9Rqmns3t0
- ( ^ω^)「…」
( ^ω^)「…男…?」
( ^ω^)
(;><)「…まさかここまでボロクソに批評されるとは思わなかったんです」
( <●><●>)「アイノムチというやつです。証拠に、ヘタレが舞台で歌えたという点についてはそれなりに評価しています」
( ><)「愛の部分が言葉から垣間見えないのはなぜなんですか」
( <●><●>)「私の繊細な心の機微を解せないのですね。遺憾です」
( ><)「遺憾なのはこっちのほうなんです」
- 55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:50:10.28 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「…まあ、厳しい指導が専売特許みたいなもんですからね。ワカッテマス君は」
(* ><)「ひとまず、ありがとうなんです」
( <●><●>)「…」
( ><)「じゃ、夜も遅いんで僕はもう寝ます。また明日、ワカッテマス君」
( <●><●>)「……ええ、お休みなさい」
( ><)「ふー、今日はなんだか疲れたんです」
- 56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:52:10.15 ID:9Rqmns3t0
- ( ;ω;)「お疲れだお…おっおっ」
( ><)「ありがとうなんです」
( ;ω;)「おっ……どういたしましてだお」
( ><)「ええ」
( ><)
(>< )
( ;ω;)
( ><)「ぶ…ブーン……?」
( ;ω;)「おっ…」
- 58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 22:57:40.62 ID:9Rqmns3t0
- (* ><)「ブーンじゃないですか!お久しぶり!元気にしてましたか!?」
( ><)「…いやその前に、なぜ泣いてるんですか?」
( ><)つ□「取りあえずはい、ハンケチです」
( うω;)「ありがとうだお…」
( ^ω^)「久しぶり、だお!元気にしてたかお!?」
( ><)「それは僕もさっき聞いたんです」
(* ^ω^)「おっ。そうだったおね。おっおっ」
(* ><)「…変わってないんです」
- 59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:00:54.37 ID:9Rqmns3t0
( ><)「…それで、さっきはどうして泣いてたんです?」
( ^ω^)「それは…」
( ^ω^)「…」
( ^ω^)「…ビロードには、恋人ができたのかお?」
( ><)「は?」
( ^ω^)「さっき。控え室訪ねようとしたら、ビロードが誰かと居たお」
- 61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:05:37.77 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「さっき…控え室…」
( ><)「あ」
( ><)「もしかしてそれって、黒いマント着て、ギョロ目で、仮面被った薄気味悪い人のことですか?」
( ^ω^)「お…」
( ><)「あれは僕の先生なんです。見た目は胡散臭いけど、音楽の天使さんなんです」
( ^ω^)「天使…」
( ><)「自称です。歌にやたらと精通したただの不審人物です。腕は確かなんですが…」
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:12:22.32 ID:9Rqmns3t0
- ( ^ω^)「そ…」
( ^ω^)「そうだったのかお!」
( ^ω^)「ビロードに恋人ができたのかと思って、ちょっとばかり焦ってしまったお」
( ><)「あの人とラブロマンスなんて…ギャグなんです」
( ^ω^)「だおだお。安心したらお腹空いてきたお」
( ><)「もう時間も遅いですから、今から食べるのは健康に良くないです」
( ´ω`)「おー…」
( ><)クスッ
( ><)「ブーンと話すと落ち着きます」
( ><)「また、お会いしましょうなんです!」
- 67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:19:36.87 ID:9Rqmns3t0
- ( ^ω^)「おっ……!」
( ^ω^)「あっ、ビロード!」
( ><)「ん?」
( ^ω^)「初舞台おめでとう、だお。これからもがんばって欲しいお!」
( ><)「…!!」
(* ><)「ありがとう、なんです!」
(* ><)ノシ
( ^ω^)ノシ
( ^ω^)「…」
( ゚ω゚)
( ゚ω゚)「そうだったお!ジョルジュ兄さん置き去りにしたまんまだったお!!早く戻らないと怒られてしまうお!!」
<オオオオオオオオオオオオ!!!
(* ><)クスッ
- 69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:28:07.64 ID:9Rqmns3t0
…
( ´∀`)「昨晩のステージはすばらしかったモナ。よくあの子を見つけたモナね」
( ・∀・)「ほとんど偶然みたいなものだったんだがね。運が良かったよ」
( ´∀`)「次のファウストの公演は…明後日モナね」
( ・∀・)「次はツンでいいだろうな。彼女も今朝はだいぶ具合が良さそうだったし。明後日の夜にはまた素晴らしい歌声を聞かせてくれるさ」
( ´∀`)「モナモナ」
- 70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:31:10.16 ID:9Rqmns3t0
…
( <●><●>)「…」
( ><)「…」
( <●><●>)「…」
( ><)「…」
( ><)「…あの」
( ><)「さっきからポーズ決めまくって…どこかにカメラでもあるんですか」
( <●><●>)「私の美しさに死角はないということは伝えておきたいと思いまして」
( ><)「知らんわ」
- 74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:37:39.05 ID:9Rqmns3t0
- ( <●><●>)「大体あなたは、人が見ていないからといって言い過ぎなのです」
( ><)「何をです」
( <●><●>)「ギョロ目だとか胡散臭いだとか不審人物だとか」
( ><)
( <●><●>)
( ><)「違うんですか」
( <●><●>)「他に何か言うことはないのですか」
(;><)「…はっ!?そ、そうだった!なんでそんなこと聞こえてるんですか!?」
( <●><●>)「それは私が音楽の天使だからです」
( ><)「天使に失礼だとは思わないんですか」
- 75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:42:50.92 ID:9Rqmns3t0
- ( ><)「それで、結局君はつけてきたということですか」
( <●><●>)「そんな変態的なことはしていませんよ」
( ><)「…」
( <●><●>)「疑惑の目で見たって仕方ありませんよ」
( <●><●>)「…私には、屋敷のすべてが聞こえるし、見えます」
( <●><●>)「だからあなたの声を真っ先に見つけられた」ボソッ
( ><)「え?」
( <●><●>)「いえ、何でもありません」
( ><)「…それはつまり」
( <●><●>)「はい」
(;><)「…」
- 76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:49:57.86 ID:9Rqmns3t0
- (;><)「(すべてが聞こえる…見える…)」
(;><)「プライベートも何もあったもんじゃないです!やっぱり危険人物だったんだな!」
( <●><●>)「『やっぱり』とは失礼な…それに、階段から転がり落ちて巻き込んだ人を殺すような人より危険なはずがありません」
(;><)「それは僕のことですか!?殺してないし!!間一髪だったし!!!!」
( ><)「…はぁ」
( ><)「…ちょっと外を歩いてくるんです。すぐ戻ります」
( <●><●>)「馬車にぶつかって馬を潰さないでくださいね」
(#><)「あんたは僕を何だと思ってるんですか!!!」
<バタン
( <●><●>)「…」
( <●><●>)「さて、と」
カリ…カリカリ
- 77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:53:25.25 ID:9Rqmns3t0
…
( ><)「はぁ…」
( ><)「最近血圧が上がってばかりです」
( ><)「あの奇人め………ん?」
ξ#゚听)ξ
( ><)「ツン…さん…?」
- 81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/19(木) 23:59:20.98 ID:9Rqmns3t0
- ξ#゚听)ξ「信じられん…このツン様にこんな戯言を送りつけるとは…」
( ><)「(手紙…?)」
ξ#゚听)ξ「この手で八つ裂きにしてくれるわ!!」
ビッ…ビリビリッ
( ><)「(ほ…本当に八つに裂いた)」
ξ*゚听)ξ「ざまあみそづけ…なんちゃって」
( ><)「ツンさん…凶暴性を垣間見せつつも意外とお茶目なんです」
ξ゚听)ξ「…あら?ビロードじゃない」
( ><)「はっ!ま、また口に出ていた!?」
- 82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/20(金) 00:05:07.36 ID:vIAlrkUo0
- ( ><)「こ…こんに…じゃなくておはようございます」
ξ゚听)ξ「おはよう、ビロード」
( ><)「お、お加減はどうなんです?明後日のステージには…」
ξ゚听)ξ「…」
ξ--)ξ「はぁ」
( ><)「?」
ξ゚听)ξ「ええ、大分良くなったわ。この分なら出られそうよ」
( ><)「それはよかったんです!僕もツンさんの歌声が楽しみなんです!!」
ξ゚听)ξ「…」
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/20(金) 00:11:16.96 ID:vIAlrkUo0
- ξ゚听)ξ「本当にそう思う?」
( ><)「え?」
ξ゚听)ξ「私が出たら、あなたが脚光を浴びるチャンスは減る」
ξ゚听)ξ「あなたには、私が邪魔なんじゃないの?」
( ><)「ツン…さん…?」
ξ゚听)ξ「昨日の舞台、私の代役ってことで出たのに、あなたは随分話題になってるわ。」
ξ゚听)ξ「この調子じゃ、あなたに追い出される日も近いかもね」
(;><)「ツンさん何言ってるんですか!!らしくないですよ!?」
ξ゚听)ξ「私より…あなたがふさわしいって」
(;><)「誰がそんなこと言うんですか!!ツンさんは僕の憧れなんです!ひよっこの僕と比べ物にならないくらいツンさんは凄いんですよ!!」
- 89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/20(金) 00:16:55.46 ID:vIAlrkUo0
- ξ゚听)ξ「…」
(;><)ゼーハー
ξ--)ξ「…」
ξ゚ー゚)ξ「…もうちょっと肺を鍛えなさい。そんなんじゃプロにはなれないわよ?」
( ><)「ツン…さん…」
ξ*゚听)ξ「か、勘違いしないでよね!あなたをライバルと認めたわけじゃないわ。ひよっこ相手にムキになんかならないんだから」
( ><)「…」
(* ><)「はい、なんです!」
ξ*゚听)ξ「も、もう帰るわ。見苦しいところ見せて悪かったわね」
ξ )ξ ) ) )スタスタ
- 91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/02/20(金) 00:21:17.29 ID:vIAlrkUo0
- (* ><)「……」
(* ><)「よしっ、早速肺を鍛えるんです!」
(* ><)「いつかきっと、舞台でツンさんと並んで歌うんです!!」
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