('A`)が狭間で生きるようです

48: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:19:50.11 ID:TK5dDeGy0
第六話「汚い心と汚い体、汚れない心と汚れない体」


朝目が覚めた時、俺以外の皆は起きていた。
不安で眠れなかったツンを始め、皆各々に思うところがあったのだろう。
夜のうちにレジスタンスが来たら。
ソードを持つ身にとっては安眠すらも特権か。

ここにいる居心地の良さ。
それを守るための義務と責任。
重圧を感じながら、ショボン先輩が作ってくれた朝飯を食べる。
味付けが少ししょっぱい。
そんなとこからも皆の動揺が見てとれる。

('A`)「今のうちに食料を手に入れてきます。時間が遅くなればなるほど危険は増すはずです」

(´・ω・`)「ああ、頼む。戻ってきたらうまい料理を作ってやるよ」

( ;^ω^)「ドクオ、すまないお」

川 ゚ -゚)「気をつけて行ってくれ。
いくらお前がソードと言えどレジスタンスや暴徒の数が多かったらすぐに逃げてくれ」

('A`)「無理はしませんよ。自分のレベルは自分が一番分かってますから」



49: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:22:56.02 ID:TK5dDeGy0
そう言い、俺は外に食料を探しに出かける。
無理はしない、俺のためにも皆のためにもその方がいいほうに決まっている。
そもそも戦える自信が無い。
マッド・ピエロはレベル1だったのだろう。
だからこそ急いだ。自分より強いものが現れてからは、
目的が達成出来ないからだ。
今から会う敵はそんな奴らじゃない。
準備を整え、恐らく集団で動く。

考えるだけで震える。
俺はスタート地点に立っただけ。
しかも能力も大して強くない。逃げるのにも向いているとは思えない。
自分を中心にしか影を発することが出来ないのだから。

むしろ夜の方が強いくらいなのになんだって昨日の夜中に出掛けていかなかったんだ。
嘆いても仕方がない。現実に出来ることをするだけだ。



51: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:25:27.85 ID:TK5dDeGy0
('A`)「さすがに少ないな…」

商店街に散乱していた商品はもう誰かに持っていかれていた。
ソードを持たない人間が人目を忍んで夜中か早朝に持っていったんだろう。
安心が油断を招くとはこのことだ。

('A`)「もう少し遠出するか」

本当は行きたくなかった。
外にいればいるだけリスクが高くなる。
レジスタンスだっているかもしれない。

手近で済ませることが出来なかった自分に苛立ちを覚える。
街外れにある大型のショッピングモール。
郊外にあるために、車なしではいけない場所。

一般人なら、きっと恐れて行かないだろう。
一時間ほど歩き、大型ショッピングセンター到着する。



53: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:27:28.84 ID:TK5dDeGy0
ショッピングモールに到着。自分の勘は当たっていた。
その中のスーパーにはさすがにまだ残っている。それでも大分少ないが。
やはり、ここまで来るのを人々が恐れたためだろう。

ちょうどいい。
カゴとカートも拝借しよう。それだけ多く持っていけば暫くは大丈夫だろう。
そう思いながら、まるで買い物をするかのようにスーパーの中を見て回る。
普段より栄養価を考えて品物を選んでいるのは皮肉な話だ。

('A`)「こんなもんかな」

缶詰めと乾物を中心に残っていた保存のきく食料。
それと下着やトイレットペーパーなどの日用品をカゴに入れた。
今ならブランドの服もモール内の店で手に入るだろう。
しかし、今はそれより食料が一番大切だ。
どうせ、着ないだろうしな。



54: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:29:39.17 ID:TK5dDeGy0
('A`)「さて、帰るかな」

そう思ったときに、モールの入り口方面で爆発音が聞こえた。

ドガン!!

…しまった!
来やがった、早すぎるだろ。
暴徒かレジスタンスかどちらかは知らない。
どちらにせよ状況は最悪だ。
爆発音。
詰まるところ爆発の事象を操れるソードが最低一人。
ちくしょう、俺じゃ勝てない。

逃げなくては。
でもどうやって?
スーパーの入り口は1つ。
肉や野菜を保存している、バックヤードに逃げ込めば?
さっきそこから俺は食料を調達したばっかりじゃないか!

なんだって、昨日の今日でここに来るんだよ。
ああ、そうか。皆俺と同じ考えか。
馬鹿だった。ほとぼりが冷めた頃に来るのがベストだったのか。
自分の選択ミスを嘆けば嘆くほど、絶望は色を濃くしていく。



58: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:31:46.58 ID:TK5dDeGy0
駄目だ、死ぬ。
ガタガタ震える口。膝の笑いが止まらない。
どうしよう、こんな現実が本当に来るとは思っていなかったんだ。
もっと先に来ると思ってた。
なんだかんだ言ってソード同盟を待ち望んでいたのは俺じゃないか!

このままおろおろして時間を潰していき鉢合わせになって殺される。
物言わぬ自分の体。
そして、血まみれの床。
その全てが現実にせまっている。
嫌だ、そんなのは嫌だ。
自分には絶望しているさ。
だけど、それでも生きていたいんだよ!

そんな風に弱気になる俺に、もう一人の俺が語りかける。



59: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:34:45.07 ID:TK5dDeGy0
―殺せばいいだろ―

('A`)「そうだよ、殺せばいいんじゃないか…」

逃げることは不可能。殺される。
ならば殺せばここを脱出出来る。なんともシンプルな答えじゃないか。

でも、そんなこと俺に出来るのか?
そのために必要な計画はもう既に頭の中に出来上がっている。
油断大敵事故一生。
調子に乗っているあいつらをこの世界から無くしてやる。
歪んだ笑顔が顔に張り付く。

そうだよ、わざわざ自分の能力を晒して優越感を誇示する奴等に俺が負けるか。
幸いこの場所は俺向けだ。
一人残らず殺してやる。

やめておけ、いややれよ。
二人の俺が自問自答を繰り返す。
だけども、やめておけよと言う俺よ。
お前は何もせずに死にたいのか?
駄目でも、少なくとも一矢報いてやれよ。
そうやって、自分を説得して不幸な想像を見ないようにして決意を固める。



61: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:38:15.51 ID:TK5dDeGy0
スーパーの中心に位置するカップラーメンの棚。
激安を謳い、籠状に乱雑に入っている商品を全て出す。
その中に入ってしまえば入り口からは見えないはず。
後は奴らがここに来るのを待つだけ。
多少の計画のズレはあるだろう。
そうなれば死ぬだけだ。
まあ、そうなれば皆も遠からず死ぬだろう。
良い君だ。

そんなことを考えているうちに下品な笑い声が聞こえてきた。
馬鹿が、情報を与えた自分を恨め。

ミ,,゚Д゚彡「ぎゃはは!そろそろ良いものが食いたいと思ってたんだよ!
店員さ―ん!いませんかあ!?www」

<ヽ`∀´>「フサギコさん、ここでは爆発させないで下さいねwww
商品飛び散っちゃいますからwww」

( ^Д^)「ほんとっすよwww」

ミ,,゚Д゚彡 「分かってるってwww」



63: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:41:10.55 ID:TK5dDeGy0
三人か。
しかも頭の悪いのが三人。
これならいける。五人以上なら手こずるかと思ったが馬鹿共が。
しかも爆発の能力は姿こそ見えなくても、誰かは分かった。
しかも残りの二人。お前ら、そいつらより弱いな?
笑顔を隠しきれない。
駄目だ、こいつらを殺すことを考えると下まで大きくなりそうだ。

ミ,,゚Д゚彡 「お肉お肉〜♪」

近づいてくる。しかも三人まとめて。
馬鹿共が。
射程距離まであと少し。

<ヽ`∀´>「ウリはキムチが食いたいニダwww」

( ^Д^)「お前、その口調やめろよwww」

笑いながらどんどん近づいてくる。
震えないと言ったら嘘になる。
けれども、それよりこれから自分が行なう期待で心が一杯だ。

ミ,,゚Д゚彡「お肉はどこですか〜♪」

3・2・1・0
今だ。

('A`)「出てこい影法師…」



65: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:42:23.09 ID:TK5dDeGy0
現れた影法師。
身の丈2メートルのドクロ。
貴様らを死に誘う死神だ。

ミ,,゚Д゚彡「な…!!!」

驚いたリーダー各の男がソードを出そうとする。
馬鹿が、その驚いた声で既に俺の作戦は完了しているんだよ。

('A`)「広がれ」

瞬間、影が広がる。
真っ暗闇な世界、俺だけの世界。
ようこそ君達、歓迎するよ。存分に楽しんでくれたまえ。

('A`)「切り裂け」

どいつがどこにいるか分かる。
リーダー各の男だけがソードを発動している。
手をこちらに向けてるということは爆発させるつもりか。
そんな暇は与えないけどな。



66: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:44:17.37 ID:TK5dDeGy0
まずは伸ばした腕を切り落とす。
返す刀で、もう一本。
念のために横一文字で両足を一気に切り落とす。
これでお前は、ダルマだ。
縁起が良いな、おめでとう。

ミ,, Д 彡「ぎゃあああああああ!!!」

とても良い声だ。95点を上げよう。
足りない5点は若干語彙が少ないからだよ。

<ヽ; ∀ >「テポドン3号!」

(; Д )「コンプレックス・ドゥ―!」

リーダーの悲鳴が聞こえたからか。
他の二人もソードを出す。
的がでかいからそっちの方が当てやすいんだけどな。

('A`)「切り裂け、影法師!!」



67: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:45:50.07 ID:TK5dDeGy0
右端にいる一人の右腕を袈裟に切り裂いた後は、横一文字にもう一方の右足を。

<ヽ; ∀ >「ぎゃあああああああ!!!」

( Д )「ぎゃあああああああ!!!」

良い悲鳴だ!!!

('∀`)「まだだ!!もっと切り裂け!!」

二人の残った足と腕とを切り落とす。
お前らの体に外傷は無い。
だけども指一本動かすことが出来ずに、真っ暗闇な世界にいるのは辛いだろう。

('∀`)「ははは!馬鹿どもが!!!」

こいつらが蠢いているのが分かる。
どうだい俺の世界は?
俺の世界はどんな気分だい?
なあ、俺の世界はどんな気分だい!?



70: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:48:24.17 ID:TK5dDeGy0
('A`)「戻れ」

急に冷静になって、我に返る。
こいつらに、俺の世界は勿体ない。
何で俺の世界にお前等を入れなくちゃならないんだ。
そう思って、俺は影をしまう。

ミ,,゚Д゚彡「ぐう…」

<ヽ;`∀´>「助けて…」

(;^Д^)「勘弁してくれ…」

両手両足が動かない、こいつらを見て俺の中の良心が囁いた。
殺さなくてもいいんじゃないか?
仲間のためにとはいえ殺すのは良くないと。

それと同時にもう一人の俺が同時に語りかける。
殺せばいいじゃないか。
大義名分が必要ならば用意すればいい。
この世界じゃもう、法律なんて無いに等しいのだから。

殺せと言う俺。殺すなという俺。
どちらの言い分も正しいし、正しくない。
そんなことは分かっているよ。



71: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:50:09.86 ID:TK5dDeGy0
('A`)「…」

悩んだ末に一つの結論を出して俺は三人に近づく。
ああ、確かに言われて見れば可哀想だよな。

ミ,,゚Д゚彡「てめぇ…俺たちにこんなことしてただで済むと思うなよ…
仲間がてめえに必ず報復するからな…」

レジスタンスか。
殺したらって生かしておいても結局、そうなるんだろ?
こいつらを生かしていたら後々めんどくさいことになりそうだ。
だけれども、だからと言っても殺すのも気が引ける。

ミ,,゚Д゚彡「殺してみろよ…仲間の報復を怯える日々が始まるだけだぜ!!」

この状況になっても命乞いをしないこいつに、一種の尊敬すら覚える。
ごめんよ、今はそんなことは関係ないんだ。



73: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:52:35.58 ID:TK5dDeGy0
('A`)「お前は何人だ?」

ミ,,゚Д゚彡「はっ!?」

突然の質問に男は素っ頓狂な顔をする。
この状況じゃ、そう思えても仕方が無いよな。
でも、俺は早く答えて欲しいんだよ。

('A`)「とっとと答えろ、お前は何人だ」

お前の感情なんて知らないんだ。
俺は早いとこ答えて欲しいだけなんだ。

ミ,,゚Д゚彡「俺はソードだ!!」

質問の趣旨を勘違いをしているな、この男は。
聞いていることに的確に答えておくれ。
刀の切っ先を突きつけながらもう一度男に問う。

('A`)「とっとと答えろ」

ミ,;゚Д゚彡「ニーホー人だ…」

('A`)「そうか…」

ニーホー人か、この男は。



75: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:54:02.38 ID:TK5dDeGy0
('A`)「突き刺せ」

そう呟くと影法師が男を突き刺す。

ミ,, Д 彡「ぐああ…」

血を吐き、倒れる男。
残りの男達も動揺の色を隠せない。
殺すことは出来ても殺される覚悟は無いのか。
奇遇だな、俺と同じだよ。

('A`)「お前は何人だ?」

落ち着きが無いもう一人の男に尋ねる。

(;^Д^)「シーナ人です!!俺はシーナ人です!!」

そうか、シーナ人かお前は。



76: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 17:58:02.74 ID:TK5dDeGy0
('A`)「突き刺せ」

もう一人の男の心臓にも刃を突き立てる。
血を吐きながら命を落としていく。

(; Д )「なんで…」

疑問の声を呈しながら男はその命を散らしていく。
もう1人の男は、汗を顔中から流してその光景を見つめている。
死にたくないんだろ、そんなことは分かっているよ。

('A`)「お前は何人だ」

相手の意思を無視して、質問を続ける。
自分が王になったような錯覚だ。

<ヽ;`∀´>「ウリはカーク人ニダ…」

('A`)「カーク人?」

<ヽ;`∀´>「嘘じゃないニダ!
戸籍上はニーホー人だけども、ウリはあいつらとは違うニダ!!」

聞いたことがあるな。
前時代にニーホー人の国にいた別民族か。
異なる顔つき、異なる喋り。嘘じゃないのは分かる。

<ヽ;`∀´>「信じて欲しいニダ…」



78: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 18:00:51.18 ID:TK5dDeGy0
懇願するような表情で、俺に信頼を求める男。
その答えが浮かばない。
心がまるで虚無になったようだ。
だけれども、結論は出さなくちゃ。

('A`)「俺がやったことを仲間に話したら、
今度はソードじゃないお前の体を達磨にしてやる」

<ヽ;`∀´>「助けてくれるニダか!?」

('A`)「餓死する前に仲間が来ることを祈るんだな」

そう言い、俺はカートを運び外に出る。
何日かしたら、ソードも回復するだろう。
餓死する一歩手前で、どうせあの男は助かる。
面倒くさいことになるかもしれない。だけども、今は別の想いが頭を支配する。

やった、やってやった。
俺はやったんだ!
虐げられていた俺が、圧倒的な奴らをやってやったんだ!
俺は出来たんだ、成し遂げたんだ!
とうとう目にもの見せてやった。
威張りながら俺を疎んでいたシーナ人!卑屈な思いを抱えながら俺を蔑んだニーホー人!
俺はニーホー人とシーナ人にやってやったんだ!



80: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 18:03:29.31 ID:TK5dDeGy0
(;A;)「あああああああああああ!!!!!」

やってしまった、殺してしまった。
仲間のためでもなく、自分のために。
ただ自分の中のちっぽけなプライドを守るために。
…殺してしまった!!!

(;A;)「あああああああああああ!!!!!」

奴らの仲間が来ることすら恐れずに俺は道の真ん中で泣き続けた。

汚れてしまった、この手までも。
汚してしまった、この体さえも!
汚れた心だけじゃなく、親からもらったこの体さえも!!!

(;A;)「あああああああああああ!!!!」

ごめんよ、父さん!
ごめんよ、母さん!
俺は二人を裏切った!
父さんを殺した、あいつらと同じになってしまった!

何が、ブーンが憎らしいだ。
自分の方が世界を分かっているような顔をして紗に構えて。
その結果がこれだ!
一番大事なものを奪ってしまった!



82: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 18:06:40.24 ID:TK5dDeGy0
(;A;)「……………………」



(;A;)「行かなきゃ…」

いつまでも泣いてはいられない。
戻らなきゃ、あの場所に。どの場所に?
ブーンや、ショボン先輩が待つあの家に。

だけれども俺は戻る資格があるのか?
人殺しの俺が。
汚れた心に汚れた体。
汚れなき心に汚れてない体のブーン達。

('A`)「いかなきゃ…」

答えなんて最初からある筈が無い。
それでも、生きるのか俺は。
もう、戻れない。
安全なところから、人を馬鹿にして人を否定して自分を肯定していた。
もう、そんな自分には戻れない。
残るのは自分を否定してそしてただ生きていく道。
いや、慣れてしまえばきっとまた元の俺に戻る。
でも、それでも生きたいんだよ。



83: ('A`)が狭間で生きるようです :2009/03/01(日) 18:09:37.75 ID:TK5dDeGy0
生きると決めよう。
守ると決めよう。
もう、誰かを憎むことは必要ない。
何よりも生きる価値が無いと思えるのは自分なのだから。
ならばせめてみんなのために使おう。

もう、無理に皆を憎む必要は無いんだ。
俺が最も救われるあの場所を。
俺が最も自己嫌悪に陥るあの場所を。
せめて、守ろう。

父さん、僕はなんのために生きているんだろう。
ごめんよ、父さん。
僕はもう、あなたが望んだ生き方は出来ないようです。
だから、せめてあなたと同じような人を守ると誓います。
あなたのように生きているブーン達を。

くそ、何だってこんな風になってしまったんだ。
俺が悪いのか、周りが悪いのか。
笑いたい、蔑みたい。
今はただ自分を嘲笑いたい。

第六話「汚れた心に汚れた体、汚れてない心に汚れてない体」 終



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