('A`)ドクオくんの家には変な人が来るようです
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:28:11.99 ID:MubnRZ1W0
-
- オレの名前は、鬱田ドクオ
- 貧乏大学1年生
- 住んでるアパートは、6畳風呂なし1R
- 南向き、日当たり良好
- 駅から徒歩で10分程度
- 立地条件からすれば非常にリーズナブル
- 大学生の一人暮らしとしては中々のものである
- ただ、問題があるとすれば――…
- 7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:29:31.40 ID:MubnRZ1W0
-
- 「おぉ、見てください」
- 「私の超科学センサーが反応しています」
- 「先生、お気を確かに」
- 「私は正常です!!」
- 「そういう輩が一番危険と言いますわ」
- 「本人を目の前にしてそこまで言いますか」
- ('A`)「はぁ」
- ('A`)「どうでもいいけど、人ん家のドアの前で騒ぐのはやめてほしいよな」
- 11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:34:03.68 ID:MubnRZ1W0
-
- 「この部屋の中から反応があるみたいですね」
- 「不法侵入ですわ、先生」
- 「科学の進歩のために犠牲はつきものです」
- 「あ、もしもし、警察ですか」
- 「ちょっと、ちょっとー!! ちゃんと玄関から入りますよ!!」
- ('A`)「…」
- ('A`)「今回は漫才師かな、コンビの」
- バターン!!
- (-@∀@)┏┏「お邪魔しまーす!!」
- (゚、゚トソン「本当に邪魔です」
- (@∀@;)┏┏「ほら、トソンくん、すっごい反応してますよ!? ね!! すごいですよね!?」 ピコンピコン
- (゚、゚トソン「あ、申し訳ございません。すぐに警察が来ますので」
- (@∀@;)┏┏「いやいやいやー!! こんな反応めったにないよ!? 今、警察を呼んじゃうと後悔するよマジで」
- (゚、゚トソン「むしろあなたについて来たことを全力で後悔しております」
- 12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:36:33.09 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「…」
- ('A`)「えっと…」
- ('A`)「吉本の方ですか?」
- (ノ@∀@)「吉本? いえ、旭川です。旭川研究所のアサピーといいます」 クイッ
- (゚、゚トソン「上方漫才の方ですか、という意味だと思いますわ」
- (゚、゚トソン「あぁ、わたくし、この阿保の助手をやっております、トソンと申します」
- (;@∀@)「あ、阿保と言い切った!?」
- (゚、゚トソン「ド阿呆のほうが適切だったでしょうか?」
- (;@∀@)「ひどい!! 泣いちゃうよ!?」
- 13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:38:39.35 ID:MubnRZ1W0
-
- ('∀`)「はははは、面白い面白い」
- ⊂('∀`)「はい、じゃあ、また来週ー」
- (;@∀@)つ「ちょっとタンマ!! 閉めないで!!」
- ('A`)「なんすか、芸人はお断りです」
- (;@∀@)「芸人とな!?」
- (゚、゚トソン「そういうときは扉の隙間に靴を挟むと効果的ですわ」
- (-@∀@)「な、なるほど! 冴えてますね」
- ('A`)「芸人じゃなくて、押し売りだったか」
- (@∀@;)「トソンくん、要らぬ誤解を招いてるよ!?」
- (゚、゚トソン「元はといえば先生が勝手に入ったせいです」
- ('A`)「芸人でもなく、押し売りでもなかったら何なんすか?」
- (-@∀@)「…!」
- (-@∀@)「くっくっくっくっ」
- 15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:40:42.26 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「なんだ、いきなり笑いだしたぞ」
- (゚、゚トソン「すいません。ちょっと大脳皮質が損傷しているんです」
- (;@∀@)「してませんよ!! 失礼な!!」
- (-@∀@)「しかし、キミ。よくぞ聞いてくれましたね」
- (-@∀@)「私たちは芸人でも押し売りでもありません!!」
- (-@∀@)「我が旭川研究所は超科学的な…」
- ( ゚д゚ )「警察だ!! 不審者がいると通報を受けて…」
- (゚、゚トソン「あ。お巡りさん、ここです」
- (;@∀@)「ちょ―――――!!?」
- 変な人がよく来る、ということだ
- 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:42:01.52 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)ドクオくんの家には変な人が来るようです
- Case7:(-@∀@)
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:45:06.01 ID:MubnRZ1W0
-
- (;@∀@)「ふーふー…、アイルビーバック!!」
- (゚、゚トソン「あら先生、意外と早かったですね」
- (;'A`)「あんた助けに行く気ゼロだったな」
- (;@∀@)「トソンくん!! なんだねキミは、私のピンチにゆっくり茶なんぞ飲んで!!」
- (゚、゚トソン「自業自得ですわ」
- (-@∀@)「むぅ……、そこのキミ!! 私にも茶を!!」
- (;'A`)「は、はぁ…」
- (-@∀@) ズズズ…
- (-@∀@)=3「はぁ、落ち着いた」
- (-、-トソン「それじゃあ、そろそろお暇しましょうか」
- ('A`)、「あ、すいません、大したおもてなしもできずに」
- (゚、゚トソン「いえいえ、お構いなく」
- (;@∀@)つ「ちょっと待ったー!!」
- 21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:47:25.50 ID:MubnRZ1W0
-
- (゚、゚トソン「なんですか、大声をあげて。はしたないですわ、せいっ」
- Σ(;@∀@)「熱っ!! ちょっと、飲みかけのお茶かけるのやめてください!!」
- (;'A`)「拭くのオレなんすけど」
- (゚、゚トソン「あぁ、つい」
- (;'A`)(ついお茶をかけるってどういう関係なんだ…)
- (-@∀@)「とにかく、まだ帰りませんよ!! 超科学センサーが反応してますからね」
- ('A`)「超科学センサー?」
- (-@∀@)┏┏「そう、これです!! 超ぉー科学センサぁー!!」
- ('A`)「そんなドラえもんみたいな口調で言われても…。なんすかこのダウジングの出来損ないみたいなの」
- (゚、゚トソン「ダウジングの出来損ないですわ」
- (-@∀@)「トソンくん、キミがそれ言う?」
- (゚、゚トソン「見たまんまです」
- 24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:52:19.66 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「そのダウジングがここで反応したってことっすか」
- (-@∀@)「む、むぅ、ダウジングじゃないんですが……。まぁ、そういうことですかね」
- ('A`)「なんの探知機なんすか、これ」
- ('A`)「温泉とか?」
- (-@∀@)「失敬な!! そんなものを探しているわけではありません!!」
- (゚、゚トソン「全くです。まだ温泉を探しているほうが幾分かマシですわ」
- (-@∀@)「…」
- (゚、゚トソン「いや、銭湯でもマシかもしれませんね」
- (-@∀@)「…」
- (;'A`)(なんでこの人は助手をやってるんだろう)
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:54:23.56 ID:MubnRZ1W0
-
- (-@∀@)。「ぐすっ、違います!! 超科学センサーは温泉や銭湯を探すためのものじゃないんです!!」
- (;'A`)「な、泣いとる!?」
- (゚、゚トソン「先生、はしたない上にうざったいですわ」
- ('A`)「鬼畜かあんた」
- (゚、゚トソン「お褒めいただきありがとうございます」
- (-@∀@)。「うぅ、このセンサーは旭川研究所の技術の粋を集めた超高性能探知機なんですよ!!」
- (-@∀@)。「トソンくん、キミは助手なんだからそこら辺は理解して然るべきです!!」
- (゚、゚トソン「理解した上での発言ですわ」
- (;@∀@)「…よ、余計性質が悪い」
- (-@∀@)「このセンサーの素晴らしさが分からないなんて」
- ('A`)「いや、だから何の」
- (-@∀@)「メガネの」
- ('A`)「…」
- ('A`)「…は?」
- 28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:55:49.88 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「…何のセンサーなんですか?」
- (-@∀@)「いや、だからメガネの」
- ('A`)「…」
- (-@∀@)「…」
- ('∀`)「あははははは」
- (-@∀@)「はははははは」
- ('A`)「ふざけてるんですか」
- (-@∀@)「大真面目です」
- ('A` )「…」
- (゚、゚トソン「なんですか、こちらを見ても何も解決いたしませんよ?」
- ('A`;)「あんた、こいつの助手だろ!!」
- 30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:57:28.68 ID:MubnRZ1W0
-
- (゚、゚トソン「阿呆の考えることは凡人には分かりかねるのです」
- (-@∀@)「さりげなく、また阿呆って言いましたね」
- ('A`)「いや、確かにアホだろ」
- (@∀@;)「賛同者がここにも!?」
- ('A`)「大体メガネ探知機ってなんだよ、メガネ探知機って」
- ('A`)「メガネ屋でも探してんの」
- (ノ@∀@)「ふふふふふっ、甘いですね」 クイッ
- (-@∀@)「そんなもの地図で調べれば一発です!!」
- ('A`)「…」
- ('A`)「いや、まぁ、確かにそうだけど」
- ('A`)「じゃあいらねーじゃん、そのセンサー」
- (゚、゚トソン「そうですね。さっさと破棄しましょう、ふんっ」 ギリギリギリ
- つ┏⊂
- (;@∀@)「ぎゃー!! やめて!! 曲がってる、センサーが曲がってるから!!」
- 32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:59:47.36 ID:MubnRZ1W0
-
- (-@∀@)「ち、違うんですよ」
- (-@∀@)「メガネを探すセンサーではないんです」
- ('A`)「じゃあ何を探してるんすか」
- (-@∀@)「ふっふっふっふっ、聞いて驚きなさい」
- (-@∀@)「実はこの超科学センサー…」
- (-@∀@)「メガネっ子を探すものなのです!!」
- ('A`)「…」
- ('A`)「オレ、あんたの気持ちが分かってきたわ」
- (-、-トソン「わたくしも他の方と価値観を共有できて嬉しい限りです」
- ('A`)「じゃあ、お疲れさんということで」
- (;@∀@)「あれ!? なんで!? もっとこう『すごい!! 画期的!! メガネっ子最高!! ひゃっほーぅ!!』とかならないんですか!?」
- 33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:01:21.37 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「メガネっ子はいいんだけど、そのセンサーの存在意義を問いたい」
- (-@∀@)「素敵なメガネっ子を探せます」
- ('A`)「…」
- (#'A`)「舐めとんのかぁ!!」 ギリギリギリ
- つ┏⊂
- (;@∀@)「あぁ、曲げないで!! だから、曲げないでください!!」
- (゚、゚トソン「ならいっそ折ってしまいましょう」
- ('A`)「いいアイデアっすね」
- (;@∀@)「ちょっとトソンくん!! いつからそっち側に!?」
- (゚、゚トソン「むしろ最初からです」
- (-@∀@)「ちょっと待ってください!! まだ隠されたすごい機能があるんですよ!!」
- ('A`)「ほぅ」
- (゚、゚トソン「初耳ですわ」
- 35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:04:03.56 ID:MubnRZ1W0
-
- (-@∀@)「オプションで、委員長、お姉さん、美人秘書、ドジっ子を追加設定できます」
- ('A`)「…」
- (゚、゚トソン「…」
- (*'A`)「委員長がいいな」
- ⊂(゚、゚トソン「せいっ」
- ('A`;)「いてぇ!? 湯のみ投げましたね!?」
- (゚、゚トソン「あぁ、つい癖で」
- (-@∀@)「ふふふっ、キミもこのセンサーの素晴らしさが分かってきたようですね」
- ('A`)「まぁ、メガネっ子委員長なら…」
- (゚、゚トソン「短い共闘体制でした」
- 37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:06:18.31 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「…」
- ('A`)「でも、なんでセンサーがウチに反応したんすか」
- (-@∀@)「それは、まぁ…」
- ('A`)「…」
- (-@∀@)「…」
- Σ(;@∀@)「はっ、もしかしてあなたメガネっ子ですか!?」
- ('A`)「いや、意味わかんねーし。見れば違うって分かるだろ」
- (゚、゚トソン「現在進行形で脳死してるみたいですね。脳死なう」
- (-@∀@)「しかし、センサーは反応してますし」
- ('A`)「あんたは目の前の現実よりセンサーを信じるのか」
- (-@∀@)「科学者たる者、当然です!!」
- (゚、゚トソン「先生を科学者と分類してもいいものか、非常に悩むところですわ」
- ('A`)「他の科学者の人たちに謝れよ」
- 39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:12:04.44 ID:MubnRZ1W0
-
- (-@∀@)「…」
- (-@∀@)「…そうだ!!」
- (-@∀@)つ-@-@「キミ、メガネをかけてみませんか」
- ('A`)「あんた、全く話聞いてねぇだろ」
- (゚、゚トソン「腐っていますね。遅すぎたんですわ」
- (;@∀@)「ちゃんと聞いてます!!」
- ('A`)「だから、オレはメガネっ子じゃねぇって言ってんだろ」
- (-@∀@)「今からメガネっ子になればいいんですよ」
- (-@∀@)「なぜセンサーが反応したのか、それはあなたが隠れメガネっ子だったからです」
- (;'A`)「は?」
- (-@∀@)「メガネをかけると美少女になる、みたいな展開を希望します!!」
- (;'A`)「そりゃメガネをとると美少女だバカ野郎!! 大体、性別まで変えれるか!!」
- (-@∀@)「今は男でも可愛けりゃ良いって人もいますし」
- (;'A`)「そんな局地的な話をもってくんな!!」
- 40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:13:45.84 ID:MubnRZ1W0
-
- (-@∀@)「逃がしませんよ。トソンくん!!」
- (゚、゚トソン「なんですか、阿呆」
- (@∀@;)「もはや先生ですらなくなってる!?」
- (゚、゚トソン「ほとほと呆れました。わたくしは帰らせていただきますわ」
- (@∀@;)「待ってください!! この実験には臨時ボーナスを出します!!」
- (゚、゚トソン
- (゚、゚トソン∩(;'A`)∩「おい、ちょっと待てあんたぁ!!!」 ガッチリ
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:15:13.26 ID:MubnRZ1W0
-
- (゚、゚トソン「メガネをかけるだけです、死ぬわけでもあるまいし」
- ('A`;)「さっきと態度が180度違うぞ、おい!!」
- (゚、゚トソン「…」
- (゚、゚トソン「なぜわたしくがこのインチキ研究所で働いているか教えますわ」
- (-、-トソン「それは…」
- トソ――(゚o ゚トソン――ン「支払いが良いからです!!」
- ('A`)「…」
- (-@∀@)「キミのそういうところ嫌いじゃないけど、インチキは酷いと思うな」
- (゚、゚トソン「わたくし、ウソは嫌いです」
- 43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:18:00.91 ID:MubnRZ1W0
-
- (-@∀@)つ-@-@「まぁ、この際細かいことは気にしないよ。メガネメガネ」
- (;'A`)「いやぁ!! なんだか別に大したことでもないけど、すげー嫌だぁ!!」
- (-@∀@)「さぁ、私好みのメガネっ子に…!!」
- (-@∀@)「なぁれ!!」
- ( @A@)
- (-@∀@)「…」
- (゚、゚トソン「…」
- (゚、゚トソン「お似合いですわ。桃白白がスーパー桃白白になったみたいで」
- (;@A@)「褒めてねーだろ、それ!!」
- (-@∀@)「このいたたまれない気持ちはなんでしょうか」
- (;@A@)「お前がやったんだよ、お前が!!」
- 46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:20:29.67 ID:MubnRZ1W0
-
- (ノ@∀@)「そう、ですね」
- (-@∀@)「しかしながら、あえて言わせてもらうならば…」
- (;@A@)「な、なんだよ…」
- (-@∀@)「メガネよりコンタクトの方がお似合いかと」
- (;'A`)つ-@-@「そういう問題じゃねぇよ!! 別に目は悪くないっつーの!!」
- (;@∀@)「あぁ…!!」
- (゚、゚トソン「どちらにせよパッとしない顔ですね」
- (;'A`)「うるせぇ!!」
- (;'A`)「ともかくオレがメガネ似合わねぇっていうのははっきりしたろ。はい、返す」
- (-@∀@)「むぅ」
- つ-@-@
- 49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:23:47.24 ID:MubnRZ1W0
-
- (-@∀@)、「…はぁ」
- (゚、゚トソン「先生、そう気を落とさずに。また次がありますわ」
- (-@∀@)「慰めてくれるのかい、トソンくん」
- (゚、゚トソン「えぇ。給料の範囲内で」
- (;@∀@)「…ビジネスライクだねぇ」
- (-@∀@)「しかし、確かにセンサーが反応したんだけどなぁ」
- (゚、゚トソン「ポンコツということが判明しただけ良かったと思いましょう」
- (;@∀@)「ポンコツ…」
- (-@∀@)「改良の余地有り、と」
- ('A`)「…めげねぇな」
- 50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:25:16.26 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「…!」
- (-@∀@)「…」
- ('A`)「…」
- (-@∀@)「な、何か?」
- ('A`)「いや。なんつーか、オレだけやられっぱなしっていうのは癪じゃないかな、と」
- (;@∀@)「え。何がですか…」
- ('A`)「…」
- ;@∀@)「あー、そろそろ帰ろうかと…」
- ('A`)「…」
- @∀@)「思うんです…」
- (゚、゚トソン∩(-@∀@)∩「けど…!?」 ガッチリ
- (@∀@;)「んな!? トソンくん!?」
- (^、^トソン「非常に面白そうなので」
- (@∀@;)「鬼か!!」
- 52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:27:03.93 ID:MubnRZ1W0
-
- ('∀`)「いい助手さんをもったなぁ」
- ('∀`)「そのメガネの下、見せてもらうぜぇ!!」
- (;@∀@)「いやぁ!! 私のアイデンティティがぁ!!」
- ('A`#)「さらけ出しやがれ!!」
- (-@∀@)
- @-@-⊂('A`)「…」
- @-@-⊂('A`)「…あれ?」
- (;@∀@)「ま、前が見えないんですけど。返してもらえませんか」
- ('A`)「え、いや、……あれ?」
- ('A`)「何、どういうことなの。AAの表現の限界なの?」
- 53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:29:11.94 ID:MubnRZ1W0
-
- (-@∀@)「あぁ。いえ、私、恐ろしく目が悪いので、メガネはいくつか重ねてかけてるんです」
- ('A`)「…」
- (゚、゚トソン「…」
- (;'A`)「メガネを重ねるのって意味あんのか?」
- (゚、゚トソン「マトリョーシカみたいな人ですね」
- (;@∀@)「だから、一つでも取られると前が見えないんですけど、か、返してください」
- ('A`)「…」
- ('A`)「なら全部剥ぎ取ってやらぁ!!」
- Σ(;@∀@)「ひ、ひぃぃぃ!!」
- (;@∀@)「と、トソンくん!! 助けて!!」
- (゚、゚トソン「先生…!!」
- d(^、^トソン「ガンバ!!」
- (;@∀@)「どう頑張れと!?」
- 57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:32:18.39 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)つ-@-@「二つ目ー!!」
- (;@∀@)「あぁ!!」
- ('A`)つ-@-@「三つ目ー!!」
- (;@∀@)「みゃぁ!!」
- ('A`)つ-@-@「四つ目、五つ目ー!!」
- (;@∀@)「あうぁあー!!」
- ('A`)つ-@-@「六つ、七つ……」
- ('A`;)「って、いくつつけてんだよ!!」
- ミセ;゚ー゚)リ「い、いや、正確には把握はしてませんけど…」
- ('A`)「…」
- ('A`)「…」
- ('A`)「…?」
- ミセ;゚ー゚)リ「ど、どうかしました?」
- ('A`)「…あんた、誰」
- 62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:39:48.64 ID:MubnRZ1W0
-
- ミセ;゚ー゚)リ「え、アサピーですけど」
- ノシ('A`;)「いや、いやいやいやいやいやいや!!」
- ('A`;)「え、ウソ、久々にマジで意味が分かんない」
- (;'A`)「ちょっと助手さん、どういうことなの!?」
- (゚、゚トソン「わたくしに言われましても」
- (;'A`)「さっきの人じゃないよね、別人だよね!? 女の子だよ!?」
- (;'A`)「AAの改変ミスだよね!?」
- (゚、゚トソン「いいえ、アサピー先生(笑)に間違いないかと」
- (;'A`)「いや、髪にめっちゃミセリって書いてあるじゃん!!」
- (゚o ゚トソン「髪型で人を判断するのはよくないと思いますわ!!」
- (;'A`)「あんたがそれを言うかよ!!」
- ミセ*゚ー゚)リ「ねぇ、トソンくん。なんで(笑)をつけたの、なんで?」
- 65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:43:34.93 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「待て。落ち着け、冷静になれ」
- ('A`)「メガネかけているときが (-@∀@) で、メガネを外すと ミセ*゚ー゚)リ 」
- ('A`)「…」
- (;'A`)ノノ「納得できるかぁ!!!」
- (゚、゚トソン「…」
- (゚、゚トソン「…んー」
- ┓┓(゚、゚トソン
- (゚、゚トソン┏┏ ピコンピコンピコン
- (゚、゚トソン「あぁ、なるほど」
- ('A`)「…?」
- ミセ*゚ー゚)リ「トソンくん…?」
- (゚、゚トソン「妙だと思いました」
- ('A`)「何が?」
- (゚、゚トソン「先生に反応してたんですわ、このセンサー」
- ('A`)「え」
- 67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:46:23.06 ID:MubnRZ1W0
-
- (゚、゚トソン「というか、反応しっぱなしだったんじゃないでしょうか」
- ミセ;゚ー゚)リ「そ、そう言われれば!!」
- ('A`)「え」
- ミセ*゚ー゚)リ「な、なるほど。これは盲点でした」
- ミセ*゚ー゚)リ「理想のメガネっ子はここにいたということですね」
- ('A`)「えー…」
- ミセ*゚ー゚)リ「まさに灯台下暗し!!」
- ('A`)「…」
- ミセ*゚ー゚)リ「…なんちゃって」
- ('A`)「…」
- ミセ*゚ー゚)リ「…」
- ('A`)「…」
- 68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:47:16.72 ID:MubnRZ1W0
-
- ミセ;゚ー゚)リ「…あはははは、メ、メガネ返してもらえますか」
- (-A-)「…」
- 「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
- (゚、゚トソン「あ、ボーナスは現金でお願いしますね」
- 70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:48:26.32 ID:MubnRZ1W0
-
- オレの名前は、鬱田ドクオ
- 貧乏大学1年生
- 住んでるアパートは、6畳風呂なし1R
- 南向き、日当たり良好
- 駅から徒歩で10分程度
- 立地条件からすれば非常にリーズナブル
- 大学生の一人暮らしとしては中々のものである
- ただ、問題があるとすれば――…
- 73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:51:03.12 ID:MubnRZ1W0
-
- ('A`)「…」
- ('A`)「…結局残ったのは大量のメガネだけ、と」
- ('A`)「まぁ、部屋がぶっ壊れなかっただけマシだな」
- (*'A`)「サチエ(ラブドール)にでもメガネかけさせてみるか」
- ('A`)「…ん?」
- ▼@ェ@▼
- ('A`)「いや、何やってんの、お前」
- ▼@ェ@▼ + ククン
- ('A`)「なんでそんな誇らしげなんだよ、うぜぇ」
- ▼@ェ@▼ …
- ('A`;)「いてぇ!? 爪立てるな、爪!!」
- ('A`;)「あー…、血が出てきた」
- 74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:52:49.67 ID:MubnRZ1W0
-
- ▼@ェ@▼ クゥン!
- ('A`;)「あーはいはい。似合ってる似合ってる」
- ('A`)「…」
- ('A`)「…」
- ('A`)「まさか、こいつにセンサー反応したわけじゃないだろうな」
- メガネ属性がついた犬がいる、ということだ
- Case7:おしまい
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