('A`)ドクオくんの家には変な人が来るようです

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:28:11.99 ID:MubnRZ1W0
 
オレの名前は、鬱田ドクオ
貧乏大学1年生

住んでるアパートは、6畳風呂なし1R

南向き、日当たり良好
駅から徒歩で10分程度

立地条件からすれば非常にリーズナブル
大学生の一人暮らしとしては中々のものである


ただ、問題があるとすれば――…



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:29:31.40 ID:MubnRZ1W0
 
「おぉ、見てください」
「私の超科学センサーが反応しています」

 「先生、お気を確かに」

「私は正常です!!」

 「そういう輩が一番危険と言いますわ」

「本人を目の前にしてそこまで言いますか」


('A`)「はぁ」

('A`)「どうでもいいけど、人ん家のドアの前で騒ぐのはやめてほしいよな」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:34:03.68 ID:MubnRZ1W0
 
「この部屋の中から反応があるみたいですね」

 「不法侵入ですわ、先生」

「科学の進歩のために犠牲はつきものです」

 「あ、もしもし、警察ですか」

「ちょっと、ちょっとー!! ちゃんと玄関から入りますよ!!」


('A`)「…」

('A`)「今回は漫才師かな、コンビの」


バターン!!

(-@∀@)┏┏「お邪魔しまーす!!」

(゚、゚トソン「本当に邪魔です」

(@∀@;)┏┏「ほら、トソンくん、すっごい反応してますよ!? ね!! すごいですよね!?」 ピコンピコン

(゚、゚トソン「あ、申し訳ございません。すぐに警察が来ますので」

(@∀@;)┏┏「いやいやいやー!! こんな反応めったにないよ!? 今、警察を呼んじゃうと後悔するよマジで」

(゚、゚トソン「むしろあなたについて来たことを全力で後悔しております」



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:36:33.09 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「…」

('A`)「えっと…」

('A`)「吉本の方ですか?」


(ノ@∀@)「吉本? いえ、旭川です。旭川研究所のアサピーといいます」 クイッ

(゚、゚トソン「上方漫才の方ですか、という意味だと思いますわ」

(゚、゚トソン「あぁ、わたくし、この阿保の助手をやっております、トソンと申します」

(;@∀@)「あ、阿保と言い切った!?」

(゚、゚トソン「ド阿呆のほうが適切だったでしょうか?」

(;@∀@)「ひどい!! 泣いちゃうよ!?」



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:38:39.35 ID:MubnRZ1W0
 
('∀`)「はははは、面白い面白い」

⊂('∀`)「はい、じゃあ、また来週ー」


(;@∀@)つ「ちょっとタンマ!! 閉めないで!!」

('A`)「なんすか、芸人はお断りです」

(;@∀@)「芸人とな!?」

(゚、゚トソン「そういうときは扉の隙間に靴を挟むと効果的ですわ」

(-@∀@)「な、なるほど! 冴えてますね」

('A`)「芸人じゃなくて、押し売りだったか」

(@∀@;)「トソンくん、要らぬ誤解を招いてるよ!?」

(゚、゚トソン「元はといえば先生が勝手に入ったせいです」

('A`)「芸人でもなく、押し売りでもなかったら何なんすか?」

(-@∀@)「…!」

(-@∀@)「くっくっくっくっ」



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:40:42.26 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「なんだ、いきなり笑いだしたぞ」

(゚、゚トソン「すいません。ちょっと大脳皮質が損傷しているんです」

(;@∀@)「してませんよ!! 失礼な!!」

(-@∀@)「しかし、キミ。よくぞ聞いてくれましたね」

(-@∀@)「私たちは芸人でも押し売りでもありません!!」

(-@∀@)「我が旭川研究所は超科学的な…」


( ゚д゚ )「警察だ!! 不審者がいると通報を受けて…」

(゚、゚トソン「あ。お巡りさん、ここです」

(;@∀@)「ちょ―――――!!?」




  変な人がよく来る、ということだ



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:42:01.52 ID:MubnRZ1W0
 



 ('A`)ドクオくんの家には変な人が来るようです

          Case7:(-@∀@)



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:45:06.01 ID:MubnRZ1W0
 
(;@∀@)「ふーふー…、アイルビーバック!!」

(゚、゚トソン「あら先生、意外と早かったですね」

(;'A`)「あんた助けに行く気ゼロだったな」

(;@∀@)「トソンくん!! なんだねキミは、私のピンチにゆっくり茶なんぞ飲んで!!」

(゚、゚トソン「自業自得ですわ」

(-@∀@)「むぅ……、そこのキミ!! 私にも茶を!!」

(;'A`)「は、はぁ…」



(-@∀@) ズズズ…

(-@∀@)=3「はぁ、落ち着いた」

(-、-トソン「それじゃあ、そろそろお暇しましょうか」

('A`)、「あ、すいません、大したおもてなしもできずに」

(゚、゚トソン「いえいえ、お構いなく」

(;@∀@)つ「ちょっと待ったー!!」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:47:25.50 ID:MubnRZ1W0
 
(゚、゚トソン「なんですか、大声をあげて。はしたないですわ、せいっ」

Σ(;@∀@)「熱っ!! ちょっと、飲みかけのお茶かけるのやめてください!!」

(;'A`)「拭くのオレなんすけど」

(゚、゚トソン「あぁ、つい」

(;'A`)(ついお茶をかけるってどういう関係なんだ…)


(-@∀@)「とにかく、まだ帰りませんよ!! 超科学センサーが反応してますからね」

('A`)「超科学センサー?」

(-@∀@)┏┏「そう、これです!! 超ぉー科学センサぁー!!」

('A`)「そんなドラえもんみたいな口調で言われても…。なんすかこのダウジングの出来損ないみたいなの」

(゚、゚トソン「ダウジングの出来損ないですわ」

(-@∀@)「トソンくん、キミがそれ言う?」

(゚、゚トソン「見たまんまです」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:52:19.66 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「そのダウジングがここで反応したってことっすか」

(-@∀@)「む、むぅ、ダウジングじゃないんですが……。まぁ、そういうことですかね」

('A`)「なんの探知機なんすか、これ」

('A`)「温泉とか?」

(-@∀@)「失敬な!! そんなものを探しているわけではありません!!」

(゚、゚トソン「全くです。まだ温泉を探しているほうが幾分かマシですわ」

(-@∀@)「…」

(゚、゚トソン「いや、銭湯でもマシかもしれませんね」

(-@∀@)「…」

(;'A`)(なんでこの人は助手をやってるんだろう)



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:54:23.56 ID:MubnRZ1W0
 
(-@∀@)。「ぐすっ、違います!! 超科学センサーは温泉や銭湯を探すためのものじゃないんです!!」

(;'A`)「な、泣いとる!?」

(゚、゚トソン「先生、はしたない上にうざったいですわ」

('A`)「鬼畜かあんた」

(゚、゚トソン「お褒めいただきありがとうございます」

(-@∀@)。「うぅ、このセンサーは旭川研究所の技術の粋を集めた超高性能探知機なんですよ!!」

(-@∀@)。「トソンくん、キミは助手なんだからそこら辺は理解して然るべきです!!」

(゚、゚トソン「理解した上での発言ですわ」

(;@∀@)「…よ、余計性質が悪い」

(-@∀@)「このセンサーの素晴らしさが分からないなんて」

('A`)「いや、だから何の」

(-@∀@)「メガネの」

('A`)「…」



('A`)「…は?」



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:55:49.88 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「…何のセンサーなんですか?」

(-@∀@)「いや、だからメガネの」

('A`)「…」

(-@∀@)「…」


('∀`)「あははははは」

(-@∀@)「はははははは」


('A`)「ふざけてるんですか」

(-@∀@)「大真面目です」

('A` )「…」

(゚、゚トソン「なんですか、こちらを見ても何も解決いたしませんよ?」

('A`;)「あんた、こいつの助手だろ!!」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:57:28.68 ID:MubnRZ1W0
 
(゚、゚トソン「阿呆の考えることは凡人には分かりかねるのです」

(-@∀@)「さりげなく、また阿呆って言いましたね」

('A`)「いや、確かにアホだろ」

(@∀@;)「賛同者がここにも!?」

('A`)「大体メガネ探知機ってなんだよ、メガネ探知機って」

('A`)「メガネ屋でも探してんの」

(ノ@∀@)「ふふふふふっ、甘いですね」 クイッ

(-@∀@)「そんなもの地図で調べれば一発です!!」


('A`)「…」

('A`)「いや、まぁ、確かにそうだけど」

('A`)「じゃあいらねーじゃん、そのセンサー」

(゚、゚トソン「そうですね。さっさと破棄しましょう、ふんっ」 ギリギリギリ
つ┏⊂

(;@∀@)「ぎゃー!! やめて!! 曲がってる、センサーが曲がってるから!!」



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 20:59:47.36 ID:MubnRZ1W0
 
(-@∀@)「ち、違うんですよ」

(-@∀@)「メガネを探すセンサーではないんです」

('A`)「じゃあ何を探してるんすか」

(-@∀@)「ふっふっふっふっ、聞いて驚きなさい」

(-@∀@)「実はこの超科学センサー…」



(-@∀@)「メガネっ子を探すものなのです!!」



('A`)「…」

('A`)「オレ、あんたの気持ちが分かってきたわ」

(-、-トソン「わたくしも他の方と価値観を共有できて嬉しい限りです」

('A`)「じゃあ、お疲れさんということで」

(;@∀@)「あれ!? なんで!? もっとこう『すごい!! 画期的!! メガネっ子最高!! ひゃっほーぅ!!』とかならないんですか!?」



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:01:21.37 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「メガネっ子はいいんだけど、そのセンサーの存在意義を問いたい」

(-@∀@)「素敵なメガネっ子を探せます」

('A`)「…」


(#'A`)「舐めとんのかぁ!!」 ギリギリギリ
つ┏⊂

(;@∀@)「あぁ、曲げないで!! だから、曲げないでください!!」

(゚、゚トソン「ならいっそ折ってしまいましょう」

('A`)「いいアイデアっすね」

(;@∀@)「ちょっとトソンくん!! いつからそっち側に!?」

(゚、゚トソン「むしろ最初からです」

(-@∀@)「ちょっと待ってください!! まだ隠されたすごい機能があるんですよ!!」

('A`)「ほぅ」

(゚、゚トソン「初耳ですわ」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:04:03.56 ID:MubnRZ1W0
 
(-@∀@)「オプションで、委員長、お姉さん、美人秘書、ドジっ子を追加設定できます」

('A`)「…」

(゚、゚トソン「…」


(*'A`)「委員長がいいな」

⊂(゚、゚トソン「せいっ」

('A`;)「いてぇ!? 湯のみ投げましたね!?」

(゚、゚トソン「あぁ、つい癖で」

(-@∀@)「ふふふっ、キミもこのセンサーの素晴らしさが分かってきたようですね」

('A`)「まぁ、メガネっ子委員長なら…」

(゚、゚トソン「短い共闘体制でした」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:06:18.31 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「…」

('A`)「でも、なんでセンサーがウチに反応したんすか」

(-@∀@)「それは、まぁ…」


('A`)「…」

(-@∀@)「…」


Σ(;@∀@)「はっ、もしかしてあなたメガネっ子ですか!?」

('A`)「いや、意味わかんねーし。見れば違うって分かるだろ」

(゚、゚トソン「現在進行形で脳死してるみたいですね。脳死なう」

(-@∀@)「しかし、センサーは反応してますし」

('A`)「あんたは目の前の現実よりセンサーを信じるのか」

(-@∀@)「科学者たる者、当然です!!」

(゚、゚トソン「先生を科学者と分類してもいいものか、非常に悩むところですわ」

('A`)「他の科学者の人たちに謝れよ」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:12:04.44 ID:MubnRZ1W0
 
(-@∀@)「…」

(-@∀@)「…そうだ!!」

(-@∀@)つ-@-@「キミ、メガネをかけてみませんか」

('A`)「あんた、全く話聞いてねぇだろ」

(゚、゚トソン「腐っていますね。遅すぎたんですわ」

(;@∀@)「ちゃんと聞いてます!!」

('A`)「だから、オレはメガネっ子じゃねぇって言ってんだろ」

(-@∀@)「今からメガネっ子になればいいんですよ」

(-@∀@)「なぜセンサーが反応したのか、それはあなたが隠れメガネっ子だったからです」

(;'A`)「は?」

(-@∀@)「メガネをかけると美少女になる、みたいな展開を希望します!!」

(;'A`)「そりゃメガネをとると美少女だバカ野郎!! 大体、性別まで変えれるか!!」

(-@∀@)「今は男でも可愛けりゃ良いって人もいますし」

(;'A`)「そんな局地的な話をもってくんな!!」



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:13:45.84 ID:MubnRZ1W0
 
(-@∀@)「逃がしませんよ。トソンくん!!」

(゚、゚トソン「なんですか、阿呆」

(@∀@;)「もはや先生ですらなくなってる!?」

(゚、゚トソン「ほとほと呆れました。わたくしは帰らせていただきますわ」

(@∀@;)「待ってください!! この実験には臨時ボーナスを出します!!」

(゚、゚トソン



(゚、゚トソン∩(;'A`)∩「おい、ちょっと待てあんたぁ!!!」 ガッチリ



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:15:13.26 ID:MubnRZ1W0
 
(゚、゚トソン「メガネをかけるだけです、死ぬわけでもあるまいし」

('A`;)「さっきと態度が180度違うぞ、おい!!」

(゚、゚トソン「…」

(゚、゚トソン「なぜわたしくがこのインチキ研究所で働いているか教えますわ」

(-、-トソン「それは…」


トソ――(゚o ゚トソン――ン「支払いが良いからです!!」


('A`)「…」



(-@∀@)「キミのそういうところ嫌いじゃないけど、インチキは酷いと思うな」

(゚、゚トソン「わたくし、ウソは嫌いです」



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:18:00.91 ID:MubnRZ1W0
 
(-@∀@)つ-@-@「まぁ、この際細かいことは気にしないよ。メガネメガネ」

(;'A`)「いやぁ!! なんだか別に大したことでもないけど、すげー嫌だぁ!!」

(-@∀@)「さぁ、私好みのメガネっ子に…!!」

(-@∀@)「なぁれ!!」




( @A@)




(-@∀@)「…」

(゚、゚トソン「…」


(゚、゚トソン「お似合いですわ。桃白白がスーパー桃白白になったみたいで」

(;@A@)「褒めてねーだろ、それ!!」

(-@∀@)「このいたたまれない気持ちはなんでしょうか」

(;@A@)「お前がやったんだよ、お前が!!」



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:20:29.67 ID:MubnRZ1W0
 
(ノ@∀@)「そう、ですね」

(-@∀@)「しかしながら、あえて言わせてもらうならば…」

(;@A@)「な、なんだよ…」


(-@∀@)「メガネよりコンタクトの方がお似合いかと」

(;'A`)つ-@-@「そういう問題じゃねぇよ!! 別に目は悪くないっつーの!!」


(;@∀@)「あぁ…!!」

(゚、゚トソン「どちらにせよパッとしない顔ですね」

(;'A`)「うるせぇ!!」

(;'A`)「ともかくオレがメガネ似合わねぇっていうのははっきりしたろ。はい、返す」

(-@∀@)「むぅ」
  つ-@-@



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:23:47.24 ID:MubnRZ1W0
 
(-@∀@)、「…はぁ」

(゚、゚トソン「先生、そう気を落とさずに。また次がありますわ」

(-@∀@)「慰めてくれるのかい、トソンくん」

(゚、゚トソン「えぇ。給料の範囲内で」

(;@∀@)「…ビジネスライクだねぇ」


(-@∀@)「しかし、確かにセンサーが反応したんだけどなぁ」

(゚、゚トソン「ポンコツということが判明しただけ良かったと思いましょう」

(;@∀@)「ポンコツ…」

(-@∀@)「改良の余地有り、と」

('A`)「…めげねぇな」



50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:25:16.26 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「…!」

(-@∀@)「…」

('A`)「…」

(-@∀@)「な、何か?」

('A`)「いや。なんつーか、オレだけやられっぱなしっていうのは癪じゃないかな、と」

(;@∀@)「え。何がですか…」

('A`)「…」

;@∀@)「あー、そろそろ帰ろうかと…」

('A`)「…」

@∀@)「思うんです…」


(゚、゚トソン∩(-@∀@)∩「けど…!?」 ガッチリ

(@∀@;)「んな!? トソンくん!?」

(^、^トソン「非常に面白そうなので」

(@∀@;)「鬼か!!」



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:27:03.93 ID:MubnRZ1W0
 
('∀`)「いい助手さんをもったなぁ」

('∀`)「そのメガネの下、見せてもらうぜぇ!!」

(;@∀@)「いやぁ!! 私のアイデンティティがぁ!!」

('A`#)「さらけ出しやがれ!!」




(-@∀@)




@-@-⊂('A`)「…」

@-@-⊂('A`)「…あれ?」

(;@∀@)「ま、前が見えないんですけど。返してもらえませんか」

('A`)「え、いや、……あれ?」

('A`)「何、どういうことなの。AAの表現の限界なの?」



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:29:11.94 ID:MubnRZ1W0
 
(-@∀@)「あぁ。いえ、私、恐ろしく目が悪いので、メガネはいくつか重ねてかけてるんです」

('A`)「…」

(゚、゚トソン「…」

(;'A`)「メガネを重ねるのって意味あんのか?」

(゚、゚トソン「マトリョーシカみたいな人ですね」

(;@∀@)「だから、一つでも取られると前が見えないんですけど、か、返してください」

('A`)「…」

('A`)「なら全部剥ぎ取ってやらぁ!!」


Σ(;@∀@)「ひ、ひぃぃぃ!!」

(;@∀@)「と、トソンくん!! 助けて!!」

(゚、゚トソン「先生…!!」

d(^、^トソン「ガンバ!!」

(;@∀@)「どう頑張れと!?」



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:32:18.39 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)つ-@-@「二つ目ー!!」

(;@∀@)「あぁ!!」

('A`)つ-@-@「三つ目ー!!」

(;@∀@)「みゃぁ!!」

('A`)つ-@-@「四つ目、五つ目ー!!」

(;@∀@)「あうぁあー!!」

('A`)つ-@-@「六つ、七つ……」

('A`;)「って、いくつつけてんだよ!!」


ミセ;゚ー゚)リ「い、いや、正確には把握はしてませんけど…」

('A`)「…」

('A`)「…」

('A`)「…?」

ミセ;゚ー゚)リ「ど、どうかしました?」

('A`)「…あんた、誰」



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:39:48.64 ID:MubnRZ1W0
 
ミセ;゚ー゚)リ「え、アサピーですけど」

ノシ('A`;)「いや、いやいやいやいやいやいや!!」

('A`;)「え、ウソ、久々にマジで意味が分かんない」


(;'A`)「ちょっと助手さん、どういうことなの!?」

(゚、゚トソン「わたくしに言われましても」

(;'A`)「さっきの人じゃないよね、別人だよね!? 女の子だよ!?」

(;'A`)「AAの改変ミスだよね!?」

(゚、゚トソン「いいえ、アサピー先生(笑)に間違いないかと」

(;'A`)「いや、髪にめっちゃミセリって書いてあるじゃん!!」

(゚o ゚トソン「髪型で人を判断するのはよくないと思いますわ!!」

(;'A`)「あんたがそれを言うかよ!!」


ミセ*゚ー゚)リ「ねぇ、トソンくん。なんで(笑)をつけたの、なんで?」



65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:43:34.93 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「待て。落ち着け、冷静になれ」

('A`)「メガネかけているときが (-@∀@) で、メガネを外すと ミセ*゚ー゚)リ 」

('A`)「…」

(;'A`)ノノ「納得できるかぁ!!!」

(゚、゚トソン「…」

(゚、゚トソン「…んー」

┓┓(゚、゚トソン

(゚、゚トソン┏┏ ピコンピコンピコン

(゚、゚トソン「あぁ、なるほど」

('A`)「…?」

ミセ*゚ー゚)リ「トソンくん…?」

(゚、゚トソン「妙だと思いました」

('A`)「何が?」

(゚、゚トソン「先生に反応してたんですわ、このセンサー」

('A`)「え」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:46:23.06 ID:MubnRZ1W0
 
(゚、゚トソン「というか、反応しっぱなしだったんじゃないでしょうか」

ミセ;゚ー゚)リ「そ、そう言われれば!!」

('A`)「え」

ミセ*゚ー゚)リ「な、なるほど。これは盲点でした」

ミセ*゚ー゚)リ「理想のメガネっ子はここにいたということですね」

('A`)「えー…」

ミセ*゚ー゚)リ「まさに灯台下暗し!!」

('A`)「…」

ミセ*゚ー゚)リ「…なんちゃって」

('A`)「…」

ミセ*゚ー゚)リ「…」

('A`)「…」



68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:47:16.72 ID:MubnRZ1W0
 
ミセ;゚ー゚)リ「…あはははは、メ、メガネ返してもらえますか」

(-A-)「…」





  「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」





(゚、゚トソン「あ、ボーナスは現金でお願いしますね」



70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:48:26.32 ID:MubnRZ1W0
 
オレの名前は、鬱田ドクオ
貧乏大学1年生

住んでるアパートは、6畳風呂なし1R

南向き、日当たり良好
駅から徒歩で10分程度

立地条件からすれば非常にリーズナブル
大学生の一人暮らしとしては中々のものである


ただ、問題があるとすれば――…



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:51:03.12 ID:MubnRZ1W0
 
('A`)「…」

('A`)「…結局残ったのは大量のメガネだけ、と」

('A`)「まぁ、部屋がぶっ壊れなかっただけマシだな」

(*'A`)「サチエ(ラブドール)にでもメガネかけさせてみるか」

('A`)「…ん?」


▼@ェ@▼


('A`)「いや、何やってんの、お前」

▼@ェ@▼ + ククン

('A`)「なんでそんな誇らしげなんだよ、うぜぇ」

▼@ェ@▼ …

('A`;)「いてぇ!? 爪立てるな、爪!!」

('A`;)「あー…、血が出てきた」



74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/25(金) 21:52:49.67 ID:MubnRZ1W0
 
▼@ェ@▼ クゥン!

('A`;)「あーはいはい。似合ってる似合ってる」

('A`)「…」

('A`)「…」


('A`)「まさか、こいつにセンサー反応したわけじゃないだろうな」




  メガネ属性がついた犬がいる、ということだ



                 Case7:おしまい



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