ブーン系情報誌
Boon Novel Magazine
【連載】ブーン系新作クロスレビュー【企画】
こころ、のようです(リンク先:オムライス)
都会から田舎に引っ越してきて、良いことなんか何もない。
そんな高校生の女の子と、浜辺に佇んでいた『先生』の出会いと周辺。
■afo
描き出される叙情的な世界。きっとこの風景を実写で見たら、それは見慣れたいつもの街の景色。
でも、この流麗な文章ってレンズを通して見たら、それは不思議なカンテラの明かりに浮かび上がる、ハチミツ色の闇の世界。

■天国
正直なところ、一人称の語り口調や、女子校生らしい心情描写が、あまり好きにはなれませんでした。もう少し情景描写を加えた方が、背景に厚みが出て良いような気がします。原作を知っている身としては、原作とどれぐらい絡んでいくのかに注目したいところです。

■ギアス
元ネタありのブーン系小説は珍しくないですが、このタイトルには誰もが一度、視線を奪われるのではと思います。
まだ完結していないのですが、ここからどんなアレンジを加えて終わりに向かっていくのか楽しみです。
「私」が可愛いので応援してます。我ながらロクなレビューじゃないですね。まあ、誰にも見られてないし!ドンマイ!

■ール
「私」の一人称で思いを寄せている「先生」との思い出を語る話。田舎に越してきた主人公の悩みを、優しく諭す先生はこころに何を思っているのだろうか。悲しい結末を連想させる内容だが、ためらうこころとは裏腹に読み進めてしまいたくなる作品。「先生」とは対照的に表情が変わる「私」が印象的だ。「先生」の過去と「私」の未来、これからの盛り上がりが楽しみ。

( ^ω^)ついにおちんこキングバトルが開催されるようです(リンク先:ブーン速。さん)
三年に一度開催されるおちんこキングバトル。
各地の猛者たちが福井に集い、壮絶なおちんこバトルを繰り広げる……!
■afo
キタ…。こいつぁ久々にキタぜ…。
最初は数レス打ち切りのクソ単発かと思ったら、どっこい想像力の斜め上を常に突っ走るカオスギャグの本道じゃねえか。ホーリー、最高だぜ。

■天国
こんなもの、どうやってレビューしろと言うのでしょうか。
勢いのみで突進していく展開には感心しきりです。訳が分からなくても笑えるのですから。
頭を空っぽにして、迫り来るおちんこの猛襲を正面から受け止めて読むと良いかと思われます。

■ギアス
後半の強大な敵を倒すために身を挺して仲間を助けるシーンには思わず涙が出ました。
しかし、クリトリス20センチってどういうことですか。
この前に見た「怪しい薬でナースの女性器が男性器と同じくらいまで肥大化するエロアニメ」みたいな状態なんでしょうか。童貞の僕に教えてください。

■ール
台風のような作品。
いきなりやってきて、わけもわからないまますごい勢いで吹き飛ばされた感じだ。選手と実況のノリがまさにギャグらしくていい。
この話を読んでいるとちんこという単語が、聖火リレーの火のようにどこか神聖で厳粛な色をおびてしまうから怖い。読み手は気づけばキングバトルの観客の一人になっているだろう。一言いわせてもらえば、オワタにはティウンティウンして欲しかった。

( ^ω^)ブッ休さんのようです(リンク先:7xまとめさん)
暗黒寺にて修行する子坊主、その名もブッ休。
彼がひとたび座禅を組めば、多種多様のとんちが尻の方からまろびだす。
■afo
ちんこ

■天国
ストーリーが存在していて、ブーン系のギャグ物にしては展開や文章ががしっかりしているように思います。ただ、そのせいか、ややギャグの勢いが弱い気がするのが少し惜しいなあと。もうちょっと羽目を外しても良かったのではないでしょうか。

■ギアス
おちんちんが可愛いです。
どのキャラも個性的で呼びにくい名前なんですが、彼女が一番です。可愛いよおちんちん。
でも狐の娘も可愛いです。狐といえば我が家のお稲荷さま。お稲荷さまといえばおちんちん。
可愛いよおちんちん。もう何か書きたいだけです。おちんちん。ビバおちんちん。

■ール
まずタイトルで笑わせてもらった。誰もが知っている一休さんの話を、とんちではなくボケでおもしろおかしくしている。
暗黒寺とかスピリチュアルファンタジスタとかいちいちネーミングが面白い。ただ一話にあった勢いの分、それ以降の失速感が惜しい作品。

( 'A`)変な彼女のようですζ(゚ー゚*ζ(リンク先:ナギ戦記さん)
可愛い。本当に可愛い。ドクオの幼馴染みは本当に可愛い。
でもちょっと変。いや結構変。いやだいぶ変。いややっぱりとんでもなく変。でも可愛い。
■afo
おいおい見せ付けてくれるじゃねえか…。でもぶっ飛びすぎてもいず、ご都合主義的に走りすぎてもいず、エロゲみたいに人間味の無い女でもなく、素敵な恋だなあって素直に思える。

■天国
すっきりしています。展開の運びがテンポ良く、スラスラ読める作品です。
読後、ふと現実に戻ったときに、ああこの世界にこんな彼女はいないよなあと思い直して鬱になれます。リアルが充実なさっている方々へ殺意を抱きたい方に特にオススメです。

■ール
ほのぼのやんわりサクっと読める恋愛短編。読んで感じたのは、本当に素敵なものは身近にあるから気づきにくいんだなあってこと。
オタクとはまた違う変わった幼馴染に、振り回されるドクオがうらやましい。ジョルジュや私がうらやましいと思う状況を、当たり前の日常のように感じているドクオが憎らしくさえ感じてくる。
こういうヒロインに好かれる作品を読むとドクオ氏ねと思ってしまうのは仕方がない・・・

( ^ω^)は脳みそのにおいを嗅ぎたいようです(リンク先:ブーン速。さん)
そんなに多くは望まない。別に偉くなろうとも思わない。
ただ一つだけ、願いがある。僕は、脳味噌のにおいをかぎたい――。
■afo
ちょっとイってる時の思考内容をタレ流しにしたらこんなかんじなんだろうなあ。
俺思うんだけど、もし将来自分がボケて、自分が考えてることをそのまま口に出すようになっちまったら、もう尊厳もクソもねえよなあ。

■天国
おちんこキングバトルとは別の意味でレビューに困ってしまう作品。
読者の好き嫌いがはっきり別れるでしょうし、また、決して万人にお勧め出来る作品でもありません。
ですが、この独特の浮遊感、エロチシズムを一人でも多くの人に味わって欲しいのも、また事実です。
■ール
ホラー?ギャグ?カオス?ファンタジー?いや、これこそがシュールレアリズムなのではないだろうか。
一言でいえばよくわからない。ひたすら脳みその匂いをかぎたいブーンの軌跡を描いたこの作品から、なぜか哲学めいたものを感じてしまう。読んでいるとふとミッシングピースという絵本を思い出しす。

l从・∀・ノ!リ人 夜は短し歩けよ妹者のようです(リンク先:オムライス)
饒舌飛び交うこの俗世。そんな世界を妹者は歩く。
たった一度の人生ならば、楽しみ踊らにゃ損ですからね。
■afo
命短し恋せよ乙女、元の英詩にあるとおり。綺麗な音韻でテンポよく綴られた文章。適度に知的好奇心をくすぐられる、擬古文風に異化された表現。お読みいただくは恋の諧謔、可愛い妹者。

■天国
原作は、不勉強故読んでいません。しかし内容そのものはあまり原作と関係しないらしく、原作を知らずとも楽しめます。独特の饒舌体と台詞回しはブーン系では斬新なもの。こういう文章は読むと何故かニヤニヤ出来ます。賛否両論あるでしょうが、一読推奨です。

■ール
愉快な文体に愉快なキャラが話を繰り広げていくファンタジー。文や題名からは元ネタであろう「夜は短し歩けよ乙女」の影響を感じる。しかし単なる模倣ではなくオリジナリティを多分に含んでいる。読んでいると不思議と元気になってくるのは原作と一緒だ。
原作ファンもそうじゃない人も楽しめる作品。ブーン系に数少ない現代ファンタジーじゃないだろうか。

ブーンが水を飲むようです(リンク先:ブーン速。さん)
( ^ω^)ぐびぐびごくごくぐびぐび……ごくごく
■レビュー by glache(読者さん)
ジャンルはシュール。深読みすれば推理やSF的な要素もあると思います。

人は70〜80%が水でできていて、水がなければ死が訪れるというのは周知の事実。
しかし、それを意識することは少ない。
日本では蛇口を捻れば水道水が出てくるし、ちょっと贅沢なミネラルウォーターも沢山ある。

でもきっと、「( ^ω^) ブーンが水を飲むようです」を読めば、水を尊いモノに感じられるはず。


紹介文:天国
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