ブーン系情報誌
Boon Novel Magazine
新生活コラム:新人ブーン系作家の視点

Boon Novel Magazine 創刊の報せを目にし、時をほぼ同じくしてこの世界に飛び込んだ私は、好奇心と匿名性に背中を押されて"ライター・編集者募集"のリンクをクリックしていました。
新人ゆえに怖いもの知らず、のスタンス。
名乗り出るのは無料だから!

そんな私の無謀さとともに、私の持つ現行連載「川∀・ミ 新生活がやってくるようです」についてや、新人ブーン系作家の視点などを語らせてもらいます。


[ 処女作を書いてみての思い・「新生活」ができるまで ]
新生活は、私のストレス発散を目的にスレ立てしたのがきっかけです。
もともとは短編の予定で「まる一日書けば1スレ埋まるだろ。オチは700くらいから書けばいいや」という素人も裸足で逃げ出すバカな発想が始まりでした。

この700というのは私が投下するレス数です。VIPにいる誰もが「だめだこいつ……はやくなんとかしないと……」とドン引きする以外ない発想ですね。

そして開始するわけですが、ブーン系作家の構え、というものをまるでわかっていないワタクシ。
スレに足を運んでくれた人からいろいろ注意をもらいました。ふむふむなるほど。なんでもアリの中にも作法があるのかブーン系。甘く見ていたちょとタンマ!

そうこう学びつつ、新生活は初スレの途中から連載に切り替えました。
そして折角連載できるんだから、今まで誰もやっていなかったことをやってみよう!そんな風に画策していました。いや、現在進行形ですね。スレタイの変更、AAの位置を3マス単位でインデント、AAの見た目をリアルに変化、主観キャラの変更(回想編という回でやりました)、主観的地の文の揃え方、……今まではこんな感じです。

これからも思いつく限り実験していきます。新生活はそんな実験的な作品にしていきたいです。


[ 新人から見たブーン系の世界 ]
ずっとまとめサイトでブーン系を読んでいた私にとって、VIPへ足を運ぶことで目にすることができる作者読者の生の触れ合いは“面白い”の一言に尽きます。

ただブーン系はその歴史が長く、時に懐古と呼ばれる方法でしか楽しめない人がいることに気づくと、当時の熱やお祭り騒動を知らない新参者の私は、どこか悲しく、どこか寂しく、どこか羨ましく感じずにはいられません。

ですが今のブーン系は作品投下以外にも楽しむ選択肢が広がっていると思います。
合作・絵スレ・そしてBNMも。

捉え方次第だと思いますが、私自身良い時にブーン系に触れることができたな、と思っていたり。盛り上がる方法は用意されているし、今なお広がりつつあります。
ていうか私も合作やってみたい……。音頭とれって言われたらやるよ?私と同じ新人さんや合作したことない人一緒にやりませうわなにをするやめ(ry

失敬。
私はブーン系小説を『小説』ではなく『表現方法』と捉えています。
小説としてはもちろん、体験談をAAに語らせたり、AAに動きをつけることもできる。AAが不要ならそのイメージだけを借りて物語の登場人物にもできる。とても自由度の高い創作だなぁ、そう思います。
物書きとして……だけじゃない方法で執筆できる世界なら。

いつか新人という立場から、大物作者さんを「食う」ことを目標に、これからもがんばっていきたいです。

(新生活)
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