ブーン系情報誌
Boon Novel Magazine
ールの素敵なサムシング

こんにちは。
ールです。勢いあまってオヤマ菊の助を全巻揃えてしまいました。またまたコラム的な素敵な何かを書いていこうと思います。


今回のテーマは『学園設定の素敵さ』です。

ブーン系小説の舞台設定において多く見られるものの中の一つに、学園または学校があります。
最近では(,,゚Д゚)ギコと从 ゚∀从ハインと学園都市のようですや( ^ω^)はペルソナ能力を与えられたようですとかが有名です。
学園学校設定の多さの理由にはその使い勝手のよさがあるんじゃないでしょうか。戦闘もの、恋愛もの、青春もの、

スポーツ、ほのぼの日常系に至るまで使える汎用性の高さはかなりのものです。描写としての学校が出てこなくても、主な登場人物が学生設定というのも多いでしょう。勿論ギャグ系にもしっくりと使えます。適当に200程ギャグ作品を調べてみたら内50個ぐらい、役四分の一が学園学生設定でした。自分が書く作品も高校、大学設定が多いです。


ではその使い勝手のよさとはどういう所にあるのか。

私の場合、一番に頭に浮かんだのは「楽」ですね。学生生活というのはほとんどの人が体験するもので、舞台の資料や専門的な知識もいらず、曖昧な表現をしても読み手が脳内補完をしてくれる場合が多いです。例えば、


―内藤家―

( ^ω^)「ふわあ・・・眠いお。でも学校・・・」

( ^ω^)ムシャムシャ

( ^ω^)「いってきますお」ガチャ バタン

( ^ω^)「お、あそこにいるのはツン」


というような地の文なしのレスがある時「学校」という単語があるだけでブーンは学生だ。朝起きて朝食を食べた。学校に向かった。ツンと呼んだ人物が恐らく登校中のブーンの同級生だろう。と、いろんな情報が脳内補完される。
そして1レス目から舞台設定についての多くの細かい描写がない分、読者も話にとっつき易くなると思います。それに学生が多いブーン系では学園学校設定の作品には自分の現在と重ねて共感できる部分や、逆に妄想を掻き立てられる部分も多く何気なしに読むことも多いのではないかと。

更に学園学校設定の機能として嬉しいのが、必然性を伴う登場人物(クラスメイト、先生、後輩、先輩など)、イベント(転校生、文化祭、クラブなど)がもれなくついてくるという通販番組の商品につくオプションセットのようなバラエティを持っています。

なんという親切設計。特に地の文なしの自分には重宝する舞台設定です。

ここまではメリットを書いてきましたが、次はデメリットです。

一言でいえば「ありきたり」なところです。使う人が多い分キャラクターとか、ストーリー設定で他の作品にはないオリジナリティを出さなければならないところが難しい所です。

でもそこが面白くてやりがいのある部分でもあると思います。誰しもが黒歴史と呼ばれる忘れ去りたい暦に、妄想に包まれた自分だけが過ごした学園生活の日々があるのではないでしょうか。私は声を大にしていいたい。そうである、と。真の青春とは頭の中にこそ存在するのではないだろうか。


どうでしょう?なんとなくスレが活気溢れて見えませんか?今のは極端な例ですが、突っ込みレスには無限の可能性が秘められているように思えます。そこに支援や感想が加われば益々スレの勢いが増していくでしょう。

まあ、ほぼギャグ系の作品についての話になりましたが『突っ込みの素敵さ』についてはだいたいこんな感じです。ROM専のあなたも今宵、晩酌のつまみに一つ素敵な突っ込みをしてみてはいかがですかな。




誰もが身悶えするような妄想を、思わずしてしまいたくなるのが学園モノにある素敵な何かだと私は思います。後はそれを文に起こすだけ。きっかけはもう皆さんの心の中にはあるのです。シンプルだけに奥が深い設定。今宵、あなたも一筆一読してみてはいかがですか。


ール
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