( ^ω^)ブーンとクラスメイト達が殺し合いをさせられるようです。
- 17: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:04:53.52 ID:Fa1K3mgP0
- 第八話 最終決戦
――ブーン――
AM8時
ショボンの墓をつくったあと、僕たちは家の中にいた。
あれからずっと泣いていた。もちろんショボンのことで。
( ^ω^)「・・・・・」
僕はだいぶ気持ちの整理がついていた。
しかし、ツンはまだ泣いている。
「私がショボンを殺してしまった」
ツンの気持ちはそのことでいっぱいいっぱいだった。
- 18: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:06:19.78 ID:Fa1K3mgP0
- 僕がツンのことを抱き寄せるとツンがこんなことを言ってきた。
「死にたい」
僕はそんなことを言ったツンのことをたたいてしまった。
ツンをはじめ、女の子を叩いたことははじめてだった。
(#^ω^)「ツン!君が死んだら・・・・なんのためにショボンは死んだんだおか!!」
ツンは僕の行動にびっくりしているようだった。
それはそうだ。
僕はツンに文句も言ったことがないのだから。
ツンはしばらく考えたあと、こう言ってくれた。
ξ゚ー゚)ξ「そうよね・・・・。私が死んだらショボンが無駄死よね」
ツンの顔は晴れやかになった。
彼女も気持ちの踏ん切りがついたのかもしれない。
- 21: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:07:36.28 ID:Fa1K3mgP0
- ξ゚听)ξ「クーさんのところに行きましょう。クーさんと一緒ならモララーを倒せるわ!」
( ^ω^)「そうするだお!クーさんはたしかB−Fにいるはずだお!きっと僕達のことを待っているだお!」
僕たちは身支度をし、家をあとにする。
ξ゚听)ξ「クーさん・・・生きているかしら」
( ^ω^)「生きているお!あんなに強いんだから!」
僕たちはB−Fに向う。
しかし、そこで目の当たりにしたものは・・・・クーさんの死骸。
それもただの死骸ではない。
左腕はちぎれそうで、お腹からは内臓が見えている。そして胸にも突き刺された後があった。
- 23: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:09:13.23 ID:Fa1K3mgP0
- ξ゚听)ξ「クー・・・・さん・・・・死んじゃった・・・の・・・?」
そのあまりに酷い姿のクーさんにツンは直視しようとしなかった。
ξ;凵G)ξ「私たちが・・・・もっとはやくきていたら・・・・・」
ツンはまた泣き出す。
それはそうだ。また一人、大切な友達を失ったのだから。
( ^ω^)「ツン。君が彼女の姿をみないと誰が一体見るんだお?」
ξ;凵G)ξ「・・・・・?」
( ^ω^)「クーさんはきっとツンのために戦ってくれた。こんな姿になるまで。これは役目を果たした立派な侍の姿だお」
ξ;凵G)ξ「さむ・・・ら・・・い?」
( ^ω^)「そうだお。クーさんは怖かったと思うお。辛かったと思うお。痛かったと思うお。でも、彼女は逃げずに最後まで戦った。立派だお」
ξ;凵G)ξ「くー・・・さん」
- 26: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:11:08.81 ID:Fa1K3mgP0
- ( ^ω^)「それにくらべて立派じゃないのは僕らのほうだお」
ξ;凵G)ξ「・・・・え?」
( ^ω^)「僕たちは今日、この時間になるまで誰かに頼っていたお。僕はショボンを。ツンはクーさんを。その証拠に僕たちはまともに一回も戦っていない。傷一つない。まったくもって臆病者だお。」
ξ;凵G)ξ「・・・・」
( ^ω^)「これからは僕たち二人で苦難をのりこえなければならない。モララーに勝たなくてはならない。」
( ^ω^)「でも、僕たちはきっとこの壁を乗り越えれる。自分の力を信じる。これにもっと早く気付いていれば、もっと大切な者を護れたかもしれない」
ξ;凵G)ξ「ブーン・・・・」
( ^ω^)「僕はツンを失いたくないお。だからこそ僕も強くなれるお。護る者がいるということはその分だけ強くなれるお。だからあの二人は強かったんだお。護るべき人がいたから」
ξ;凵G)ξ「わたしも・・・・ブーンを失いたくない・・・・・」
- 27: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:12:42.45 ID:Fa1K3mgP0
- ( ^ω^)「それに気付いたのならツンも強くなれるお。大丈夫、モララーに僕たちは勝てる」
ξ;凵G)ξ「で・・・でもっ!相手は銃を持っているかもしれないのよ!?」
( ^ω^)「多分・・・・モララーは今銃を持っていない」
ξ;凵G)ξ「・・・・?」
( ^ω^)「クーさんの身体をみるお。銃でやられた傷はないお」
( ^ω^)「そしてこの傷は鋭利なものでやられた傷だと思うお。でもナイフとかではないお。ナイフなら攻撃範囲が狭いからクーさんの刀で斬られちゃうお」
ξ;凵G)ξ「じゃあ・・・・モララーの武器はなに・・・?」
( ^ω^)「刀・・・・・いや・・・槍だと思うお。クーさんの傷は突かれたあとしかない」
( ^ω^)「どちらにしてもあのクーさんがやられたのだから接近戦は超危険だおね」
( ^ω^)「幸い、僕達にはライフルと弓矢があるお。これらを駆使したら勝てる可能性があるお」
ξ;凵G)ξ(ブーンって・・・・こんなに頼りになる奴だっけ・・・・・?)
( ^ω^)(ショボン・・・・・見ているかお?僕も成長しているだおよ・・・・)
- 29名前: ぶん ◆YkpwaPEbXM 投稿日: 2006/12/20(水) 22:14:59.38 ID:Fa1K3mgP0
- ( ^ω^)「モララーに勝てる可能性もみつかったことだし、ツン、泣くのはもうやめるお。そんなんじゃクーさんに笑われちゃうお」
僕がそう言うと、ツンは持ち前の笑顔になってくれた。
そしてツンはクーさんの顔を覗き込み、話しかける。
ξ゚ー゚)ξ「クーさん・・・・私たちのことを・・・見守ってね・・・・」
『生き残ってくれ、ツン』
ξ゚听)ξ「・・・・・?クーさん・・・・?」
( ^ω^)「・・・・どうしただおか?」
間違いなくクーさんの声がした。
この声はブーンには聞こえなかったようだ。
ξ゚ー゚)ξ「今・・・・クーさんが私に・・・・ううん・・・なんでもない」
ツンはとても清々しい顔になる。
それは、とても頼もしい顔をしていた。
- 31: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:16:39.17 ID:Fa1K3mgP0
- ( ^ω^)「へんなツンだお。でも、元気になってくれたみたいで嬉しいお。おっおっお」
ξ゚ー゚)ξ「きっと・・・・ショボンとクーさんは私達のことを護ってくれるわ」
僕たちはクーさんの墓を作った。
そして僕たちはクーさんの刀を持ちその場をあとにする。
- 33: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:18:22.00 ID:Fa1K3mgP0
- ( ^ω^)「ツン・・・・僕がモララーを引きつけるお。その隙にツンがモララーにライフルを撃つんだお」
ξ゚听)ξ「でも・・・・それじゃあブーンが危ないじゃないの・・・」
( ^ω^)「大丈夫だお。僕は鬼ごっこで捕まったことがないお」
ξ゚听)ξ「鬼ごっこって・・・・あんた・・・」
C−Fに差し掛かった時、どこからかエンジン音が聞こえる。
ブロロロロロロン・・・・・
ξ゚听)ξ「ブーンあれ!」
ツンが指を指した方向にモララーがいた。
モララーはバイクに乗っている。
- 35: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:20:22.35 ID:Fa1K3mgP0
- (;^ω^)「ちょwwwwwバイクってwwww予想GUYで〜すwwww」
ξ゚听)ξ「バカなこと言ってないではやく逃げるわよ!!」
(;^ω^)「逃げるって・・・・どこに?」
ξ゚听)ξ「砂浜に逃げましょう!!あそこならバイクではこれないわ!!」
僕たちは砂浜に向かい走り出す。
後ろを向くと、すぐそこにバイクに乗ったモララーがいた。
(;^ω^)「うおおおおおおぉおぉぉおお!!」
轢かれそうになったところで慌てて横に転がる。
- 38: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:21:59.85 ID:Fa1K3mgP0
- ξ゚听)ξ「ブーン!!」
(;^ω^)「ツンは砂浜にいってお!!僕は大丈夫だお!!」
ツンはおろおろしていたが、ブーンの言うとおり砂浜に走っていく。
モララーはUターンしてまたブーンのところに来る。
左手には槍。
ブーンに向かい槍を突く。
(;^ω^)「ひぃぃいいいぃいい!!」
また間一髪避ける。
- 40: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:23:19.48 ID:Fa1K3mgP0
- ( ・∀・)「・・・・っち!すばしっこい奴だ・・・・」
モララーがまたUターンしようとした時、銃声が聞こえる。
ツンがモララーに向かい発砲したようだ。
当たりはしなかったもののモララーに対し十分威嚇射撃になった。
ξ゚听)ξ「ブーン!今のうちよ!早く砂浜にきなさい!」
ツンはもう砂浜にいた。
ブーンも急いで砂浜に走る。
=============⊂ニ(;^ω^)⊃ブーン
ブーンも無事に砂浜にたどり着く。
- 42: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:24:43.53 ID:Fa1K3mgP0
- (;^ω^)「助かったお、ツン!」
ξ゚听)ξ「それより・・・モララーもくるわ!」
モララーはバイクを乗り捨て、砂浜にやってくる。
( ^ω^)「・・・・・・・」
ξ゚听)ξ「・・・・・・」
僕は刀を、ツンはライフルを構える。
( ・∀・)「・・・・・ふん」
モララーはツンを見て、笑う。
お前なんかがライフルを使いこなせるわけがないという感じで。
- 49: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:27:12.47 ID:Fa1K3mgP0
- ( ・∀・)「その刀は・・・・・あの女のものか・・・?」
( ^ω^)「そ・・・・そうだお」
( ・∀・)「とするとお前もあの女みたいに俺を楽しませてくれるのか?」
(;^ω^)「ど・・・・・どういうことだお?」
( ・∀・)「俺はな・・・・・動物を殺すことに対し快感を得れるんだ・・・・」
ξ゚听)ξ「動物・・・・虐・・待・・・・・・?」
( ・∀・)「俺はいろんな動物たちを殺してきた。様々な動物を」
(;^ω^)「・・・ひ・・・ひどいお・・・・」
- 52: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:28:15.77 ID:Fa1K3mgP0
- ( ・∀・)「そこで俺はあることに気付く。こいつらは『抵抗』しかしないということを。それを知ってしまった俺はもう快感を得れなくなってしまった」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・」
( ・∀・)「また新たな快感を得ようと考えた時、この死のゲームを俺達はすることになった」
( ・∀・)「このゲームでの人間達は抵抗するだけじゃなく、攻撃をする。そのとき、俺は新たなる快感を得ることが出来た」
( ・∀・)「俺も一歩間違えれば『死』んでしまう・・・・。死に直面している時、俺は新たな快感を得れた」
( ・∀・)「俺は殺されるかもしれないという・・・・・・新しい快感・・・・・」
( ・∀・)「こんな快感動物では味あわせてくれない・・・・・」
( ・∀・)「モナー、プギャー、そしてクー。奴らは俺に快感を与えてくれた」
( ・∀・)「そして俺は・・・・お前達で快感を得る!!」
そう言い終わった直後、モララーはブーンに槍を突く。
- 54: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:29:55.59 ID:Fa1K3mgP0
- (;^ω^)「うおおおぉぉおお!!」
ブーンは横に飛ぶ。
ξ゚听)ξ「ブーン!」
(;^ω^)「ツン!君は離れて!作戦通り通り動くんだお!」
( ・∀・)「余裕だな内藤ッ!!」
その言葉と共にすばやく突きを放つモララー。
(;^ω^)「っは!っは!はああぁぁ!」
掛け声と共に逃げるブーン。
その光景はまさしく死の鬼ごっこであった。
(;^ω^)(ツン・・・・・はやく撃ってくれお・・・・・!!)
- 56: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:31:16.57 ID:Fa1K3mgP0
- ツンはライフルを構えている。
しかし
ξ゚听)ξ「撃てない・・・・・ッ」
両者入り乱れて動き回っている。
ヘタしたらブーンに当たるかもしれなかった。
(;^ω^)「ふぅううぅうう!!」
ブーンは地面に転がり槍をよける。
起き上がり、立とうとした瞬間、顔の横に槍が突き刺さる。
- 57: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:33:33.27 ID:Fa1K3mgP0
- (;^ω^)「・・・・・っぐぅ!!」
( ・∀・)「なぜ・・・・・戦おうとしない・・・・」
その状態でブーンに語りかける。
( ・∀・)「お前は・・・・・動物と同じだ」
はぁ・・・・・はぁ・・・・・僕は死んでしまうのか・・・・・
( ・∀・)「抵抗するだけで戦おうとしない・・・・。ヘタしたら動物以下だ・・・・」
どう・・・・ぶ・・・つ・・・?
- 61: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:34:56.27 ID:Fa1K3mgP0
- ( ・∀・)「クーは最後の最後まで・・・・俺と戦った。その刀をもっているということはお前らもクーの姿をみただろう?」
クーさんは・・・無残な・・・・姿で・・・・死んでいた・・・・
( ・∀・)「奴も最初戦う覚悟ができていなかった。お前もそうなのか・・・・?」
たたか・・・う かくご?
( ・∀・)「ならば覚悟をしろ。おの女に助けてもらおうとするな。戦場はいつも一人、孤独なんだ」
こど・・・・く・・・・
( ・∀・)「お前が死んだら、あの女はすぐ死ぬだろうな」
ツ・・・・ン・・・・・ッ!
- 62: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:36:18.58 ID:Fa1K3mgP0
- 僕は・・・・戦う覚悟はしていたはずだ・・・!!
それでも・・・できていなかったのか・・・?
心のどこかに・・・・・『なんとかなる』『ツンがいる』・・・・甘えたことを考えていたのかもしれない・・・・
そんな考えは捨てろッ!それでは奴に勝てないッ!
僕は・・・・まだ死ねない!!
護るべき人がいるのだから!!
ツン!君は僕が護る!
- 64: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:37:30.70 ID:Fa1K3mgP0
- ブーンはモララーの槍を手で抑えそのまま逃げる。
そしてモララーとの距離をとった。
( ・∀・)「ふん・・・・お前も・・・・あの女と同じ力のようだな」
ブーンはモララーを見る。
睨みつけてるのではなく、相手の力量を見るような眼で。
( ^ω^)「ツン・・・・・君はこの戦いを観ていてくれお」
ξ゚听)ξ「一人で戦うなんて無茶だよッ!」
( ^ω^)「大丈夫・・・・僕は負けない」
君が いるから
- 67: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:39:07.02 ID:Fa1K3mgP0
- ブーンは武器を持つ。
右手に刀。左手にアーミーナイフを。
ブーンの雰囲気が変わる。
( ω )「モララー、確かにお前は強い」
( ・∀・)「・・・・・」
( `ω´)「でも・・・・お前の強さには重みが無いッ!!」
たんっ
その音と共に来る高速の三連突き。
こんな技僕は知らない。やったこともない。
しかし、自然に出てくる。この刀が教えてくれる・・・・・・ッ!!!
(メ・∀・)「くぅううぅううッ!!」
重傷にはならなかったものの全ての攻撃をかすってしまった。
- 69: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:41:15.90 ID:Fa1K3mgP0
- ( `ω´)「モララー、お前は一人と戦っているんじゃないお・・・」
確かに、戦場では誰もが孤独だ。
でも、想いならここにいることができる!
右手にはクー。
左手にはショボン。
後ろにはツン。
そして僕。
すべての想いが、僕を強くするッ!!
( `ω´)「お前は四人と戦ってるんだおッ!!」
(メ・∀・)「・・・・・ッ!!!」
- 70: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:42:35.03 ID:Fa1K3mgP0
- 『モララー、私はお前に教えることが出来なかった』
(メ・∀・)(この声は・・・・・クーか!?)
『でも彼なら・・・・・ブーンなら教えてくれるだろう』
(メ・∀・)(何を・・・・・何をだッ!?)
『護るべきがいる者の・・・・強さだッ!!』
- 76: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:44:19.70 ID:Fa1K3mgP0
- (メ ∀ )「ふ・・・ふふ・・・・・・」
( `ω´)「・・・・・・」
(メ ∀ )「俺も・・・・・俺も戦う覚悟ができていなかったのかもしれない・・・・」
(メ ∀ )「俺は・・・・・俺は・・・・・・」
(メ・∀・)「お前を倒し、快感を得るんだあああぁぁぁああぁああッ!!」
その咆哮と共に繰り出す突き。
( `ω´)「っふううぅうううぅうぅぅぅッ!!」
ブーンは全ての攻撃を受け流す。
(メ・∀・)「ッハッハァーッ!!いいぞ内藤ッ!!そうでなければおもしろくないッ!!」
- 79: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:46:23.51 ID:Fa1K3mgP0
- モララーは槍を頭の上に持ち、くるくるとまわす。
(メ・∀・)「ほいやぁアッ!!」
上からくる重みのある攻撃。
( `ω´)「甘いおッ!!」
ブーンは刀でその攻撃を受け止める。
( `ω´)「今度はこっちの番だおッ!!」
たんっ
高速の三連突き。
- 86: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:48:40.17 ID:Fa1K3mgP0
- (メ・∀・)「その攻撃はもう見切っている!!」
モララーはすべての攻撃を受け止める。
( `ω´)「ならばこうだおッ!!」
左手に持っているアーミーナイフをモララーに対し突く。
三連突きの攻撃を受け止めた槍はまだ完璧に戻っていない。
(メ・∀・)「ふぅんッ!!」
掛け声と共にバク転をするモララー。
(メ・∀・)「今のは危なかったよ!!」
- 90: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:49:42.78 ID:Fa1K3mgP0
- 突く。突く。突く。
その攻撃をすべて受け止める。
いや、受け止めているのではない。
攻撃を攻撃で押し返している。
『攻撃は最大の防御』
彼等は攻撃を攻撃とし、攻撃を防御にしている。
まさしく、この言葉を実践していた。
- 92: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:50:48.42 ID:Fa1K3mgP0
- ξ゚听)ξ「・・・・・すごい・・・・」
ツンはその戦いを観ている。
不謹慎ながらもその戦いを美しいと思っていた。
ξ゚听)ξ「なんて・・・・綺麗なの・・・・」
彼等は戦いという舞台で演舞をしていた。
舞いながら戦っている。
そのステージを観ているツン。
観客はツンだけではない。
ξ゚听)ξ「きっと・・・・きっとみんなも観ているよね・・・・・この戦いの結末を」
きっと・・・・・・みんなもこの戦いを観ていてくれてるよねッ!?
- 95: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:52:12.88 ID:Fa1K3mgP0
- キィンキンキンキィン!!
刀と槍がぶつかる音。
あたり一面に鳴り響く。
その音は・・・・まるで音楽を奏でているようだった。
両者のための・・・・鎮魂歌。
( `ω´)「はああぁっぁああ!!」
たんっ
(メ・∀・)(また三連突きか・・・・?その攻撃は俺にはもう意味が無いッ!!)
ザクッ
(メ・∀・)(・・・・・・・・・え?)
一つ・・・・・・攻撃が多いよ・・・・・・?
その音と共にくる激痛。
(メ・∀・)「ぐううぅううぅうううぅううぅぅうう・・・・・・ッ!!」
左腕が・・・・・・・無くなっていた。
- 98: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:53:49.01 ID:Fa1K3mgP0
- ξ゚听)ξ「ブーン・・・・・凄いよッ!!」
モララーは左腕よりも気になっていることがあった。
(メ・∀・)「そ・・・・それより・・・・・」
モララーはブーンを見つめる。
(メ・∀・)「今の・・・・攻撃は・・・・なんなんだ・・・・・ッ?」
あの・・・・・ッ・・・・・・攻撃は・・・・・・・ッ!?
( `ω´)「四連突き・・・・だお・・・」
よ・・・・ッ!?四連突きだと・・・・ッ!?
三連突きでも・・・・・よけるのがいっぱいいいっぱいなのに・・・・・ッ!?
( `ω´)「この・・・・刀が・・・・アーミーナイフが・・・・教えてくれる・・・・・本当の強さを・・・・・」
- 106: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:54:55.23 ID:Fa1K3mgP0
- 俺は・・・・・・・負けるのか・・・・・・?
こんなやつに・・・・・・・負けるのか・・・・・・?
俺は・・・・・俺は・・・・・俺は・・・・・
(メ・∀・)「俺は・・・・・・・・・・」
モララーは右手で槍を構える。
(メ・∀・)「俺は強いんだあアァァーーーーーーーーーーーッ!!」
槍を振る。
今までのキレがなく、大振りのその攻撃はブーンに当たるはずもなかった。
刀で、その攻撃を受け流す。
そして、左手に持っているアーミーナイフを、ショボンの魂を、モララーに向け投げる。
- 112: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:56:22.55 ID:Fa1K3mgP0
- (メ・∀・)「っく・・・・・っかぁ・・・ッ・・・・・ッ・・・・・・・」
アーミーナイフは、モララーの心臓に突き刺さっていた。
血が・・・出ている。
ξ゚听)ξ「か・・・・・勝った・・・・の・・・・・?」
ツンはブーンのところに走り出す。
( ^ω^)「ツン、勝ったお」
ツンの方を向く。
ツンの、喜ぶ顔を見たくて。
ξ゚听)ξ「ぁ・・・・・ああ・・・ぁあ・・・・あぁ・・・・・」
- 124: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 22:58:04.14 ID:Fa1K3mgP0
- どうしただお?ツン。そんな呆然な顔をして。僕は、勝ったんだお?
あれ・・・・?おなかに・・・・違和感を・・・・感じる・・・・。
この・・・・刺さっているのは・・・・・モララーの・・・・・槍なの・・・・・かな?
- 129: ぶん ◆YkpwaPEbXM :2006/12/20(水) 23:01:29.30 ID:Fa1K3mgP0
- (メ・∀・)「お前を・・・・・ッ!!殺した快感は・・・・あの世で・・・味あうッ!!」
モララーは倒れる。
その言葉を最後にもう動くことは無かった。
死亡者:モララー
残り2人
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