( ^ω^)とξ゚听)ξが下校中のようです

  
323: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/29(金) 22:33:35.85 ID:MkhZW9ux0
  


(;^ω^)「…居残りだけは勘弁して欲しいお……」
('A`)「まぁ、小論文は明日出せるけどな」
(´・ω・`)「自業自得ってヤツだよ」

授業後の少しの休み時間、3人は集まって雑談をする

( ^ω^)「今からやらなきゃだお… 居残りだけはマジ勘弁 だお」
(´・ω・`)「答えあるけど、貸そうか?」
( ^ω^)「お、助かるお」

ブーンは、ワークを取り出して答えを書き始める

('A`)「……小論文ってどう書けばいいか解らないだけどよ、教えてくれね?」
(´・ω・`)「…ふう、ちょっとは自分でやりなよ 2人とも」



  
326: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/29(金) 22:37:46.41 ID:MkhZW9ux0
  







何事もなく、4時間目

キーンコーン ミコミコナース! ミコミコナース! ミコミコー アッー!

(’e’)「はいじゃー授業終わりー」


きりーつ


れーい









昼休み



  
332: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/29(金) 22:49:27.92 ID:MkhZW9ux0
  

休み時間になり、みんなが弁当や購買で買ったパンを取り出す
学食へ行く人もちらほらいる。

クラスの生徒は、思い思いにグループを作り始めた
そのうちの女子生徒3人が、一つのグループを作る

(*゚ー゚)「で、ツンちゃん」
川 ゚ -゚)「本当の所はどうなんだい?」
ξ゚听)ξ「へ?」

2人がツンに話しかける
そして、急にひそひそ声になる


(*゚ー゚)「…ほら、ブーン君と本当に付き合ってるの?」
ξ;゚听)ξ「ぇ、あの…」
川 ゚ -゚)「朝に騒がしかったみたいだが、どうなんだ?ツン」
ξ;゚听)ξ「…あーっと その…あれは…その…」

(*゚ー゚)川 ゚ -゚)「……………」


2人がツンを凝視する
もう、穴が開くほど凝視する。



  
336: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/29(金) 23:00:45.03 ID:MkhZW9ux0
  

ξ;゚听)ξ「………………」
(*゚ー゚)川 ゚ -゚)「……………」

少しの沈黙のあと、ツンが口を開く






ξ///)ξ「その…付き合って……ます……はぃ…」

語尾がどんどん小さくなりながら、ツンは答える
その声を聞いた後、2人は(相変わらず小声で)テンションを上げる

(*゚ー゚)「! ホントに!?やったじゃん!どっちから告白したの?」
川 ゚ -゚)「で、どこまでやったんだ AかBかC どれだ?」
ξ///)ξ「あの… 出来れば、あまり人に言わないで頂けると…ありがたいんですけど…」

(*゚ー゚)「言わないって!で、いつどこで誰がどうやって告白したの?」
川 ゚ -゚)「で、ABCどれだ。」





ツンは昼休み中、しぃとクーに延々と質問攻めにされていたのだった。



  
339: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/29(金) 23:10:10.05 ID:MkhZW9ux0
  

( ゚ω゚)「おお モグモグ おおお モグモグ おおおおおおおお!」
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ

(;'A`)「…」
(;´・ω・`)「…ブーン 食べるか書くか叫ぶか どれか一つにすれば?」

ブーンは叫びながら左手では箸で弁当を 右手では英語のワークを解いている。


('A`)「ってか、何でコイツはこんな必死なんだ」
(´・ω・`)「さぁ… 何か用事でもあるんじゃないかな?」





( ゚ω゚)「おお モグモグ おおお モグモグ おおおおおおおお!」
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
モグモグモグモグベチャモグモグモグモグモグポロッモグモグモグ

ワークに色々飛び散ってるが、ブーンは気にも留めずに猛スピードでペンを進めていた。





('A`)「……」
(´・ω・`)「……まぁ、頑張りなよ」



  
341: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/29(金) 23:22:04.13 ID:MkhZW9ux0
  







7時間目 理科


( ´∀`)「…で、そこで隣りに住んでるおっちゃんがさ、いきなりそのチワワにかかと落としを…」


キーンコーン  ミンナ オラニチカラヲ ワケテクレ!! ゴゴゴゴゴゴゴアッー!


( ´∀`)「お、鐘が鳴ったモナ じゃあ、これで終わりモナ」


きりーつ




れーい




…ざわざわ



  
366: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/29(金) 23:41:28.73 ID:MkhZW9ux0
  

今日の授業が終わる。

帰りの支度をする人、部活へ向かう人、掃除へ行く人、立ち話を始める人

一人だけ、高速でペンを走らせてる人








カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ…

( ゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおお終わったぁ!!!」
ブーンは叫びと共に、ペンを高々と上げる

('A`)「お?お前 理科の授業中 内職してたか」
(´・ω・`)「まぁ、無駄話してたから、別に良いんじゃない」

(;^ω^)「…お、終わったお……」
ブーンは、だらりと腕を揺らして机に突っ伏す



  
375: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/29(金) 23:50:11.07 ID:MkhZW9ux0
  

( ^ω^)「お、ショボン そういえば、貸してくれた答え返すお」
そう言って、答えの冊子をショボンに手渡す
(´・ω・`)「どうも……」

何か…色々付いてる…

(´・ω・`)「…そういえば、なんでそんな必死だったんだい?バイトでもあったの?」
( ^ω^)「お、ちょっと約束があって…」

ショボンと話しながら、ブーンはカバンに教科書を詰める

( ^ω^)「お、じゃあ、職員室にワーク持ってくお」
(´・ω・`)「あぁ、それじゃあね」


ブーンは教室を抜けて 階段を勢い良く駆け下りていった。



  
380: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:00:41.17 ID:RewUCkt90
  

━━━━━━━━職員室━━━━━━━━

ガララ

( ^ω^)「失礼しまーすだお」
ドアを開けながら、ブーンは挨拶をして中へ入る

そのまま、ブーンは真っ直ぐ進み ぃょぅ先生の机まで歩いていく

(=゚ω゚)ノ「お、ワーク終わったかょぅ?」
( ^ω^)「キッチリバッチリ終わりましたお」
そう言いながら、ブーンはワークをぃょぅに渡す

(=゚ω゚)ノ「宿題は休み中にやれょぅ?後が大変だょぅ」
( ^ω^)「これから気をつけますお じゃあ、これで…」
(=゚ω゚)ノ「帰りは気をつけろょぅ?」

( ^ω^)「失礼しましたーだお」
ブーンは、少し駆け足で職員室を出る


(=゚ω゚)ノ「どれどれ…」
ぃょぅ先生はワークを開く

ニチャ


(=゚ω゚)ノ「………」



  
385: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:11:15.26 ID:RewUCkt90
  







(;^ω^)「コレだと少し遅れるお…」
少し焦って、ブーンは階段を駆け下りていく

そのうち、1階の床にブーンの足が付く
そのままのスピードで、ブーンは下駄箱まで行き、急いで靴を履いて外へ出る

( ^ω^)「お、寒いお」
外の風にあたり、少し身を震わせる
ブーンはバッグから、キャップと マフラーと 手袋を取りだして、身につけた

(*^ω^)「…やっぱり、暖かいお」
少しニヤケながら、ブーンはもう一度外へ出る

そのまま校門を出て少し進み、人影が無いところでキョロキョロする








( ^ω^)「……ツン いるかお?」



  
386: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:15:05.04 ID:RewUCkt90
  



ξ゚听)ξ「…もう、ブーン 遅いわよ?」
(;^ω^)「お、ごめんだお ちょっと用事あって遅れたお…」

影から、ツンがひょこっと顔を出す
ほんのりとツンの頬が、寒さで赤くなっている。

ξ゚听)ξ「ま、いいわ 行きましょ」
( ^ω^)「お」








2人は、並んで歩き出す



  
395: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:28:06.96 ID:RewUCkt90
  
ξ゚听)ξ「…はぁ、今日も寒いわね」
( ^ω^)「12月よりは少しマシになった気もするお?」

歩きながら、2人は話し出す

( ^ω^)「ツンがくれたプレゼントのおかげ かお?」
ξ*゚听)ξ「……ま、役に立ってるならいいんだけどね?」
( ^ω^)「お」

ξ゚听)ξ「…あんたから貰ったのも、付けとかないとね」
そう言って、ツンはガラスの箱を取り出し その箱を開ける
そこには、緑色の輝きを放つ 綺麗なピアスが収まっていた

( ^ω^)「学校に持ってきてかお?」
ξ゚听)ξ「えぇ でも、学校で付けてるのって、ダメでしょ?」


ツンは、片方のピアスを取り出し、耳に付ける

あの時と同じ、と冷たい感触が耳に伝わる

今度はもう片方のピアスを取り出し、もう片方の耳に付ける

再び、冷たい感触




ξ*゚ー゚)ξ「…似合ってるかな?」
( ^ω^)「僕が選んだんだから、似合ってるに決まってるお?」



  
399: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:35:49.31 ID:RewUCkt90
  

ブーンが、言葉を返す
あの時、ツンに言われた言葉を そのまま

ξ*゚ー゚)ξ「…えへへ」
( ^ω^)「お」



ふと、ブーンは気付く

( ^ω^)「ぉ、ツン 手袋付けてないお?」
ξ゚听)ξ「え?えぇ」

ツンがそう言うと、ブーンは左手の手袋を外し、ツンに渡す

( ^ω^)「これで寒くないお?」
ξ゚听)ξ「ぁ、ありがとう」


手袋を受け取ると、ツンは左手に手袋をはめる


少し大きくて、ぬくもりを感じる手袋




ξ*゚听)ξ「あったか…」
( ^ω^)「お」



  
400: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:37:33.35 ID:RewUCkt90
  

ブーンが、ポケットに左手を入れる
そのまま、2人はゆっくりと歩く



ツンの行動
>>410

1.手を繋ぐ
2、そのまま歩く
  
410名前: たこ投稿日: 2006/12/30(土) 00:40:12.78 ID:tz36hdf+0
  
1



  
421: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:43:52.46 ID:RewUCkt90
  

ξ*゚听)ξ「…えっと さ」
( ^ω^)「お?」

ξ*゚听)ξ「…お互い片方だけ手袋付けて、ほら… その寒いでしょ?」


ξ*゚听)ξ「その… さ……」
















ξ*゚听)ξ「…手、繋ご?」



  
428: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:54:11.51 ID:RewUCkt90
  

( ^ω^)「…お?」
ξ*゚听)ξ「もう、さっさとする!」

ツンは、無理矢理ブーンのポケットから、手袋をはめてない左手を出させる




そして、お互いの指を 絡める


(*^ω^)「お…」
ξ*゚听)ξ「………これで、もう片方も暖かい でしょ?」




(*^ω^)「…」
ξ*゚听)ξ「…」



  
431: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:56:55.23 ID:RewUCkt90
  


8月の誕生石

緑の光を放つ石 ペリドット


災いから身を守り

幸せを運ぶ石














石言葉は━━━━━━━━





  
434: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 00:59:29.53 ID:RewUCkt90
  
「ねぇ ブーン」

「…お?」





「………………大好きだよ?」

















石言葉は━━━━『恋人同士の幸福』


2人の手は、しっかりと握られていた。



  
439: わた ◆FmWaTaZ4nU :2006/12/30(土) 01:00:55.97 ID:RewUCkt90
  









( ^ω^)とξ゚听)ξが下校中のようです











fin.




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