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( ^ω^)がVIPと自分について本気で考えてみたようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:28:16.10 ID:yV9gTiy4O
「これはもう駄目かもわからんね」

冷たく鋭い瞳に長い金髪、
そして…首筋に星形の『キャップ』を持った男は言った

「ゴミ箱の処理も楽じゃない、そろそろ潮時かもしれないな」
高層ビルの中程から、 荒廃した都市を。右手にコーヒー、左手にキーボードを抱えて眺めながら、男は呟く。
おそらく、今日も完徹。眠らない大都市を一人で相手にしているようなものだ、無理もない。

「news4vip…なんでこう、馬鹿ばっかりなんだか…」
左手の親指がエンターキーを叩く。刹那、眼下の街が静まり返る。
そう、彼の仕事はこの大都市の「管理」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:30:51.52 ID:yV9gTiy4O
トントン

軽く溜め息をついた所でドアが鳴る
「rootです。交代しましょう。」
そう言うと、やや幼顔の男が部屋に入ってきた

「いいのか?お前は別の仕事もあるだろう?」
「いえいえ、貴方こそもう3日も寝てないそうじゃないですか。今日は休んで下さい。」


――3日…多忙な日々は彼に睡眠を忘れさせていた。

「そうか。ありがとう恩に着るよ」
男は素早くコーヒーを飲み終えると、コートに手をかけ帰り支度をする。

「…root、この街はこれでいいのだろうか…」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:31:34.01 ID:yV9gTiy4O


短い沈黙を斬って、rootは口を開く。

「さあ?僕にはわかりません。それは…」

彼は窓に向かうと遠い目で街の灯りを、深夜にも消えることの無い灯りを見て言った

「彼らが決めることなんじゃないですかね。」

「……ああ、そうだな。」



男はnews4vip管理室の扉を閉めると、胸ポケットから煙草を取り出し、火を点ける

「ニュース速報VIP、か…」

携帯の着信音がその言葉を止める。
今度は内ポケットから携帯を取り出すと、受信メールを開いた


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:32:15.65 ID:yV9gTiy4O
「ビル内は全面禁煙です。。。      ひろゆき」



男は笑いながら煙草をポケット灰皿で消す。

煙でぼやけた長い廊下に、彼の足音だけがはっきり響いた



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:34:18.08 ID:yV9gTiy4O
( ^ω^)がVIPと自分について本気で考えてみたようです




『ニュース速報VIP』

web上の大国、2ちゃんねる最大の人口を誇る眠らない大都市…

しかし、それとは反比例するように街は荒廃し尽している。

膨大なスレッド保有数…すなわち広大な『空間』を持つ、
規則と自治と自分を捨て、ほんの一瞬の自由と快楽とを追い求めるもの達の楽園…

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:34:49.72 ID:yV9gTiy4O


しかし今、そのニュー速VIPは、大きな問題を抱えていた。
昨今の2chの望まぬ外交の活発化によりこの街の人口は爆発的増加を見せ、
新旧の住人――所謂新参と古参によって、馴れ合いの是非を巡る内乱が街の至る所で起こっていたのだ。


これは内乱と共に揺れ動く、VIPPERとAAの葛藤の物語…



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:35:49.63 ID:41BCicn0O
これはひどい

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:36:08.51 ID:yV9gTiy4O


『( ^ω^)……』
『( ^ω^)が旅にでるようです』
『厨サイトに突撃するおwwww(^ω^ )』



VIPの住人――VIPPERには誇るべきAAがある。

【内藤ホライゾン】―通称ブーン

VIPPER達はこのAAを自分達の分身のように扱う。
VIPPER達は彼に自分の理想や夢や希望を内藤に背に乗せるのだ
今日も内藤は数多のスレを駆け巡る




9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:36:45.10 ID:yV9gTiy4O
――知っているだろうか?
私達の描くAAは全て量産型なのだ
人々にそのAAがそのAAたると認識された時、AAにはプロトタイプが生まれる

全て、レスでの存在であるAAはこのプロトタイプの分身なのだ

私達がそれを見分ける事は出来ないが、プロトタイプ自体は常に、どこかの板に住人達と同じように存在している……



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:38:18.71 ID:/117pinqO
wktk

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:38:19.77 ID:yV9gTiy4O
日の当たらない2chの下層ex14地区に存在するVIP

内藤は眩しい朝日の代わりに、激しいVIPPER同士の笑い声で目覚めた
いつもと同じ倦怠感を体中に感じて。

「ふぅ…今日も朝から結構キツいお…
VIPのみんなは朝から元気だお」

レスによるAAの書き込みは、プロトタイプである内藤本体に負荷をかけるのだ。

内藤は昨晩寝床にしたスレッドの影から姿を現すと、朝も活気の絶えないVIPを巡回し始めた。



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:39:09.39 ID:yV9gTiy4O
スレッドとは『空間』だ。
街の民家ではラジオやテレビに集まるVIPPER達
「お、クラシック垂れ流しかお。マイメロも始まってるお」

大通りでは恒例のチュンチュンスレで、朝のまったりした空気を大勢が楽しんでいる

商店街の方にはかなりの人だかり。
「楽天祭り…請求怖いから見なかった事にするお…」


いつもと同じ、楽しいVIPの朝が動き出す…




13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:41:07.06 ID:yV9gTiy4O
「んー…なんか空気がいつものVIPじゃないお」

しかし内藤は気付いていたのだ。最近のVIPの馴れ合いと糞スレの二極化に。

内藤自身も古参のレスに呼ばれる事は減ってきた。
むしろ馴れ合いの『手段』としての方が…


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:42:22.20 ID:yV9gTiy4O
「僕は…AAなんだお……どう使うかは住人の自由なんだお……」

彼はそう自分に言い聞かせながら、
凛と澄んだ空気の中、弓の弦が張りつめていくような…
そんな見えない緊張感の漂うVIPを再び巡り始めた。


そして、その矢は放たれんとしてた。


『V I P 終 わ っ た な』

街の広場にそう書かれたプラカードを持った連中が押し寄せて来たのだ。

「まずいお…古参の中でも過激派だお
朝っぱらから止めて欲しいお…」

「お前ら朝っぱらから馴れ合いかよwwwwwwwwwww
VIP終わったなwwwwwwwwwwwwww」
代表格の男がわざわざ拡声器で叫ぶ。
その声をキッカケに、広場にはわらわらとVIPPERが集まり始めた。


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:43:26.39 ID:yV9gTiy4O
「あーあー…^^;先生までいるお…」

「キミ達はまだそんな馬鹿な事をいってるのかな^^;
VIPはキミ達古参だけのものじゃないんだよ^^;
馴れ合いが嫌なら自分達が出ていけばいいじゃないか^^;」^^;先生はVIPでもかなりの論争好き。今日も古参を一蹴しているようだ

「だいたい時代遅れで二番煎じのスレしか建てられないじゃないかキミ達は^^;」


議論は次第に白熱していく。
^^;先生に腹を立てた厨が、ウイルスコードまで貼りだす始末だ


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:44:14.41 ID:yV9gTiy4O
「ヤバスwwwwwwまだノートン先生の予防接種打ってないお…
逃げるお…」

内藤は人混みを掻き分け広場から離れた。
その瞬間、耐え難い負荷が内藤の体にのしかかる
その余りの重圧に、内藤はその場に膝を付いた
「うぐ……な、なんなんだお……」

ハッと後ろを振り返る内藤。そこには

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:46:40.77 ID:yV9gTiy4O
あらぬ勢いで生み出される……『自分』

「―――ッ!スクリプトかお!」
スレッドにもどんどん負荷がかかっていく。
「まずい、まずいお!!みんな早く非難、非難するお!!」
重い体を持ち上げ、内藤は必死に叫ぶ。
しかし、スクリプトにより、内藤と同じように重圧をかけられたスレッドからは多くの人は逃げ切れない。


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:47:34.98 ID:yV9gTiy4O
内藤は積もり行く自分の下敷きになった、VIPPERの涙を見た。




「このスレッドは1000を超えました。次スレもVIPクオリティ!!」


無機質なアナウンスが街に響く。
内藤の目の前の風景は一瞬、奇妙な形に歪み姿を消したかと思うと
次の瞬間には新たな『スレッド』として補填された。

と、同時に重圧から解放される内藤。
そう、眼前の空間はこの2chの最下層、datの海へと落ちていったのだ。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:48:13.22 ID:yV9gTiy4O
「うわあああああああああああああああああああああああああ」



――スレッドが1000に達するのは珍しい事ではない。
しかし、スクリプトのように尋常ではない速度で1000を迎えた場合、中に人を残したままスレッドがdatへ落ちてしまう場合がある。


彼らはもう、帰って来ない。




20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:49:27.19 ID:yV9gTiy4O
内藤は泣いた。
目の前で蠢く幾人かのVIPPERを見て、何も出来なかったのだ。
そして、彼らを殺したのは、紛れもなく『自分』だったのだ。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:51:29.95 ID:yV9gTiy4O
「またブーンで荒らしかよ」

隣の民家の名無しが何気なく口にしたその言葉は、
内藤の心を抉るには十分すぎた。

「最近は変な馴れ合いにしか使われないな」
「突撃とかな」
「VIPから来ましたとかwwwwブーンきめぇwwwww」

―――――やめてくれ

「ブーンが〜ようですシリーズとかwwww厨の作文大会wwwww」


――――やめろ、やめてくれ


「あーあ、VIP…いや、内藤終わったなw」



内藤は広場から走り去った。




22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 03:58:09.79 ID:Q1c9EUKS0
wktk

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:02:09.89 ID:OSXpYTi3O
>>13
問題なのは糞スレじゃなくて
駄 ス レ

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:07:31.80 ID:yV9gTiy4O
裏通りの商業ビルの影に内藤は座っていた。
虚ろな目で遥か空―といっても上にはニュー速という街があるのだが―を見つめて。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:08:10.04 ID:yV9gTiy4O
「内藤!」
そんな内藤に話しかけるAA―――プロトタイプのジョルジュ長岡だ。

「浮かない顔してどうした?今日収穫したおっぱい写メでも見るか?」

長岡は至極明るく言った

「ジョルジュかお…僕は最近考えるお…最近のVIPは僕を馴れ合いや突撃にしか使わない…
それは本当に僕のすべき事なのかお?」
長岡はそれを聞き、少し考えていたが、
長岡の隣りに座ると答えた。

「お前よ、そりゃ贅沢な悩みだぜ
世の中には流行りのAAに成りたくてもなれない。
プロトタイプが存在しないAAが腐る程存在する。
こうやって、お前が存在するだけで十分だ
どんな役割だろうと与えられるお前は幸せだよ」




26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:09:55.05 ID:yV9gTiy4O
「でも、今や僕はVIPの顔だお…だからやっぱり色々な人の気持ちを考えてなきゃいけないと思うんだお
VIPPERのそれも一部だけが楽しくて、
それでいて迷惑をかける人や、それを不快に思う人がいるなら
これは、僕のやってる事は……エゴだお…」

「それがVIPって言う板なんだろ。お前は与えられた仕事をこなせばいいんだ。
俺が腕を振り続けるようになwww」
長岡は高らかに笑って見せた。
それは、本当に純粋な笑いだったのだが、内藤は激怒した。


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:10:03.00 ID:IpaSPFNH0
正直wktkが隠せない⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:11:21.87 ID:yV9gTiy4O
「ジョルジュは所詮うpの為だけにつくられたAAだお!!
僕の気持ちなんかわかるわけないお!!」
立ち上がり、目を見開き、今まで誰にも見せたことの無いような。
悲しみと怒りを抱えた内藤の顔を、長岡は見た。

「…ああそうさ、確かに俺はうpの為だけにつくられたAAだ。
だが、何の問題があるっていうんだ。俺は俺を使ってくれる人の為に、出来る事をこなす。
それがAAって言うもんじゃないのか!?
てめぇのそれは巧妙な言い訳をつけたナルシシズムだよ!!」

「五月蝿い黙るお!!この馴れ合いAAが!!
VIPを腐らせたのはお前らだお!!」




29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:12:18.19 ID:yV9gTiy4O
誰もいない裏通りに炸裂音が数発響く。

お互いに頬と手をを赤くしたAAが二体。
そう、VIPそのものを代弁するのように立っていた


「あーそうか、良くわかった。
VIPを腐らせたのは馴れ合いスレ加担者の俺だと。」

長岡はパッパッと自分の裾を払うと言った。
内藤は何も言わず、ただただ、氷のような目つきで長岡を睨んでいる。

「それならな、内藤。
てめぇも馴れ合いに加担し、他板に突撃し、挙げ句の果てには外部の国にまで手を出す…
どっちがVIPを腐らせたか、よく考えろこの大馬鹿が!!」
長岡はそう言い残すとその場を去った。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:14:08.16 ID:yV9gTiy4O
視界から長岡が消えると、内藤はペタリとその場に座り込んだ



VIP中で馴れ合いや突撃を行動の基盤とする新参の勢いは、明らかに強大だ。
このままでは内藤の良く知る古き良きVIPPERは完全に駆逐されるだろう。
しかし、新参のVIPPERにも彼らなりの良さがある。

この広いVIP、2ch、インターネットの中で、果たして自分は…VIPは…いったいどうすればいいのか

内藤は葛藤で押しつぶされそうな心を抱えながら、更に街の奥へと消えていった。



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:17:12.60 ID:xdRghiSG0
セリフの前にキャラの顔文字かいてくれよ

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:18:52.26 ID:yV9gTiy4O
「電話番号晒しに垂れ流し、外部への突撃にエロ漫画うpetcetc……」
FOXは右手にコーヒーを持ち、左手で書類をめくりながら呟く。

「VIP931を導入しても状況は余り変わらんな……」

――VIP931…VIPに滞在した者が別の街へ移動する際の制限だ。

VIPは、ここに限ったことではないのだが、様々なスレスレ行為をしょっちゅう行う街。
運営としては悩みのタネでもあった。



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:19:54.28 ID:yV9gTiy4O

「FOXさんも色々と実験に使ってるじゃないですか」
パソコンをいじりながらrootちょっとにやけて言う

「まあな。ただ流石になあ…まあ最近はVIPにも新しい流れができているようだ。
俺はこれに期待だな。」
FOXは一通りの書類に目を通し終わったと見えて、背伸びをする。

「えー。FOXさんは新しいVIPPERの方に期待するんですか?」
rootの悲しそうな目に、FOXは多少戸惑ったものの、
「ああ、馴れ合い板化してくれたほうが。
あるいは無害かもわからんからな」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:20:38.23 ID:/117pinqO
1の思う通りにやればいい。wktk

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:25:02.91 ID:IpaSPFNH0
>>31
顔文字なんかいらねーよ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:26:09.05 ID:zO1J3d6v0
wktkを禁じえない

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:27:20.54 ID:THOEFwWG0
( ^ω^)なにもVIPだけがすべてじゃないお
( ^ω^)本当の幸せなんて、どこにでもあるもんだお


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:27:30.88 ID:yV9gTiy4O
「なんでですか―?それに古参VIPPERが簡単に退くとは思いませんが…」

「いや、このままならあいつらは恐らく墓穴を掘る。最悪VIPを潰しかねないような穴をな。」

FOXのすかした言いぐさに、rootはむーっと顔をしかめると立ち上がって言った。

「じゃあ賭しましょうか!?こちらは古参VIPPERは生き残るに賭けます。負けたらうまい棒100本!!」

FOXは高笑いをする。
「はは、なんでお前がそこまで乗ってくるのかがわからんな。
いいだろう、負けたらうまい棒100本。忘れるなよ。」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:32:37.75 ID:yV9gTiy4O
FOXの示唆した事態が起こるのに時間はいらなかった。

内藤と長岡の別れから一週間、古参による乱立が一斉に行われ始めたのだ。


「馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬」
「どのアニメキャラとスレ乱立したい?」
「┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨」



これに対し、当然だが馴れ合いスレには保守機が一般化した。
しかし、ここにおいて内藤が使われることはなかった。

長岡のAAが、スレを保守し続けていた

40 名前:影武者 ◆.c7ax57GNE :2006/01/14(土) 04:36:25.10 ID:F+mJAiTv0
携帯か・・・凄いな

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:37:30.55 ID:yV9gTiy4O
内藤はこの様子を、ニュー速から見下ろしていた。
「……みんな馬鹿だお…あんな乱暴な事を続けたら、FOXに何されるかわからないお…」

内藤は疲れていたのだ。
どちらのやっている事も正しい
どちらのやっている事も間違っている


そして、そのどちらも知っている内藤は、どうすればいいのか未だわからなかった
眼下のVIPでは、メビウスの輪のごとき循環が繰り返されていた。

ちょうどそれは、内藤の考えのように。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:44:53.96 ID:yV9gTiy4O
「内藤くん」

いつから隣りにいたのか、横には荒巻スカルチノフが寝そべっていた。

「驚かせるなお…いったい何の用だお」内藤が怪訝そうに答えると、
荒巻はゆっくりと言った。
「君はVIPの今後について考えているんだね」
「そうだお…このままのVIPは悲しみと憎しみを生むだけだお!」
内藤が息を荒げると荒巻はやはりゆっくりと言った。
「じゃあさ、君は、VIPはどうなればいいと思ってるんだい…」

内藤の頭に稲妻のような衝撃が走る。

―――答えられない


こんな事はいつも考えていたはずだ。
しかし、言葉にならない。
口が開かない。


荒巻は明後日の方を向いて、ただ内藤の回答を待っていた

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:47:20.74 ID:FBzejDW6O
wktk

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:50:19.70 ID:yV9gTiy4O
「僕はねぇ、馴れ合いとか殺伐だとか、よくわからないんだよ」
荒巻が口を開く。

「なんだかって言うとね、僕はそういうAAだからなんだ。
ただ寝ていて、たまにネコにつつかれたり、
カッてしたりブワッてしたり、ただそれだけなんだよ」

内藤は俯く

「君はさあ、珍しく色々な事ができるよね。
時にはとんでもない馬鹿やってみたり、ある時は天才的だったり。
きっと最近生まれたAAの中では一番、恵まれてると思うんだ。」

内藤は荒巻の口が少し微笑んでいるのを見た。
そして、荒巻はこう付け足した。

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 04:57:12.02 ID:yV9gTiy4O
「だからさ、一度捨ててみればいいんじゃないかな。
君はどんなAAだったのか、考えてみようよ。
きっと君は、本当の自分を忘れているんだよ。
きっとそれがわかればVIPはうまくいくよ。
君はVIPの顔なんだから!」

そういうと、荒巻は音もなくどこかへ消えてしまった。


「僕は……内藤ホライゾンはどんなAAだったのか…」



内藤は、しばらくVIPを眺めていたがハッと立ち上がってニュー速から出ると、真っ直ぐ運営に走り始めた。
彼は両手を広げ、まるで鳥のようだったとニュー速民は後に言う。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:04:28.42 ID:F+mJAiTv0
面白い

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:06:00.11 ID:yV9gTiy4O
VIPでは連日カオスが続いた。

毎日、決まって何回か乱立が行われ、馴れ合いスレを落とした。
しかし、彼らも新しいスレを建てては保守機を動かした。

もはや本末転倒。

しかし一見平行線を辿る闘いのように思えるこの争いは、圧倒的に古参が不利だったのだ。
一スレを落とすのに必要なスレの数は膨大だ。
街には次々と新しい空間が溢れ出すが、もしそれでスレがdatの海へ落ちたとして、新スレはたった一つで済む。


この様子を運営から見ていたFOXはほくそ笑んだ。
まさにFOXの思惑通りの状況。

そして、彼はパソコンへ向かうと、news4VIPのプログラムをいじりだした

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:09:25.08 ID:zO1J3d6v0
携帯からなのに凄いな

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:14:11.58 ID:yV9gTiy4O
「VIPの乱立を防ぐため、スレ建てに規制を設けます」


古参にとって悪魔の囁き、新参にとって天使の産声が、街頭スピーカーから流れる。
古参が取りうる手段はこれしかないとFOXは踏んでいたのだ。

凍りつくVIPの空気。
やがて静かに乱立は止まり、馴れ合いスレからは歓喜の声が溢れた。

更にFOXは知将だった。すぐにでも規制をすることはできた。
しかしあえて泳がせ新参と古参との確執を深くする。
これこそが真の狙いだったのだ。


VIP中を埋め尽くすpartスレ。
それはVIP新時代の幕開けだった。


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:23:14.32 ID:yV9gTiy4O
戦勝者であって。なおこの戦いに疑問を抱く者がいた。
長岡だ。

「内藤…俺がこっちに、馴れ合いスレを援護する立場になって戦ったことで、
お前は必ず向こうへ付くだろうと俺は思った。
なのになんだこれは!!!
戦いには勝った。どうやら運営はこっちの味方らしいし、馴れ合いのpartスレは落ちていくこともなくなるだろう。」

長岡は自慢の腕を、拳を、地面に叩きつける。

「お前は逃げたっていうのか…
俺はお前が通るべき道を示してやったというのに…」

長岡は一人、街の裏通りで泣き崩れた。足元は血と涙で濡れている

「…ならいい、内藤よ。お前の時代は終わりだ。
これからは、この長岡ジョルジュがVIPの顔となる!!」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:30:48.12 ID:yV9gTiy4O
古参VIPPERはこの乱立の際、内藤のAAを多用した。
ブーンラシ
やはり彼らも内藤には愛着があったのだ。
しかしそのため、新たなVIPでは内藤のAAの使用は、
自粛的な雰囲気となった。

代わりに長岡が以前に増して多用された。
これは長岡の思惑通り。

駆逐された古参VIPPERは天国、ニー速、ニュー速などの街に分散したため、以前のような団結はみられなくなった。


かくして
ニュース速報VIPは、馴れ合いスレを大量に保有する
最大規模の整備された大都市になったのだ。



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:37:12.88 ID:yV9gTiy4O
第一部―完―

第二部にご期待ください

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:39:25.22 ID:zO1J3d6v0
期待しまくりんぐりぐり

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 05:55:28.45 ID:6eLdfxwP0
ほす

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 06:11:56.80 ID:An5E4hWaO
稀に見る良スレage

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 06:26:07.95 ID:pyqcRO3R0
これが本当の小説だな

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 06:27:26.98 ID:5ytRnneN0
記憶喪失を思い出す

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 06:46:26.32 ID:IpaSPFNH0
これは保守するに値するスレと俺の中にあるルールが判断した! だから保守る!

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 07:09:04.20 ID:PExBMwSBO
感動した
保守

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 08:35:15.48 ID:PExBMwSBO
寝る前に
保守

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 09:14:55.59 ID:Uh+WAuVwO
今から読む保守

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 09:28:30.38 ID:/5oDpvRDO
保守

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 10:06:09.71 ID:QYy75PL4O
保守機

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 10:41:17.42 ID:6RRKqBlzO
ほすほすほすほすほす

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 10:55:21.57 ID:p7VZhK6HO
おもしろいから保守

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 10:58:32.11 ID:2JlyH2coO
期待保守

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:01:51.31 ID:5zisw86a0
無糖先生なのか?

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:04:26.17 ID:eE8BH8VGO
これは捕手だろ
クオリティ高杉

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:09:55.40 ID:WucQIpOLO
wktk保守

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:27:04.64 ID:LMf3OOawO
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 どうした、内藤?
 ⊂彡   かかってこいよ!

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:29:26.43 ID:BcE3TsqQO
保守

72 名前:じゃがいも伯爵兼じゃがいも研究会会長 ◆8WzVm8AcdE :2006/01/14(土) 11:36:40.01 ID:nCaoZ3IKO
>>67
ムトウってケータイで書いたっけ?

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:37:21.68 ID:Jke2or+e0
おもしろい

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:37:26.25 ID:P3EkgNmVO
ナンダこの良スレは?
ほす

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:39:26.85 ID:DOqEJGOz0
こんな面白いのひさぶりだな

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:48:54.96 ID:0/oPDZvi0
保守

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 11:54:33.74 ID:VuIydZS+O
これは面白い

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:00:31.79 ID:WucQIpOLO
保守

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:27:32.90 ID:jRyOIE+6O
(´・ω・`) やあ
君たちには一生セックスもオナニーもできない呪いをかけた。
しかし君たちは運がいい。


http://school5.2ch.net/test/read.cgi/musicology/1132738511/
↑このスレに


「まんまんみてちんちんおっきっき」

と書き込めば呪いは解ける

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:35:27.56 ID:qNz2rCJi0
少し楽しみ

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:44:22.09 ID:yV9gTiy4O
第二部


AAは一過性の流行品だ。


数々のAA達が流行り、そして廃れていった。

もし、自分を生んだ板がなくなった時、
もう誰からも忘れられてしまったAAは何を思うだろうか。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:45:20.03 ID:yV9gTiy4O
「root、ニー速の負荷はどんな感じだ?」
FOXは眠そうな目を擦りながら、それでいて手だけは素早く動かしつつ言う

「ちょっと重いですが想定の範囲内でしょう。」
「そうか、最近はサーバーダウンも減ってきたな。うん、いい感じだ。」

唯一スレ建て規制の緩かったニー速。
古参VIPPERが流れたので乱立を防ぐという名目で、運営はこの板にも手を出した。

「しかし、何もVIPPERが流れたから規制にしなくとも…」
rootがボソッとこぼすと
「うまい棒」
FOXはニヤニヤ笑いながら返した。



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:45:40.33 ID:IOr6M908O
http://bb.look3.info/machimachi/
きてきてwwwwイタイ厨が全レスしてくれるお

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:45:53.09 ID:yV9gTiy4O
「今まで好き勝手やってたんだ。少し道具にさせてもらうよ」

FOXの陰謀により、VIPPERが流れた街には、有無をいわさず数々の規制がしかれた。

非難の的となったのはFOX自身ではなく、VIPPER。
過去の突撃の恨みも添えられていたのだ

各地に点在していたVIP大使館は消え、
2ch全体がVIPPERを排斥する態度を見せ始めた。

「root、これはVIPPER狩りなんだよ」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:47:36.23 ID:yV9gTiy4O
外は大雪、息も凍てつく。
降雪の静けさと解け合うように、冷たいドアのベルが小さく鳴る

「やあ、ようこそ、バーボンハウスへ。」

プロトタイプであるAAショボン
彼は少し前まではVIPで多忙な生活を送っていた。
しかし、今はこの地、シベリアで静かにバーを営む。

「マスター、GreenEyes…」
「はいはい」

店内のラジオ緩やかなジャズが流れる。
ここは極寒シベリアの憩いのオアシス…

その時、ラジオから一転怒鳴り声が聞こえてきた。


「各地のVIPPER、聞いてるか!!!お前ら、まだVIPは終わっちゃいな…うわ、なにをするやめろ!!!!」

声は止まった。

静まり返る店内。
カウンターの客は先ほど頼んだGreenEyesのグラスを落とし、呆然とする
「お客さん、大丈夫です……」

客の顔をのぞき込んだショボンは絶句した。

「―――ブーン……」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:50:03.99 ID:jx3muP5bO
良いスレござる>(´ム` )

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:55:33.96 ID:yV9gTiy4O
閉店を待つと、内藤は口を開いた。

「久しぶりだお、ショボン。」

「ブーン…いったい今まで何をしていたんだ…
みろ、あのVIPの状況を、お前の生まれた街はもうあそこには無い…」

ショボンは暖かいミルクを二つ出した。
内藤はそれに手をかける。が、ショボンの問いには答えなかった。

「ショボン、AAって悲しい存在だお」
「何を言うんだ。」
「僕らはただ、従う事しかできないんだお。
使われなくなったAAは廃れていくのみ。僕らは従わなきゃ生きられないんだお
それなのになんで自我を持つプロトタイプが存在するお?…こんなの悲しいお。悲しいだけだお…」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:58:26.67 ID:PExBMwSBO
保守してよかった
読んでますよ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 12:59:10.29 ID:KkjAoCUJO
雰囲気が似てるのか、20世紀少年を思い出した。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:02:30.35 ID:yV9gTiy4O
「……」
ショボンは黙り込んだ。
「ショボンだってそうだお。元は単なる悲しみを表す顔文字だったじゃないかお。
なのに、こうやってバーを天職にされ、ぶち殺すと言わされ、挙げ句掘らされてたお。
それでも望まぬ役割に従うのは、生きていくため。
違うかお?」

青いライトが悲しく店内を照らす。

「ブーン…何があったんだ…」
ショボンは溜め息のように言った。

暖かいミルクが膜をはる。
内藤はそれをストローで刺しながら。

「運営に、運営に行ったんだお。」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:09:49.14 ID:KUfnSikh0
wktk

92 名前:◆KUJIRA/dUg :2006/01/14(土) 13:10:25.02 ID:puFmevIe0
俺はメトロポリスあたりを思い出す

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:10:48.92 ID:t+ZkcAIn0
これはいい。wktk

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:12:52.60 ID:7AWnVctu0
これの冒頭部分見たことある。練習スレかな・・・
その頃からwktkしてましたw

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:12:53.90 ID:QeKJJ4rIO
さっきから携帯からなのにすごいとか
いってるけど、携帯とかわかるもんなのか?


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:12:56.67 ID:yV9gTiy4O
――――

「ここが運営かお…」

内藤は目の前にそそり立つ巨大な建物に唖然とした。

「VIPPERのみんなは間違ってるお。でも、このままじゃFOXの思うつぼ。抗議だお!!!」
内藤は勇み足で玄関へ向かう。

受付をくぐり、エレベーターに乗り込むと、街ががだんだん小さくなって行く。
「2chは高い所から見るとこんなにも広いのかお…



ビルも最上階近く、内藤は運命のドアをノックした。

奥から男の声。
「FOXだ。誰かな?」

「内藤ホライゾン。VIPのAAだお!!」

扉越しに変な空気が伝わる

「……入りたまえ。」

内藤はノブに手をかける。

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:13:08.81 ID:qNz2rCJi0
>>95

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:15:37.66 ID:KUfnSikh0
>>95
新参乙

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:19:09.82 ID:QIGMnYj4O
なんか涙でてきた。
>>1最後までついていきます

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 13:19:30.08 ID:yV9gTiy4O
冷たい瞳、長い金髪。そして、首筋に星形のキャップ…
「貴方がFOXかお…」
内藤は怒りを押し殺して静かに言う。

「ああ、私がFOXだ。お初にお目にかかるな。内藤ホライゾン君。
キミのような有名AAのプロトタイプと会えるとは光栄だよ」

FOXは華奢な腕を差し出した。
しかし内藤はそれに答えなかった。

「早速だけどちょっと話があるお…」

「待ちたまえ。そういきり立ってはまともな話も出来ん。
運営は初めてだろう。私に付いてきたまえ」
FOXはそう言うと、スーツをしっかりと羽織った。


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