( ^ω^)ブーンが機械の体で戦うようです

  
64: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:30:01.21 ID:GP5NGcJvO
  
4話
初戦



  
65: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:30:26.70 ID:GP5NGcJvO
  
小さい頃好きだったSF映画で見たような『ロボット』らしいロボット。
頭が大きく、腕と足は頭に直接繋がっていて胴体は無い。
手は拳ではなく銃口が三つほど付いていて、足は大きな頭を支えるために図太い。
パッと見たところ、動きは鈍そうだ。

ガシンガシンガシンガシン―――

いかにもというようなロボットらしい音をあげこちらに向かって来る。
全部で十体か。

バッバッバッバッバッバッバッバッ―――

銃撃開始か。やる気満々だな。なら容赦はしない。



  
67: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:31:11.56 ID:GP5NGcJvO
  
( ^ω^)「ksk!」

両腕を広げて走り出す。体が軽い。自分の体ではないようだ。

バッバッバッバッバッバッバッバッ―――

遅い。遅過ぎる。止まっているようにさえ思える。
よしここで必殺―――

(;^ω^)「武器は…?」

これじゃあ負けはしないかもしれないが勝てない。

(`・ω・´)「武器は腕だ!エネルギーを解放すればビームサーベールになる!」

走りながら腕のエネルギーを解放。不思議と解放の仕方はわかっていた。
腕が白く光っている。



  
68: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:32:05.64 ID:GP5NGcJvO
  
( ^ω^)「いくお!!」

飛翔。

スパッ―――

動作は一瞬だったが確実に切った感覚は残っている。
でかい頭は切りやすい。きれいに左右二等分だ。

( ^ω^)「…」

ガシンガシンガシンガシン―――

バッバッバッバッバッバッバッバッ―――

どうやら闘志に火をつけてしまったようだ。
あと九体か。負ける気はしない。

( ^ω^)「九」

対象は一塊になっている。走って切る。動作はそれだけ。今ので四体か。
( ^ω^)「五」



  
70: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:33:06.96 ID:GP5NGcJvO
  
残りは散ったか。
ただ散っただけ…いや、この陣形は四角形。
だけど自分がこの四角の中心にいれば―――

バッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッバッ―――

飛翔。

( ^ω^)「同士討ちだお」

さて―――

( ^ω^)「ラストだお」

いない。馬鹿な、いつの間に消えた。

バッバッバッバッバッバッバッバッ―――

(;^ω^)「上かお!?」

盲点だった。まさか飛べるとは。僕が見た映画では飛んでなかったのに。



  
71: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:34:08.29 ID:GP5NGcJvO
  
(;^ω^)「ぶるぁぁぁっ!」

撃たれても死なない。意識もある。
やっぱり僕は機械なんだな。

( ^ω^)「くそっ」

まだなんとか体は動く。
近付いて腕を一振り。
腕を切り落としたようだ。
ちらりと見えた頭部中央のコクピット。
人が乗っている。あれがアンドロイドか。人間となんらかわりないな。
不健康そうなやつれた顔。個性まであるじゃないか。
脳に声が響いてくる。

「お前は―――」

くそ…意識が薄れていく。

「また来る」

マモッタカ―――



  
73: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:35:15.74 ID:GP5NGcJvO
  
最後に目に入ったのはビルの崩れたオフィス街。

マモレナカッタカ―――



  
74: ◆ZGuRy.Pfdg :2007/01/10(水) 19:36:11.73 ID:GP5NGcJvO
  
4話




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