('A`)ドクオは除霊師のようです

  
4: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 01:47:50.12 ID:/1RYKguO0
  
――霊魂。



世界には様々な宗教が存在する。
それぞれの捉え方により、霊魂という存在の解釈は違う。

欧州においては人間を構成する要素は霊魂(アニマ、ANIMA)、
精神(SPIRITVS)及び肉体(CORPVS)であり、
人間の三原質として結び付けられて考えられている。

一方、東アジア、特に中国の道教では、
魂と魄(はく)という二つの異なる存在があると考えられている。
魂は精神を支える気、魄は肉体を支える気を指し、合わせて魂魄(こんぱく)と言う。

霊魂は信仰の対象となる一方で、オカルトの視点からも多く語られる。
霊魂は死者の身体からのみならず時に生きた人間から抜け出す「幽体離脱」を起こし、
宙に浮かび「浮遊霊」あるいは「亡霊」としてさまよう事や、
それが他の生物に乗り移る「憑依」を起こすこともあるといわれている。



  
7: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 01:49:01.58 ID:/1RYKguO0
  
さらに霊は怨霊・悪霊となって人間に病気や災いごとをもたらす。
日本では特に平安時代を中心として、
天災や伝染病を非業の死を遂げた人物の怨霊の祟りとして恐れ、
これを鎮め祀ることで社会の平安を願う、御霊信仰が興った。

そして、宮廷社会で高まりつつあった怨霊に対する御霊信仰などに対し、
占術と呪術をもって災異を回避する方法を示された。

それが、所謂、陰陽道である。

その陰陽道をもとにして、仏教にも占術と呪術の一部が取り入れられた。
但し、本来仏教では「除霊」のような迷信を行うことを「外道」と言い、厳しく戒め禁られている。
しかし、宗教文化の進展によって、風水をはじめとする中国渡来の呪術と仏教は、
日本国内で次第に融合していった。



――そして、それは現代でも脈々と受け継がれている。



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