('A`)ドクオは除霊師のようです
- 35: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:24:21.48 ID:/1RYKguO0
- ξ ゚д゚ )ξ「…………」
- あ……ありのまま、今、起こった事を話すぜ!
- 『古ぼけた寺の中にいたと思ったら、
- いつのまにかDJが現れて渋谷のクラブっぽくなった』
- な……何を言ってるのか、わからねーと思うが、私も何をされたのかわからなかった。
- 頭がどうにかなりそうだった……
- 仏教とか陰陽道とか、そんなチャチなもんじゃあ、断じてねえ。
- もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……
- ('A`;)「げっ!!しまった!!
- この『悪霊退散体操』には除霊効果もあったんだ!!
- おかげで幽霊だった文念がティウンティウン、
- もとい成仏してしまったではないか!?」
- しばらくポーズを決めた姿勢で膠着していたが、
- 横に文念がいないと気づいた毒念は急に慌て出す。
- ('A`)ノ◎「とりあえず、『霊体』の欠片をくっつけてっと……」
- 彼はティウンティウンした文念の一部を一生懸命かき集めた。
- そして、七つの魂の欠片を揃えた時、本堂内に眩しい光が走った。
- 36: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:26:04.83 ID:/1RYKguO0
- すると神龍が現れた。
- ==、,-、 、ヽ、 \> ,, '''\ _
- メ゙ヽ、\ ̄""" ̄--‐ 、 \ /ゝ、\
- =─‐\\‐ /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\
-  ̄く<<く >, ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- <<<<〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\ | さあ願いを言え
- くく<<<<<< ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、 < どんな願いも一つだけ
- くくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_,>」ノ, | 叶えてやろう…
- く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、 \_____
- 二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/ ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_
- ‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く<メ/:: \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ
- 、 ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/:::.... \>∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ
- ゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二= ゙、 ""''' ヽ>//レレヽ,,___ /
- -,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ. //-ヘヘ,、 レレレレノ
- ''" ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ::::::::::,,,,,,,,// ゙ヽフ/|/| レ'
- /ゝ、/ヽ|ヽレ,,゙ヽ、゙''ヽ、,,,,,,_ヽ''ニ='',,-'"、─-,,,,,_  ̄"'ノ
- /メ / レ/,''"へへべ''─---- ̄-メヽ"ゝゞゝヽ、 >---''"
- /ヘヘ、|//ヘヘヘヘヘヘヘヘ,,-イ ̄ | ̄"'''-ニニニ二-''"
- /ヘヘ∧/./フヘヘヘヘヘヘヘ,/イ / / / ゙ノ\、\
- /ゝゝ| / /メヘヘヘヘヘヘ/'" | / / / / \\
- /ゝ /|‐/ /フヘへヘヘヘ/∧ /-'"-'''"__,,-''" / /、\
- //|_| /./へへへヘヘ、// |/ \_,,,,-‐'" / ゙、.゙、
- '"/ヽ"/'"へへヘヘヘヘ// ノ \ ,,,,-‐'" ゙、゙、 ('A`)
- .ノ //へへヘヘヘヘ//ヽ ./ ゙、''"" ,,/、゙、 ( )
- /-"へへヘヘヘヘヘ// |‐" \_,,,,,,,,-‐'''" | | | |
- へへへへヘヘヘヘ//ヽ ノ ゙, | |
- 37: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:28:11.94 ID:/1RYKguO0
- ('A`)「じゃあ、文念の霊魂をここに戻してくれ」
- 『わかった。願いを叶えよう』
- ξ;゚听)ξ「いや、普通に生き返らせればいいんじゃないの?」
- △
- ( ^ω: ;;'「おいす〜」
- ξ;゚听)ξ「あ、復活してる。でも半分欠けてるわよ?」
- ('A`)「上のレスを見てくれ。◎の数は10個だ。
- それに対して俺が集めたのは7個だけ。
- だから文念の霊体は30パーセントほど足りないようだ」
- ξ;゚听)ξ「ああ、そうなんだ。細かいわね」
- △
- ( ^ω: ;;'「大丈夫だお。あとは気合で何とかするお」
- △
- (♯゚ω: ;;'「ハアアアアアアッ!!!!」
- ポンッ!!
- △
- ( ^ω^)「お? 戻ったお」
- ('A`)「さすが幽霊だ、何ともないぜ」
- 41: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:30:31.45 ID:/1RYKguO0
- ξ;゚听)ξ「で……話は戻るけど、あんたが噂の除霊士?」
- 一通り落ち着いた後で、ツンは毒念に確認した。
- ('A`)「うむ。俺が巷で話題のスーパー除霊師ミスター・ドクオだ。
- 因みにこの『美布寺』の住職でもある」
- ξ;゚听)ξ「へえ……」
- 彼女は目の前の男をしげしげと見つめる。
- 年齢は三十代の中程に見える。
- 男の身体は骨のように痩せ細っている。
- 髪はぼさぼさの短髪で、顔には無精髭がびっしりと生えている。
- そして、服装は三本ラインの入った『AJIDAS』とかいう、
- 有名スポーツメーカーの偽物のジャージを纏っていた。
- どう見てもその男は、高名な僧侶には見えなかった。
- ('A`)「で、アンタ誰? 除霊希望者?」
- ξ゚听)ξ「あ、ごめんなさい、言い忘れたわ。
- 私はこういうものよ」
- 彼女はスーツの内ポケットから名刺を取り出した。
- 44: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:32:11.41 ID:/1RYKguO0
- ξ゚听)ξ「ええ、有名な除霊師がいるって噂を聞きつけたから尋ねてきたの。
- その実態は単なるインチキ霊能者みたいだけど」
- ('A`;)「おいおい……テレビに出ているやつらはともかく、
- 俺はきちんとした除霊師だぜ。その証拠にほら」
- △
- ( ^ω^)「僕は幽霊なのに、毒念さまの温情で弟子にしてもらったんだお」
- 毒念の横には、透き通った、足のない身体の文念が宙に浮かんでいた。
- 合わせが右前の白装束に、頭には三角形の布。まさに典型的な幽霊の姿である。
- ξ;゚听)ξ「驚いた…幽霊ってこんなにフランクなの?
- もっとおどろおどろしいのを想像していたけど……
- ……まあ、いいわ。取材する価値はありそうね。
- 毒念さん? 取材を申し込んでもいいかしら?」
- ('A`)「うむ。アンタみたいな美人さんに取材されるなら喜んで協力しようフヒヒヒ」
- △
- ( ^ω^)「お風呂に部屋も用意するから、泊りがけで取材するといいおフヒヒヒ」
- ξ♯゚听)ξ「少しでも私に変な真似したら、地獄に落とすからね!!」
- ともかく、承諾を得る事ができた彼女はすぐにインタビューを始めた。
- 45: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:33:57.19 ID:/1RYKguO0
- まず、彼女が気になったのは毒念の横に居た文念だ。
- 科学でも証明できなかった存在が、今彼女の目の前にいる。
- 人類史上発の幽霊に対するインタビュー。
- 彼女は、早速彼に話を聞いてみた。
- ξ゚听)ξ「始めに文念さん……だっけ? あなたはどういう経緯で幽霊になったの?」
- △
- ( ´ω`)「それは……1年以上も前のことだお……」
- 彼は急に表情を暗くした。
- 顔全体に陰が落ち、急に元気をなくしたようであった。
- ξ;゚听)ξ「なに? いきなり真面目になって」
- ('A`;)「ツン……聞いてやってくれ。
- 普段の奴の笑顔に隠された、壮絶な過去を。
- ξ;゚听)ξ「……わかったわ。
- 未だに成仏が出来ないほどに苦しんでいるのね。
- 是非記事にさせてもらうわ」
- △
- ( ´ω`)「あれは、雪がしんしんと降る夜だったお――」
- そして、彼は自身の非業な死について語った。
- 46: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:36:06.87 ID:/1RYKguO0
- 〜一年前の一月〜
- 「カーチャンから、お年玉もらったお。
- このお金で風俗に行って20年守った童貞を卒業するお!!」
- ___
- |←風俗| □
-  ̄ || ̄ ┏(^ω^ )┛
- || ┃ ┃
-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
- |∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧|
-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- □
- I CAN FLY!┗(^ω^ )┛
- ___ ┗┃ ヽヾ\
- |←風俗| ヽ\\
-  ̄ || ̄ 三二=
- || 三二=
-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
- |∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧|
-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 47: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:37:00.71 ID:/1RYKguO0
- ◎ ◎ ティウンティウンティウン
- ◎ ◎
-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄▽◎▽▽◎▽▽▽▽▽▽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- ◎ ◎
- ___ ◎ ◎ ヽヾ\
- |←風俗| \
-  ̄ || ̄ ヽ\
- ||
-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄
- |∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧|
- △
- ( ´ω`)「……というわけで、僕は風俗『とっ床ヌキ太郎』
- に行く途中に事故に遭って死んだんだお」
- (;A;)「おおおっ!! なんという惨い死に方!!
- これではこの世に未練が残って成仏することが出来ない!!」
- △
- ( ^ω^)「というわけでツンさん!!」
- \ △ \
- (/^ω^) (/A`) 『俺達の童貞をもらってくれ!!』
- ( / ( /
- / く / く
- ビシッ!!
- 51: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:40:02.26 ID:/1RYKguO0
- △
- (※)ω^)「毒念さま……僕はもう少しで……成仏できそうです」
- ('A(※)「うむ。俺も一緒に成仏できそうだ」
- ξ♯゚听)ξ「次やったら焦熱地獄に突き落とす!!」
- 次の瞬間、仏間には阿修羅の気を纏ったツンの姿があった。
- そして、横たわる二人の身体からは煙が立ち昇る。
- ξ゚听)ξ「……この話はネタにならないわね。
- じゃあ、次は毒念さんに話を聞こうかしら?」
- 気を取り直して、彼女は今度は毒念に質問しようとした。
- △
- ( ^ω^)「毒念さま……そろそろ伊藤家の葬儀が……」
- しかし、彼女の問いは文念に遮られた。
- ('A`)「あ、そうだった。これから葬儀に行かなければならん。
- 丁度いい、俺の仕事っぷりを存分に取材してくれ」
- ξ゚听)ξ「ええ、どうせ密着取材のつもりで来たんだから、
- じっくりと高名な除霊師のお仕事を拝見させて頂くわ」
- こうして、彼等三人は伊藤家の葬儀に向かうこととなった。
- 52: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:42:26.46 ID:/1RYKguO0
- 葬儀とは、人の死を弔うために行われる祭儀、葬制の一部である。
- 葬儀の様式にはそれを行う人たちの宗教の違いが、そのまま葬式の様式の違いになる。
- 日本の葬儀の大部分は仏式で行われている。
- 1635年(寛永一二)ごろ、日本人全員を近くの寺に帰属させる寺請制度が始まり、
- 1700年(元禄一三)年ごろには、位牌、仏壇、戒名といった制度が導入され、
- 葬式に僧侶がつくようになったといわれている。
- 浄土真宗、日蓮宗を除き日本の伝統仏教においては、
- 葬儀は死者に対する授戒成仏が主たる意味を持つ。
- つまり、死者を仏弟子となるべく発心した者とみなし、戒を授け成仏させるための儀式である。
- ☆ξ゚ー゚)ξbツンのワンポイント仏教マメ知識☆
- 火葬場に向かう道と帰り道は同じ道を通っちゃいけないのよ。
- 一本道で難しい場合でも、可能な限り同じ道を通らないように努力しなければならないの。
- それは、埋葬した死霊が付いて来ない様にするためって言われてるわ。
- べっ、別にただアンタ達が無知だから教えてあげてるんだからねっ!!
- 54: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:45:29.79 ID:/1RYKguO0
- 葬儀業者の手によって、伊藤家では着々と式の準備は進められていた。
- 家全体からは線香の独特の香りが辺りを漂っている。
- 伊藤家の家屋は昔ながらの木造建築であり、その面積は広い。
- 先祖が、この周辺を仕切っていた豪族ということもあって、
- 地元でも名家のうちの一つといわれている。
- 部屋と部屋を仕切っている襖が外され、
- 広間のような大きな空間を造り、そこに人が多く集められた。
- 奥には豪勢な装飾の祭壇が置かれ、壁には白黒の縦模様の幕が張られている。
- その場に集まった賓客たちは、みな例外なく、悲しみに打ち震えている。
- 亡くなったのは、荒巻スカルチノフ享年78歳。
- 喪主は妻であるペニサス伊藤が務める。
- なぜ、名字が違うのか、そこにあえて突っ込まないのが人情というものである。
- そして、準備はあらかた終わり、後は毒念の到着を待つだけであった。
- ツンは一足早く葬儀会場の端で一人、彼を待っていた。
- ('、`*川 「うううっ……あなた……」
- ξ゚听)ξ「……遅いわね。一緒に出たはずなのに。
- まあ、いろいろ準備があるんでしょうね。曲がりなりにもお坊さんだし」
- しかし、毒念は予定時間になっても現れない。
- 文念もいつの間にかどこかに消えてしまっていた。
- だが、少し苛立ちを覚えながら彼女が腕時計を見たその時、事は起こった。
- 急に部屋の電源が落とされ、辺りは蝋燭の光だけになってしまったのだ。
- 55: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:46:59.73 ID:/1RYKguO0
- Y
- ,. '"´三二二三`ヽ _ノ r┐
- /,ィ彡'"´ ̄  ̄ ``ヾミヽ 〈 r‐-┘└っ
- / / 殺 ', ヽ ノ r‐-' 'ーっ
- / /::( ノ:::) ヽ く 二」 こ
- / /く´‘`ヽ ',从,' ∠‘``', ヽ ノノ (__=ノヽ〉
- / ハ´ ̄`フ.:;;;;;:: ヽ ̄`フ', ヽ ) ____
- / / ,, ,, ', 〈{ /::::::::::::::::..ヽ
- / /::、 / .;;;;;;' ヽ /::ト、 〃. l::::::::::::::::::::::::::|
- ./ //:::::::; l /⌒ー一⌒ヽl ;:::::ト、V // \::::::::::::::::/
- / // 1:::::; V.:ViiiiiiiiiiiiiViiV ;:::::ト、V / `""""´
- / // ./.l:::::;. /l /´  ̄ ̄`ヽ ;_ ___ノ にニニニニ7
- / // / l::::; l | .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| ;::: ̄\
- / // / 1::; | |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| ;::! i i 弋
- . / // / / l:::;. |WWWWWW! /1 | | _ノ 〈⌒ー─┐
- / // / / .|ヾ、 L二二二ニノ / | | | ヽ  ̄ ̄ ̄
- . / // / / |(__ノ\ /xxxxxヽ/ /! ! ! ム | |
- . // / / ノ ', l}}}}}}}}}}}}} /| | | | __,) | |
- // / / ハ:::::::::.\ V´ ̄`Vく/ l | | | `ヽ. | |
- . // / / l >.-、/ ヽ ヽ | | ! ! ノ | |
- // / / |/ / \) l/ | | く. | |
- .// / / V 〉 '"´ ``ヽ). | ! ゝ | |
- / / 〈 '"´ ``ヽ) l/ .ノ | |
- 57: 愛のVIP戦士 :2007/03/03(土) 02:47:57.22 ID:/1RYKguO0
- 次に突然、後方にスポットライトが当てられ、
- 一人の奇妙な格好の男が卑猥な言葉を叫びながら登場した。
- Σξ;゚听)ξ「……ッ!?」
- 彼女の眼に映ったのは葬式に似つかわしくない存在であった。
- いや、全身が黒という点では相応しい格好かもしれない。
- 川 `A´)「レイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプ!!(一秒)
- 辛気臭い葬式など真赤な血のメロディーに染めてやるわ――!!」
- それは、全身革のボンテージスーツと赤いマント、
- 金髪のカツラに奇抜なメイクをした毒念であった。
- △
- ( ^ω^)「毒ね……いや、クラウザー様。準備はOKですお」
- ( ゚д゚ )「……」
- 気がつけば背後には、変形ベースを持った文念と、
- ドラムセットの前に座したDJミルナの姿があった。
- 川 `A´)「愚民どもよ!! 我輩の美声に酔いしれるがよい!!」
- そして、熱狂のライヴは幕を開けた。
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