( ^ω^)雨は知っているようです

2: 留学生(岩手県) :2007/03/13(火) 23:34:38.48 ID:eujjUpFT0
  
――――プロローグ


山の夜道。
人通りが少ないのか街灯は少ない。あるのは車のライトだけ。
ついこの前免許をとった自分には無謀なドライブであった。
隣にいるツンが俺の心情をよみとったのか不安そうな顔をしている。

ξ゚听)ξ「引き返した方が・・・・いいじゃない?」

その声は少し震えているようだった。

('A`)「大丈夫。あともうちょっとで綺麗な夜景がみれるから」

ξ゚听)ξ「・・・・・そう」

諦めた口調。
自分はなぜツンを不安にさせてまで山道を走っているのかわからなくなっていた。
はやくつきたいためにアクセルを強く踏む。



3: 留学生(岩手県) :2007/03/13(火) 23:37:07.52 ID:eujjUpFT0
  
ξ゚听)ξ「それにしても・・・」

('A`)「・・・・ん?」

ξ゚听)ξ「ドクオが私だけドライブに誘うとは思っていなかったわ」

ツンの頬は少し赤くなっていた。

('A`)「俺は昔から奥手だからなぁ。これでも勇気を振り絞ったんだぜ?」

ξ゚听)ξ「ふふっ。でも今度はみんなで来たいな」

('A`)「そうだな」

みんな。
そうさ。今度はみんなで来よう。ツンは俺の彼女として助手席に乗ってもらって。
とりあえずは数分後に待ち受ける難関を突破しないとな。



4: 留学生(岩手県) :2007/03/13(火) 23:40:03.52 ID:eujjUpFT0
  
ξ;゚听)ξ「キャアアアアアアアア!!!!ドクオ!!前ッ!!前えぇぇぇぇ!!!!」

('A`;)「!?」

少し、余所見をしてしまった。
いや、違う。言い方が悪かったかもしれない。考え事をしていて目の前の光景から視線をそらしてしまった。
顔は前を向いているのにも関わらず。
気づけば目の前にはガードレール。このガードレールを飛び込めば死の坂へと直行だ。
あわててハンドルをきる。しかし、曲がりすぎて石の壁にぶつかってしまう。
その壁側にいるのは俺じゃなくて・・・。

('A`;)「ツン!!!ツン!!!ツーーーーン!!!!!!!」

血はとまらない。



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