ドクオは正義のヒーローになれないようです

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:44:13.84 ID:ynUJs3fD0
第二部 第九話『希望の残骸』

〜前回までのあらすじ〜

あの邪気眼ブーン系小説の格ゲーの続編、ついに登場!
様々な新要素を搭載して、今再び君達の心を熱く燃やす!!



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:45:59.75 ID:MQ22mHMg0
・燃え上がれ! ヒートゲージ!

今作から、ヒロイックゲージの他にもう一つのゲージが追加!
ヒロイックゲージを使用する度に、ヒートゲージが上昇する!
ヒロイックゲージを惜しむ必要など全く無い!
どんどん消費して、ガンガンヒートゲージを溜めるんだ!
そのヒートゲージを消費することで使用できる特殊動作、
ヒートアクションが闘いを更に熱くするッ!!

・喰らわせろ! エリアルブラスト!!

( ▼w▼)「吹っ飛べェ!!」
イ从゚ ー゚ノi、「舞え……!」
( ^ω^)「どっか行っちまえお!!」

ヒートゲージを一定量消費することで、
長時間相手を無防備なまま上空へと打ち上げる攻撃が可能となる!
空中に放り上げて、落ちてくる相手に華麗な連続攻撃を叩き込め!!



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:46:45.92 ID:MQ22mHMg0
・突っ込め! アドバンスガード!!

川 ゚ -゚)「今だ!」
(=゚д゚)「止められるか!」
(´ー`)「行きますよ……!」

ヒートゲージを一定量消費して出来る、ガードしながらの前進動作!
多少の攻撃など物ともせずに、一気に相手との間合いを詰めろ!
そして接近した後は、渾身の一撃を食らわせてやるんだ!!

・ぶちのめせ! オーバーヒートキャンセル!!

( ▼w▼)「これで終わりだ! ネガティブレインボォォォォォォーーー!!!」
ミ,,゚(叉)「誘おうぞ! 舞え……! 散れ……! ――一閃!」
( ФωФ)「我輩最強の奥義にて果てるが良い!! 砕け散れぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

満タンまで溜まったヒートゲージを全て消費することで可能な、
最強最後のスーパーアクション!
その正体は、超必殺技から爆殺必殺技への連携!
どれだけ窮地に立たされても、一発逆転は充分に可能!
最後の最後まで、勝負を諦めるな!!



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:47:10.75 ID:MQ22mHMg0
・魅せる! 充実のイベント!!

( ФωФ)「今こそ、決着をつける時! 来るがいい、マスク仮面!!」
('A`)「望むところだ! 行くぞ、ロマネスク!!」

イ从゚ ー゚ノi、「何故じゃ! どうしてお主が……!」
( ´∀`)「始めようぜ、『銀獣』。 60年前の続きをなァ!!」

(´・ω・`)「どうかお手柔らかにね」
川 ゚ -゚)「冗談はよせ。 こちらこそ、手加減して欲しいくらいだ」

勿論演出面も大幅強化!
イベントシーンは当然のこと、バトル前デモも盛り沢山!
本編では実現しなかった掛け合いが、今ここに!!

・続々! 新キャラ追加!!

新キャラも多数追加!
新しい力! 新しい闘い!
光速で進化し続けるバトルに、君はついてこれるか!?



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:47:55.10 ID:MQ22mHMg0
新キャラ性能

( ゚∋゚)  クックル

見た目通りの、圧倒的なパワーと低い機動力が特徴のパワー型キャラ。
同じパワー型のロマネスクに比べ、攻撃力や防御力等の性能は一回り小さいが、
ガードが可能な分使い易さの面では上。
圧倒的な暴力で攻めまくれ!

必殺技

マッスルラリアット  ←タメ→ P
マッスルフライング  ↓タメ↑K
マッスルダンク  ↓タメ↑P
マッスルソバット  ←タメ→K
マウントポジション  接近時にレバー1回転P

超必殺技

マッスルカーニバル  →\↓/←×2 P
マイティストレングス  弱P強P弱K強K

爆殺必殺技

エリア51  接近時にレバー2回転P



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:48:31.39 ID:MQ22mHMg0
(*゚∀゚)   つー

一撃の重さより手数重視の、典型的なスピード型キャラ。
一発の威力の低さを、目にも止まらぬ連続攻撃で補うことが、
このキャラクター最大の持ち味と言える。
超スピードで相手を翻弄し、鋭い一撃を針の様に急所に叩き込め!

必殺技

地を這う蛇  ↓\→P
空翔ける鷹  →↓\P
滑空する鷲  空中で↓\→K
突進する猪  ↓/←K

超必殺技

噛み砕く獅子  ↓\→↓\→P
引き裂く虎  ↓\→↓\K

爆殺必殺技

蹂躙する獣  ↓/←/↓\→K



14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:49:19.95 ID:MQ22mHMg0
从 ゚∀从   ハインリッヒ

当身で相手からの攻撃を捌きつつ、
隙をついて一撃を叩き込むトリッキーなキャラ。
当身技が強力な反面、自分から攻撃するのには向いていない為、
必然的に待ちの闘い方がメインとなる。
倒されない程度に、どこまで相手からの攻撃を我慢出来るかが勝利の鍵だ!

必殺技

ハインリッヒ式物理学NO.1  上段攻撃に対して↓/←P
ハインリッヒ式物理学NO.2  中断攻撃に対して↓\→K
ハインリッヒ式物理学NO.3  下段攻撃に対して→↓\P
ハインリッヒ式物理学NO.4  空中攻撃に対して→↓\K
ハインリッヒ式物理学NO.5  飛び道具に対して↓/←K
ハインリッヒ式物理学No.6  ←↓/P

超必殺技

ハインリッヒ式物理学NO.7  →↓\→↓\P
ハインリッヒ式物理学NO.0  あらゆる攻撃に対して↓\→↓\→K

爆殺必殺技

ハインリッヒ式物理学NO.∞  あらゆる攻撃に対して↓/←↓/←P



17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:50:27.85 ID:MQ22mHMg0
(´・ω・`)   ショボン

カードを駆使する、一風変わった闘い方をするキャラ。
長く攻撃判定の残るカードを、攻撃の起点に使うか、
地雷のように設置して防御の要とするかは君次第。
変幻自在な必殺技で、相手を翻弄しろ!

必殺技

ハングドマン  ↓\→P
チャリオット  →↓\P
エンペラー  →↓\K
マジシャン  ↓/←P
ハーミット  ←↓/K
デス  ←/↓\→K

超必殺技

タワー  ↓\→\↓/←P
ジャッジメント  ↓\→\↓/←K

爆殺必殺技

ワールド  ←/↓\→×2K



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:51:09.57 ID:MQ22mHMg0
(’e’)  セントジョーンズ

瞬間移動によるトリッキーな移動と、
相手の能力にバッドステータスを与える他とは一線を隔した必殺技を使うキャラ。
必殺技で相手の移動や必殺技を封じ、
弱らせたところで一気に仕留めろ!

必殺技

瞬間移動  →↓\弱P、強P、弱K、強K(押した攻撃ボタンで移動場所が変動)
封印「足」  ↓\→K
封印「腕」  →↓\P
呪縛「崩鎧」  →\↓/←P
呪縛「奪力」  ←/↓\→K

超必殺技

刻印「死」  ↓/←/↓\→P
刻印「恐怖」  ↓/←/↓\→K

爆殺必殺技

禁忌「厄災」  ↓\→↓\→P



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:52:08.01 ID:MQ22mHMg0
( ´∀`)   モナー

セントジョーンズにより全盛時の力を取り戻したモナー。
必殺技が全体的に強化され、
欠点だった移動スピードも上昇している。
相手を寄せ付けない『魔弾』の嵐で、対戦相手を射ち殺せ!

必殺技
魔弾壱〜轟砲〜  ↓\→P
魔弾弐〜洛陽〜  →↓\K
魔弾参〜飛燕〜  ↓/←P
魔弾肆〜斜陽〜  空中で↓/←K

超必殺技
魔弾伍〜修羅〜  ↓\→↓\→P
魔弾零〜羅刹〜  ↓/←/↓\→K

爆殺必殺技
魔弾真〜死置〜(完全)  ←/↓\→×2P



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:53:05.65 ID:MQ22mHMg0
ノパ听)   素直ヒート

最強の暴力を有した、唯一無二の正義のヒーロー。
通常技が必殺技並みの威力と性能を持ち、
必殺技は他のキャラクターのそれを遥かに凌駕する。
北斗の拳の格ゲーのトキ並みの厨性能。
対人戦で使ったら、絶対に嫌われること間違い無し!

必殺技

すごいパンチ  ↓\→P
すごいキック  ↓\→K
すごいアッパー  →↓\P
すごい投げ  ←/↓\→K
すごい当身  あらゆる攻撃に対し→↓\K
すごいボンバー  空中で↓/←K

超必殺技

むっちゃすごいパンチ  ↓\→↓\→P
むっちゃすごいキック  ↓\→↓\→K

爆殺必殺技

スーパーウルトラハイパーグレートゴージャスミラクルネオファイナルインフィニティミリオン零式
↓/←/↓\→P



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:53:51.28 ID:MQ22mHMg0
加熱する厨バトル!
白熱する厨設定!
今世紀最大の邪気眼格ゲー、
『('A`)ドクオは正義のヒーローになれないようです 〜LIMITLESS HEAT〜』
COMING SOON!!



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:55:09.67 ID:MQ22mHMg0

         * 以下、何事も無かったかのように再開 *

('A`)「…………」
俺は何もしないまま、ただ深い絶望に沈んでいた。

何もしたくなかった。
何も考えたくなかった。
何も感じたくなかった。

――いや、もう俺が何をし、何を考え、何を感じようが無駄なのだ。
全ては、終わってしまったのだ。

核兵器の爆発で大勢の人々が死に、
核の冬で、更に多くの人々が死ぬだろう。

……いや、怪人以外の人間は、
全て絶滅するだろう。

人間だけじゃない。
動物も、植物も、一つ残らず。

それは、最早止めようがない。

例え俺がフォックス達をぶっ殺そうが、
それだけは、もうどうしようもないのだ。

もう、何をやっても無駄なのだ。
俺が闘うべき理由も、意味も、護るべきものすらも、
最早どこにも存在しない。



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:56:07.26 ID:MQ22mHMg0
イ从゚ ー゚ノi、( ФωФ)「マスク仮面!」
と、出入り口のドアが乱暴に開けられ、
ドス女とロマネスクが部屋の中になだれ込んできた。

イ从゚ ー゚ノi、「無事か!? フォックス達はどうした!?」
ドス女が膝をついてうなだれる俺の肩を掴み、大きく揺さぶる。

('A`)「…………」
俺は、ドス女からの問いに何も答えなかった。
答える気力が沸かなかった。

今ここで何があったか。
それをこいつらに伝えたところで、何が変わるというのだろう。

( ФωФ)「どうした!?
       黙ったままでは何も分からんだろうが!」
業を煮やしたのか、ロマネスクも俺の下に近付いてくる。

こいつらは、何をこんなに必死になっているのだろう。
もう、何をやったって意味が無いというのに。

('A`)「……終わりなんだよ、何もかも」
小さく、俺は答えた。

イ从゚ ー゚ノi、「何じゃと?」
ドス女が訝しげな顔で聞き返してくる。

('A`)「この世界は、もう――」
そして、俺はゆっくりと、ここで起こったことを話し始めた。



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:57:09.53 ID:MQ22mHMg0



イ从゚ ー゚ノi、「――――!」
( ФωФ)「…………」
俺の話を聞いたドス女とロマネスクは、
一様に顔を強張らせたまま硬直した。

当然だ。
世界が現在進行形で終焉に向かっていってるなど、
すぐに受け入れられるわけがない。

イ从゚ ー゚ノi、「まさか――」
ドス女の言葉はそこで止まった。

まさかそんなことがある筈がない。
そう言おうとしたのだろう。

しかし、今この世界で起こっていることは、
起ころうとしていることは紛れも無い現実。
その事実は、変えようがない。



47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:58:00.78 ID:MQ22mHMg0
( ФωФ)「矢張り、か」
ロマネスクが舌打ちした。

('A`)「やっぱりって――お前、こうなることが分かってたのか?」
俺はロマネスクに訊ねた。

そういえばここに来る前に、
UFOの中でロマネスクは俺に何か言いかけていたけれど……

( ФωФ)「薄々と、ではあるがな。
       自分の信念を貫く為に邪魔になる者がいるのならば、
       殺すのが一番手っ取り早い。
       これと同じような思考回路の外道は今までに何人も見てきた。
       ……ここまで大規模なことを仕出かすのは、初めてだがな」
忌々しげに、ロマネスクは吐き捨てた。

( ФωФ)「兎も角、こうしてはいられん。 すぐにここを出るぞ。
       急いでフォックス達の逃げた先を探さねば」
イ从゚ ー゚ノi、「……そうじゃな」
ドス女とロマネスクが、踵を返して部屋を出ようとした。

しかし、俺はそんな二人を他所に、その場から動こうとしなかった。
――動けなかった。



52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:58:45.62 ID:MQ22mHMg0
イ从゚ ー゚ノi、「どうした? 早くせぬか、マスク仮面」
ドス女が俺を促す。
だが、それでも俺の足は一歩も動かなかったのだ。

('A`)「……めようよ」
イ从゚ ー゚ノi、「?」
か細い俺の呟きに、ドス女が反応する。

('A`)「もう、やめようよ。
   これ以上闘ったって、意味ないだろ……」
ぽつりと、俺は呟いた。
それが、俺の本音だった。

もうやめたい。
いや寧ろ、やめるしかない。
俺達の闘いは、ここで終わりだ。



54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 20:59:27.29 ID:MQ22mHMg0
( ФωФ)「な――」
ロマネスクの表情がみるみる激昂していく。

(#ФωФ)「貴様! 本気で言って――」
ロマネスクが俺を殴ろうと右腕を振りかぶった。
こいつの性格からして、こうなるのはまあ当然だろう。

次の瞬間確実に襲ってくるであろう痛みと衝撃に備え、
俺はぎゅっと目を瞑った。

が――

イ从#゚ ー゚ノi、「――この、大馬鹿者がッ!!」
ロマネスクより先に、ドス女の拳が俺の顔面に命中した。

('A`)「がッ!」
拳の勢いに吹き飛ばされ、情けなく地面を転がった。
口の中に、血特有の鉄の味が広がる。

イ从#゚ ー゚ノi、「お主、本気でそう思っているのか!?
        本気で、諦めてしまってういるのか!?
        答えろ!!!」
倒れた俺を無理矢理ひきずり起こし、ドス女が顔を近づけてきた。

殴られた頬が、痛い。
そういえば、こいつに殴られるのも、久し振りだ。



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 21:00:06.63 ID:MQ22mHMg0
('A`)「……本気だよ。
   だって、もう終わりじゃないか。
   例えフォックスを倒したって、何億もの人間が死んだ事実は変わらないし、
   核の冬だって止められない。
   何をやったって、お終いじゃないか……」
イ从#゚ ー゚ノi、「…………!」
襟首を掴んだまま、ドス女はもう一度俺を殴った。

今度は、痛みも何も感じなかった。
痛いと感じる心が、麻痺してしまっていたのだ。

イ从#゚ ー゚ノi、「ふざけるな!
        お主、ここでやめてしまうつもりか!?
        全て投げ出して、逃げ出すつもりなのか!?
        お主は、これまで何の為に闘ってきたのじゃ!?」
牙を剥き出しにして、ドス女が憤慨する。
それでも、俺の心には何も響いてこなかった。



59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 21:00:44.91 ID:MQ22mHMg0
イ从#゚ ー゚ノi、「途中でやめるなど、この儂が許さぬぞ!
        いいか!? お主が逃げれば、全て無駄になってしまうのじゃぞ!?
        お主が護り続けてきたもの、お主が殺してきたもの、
        お主に信念を託してきたもの、全ての命が。
        お主は――ギコや、トラ男や、渡辺の命を、無駄にするつもりなのか!?」
――その言葉が、冷え切っていた俺の心を、一気に揺り動かした。

ギコ刑事。
怪人トラ男。
原子力発電所で殺してしまった人達。
渡辺のおばあちゃん。

それらの顔が、一気に俺の頭を駆け巡る。

――だけど。
ああ、だけど――



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/11/20(火) 21:01:23.58 ID:MQ22mHMg0
(;A;)「だからって、どうすりゃいいって言うんだよ!?
    俺達に、これ以上何が出来るっていうんだ!?
    フォックスをぶっ倒せば、何とかなるっていうのか!?」
俺は叫んだ。

(;A;)「俺だって、諦めたくなんかない!
    ギコさんや、トラ男や、発電所で殺してしまった人や、渡辺のおばあさんの命を、
    無駄になんかしたくない!!
    だけど、どうすりゃいいってんだ!!
    フォックスがまた核兵器を使えば、もっと人が死ぬ!!
    止めようにも、フォックスの居場所すらわからない!!
    例えフォックスを止めたところで、核の冬は止められはしない!!
    なあ、どうすればいいんだ!!
    一体どうすれば、みんな助かるっていうんだよ!!?」
俺だって嫌だった。
このまま諦めてしまうことなんて、したくなかった。

だけど、分からないんだ。
皆を助ける方法が。
世界を救う方法が。
これっぽちも分からないんだ……!



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