ドクオは正義のヒーローになれないようです
- 49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:32:58.45 ID:cNwAq90W0
- ('A`)「ドクオと」
( ゚∀゚)「ジョルジュの」
('A`)( ゚∀゚)「ファッキンレクチャー」
- 50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:34:55.71 ID:cNwAq90W0
* * *
(,,゚Д゚)「あー、今日も授業終わったー」
(*゚ー゚)「ふふ、ギコ君ったら。
授業中ずっと寝てばっかりだったじゃない」
(,,゚Д゚)「寝るのも結構疲れるんだよ。
てか、いい加減そのギコ君ってのやめろよな、恥ずかしい」
(*゚ー゚)「えー。 今までずっとギコ君だったのに、急には変えられないよ」
(,,゚Д゚)「今までずっと、か……
そういや、お前とは子供の頃からずっと一緒なんだよな」
(*゚ー゚)「そうだね。 小学校から高校までずっと一緒だね」
(,,゚Д゚)「やれやれ。 この腐れ縁もいつまで続くのかねえ」
- 52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:35:41.02 ID:cNwAq90W0
- (*゚ー゚)「……私は、ずっと続けばいいなって思ってるよ。
高校を卒業してからも、大学にいってからも、社会人になってからも、
おじいちゃんやおばあちゃんになっても、ずっと……」
(,,゚Д゚)「え……!? それって……」
(*゚ー゚)「……ずっと一緒なのに、ギコ君ったら全然私の気持ちに気付いてくれないんだから」
(,,゚Д゚)「しぃ……」
(*゚ー゚)「ギコ君……」
(,,゚Д゚)「…………」
(*゚ー゚)「…………」
( ´∀`)「おーい。 校門閉めるから早く下校するモナー」
(,,゚Д゚)「!!」
(*゚ー゚)「!!」
- 53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:36:11.63 ID:cNwAq90W0
- ( ´∀`)「ん? どうしたモナ、二人とも? 顔が真っ赤モナよ?」
(,,゚Д゚)「い、いえ、何でもないっす! すいません」
(*゚ー゚)「…………馬鹿」
('A`)「ス・ン・ド・メ。 見事な……」
( ゚∀゚)「少年誌には『寸止め』と呼ばれる特殊なシチュエーションがある!
ラブシーンの最中、お邪魔キャラは虎視眈々と乱入のタイミングを狙っていたのである!
青少年健全育成の為の規制は予想以上に重かった!
精妙なる欲望の調節が出来なければ、展開は18禁の方向へ飛んで行ったろう!
寸止めは少年ジャンプ中目録以上の秘伝であり、
少年漫画の中で一線を超えることは禁じられている!」
- 54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:36:54.62 ID:cNwAq90W0
* * *
(,,゚Д゚)「……しぃと喧嘩してもう二週間か。
しょうがない、今回は自分から謝ろう」
(,,゚Д゚)「おーい、しぃ。 いないのかー? 勝手に入るぞー?」
(,,゚Д゚)「!?」
(*゚ー゚)「ギ……ギコ君!?」
( ・∀・)「ギコ!?」
(,,゚Д゚)「し、しぃ……? それに、モララーまで……
お前ら、どうして裸でベッドに……?」
- 55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:37:46.82 ID:cNwAq90W0
- ( ・∀・)「どうしてもこうしても、見ての通りさ」
(*゚ー゚)「…………」
(,,゚Д゚)「しぃ! これは一体どういうことなんだ!?
答えてくれ! しぃ!!」
(*゚ー゚)「ごめんなさい…… ギコ君、ごめんなさい……」
- 56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:38:15.44 ID:cNwAq90W0
- (,,゚Д゚)「謝ってばかりじゃわからねえよ! 訳を聞かせてく――」
( ・∀・)「君にそんなことを聞く権利があるのかい?
今まで、君はしぃに何をしてやった?
自分勝手な我侭を押し付けるばかりで、
しぃのことなんか一つも考えてやったことなどないだろう!
だけど僕は違う!
僕は、絶対にしぃを幸せにしてみせる!
わかったなら、さっさと帰ってくれ」
(,,゚Д゚)「な……!」
(*゚ー゚)「ごめんなさい…… ごめんなさい……」
('A`)「ネ・ト・ラ・レ。 見事な……」
( ゚∀゚)「エロゲーには『寝取られ』と呼ばれる特殊なシチュエーションがある。
恋人同士という立場への甘えの最中、二人は知らぬ間にすれ違っていたのである!
二人の心は予想以上に離れていた!
お互いがもっと相手を理解し、思いやっていたならば、こんな悲劇は起こらなかったろう!
寝取られはエロゲー流中目録以上の秘伝であり、
ハッピーエンド主義者がこのシチュのあるエロゲーをプレイすることは禁じられている!」
- 57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:38:51.42 ID:cNwAq90W0
* * *
(,,゚Д゚)「ただいまー」
(*゚ー゚)「おかえりなさい」
ノパ听)「お兄ちゃん、おかえりー」
(,,゚Д゚)「あー、疲れた。 風呂沸いてるか?」
(*゚ー゚)「ええ、沸いてるわよ。 さあ、早く入ってきなさい」
(,,゚Д゚)「おー、さんきゅーしぃ姉」
(*゚ー゚)「フフ、どういたしまして」
ノパ听)「…………」
- 58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:39:32.97 ID:cNwAq90W0
ノパ听)「……お姉ちゃんとお兄ちゃんて、最近仲良いよね」
(*゚ー゚)「え!? そ、そうかしら?」
ノパ听)「そうだよ。 だって、話してるとき凄く楽しそうだもん」
(*゚ー゚)「や、や〜ね〜! 気のせいだったら!
変なこと考えてないで宿題してきなさい」
ノパ听)「…………」
- 59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:40:08.55 ID:cNwAq90W0
(*゚ー゚)「……あの子、私達のことに気が付き始めてるみたい」
(,,゚Д゚)「考え過ぎだよ。 今まで、ばれないようにしてきたじゃないか」
(*゚ー゚)「……だといいんだけれど」
(,,゚Д゚)「大丈夫だって。
もうすぐ俺も大学に行けるからさ、そしたらどこかに部屋を借りて一緒に暮らそう?」
(*゚ー゚)「……だけど、本当にいいのかしら。
だって、私達は血の繋がった……」
(,,゚Д゚)「心配するな! 何があっても、しぃ姉のことは俺が護ってやる!
だから……!」
(*゚ー゚)「ギコ君……」
ノパ听)「…………」
- 60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:41:01.67 ID:cNwAq90W0
ノパ听)「…………」
(*゚ー゚)「あら、どうしたのヒート?」
ノパ听)「……お姉ちゃんがいなくなれば、お兄ちゃんは私だけを見てくれるんだ」
(*゚ー゚)「ヒ、ヒート、何を言ってるの?」
ノパ听)「お姉ちゃんがいなくなれば、お姉ちゃんがいなくなれば!!」
(*゚ー゚)「!? ヒート、何をするの!?
やめて! ヒート、やめてえええええええええええええええええ!!!」
- 61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:42:20.58 ID:cNwAq90W0
(,,゚Д゚)「ただいまー、っと。 しぃ姉、晩飯は出来てるかー?」
ノパ听)「……お帰りなさい、お兄ちゃん」
(,,゚Д゚)「? お、おう、ただいま。 ヒート、しぃ姉見なかったか?」
ノパ听)「……お姉ちゃんはいないよ。 それより、晩御飯できてるから……」
(,,゚Д゚)「あ、ああ、そうか。 へえー、今日はハンバーグか。 うん、美味い」
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:43:03.14 ID:cNwAq90W0
- ノパ听)「お兄ちゃん、美味しい……?」
(,,゚Д゚)「うん、美味いよ?」
ノパ听)「美味しいよね、だって……大好きなお姉ちゃんのお肉だもんねえ!!!!!!!」
(,,゚Д゚)「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
('A`)「ヤ・ン・デ・レ。 見事な……」
( ゚∀゚)「エロゲーには『病んデレ』と呼ばれる特殊なシチュエーションがある!
叶わぬ恋のジレンマの最中、妹の愛は狂気にまで変化していたのである!
妹の心は予想以上に病んでいた!
精妙なる正気の調整が出来なかったからこそ、姉の首はあらぬ方向へと飛んで行ったのだろう!
病んデレはスクールデイズ中目録以上の秘伝であり、
一般ユーザーがこのシチュのあるエロゲーをプレイすることは禁じられている!」
- 64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:45:05.68 ID:cNwAq90W0
- この話はフィクションです。
本編とは一切関係ありませんし影響も与えません
- 69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/03(木) 00:50:08.04 ID:cNwAq90W0
- ( ゚∀゚)「ひとつ申しのべておく。
読者がついていけぬ本編とは無関係な番外編を貼るのはやめにいたせ」
('A`)「はて? 何のことか」
( ゚∀゚)「苦情が出たのだ。
悪ノリが過ぎて」
('A`)「あれは作者が無意識のうちにキーボードを叩いただけのこと。
その後も番外編を貼りし理由は、本編がグロ鬱シリアスばかりなゆえ、
バランスを取るため脳味噌どろどろの番外編を貼っておりまする。
やましいことは何ひとつ」
( ゚∀゚)「とぼけまいぞ」
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