( ^ω^)は帰宅部に入部するようです

202:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:22:24.13 ID:8Vw2hd3l0
  

第八話


ここは帰宅部、
学校から自宅までの『帰る』という行為に
新たなフロンティアを見出した猛者が集まる場所だ。


( ^ω^)「やばい、また遅刻だお!急いで部室にいくお!!」



ギィ・・・

( ^ω^)ノシ「おいすー」

( ^ω^)「・・・」



204:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:23:22.83 ID:8Vw2hd3l0
  
( ゚ω゚)

               
                 (´・ω・` )、      ,   ドックン!たまには
.               /´, 、,  、 )     /λ       こんなのもいいだろ?
.                 / (;;:X:;;/ /   /  /l|
                ( ⌒γ_ノヽ /  ノ( ヽ
                ̄|;;;;;;;;;;;;;ヽー'
            γ´  ̄`ヽ;;,:´ ヽ
            |_ヽ_,ノ;;l    |
             |;;;;;::|    l   |
.              |;;;;::|.    |__,{
        グリグリ /;;;、|     |;;;;;:|
         /⌒ー'`ヽ  r-.|;;;;::|
       /⌒ヽ ノ   ヽ//;;;,、|
.      ('A`;)⌒ヽ  ヽ,/ ;;ノ ´
      l 、__ ,  |\_ノ
      |  |    |  |    アァー!!イィーー!!
     _/ ,ノ  _/ ノ
    (_ノ  (_ノ´



( ゚ω゚)・・・



(゚ω゚)



205:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:24:01.64 ID:8Vw2hd3l0
  


今は全国大会に向けて厳しい練習が行われている。


(´・ω・`)「よし!腕立て300回だ!」


( ^ω^)「たった300回かお」

('A`)「余裕余裕」

地区大会が終わってから3週間、彼らは変わっていた。
毎日のキツイ筋トレ。さらに筋トレ、また筋トレ。

彼らの体格もすっかり変わっていた。



208:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:26:06.62 ID:8Vw2hd3l0
  
                      /⌒ ヽ             
                       / ´・ω・` ヽ        
                    ,ノ      ヽ、_,,,      
                 /´`''" '"´``Y'""``'j   ヽ     
                { ,ノ' i| ,. ,、 ,,|,,. 、_/´ ,-,,.;;l 
                '、 ヾ ,`''-‐‐'''" ̄_{ ,ノi,、;;;ノ    
                 ヽ、,  ,.- ,.,'/`''`,,_ ,,/     
                  `''ゞ-‐'" `'ヽ、,,、,、,,r'      
                    ,ノ  ヾ  ,, ''";l       
                   ./        ;ヽ       
                  .l   ヽ,,  ,/   ;;;l    
                  |    ,ヽ,, /    ;;;|      
                  |   ,' ;;;l l ;;'i,   ;|    
                  li   /  / l `'ヽ, 、;|     
                 l jヾノ ,ノ  ヽ  l  ,i|     
                 l`'''" ヽ    `l: `''"`i     
                 .l ,. i,'  }     li '、 ;;' |      
                  l ; j / _, -― ' ̄ ̄`ー‐-、_  
           ,, .--、,,__,,-' ̄;;"`´ ;; __  __, -―- 、;; ̄`l      
        , '" ;;  ,__   ;;'    r ' ´;;; ヽ_ゝ_;;|    lヽ, / .
      /l ;;, -‐Y´| l  __  /`'| |   | l  l;|     l ヽ l     
     /|;;;;ヽ/  .| | |.;;l_,-'l | V | |.l .|   .|    l  i i   | ;lヽ|
     |;;;|;;;i | /|.| ''.|/ l  |;;;| | | | ;|  |   | ;l l| i ;;;; l | l 

(´・ω・`)「腕立ては終わりだ。
      さぁ、ミーティングをはじめようか」
             
                          ────ショボン



209:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:26:28.43 ID:8Vw2hd3l0
  

            ,r'"⌒ヽ   
          / ^ω^ \
      , .-‐- くJ(      ゝ-rr- 、、
     /Y  ,r 、 `ー r'"^〃 、  つヒヽ
    ,ノ '^` i! =テミ i' 天ニ  ミ、 ='"^ヾ }
   ,/ ''=''" ノ-‐'ヾ-人,,__ノnm、''::;;,,  イ
  i!   ,∠-―-、、     `ー'フヾ、  j
  f'´    ノし   `丶、 ー=ミ-JE=-  /
  ヾ=ニ- 彡^ 〃   ,,>、、`''ー-::,,_,,ノ
    ``ー--┬:, ''"~´フ ソ´`7'' ''"´
         ,に (`゙゙´ノ   f^ヽ
        ,ハ    ,ィ'   ,;-ゝ、
        /ミ`ーt!,_,ィ-‐彡''"^ヽ
        /  ヾ::::::::::::::::r''"  ぃ ;}
       l   t:::::::::::/    ノ /
       l!   `'T7′   / /


( ^ω^)「そうしますかお」

                 ────内藤ホライゾン



210:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:26:51.05 ID:8Vw2hd3l0
  


      ┌    三ニ一
  └('A` )┏   三ニ一
   ┌ヽ ノ┘  三ニ一
   ┛     三ニ一  ピュー

('A`)「先に部室戻っとくわ」
 
                ────ドクオ



211:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:27:20.33 ID:8Vw2hd3l0
  


───皆が成長を遂げていた。
公式試合を終えて皆思うところがあったのだろう。

あと一つ、言い忘れたことがあるとすれば、
顧問の中嶋さんがブーンの不祥事の責任をとって
学校を辞めた事ぐらいだ。



212:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:27:43.12 ID:8Vw2hd3l0
  

(´・ω・`)「さて、来週に全国大会を控えて
      今日は新聞部の取材を受けるよ。校内新聞にのせるんだそうだ」

( ^ω^)「おっお!楽しみだお!」


ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ・・・

ξ゚听)ξ「失礼します、新聞部でーす」

('A`)「とびらNAGEEEEEEEE!!
   それ以前に引き戸じゃねーよ」


( ^ω^)「あ、あれ!?もしかしてツンかお?」



214:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:28:08.60 ID:8Vw2hd3l0
  

ξ゚听)ξ「そ、そうよ。まさかあんた私がこの高校に進学したことすら
     知らなかったんじゃないでしょうね!!」

( ^ω^)「(・・・知らなかったお)」

(´・ω・`)「おや、二人は知り合いかい?」

( ^ω^)「まぁ、そんなとこですお」

(´・ω・`)「お!どんな関係なんだ!恋人?変人?」

ξ゚听)ξ「それは・・・」


二人の出会いは小学校時代にさかのぼる・・・



215:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:28:32.09 ID:8Vw2hd3l0
  

〜回想シーン&2人の関係解説〜

ツンは小学校の頃から委員長タイプの人間で、
そのキツイ性格ゆえに男子からはイジメを受けていた。
そんな中、唯一ツンをかばっていたのがブーンであった。



ξ;゚听)ξ「ちょっと!筆箱返しなさいよ!!」

( ^Д^)「プギャー!うぜぇんだよ、お前は!!
      返すわけねーだろwwwwww」

( ^^ω)「いっつも俺らの事チクってんじゃねーホマ!!」

ξ;凵G)ξ「うっ・・・返してよ〜・・」

( ^Д^)「泣いてるぜ!委員長が泣いてるぜ!!プギャー!!」



217:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:29:00.43 ID:8Vw2hd3l0
  






            やめるお!!








(;^Д^)「だ、誰だ!!」



219:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:29:21.96 ID:8Vw2hd3l0
  


 ⊂(^ω^) 
   ヽ ⊂ )
   (⌒)| ダッ
   三 `J

( ^ω^)「やめるお!!ツンちゃんをいじめるなお!!」



220:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:30:21.22 ID:8Vw2hd3l0
  



          /⌒ヽ
   ⊂二二二( ^ω^)二⊃
        |    /       ブーン
         ( ヽノ
         ノ>ノ
     三  レレ

( ^ω^)「今助けるお!!ブーン身の術!!!」


                         /
     \                  /
       \
        \   \,,人.∧,,人.∧,,人.∧,,人.∧/
            ≪  ギャアアアアアアアアアー  ≫
            /"Y'‘W"Y'‘W"Y'‘W"Y'‘W\
                 ` 、  ’  '  ドッガーーーン
              /⌒ヽ  、   ∴' ’:・
       ⊂二二二( ^ω^)二(^Д^;)⊃  /⌒\
            |    /⊂二二二二⌒ヽ^   )二⊃
                 ’' 丿\ノ ゞ ヽ     |
                 ブブーーーーーン
             /             \
           /                 \



222:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:31:01.20 ID:8Vw2hd3l0
  
( ^ω^)「は瀬川 !お前も同じ目にあいたいかお!?」

(;^^ω)「きょきょ今日のところは勘弁してやるホマ!」

(#^ω^)「次やったら首を折り曲げてやるお!!」

(;^^ω)「に、逃げろー!!」



ξ;凵G)ξ「うっ・・・」

( ^ω^)「ツンちゃん、大丈夫かお?」

ξ;凵G)ξ「うん・・ありがとうね、内藤君」

( ^ω^)「また何かされたらすぐに僕を呼ぶお!
       それじゃ!僕は帰るお!また明日!」



ξ゚听)ξ「・・・・・」


ξ゚ー゚)ξ「(内藤君・・・か)」



223:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:31:31.52 ID:8Vw2hd3l0
  
ブーンの行動はツンへの恋心からくるそれではなく、
ただただ純粋に自分の正義を貫く信念からきたものであったが、
ツンは確実にブーンに惹かれていった。

高学年になるにつれ、ツンへのいじめはなくなった。
それと同じように、ブーンはクラスの人気者の地位から外れていった・・・

中学校に入ると同時に空気のような扱いを受け、
ブーンは、ただ黙々と勉強をするだけの子になっていた。

きっと、純粋や無邪気さという物は中ニ病患者にとって、
邪魔な存在でしかなかったのだろう。

中学在学中、ツンは一度もブーンと同じクラスにならなかったが、
それでもブーンを憧れの対象として見続けていた。
彼ならいつか、私を助けた日のようにみんなを笑わせてくれる人気者に
戻ってくれる・・・ただそれだけを信じて同じ学校に進学もした。

だからあの日、他の部員たちと喜びを分かち合うブーンを見て
ツンはとても喜んだ、また、ブーンが戻ってきたんだ!、と。



〜回想シーン&2人の関係解説 終わり〜



225:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:32:45.64 ID:8Vw2hd3l0
  


ξ゚听)ξ「ただ同じ小中学校出身なだけですよ」

(;^ω^)「そ、そうですお!」

(´・ω・`)「へぇー、そうなんだ」

(;^ω^)「(あれ?小学校のときは
       結構仲良かったのに・・・
       やっぱり俺は空気なのかお?)」

ξ゚听)ξ「そんなことより、
     全国大会に向けての意気込みを聞かせて下さい」

(´・ω・`)「そうだね、日本一のトロフィーを持たずには
      戻ってこない。それだけ書いておいてくれ」

(*'A`)「流石先輩!カッコいい!!掘られてもいい!!掘られてもいい!!」

(*´・ω・`)「もう♪ドックン!さっきした・・・ばかりだよ?
       本気なの?んっ・・・!」

そういうとドクオとショボンの2人は熱く唇を交わしだした。



228:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:33:28.88 ID:8Vw2hd3l0
  
                                     r‐ー',!
                                 r‐ー1  l゙  .l゙
                                ,l゙  ,i´ l゙  l゙
                                │ ,"  l゙ │
                             _,,,, |  ,l゙  .|,,,,,ノ
                         _,,,―'''",,,,,l゙ .L,,,ノ  .,r'"゙゙l
       _,,,,---,            _,,,―''''"゙,,,,-‐''"`  .r'"^゙l  ヽ-'゜
    .,,,-‐''″._、 〕    ,,、 .r‐┐| _,,,-''''"       ヽ-'゜
..,,,-‐'゙` _,,―''゙,i´ / ._,,-,'l″,!,/ / ‘^
〔 ._,,-‐,ニ-ッ 丿 ./ `゙l、.゙l゙l-'ナ /
."″ /  ,i´‘''''''"  .゙‐'` 丿 丿
   │ .l゙         `冖'"
  丿 .l゙
  .,__,,i´

(;゚ω゚)ξ;゚听)ξ「アッーーー!!!」

たまらずブーンとツンは部室を飛び出した。
部室の方を振り返るとギシギシと音がしている・・・



229:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:34:06.24 ID:8Vw2hd3l0
  
(;゚ω゚)「全く、やっぱりあんな関係だったのかお・・・」

ξ;゚听)ξ「ブーンは違うよね!ねぇ?違うよね!」

(;^ω^)「勘弁して欲しいお、僕は正常だお!」

ξ゚听)ξ「良かった・・・
     

     ・・・ねぇ、ブーン?」

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「私、ブーンが帰宅部に入ってまた元気になったって
     聞いて、とっても嬉しかったんだ。
     さっきはただのクラスメイトだったって言ったけど、
     私、ほんとはブーンのこと忘れた日なんて・・・
     一度も・・・ないんだ」

( ^ω^)「お?お?(告白フラグktkr!)」

ξ///)ξ「そのっ!だから!全国大会が終わったら・・・
     ちょっと話がしたいんだけど・・・いいかな?」

(*^ω^)「それは!今言えないような事なのかお!」

ξ///)ξ「ば、馬鹿っ!わかってるんでしょ!
     男だったらそういうのは待ちなさいよ!!」



230:のびた(大阪府) :2007/03/21(水) 20:34:32.72 ID:8Vw2hd3l0
  

(*^ω^)「うん、待ってるお!その前に、全国で優勝して
       もっと男らしくなってツンを待ってるお!」

ξ///)ξ「も、もぅ!!じゃ、じゃあ試合頑張ってね!!」

そういうと、ツンは100mを2秒で走り抜けていきました。

(*^ω^)「春が・・・春がやってきたお!!」


もうすぐ、全国大会。

人生の舵が、良い方に切り替わっていった。


第八話 おわり



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