( ^ω^)ブーン達の冒険はまだ始まったばかりのようです
- 14:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:52:58.67 ID:5RDAbSqc0
- 第1話
白と黒の2色しかここには無い。
地は何処までも広がっているが、特に目に映るような物は目の前の城くらいしかない。
ここは渡辺の創り出した世界の中。
場面は城の前の門番と戦うシーン。
つまり、打ち切られた場所だ。
( ^ω^)「なんか凄い不完全燃焼で終わっちゃったおね」
( ´_ゝ`)「あぁ、俺らなんか最終話の最後の方にしか出番無かったしな」
(´<_` )「全くの見せ場無しで終わったな」
( ´_ゝ`)「見せ場あっても俺らはどうせ噛ませ犬だろうけどな」
(´<_`;)「それを言うな兄者。凄く切なくなる」
ξ゚听)ξ「そんなのどうでも良いわよ。それより私の最後の台詞が微妙なのが腹立つわ」
('A`)「まだツンは良いよ。俺なんか変な伏線残したまま終わったんだぞ? いつだよ、あの時って……」
- 15:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:53:30.58 ID:5RDAbSqc0
- 各々のキャラが最終回について語り合っている。
作中では敵対していても、作品が終わったら関係無いようだ。
普通に和気藹々としたぬるい空気を醸し出している。
ξ゚听)ξ「結局は主役の魅力が無いからこんなことになったんじゃないの? ねぇ、ブーン」
先程ツンと呼ばれた少女に睨まれて『主役(ブーン)』と呼ばれた男はわかりやすいほど動揺しだす。
呼ばれ方からしてこの男は主役だったのであろうが、なんとも言えない風貌である。
糸のように細く、絶えずにやけている目付き。地味な顔立ち。ピザ気味の体型。
本当にこれで主役をこなせてたのだろうか。
(;^ω^)「ちょっと待ってくれお。僕の魅力が無いのは脇役がうまく引き立てなかったからだと思うお。きっとドクオのせいだお」
少女の言葉を受けた主役は『脇役(ドクオ)』へとパスを渡す。
この脇役も主役と同様に地味な雰囲気を漂わせている。
しかし、まぁ脇役なら地味でも良いのだろう。
('A`)「俺に回すのかよ…… 確かに俺は何とも言えないキャラ設定だったけど、悪役がしっかりしてないと主役は輝けないんじゃね?」
- 16:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:54:06.24 ID:5RDAbSqc0
- もうここまで来ると責任のバトン回しだ。
脇役から悪役へとバトンが渡される。
悪役の方は双子なのであろうか。
ほぼ同じ顔、同じ体型である。
その2人のうち僅かに体の大きな方が先に口を開く。
( ´_ゝ`)「な、なんだってー!(AAry」
(´<_` )「真に受けるな兄者。大体門番Aと門番Bにどんな活躍を求めているんだ。それに人気が無くなったのは貧乳ヒロインのせいじゃないのか?」
兄者と呼ばれた男はゆっくりと親指を立て、自信満々に
( ´_ゝ`)b「でも俺は貧乳派だから全然良いぞ。それに魔女ッ子萌えだしな」
言い放った。
b(´<_` )「黙っとけ。馬鹿」
- 17:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:54:30.55 ID:5RDAbSqc0
- 続々と打ち切りの原因となった責任を転嫁している。
そして次は『魔女(貧乳)』と呼ばれた少女が口を開く。
元はと言えばこの少女から始まったバトンだ。
最終的に回されるのは必然的なのかもしれない。
ξ#゚听)ξ「誰が貧乳よ! 作者の画力じゃ貧乳以外描けなかっただけよ!」
体付きは幼く小さい。顔の方も可憐でまだあどけなさを残している。
しかも服装はロリロリの魔女ッ子スタイル。
一部の大きなお友達には物凄く好かれそうな彼女が、顔には似合わない言葉遣いで反論をする。
( ^ω^)「でも最初の方の話に出てきた村の女の子はツンに比べて結構な豊乳でしたお」
メメタァ
ξ゚听)ξ「それに魔女って設定なのも作者の『漫画なら魔女は出てくるよね〜』なんていうよくわからないポリシーが原因なんだから」
( #)ω(#)「そうだったのかお」
ξ゚听)ξ「やっぱり、主役が魅力無いのが原因ね」
無限ループって怖いよね。
- 18:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:55:00.87 ID:5RDAbSqc0
- ('A`)「とにかくこの漫画はもう終わっちゃったんだから原因なんか詮索しても無駄だろ」
いい加減責任の擦り付けにウンザリしてきた脇役が口を挟む。
この殺伐とした世の中、大体こういう意見を最初に口にした奴が被害を被るのである。
( ^ω^)ξ゚听)ξ( ´_ゝ`)(´<_` )「「「「空気嫁」」」」
現実とは無情な物だ。
ついこないだまで味方側だった者も簡単に、自信の保身の為に人を陥れてしまうことがある。
そして陥れられたのがドクオというわけだ。
('A`)「何この役回り」
- 19:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:55:31.75 ID:5RDAbSqc0
- ( ^ω^)「この話題を避けるって事はやっぱりドクオに心当たりがあるんだお!」
ξ゚听)ξ「そうね。だいたいあんた、味方キャラの中で飛び抜けて不人気だったじゃない」
( ´_ゝ`)「第一お前だけ顔のサイズが無駄にスリムなんだよ」
(´<_` )「兄者、それは全く関係無いぞ」
皆、温情という言葉を完全に捨てきってしまっている。
その結果ドクオの思考はどんどん絶望的になっていた。
人生\('A`)/オワタ
('A`)「さっさとこの小説も打ち切りになれ」
まだ始まったばかりです。
- 20:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:56:07.66 ID:5RDAbSqc0
- ('A`)<ちんちんかゆいーいんきんたむしーしにたいーいんぽてんつー……
(;^ω^)「まぁ今までのは軽いジョークだから気にするなお」
(;´_ゝ`)「お前だけ左右の目の形違うしな」
(´<_`;)「兄者、それは全く関係無いぞ」
さすがにドクオが真顔でブツブツと独り言を呟き始めたのが怖くなってきたのだろうか。
まさかここでドクオの趣味「1人ネガティブしりとり」が効果を発揮するとは本人も思いも寄らなかったようである。
- 21:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:56:29.20 ID:5RDAbSqc0
- ('A`)「WAO! わかってくれて嬉しいぜ、マイケル!」
(;^ω^)「なんかあきらかキャラ変わってるお……」
ξ;゚听)ξ「正直キモいわ」
(;´_ゝ`)「こんなんだから人気でないんだろうな」
(´<_`;)「兄者、珍しく全面的に同意だ」
ドクオの空気を読めないテンションのおかげで、彼は再度突き落とされることになる。
('A`)「……」
\('A`)/
- 22:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:56:55.35 ID:5RDAbSqc0
- ('A`)<つうふうーうしのふんー※ンジャメナーナットゥー
ナッ\('A`)/トゥー!
よくわからないテンションのままドクオは遠い世界へと飛び立っていってしまった。
※(N'Djamena、日本語ではヌジャメナ、エンジャメナ、ウンジャメナ、ン・ジャメナとも表記。)チャドの首都
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A1%E3%83%8A
- 24:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:57:40.26 ID:5RDAbSqc0
- (;^ω^)「あいつあんなキャラだったのかお」
ξ゚听)ξ「あんな基地外ほっといてこれからどうするか決めましょ」
少女の提案により、とりあえずドクオのことはシカトして残された4人でこれからについて話し合うことにした。
何とも不憫な脇役である。
( ^ω^)「これからって言っても、話はもう終わってるから新展開は望めないお」
(´<_` )「確かにな。でも永遠にこのまま暇ってのもなんか辛いぞ」
ξ゚听)ξ「弟者の言う通りよ。ずっと何もない状態でいるなんて耐えられないわ」
弟者と呼ばれた者が言うように、終わりが見えない退屈は苦痛な物である。
これからの刺激が全く無い世界で生きていくのはほぼ拷問のようでもあるのだ。
- 25:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:58:12.32 ID:5RDAbSqc0
- ( ´_ゝ`)「あ〜……」
( ´_ゝ`)「結論的に話を再開させればよくね?」
先程から絵空事のように会議を聞いていた兄者が唐突に意見を述べる。
(´<_`;)「何言ってんだ兄者…… ってそれだ!」
半ば慣れたようにツッコミを入れようとした弟者が急に大声を上げた。
これには兄者も驚きを隠せない。
というか素直に驚いた。
(;´_ゝ`)「ナゥ! いきなり叫ばれたら焦るだろうが」
- 26:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 14:58:48.46 ID:5RDAbSqc0
- ξ;゚听)ξ「兄者にしては良いこと言ったわね。ってかなんでこんなこと気付かなかったんだろ」
(*´_ゝ`)「褒められたら興奮して勃起しちゃいますぅ〜」
メメタァ
(##)_ゝ(#)「何でこんなことに……」
(´<_`;)「今のは完璧に兄者が悪いだろ」
(;^ω^)「兄者姿慎めお」
茶番はこのぐらいにしておいて。
- 34:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 17:30:28.99 ID:5RDAbSqc0
- ξ゚听)ξ「じゃあ早速話を再開させましょう!」
意気込むヒロイン。
( ^ω^)「とりあえず区切りの良いとこまで話を進めてから終わらせたいお」
目標を掲げる主役。
( ´_ゝ`)「どうせ俺らは瞬殺コースだろ」
(´<_` )「それが噛ませ犬なんだから仕方ないだろ」
早くも展開を読んでいる悪役。
('A`)「でもどうやって再開させるんだ」
いつの間にやら戻ってきている脇役。
空気の読めない脇役の言葉がその場を凍らせた。
- 36:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 17:31:20.73 ID:5RDAbSqc0
- (;^ω^)「それは考えてなかったお」
ξ;゚听)ξ「もう連載は終わってるから話なんか進められないわよね」
(´<_`;)「俺らがどう足掻いても無駄だってわけか」
( ´_ゝ`)「じゃあ作者→从'ー'从に続き描かせればよくね?」
(´<_`;)「何言ってんだ兄者…… ってそれだ!」
またもや弟者が兄者の言葉に反応して大声を上げる。
(;´_ゝ`)「ナゥ! いきなり叫ばれたら焦るだろうが」
この展開はなかなかのデジャヴだ。
- 37:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 17:31:54.84 ID:5RDAbSqc0
- ('A`)「だからどうやって作者に再開させるんだ」
(;^ω^)「……」
ξ;゚听)ξ「……」
(´<_`;)「……」
(;´_ゝ`)「……」
またもや脇役の空気読めない言葉に凍り付く一同。
どうやらまずは話を再開させる方法を考えるのが第一のようである。
戻る/第2話